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Phile-web編集部
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「オーディオアクセサリー」128号付録CDに関するご報告

この度、「オーディオアクセサリー」誌128号付録「サウンドカタログCD」中の、関口機械販売様のデジタルケーブル「DSIX-1.0PA」と市販デジタルケーブルとを比較したトラック65、66と、また同じく関口機械販売様の消磁器「RD-3」とマイナスイオン発生器「RIO-5II」の未処理と処理の比較トラック67、68、69につきまして、デジタルデータとしてバイナリが一致しないというご指摘が、Phile-web コミュニティ ご登録者の方からございましたので、弊社と関口機械販売様、Studio migmig様の三者でそれぞれ検証を行いました。

まず当編集部にて、今回の問題をご指摘された方と同様の実験を行ってみました。PCに該当トラックをリッピングし、その後データ比較を行いました。その際の環境は以下の通りです。

・OS:WindowsXP SP2
・リッピングソフト:EAC V0.95beta4
・データ比較ソフト:WaveCompare V1.32

データ比較の結果は、問題をご指摘された方と同様でした。トラック65、66の比較、またトラック67、68、69の比較のすべてで、データバイナリは一致しませんでした。

今回の「サウンドカタログCD」は、アクセサリーやケーブルの音質と効果を、実際の「音」として聴いて頂き、参考にしていただくだめに企画したものです。

CDの制作は、アクセサリーやケーブルの効果を純粋に収録するため、録音におけるマイク位置や演奏者の位置、編集作業における環境は全て同一条件にて行っています。またStudio migmig様で録音や編集作業を行った3日間全てにおいて、オーディオアクセサリー編集部員、関口機械販売様が同席し、確認の上で作業を行いました。当編集部ならびに関口機械販売様、Studio migmig様が、意図的にデータを改竄したという事実はありません。

以下、データバイナリが一致しなかった理由につきまして考えられるポイントを、今回のディスク制作を行ったStudio migmig様、および製品の販売元である関口機械販売様が検証を行いましたので、それぞれのレポートをご参照下さい。

(株)音元出版
オーディオアクセサリー編集部

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サウンドカタログCDの制作過程の解説

<トラック65、66のDSIXと市販デジタルケーブルとの比較について>

本誌記事では「マスター録音にデジタルケーブルを使用」となっていますが、詳しく解説しますと、まずは、ピアノ4tr、パーカッション3tr、ベース1trの合計8trをトラックダウンする際、全トラックのアウトプットをProToolsのインターフェース、192 IOのAES/EBUアウトに設定しました。

次に、出力された信号を、該当ケーブルを用い192 IOのAES/EBUインに直接入力しています。簡単に言えば、インターフェースのAES/EBUアウトとAES/EBUインの間に該当ケーブルを挿入し、そのケーブルだけ通過した信号をProToolsに戻しました。

AES/EBUインに戻ってきた信号は、DSIXと市販デジタルケーブル、それぞれを用い、ニ回リアルタイムで録音しています。そのため、当然の事ながら二つのオーディオトラックは別物のオーディオトラックとして保存される事になり、全く同じWAVファイルをコピーして作られた物とは根本的に異なっています。

バイナリという言葉は録音現場で使用される用語ではありませんが、このように別のファイルとしてリアルタイムで演算処理をされながら作られたデータですので、同じマルチトラックからのデジタル録音とは言え、入出力の際の遅延、外来ノイズ、ハードディスクの読み込み精度、PCとハードディスク間のデータの受け渡し精度、PCとインターフェイス間のデータの受渡し精度など、様々な問題によりバイナリーが完全に一致しない可能性は十分に考えられます。

またUSBの項目のところでもご説明しますが、作業自体は96KHz / 24bitで行われていますので、CD用に44.1KHz / 16bitに変換される際にバイナリデータ、拡大音声波形レベルで見れば誤差が出る事も仕方の無い事だと考えられます。

<トラック67、68、69のUSBメモリーの比較について>

本誌記事中にも記載されていますが、今回のレコーディングは96KHz / 24bitで行なっております。従ってこのテスト用に作られたマスタートラックは96KHz / 24bitです。このマスタートラックは、CD収録用に44.1KHz / 16bitに変換しなければいけません。

この作業はProTools上でマスタートラックを44.1KHz / 16bitに変換しながらCD収録用のWAVファイルを作成しています。その際に書き出されるファイルの保存先としてUSBメモリーを指定しました。

この変換の作業は、ProTools上で設定出来る範囲の最低速度で行っていますが、様々な演算が行われながら変換され、USBメモリーに書き出されていきます。そのため、変換の演算が行われることや、DSIXの所でもご説明した、様々な要因などを考え合わせ、元のマスタートラックは同じものとしても、毎回バイナリレベルで一致したコピーファイルを作る事は不可能と考えられます。

今回はテスト用に、処理無し、消磁処理、マイナスイオン処理、の三つのファイルを書き出す必要がありますので、この作業をそれぞれ三回行っています。同一のWAVファイルを単純にドラッグ&ドロップしてコピーしただけの物とは根本的に異なり、三個の独立したオーディオファイルが新たに作られているのですから、バイナリが一致しないという事があっても不思議ではありません。

このテストは、USBメモリーに消磁、マイナスイオン処理を施して中に記録されているデータを変化させたいという主旨ではない事をご理解下さい。あくまで音質重視のマスターデータの作成方法の一つだと捉えております。


<最後に>
今回の企画はオーディオアクセサリーを使った際に、音楽的な観点から見てどのようなサウンドの変化が聞けるのかを試すのが目的で行われました。例えデジタルであっても様々な工程を行っていますので、バイナリというデジタル鑑定的な視点で見た際に、違いが出る可能性は十分にあります。本企画の目的は上記の通りであり、バイナリデータの一致や、拡大音声波形の一致を目的として行われたものではないことをご理解頂きたいと考えます。

Studio migmig

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今回、弊社、関口機械販売においても、指摘された方が使用されたソフト「EAC V0.95beta4」「WaveCompare V1.32」を用い、PCにリッピングしたサウンドカタログCD中のデジタルケーブル「DSIX-1.0PA」の比較トラック65、66と、消磁器「RD-3」とマイナスイオン発生器「RIO-5II」の比較トラック67、68、69を使って、バイナリ不一致の検証を行ってみました。その結果、確かにバイナリはどのトラックにおいても一致しませんでした。

そこで、今度は弊社デジタルケーブルDSIX-1.0PAとCOX-1.0Pを使用して実験する事としました。検証に使われた環境は以下の通りです。

・PC:VAIO(ノートブック)OS:Microsoft Windows XP SP2
・CDトランスポート:DENON DCD-SA1
・レコーディングシステム:Digidesign ProTools LE(M BOX)
・波形比較に使用したソフト:Sonic Foundry Sound Forge
・データ比較に使用したソフト:WaveCompare Ver 1.32
・比較に使用したデジタルケーブル:Acoustic Revive DSIX-1.0PA & COX-1.0F

この環境にて計測したところでも、今回のサウンドカタログCD中のデジタルケーブルDSIX-1.0PAの比較トラック65、66と、消磁器RD-3とマイナスイオン発生器RIO-5IIの比較トラック67、68、69は、確かに全てのトラックでバイナリが一致しませんでした。

そこで、実験的に弊社デジタルケーブルDSIX-1.0PAとCOX-1.0Fを使用し、デジタルケーブルを通した際の違いを計測するため、CDトランスポートとProTools M BOXのデジタル入力にDSIX-1.0PAを接続し、ProToolsのソフトを起動させ、新規セッションファイルを作成(44.1kHz / 16bit)し、ステレオのトラックを作成しました。

そして今回サウンドカタログCD中で問題になっているトラックの一つ、トラック67を、CDトランスポートで出力し、ProToolsでこの音をデジタル録音しました。

次にCOX-1.0Fに繋ぎ換え、同じ作業を繰り返しました。これで、2本のデジタルケーブルの音の収録作業は終了しました。

次は波形編集ソフトのSound Forgeを起動し、先程ProToolsで作られたデータを立ち上げました。この時点で二つのトラックは微妙に違う事がわかりました。ある程度拡大しないとわかりにくいと思いますが、確実に波形データに違いが出ています。


【DSIX-1.0PAの波形データ キャプチャー画像(ビットマップ)】

【COX-1.0PAの波形データ キャプチャー画像(ビットマップ)】


次に、「WaveCompare」を使用し、ご指摘を頂いた方と同じ設定(ゼロをスキップ ON、一致点を探す、一致検出サンプル数10000)にて二つのデータを比較しました。ご覧の通り、バイナリは一致しませんでした。

【WaveCompareで比較したデータのキャプチャー画像(ビットマップ)】

今回は検証結果をできるだけ早く出すことを優先したため、レコーディングスタジオではなく、弊社に現在ある環境にて出来る限りの検証を行いました。また、今回の検証は44.1kHz / 16bitにてCDトランスポートから出力され、44.1kHz / 16bitのまま収録しました。サウンドカタログCD制作時に行った、96kHz / 24bitから44.1kHz / 16bitへのダウンコンバート処理を行わない場合でも、この結果が出たことになります。ダウンコンバート時にはさらにデータが変わる要素が増える事になります。

今回はCDトランスポートを音源再生元として使用した為、回転系送り出し機材によるエラーやビット落ちなどにより、結果的にバイナリが一致しなくなった可能性も考えられます。現段階ではこの環境でしか検証出来ない事をご了承下さい。

また、弊社所有のProToolsはLE環境(ライトエディション)である為、ディスクにバウンス作業をする際、書き出し先としてUSBメモリーを指定できません。このため、USBメモリーに関しての検証は行う事ができませんでした。USBメモリーに関しては今後、Studio migmigのスケジュールが空き次第、レコーディングスタジオにて検証を行いたいと思っておりますが、現段階ではStudio migmig様のコメントをご参照下さい。

今回のサウンドカタログCDにご興味頂いた方、もしくは疑問を感じられた方はぜひ、4月13日(日)に御茶ノ水オーディオユニオンアクセサリー館様にて行われる、ACOUSTIC REVIVE サウンドカタログCDイベントにお越し頂き、ご確認を頂けたら幸いに存じます。

このイベントは、今回のサウンドカタログCDと同様、ギターの生演奏をその場で録音する際の録音機材に弊社アクセサリーやケーブルを使用し、使用時と未使用時それぞれでリアルタイム録音し、その音を再生することで効果をご確認頂けます。今回のサウンドカタログCDにおける音の違いについてもご確認いただけると思っております。

関口機械販売株式会社

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以上が、ディスク制作に関わった弊社と関口機械販売様、Studio migmig様それぞれの見解となります。

今回の件に関しましては、データの不一致をご指摘された方が、データの不一致をもって、CDに収録されたデータが捏造であると受け止められるような書き方をされておられましたため、弊社並びに関口機械販売様、Studio migmig様の名誉、信頼を保全するため、記事を非公開化させていただきました。

今回の記事非公開化、また当コミュニティのあり方を巡って、エントリやメッセージ、またメールにて、様々なご意見を頂戴いたしました。これらについては今後、当編集部にて真摯に検討して参ります。

なお、今回の付録CDに関わるご意見、ご質問は、オーディオアクセサリー編集部にメールで直接お送りいただきたく、お願い申し上げます。
メールアドレス:aa@ongen.co.jp

当コミュニティについてのご意見、ご質問は、Phile-web編集部まで直接メールをご送付頂きたく存じます。
メールアドレス:phileweb@ongen.co.jp

また関口機械販売様は、4月13日に行われるイベントのほかにも、全国主要都市の販売店様で、サウンドカタログCDの再現イベントを開催されることを検討されておられます。ご興味がおありの方は、関口機械販売様に直接お問い合わせいただけたら幸いです。
メールアドレス:info@acoustic-revive.com

(株)音元出版
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