恥ずかしながら、ゼロからの再スタートを切ることにしました。
離れてから30年以上たつのでしょうか。5枚ほど残してすべて処分して
しまいましたから、アキバの某店にアクセサリー関係のモノを買い出しに、
スクーターに跨りいそいそと出かけていきました。
家は埼玉ですので17号を南下していくのですが、山手道りと白山通りの
分岐まできて、やっぱり新宿へ寄ってみるかーとハンドルをそちらに
向けたのでした。
その心変わりが、ほんの小さな奇跡をもたらすことになるのでした・・・
GW 天気は良いですが、バイクにはまだ少し冷たく感じる風を体に受け、快調に進んでいきます。前を走る125ccのバイクも心なし寒そうに見えます。
あと2キロ位で青梅街道を新宿へと左折するというのに、心にブレーキをかけるように
赤信号です。125の後ろに停車し、前方を見ていると何かが気になりました。
信号が青になり、時が動き出します。125の後をつけるように走り、次の信号待ちまで・・
シールド越しに125のミラーに映るライダーの顔を覗き込みます。
既に夕方とあって、ひげ剃り跡も濃くなっている顎それに口元。
時折映るコジンマリとした目元。
ヘルメットを被っているのが全くもどかしい・・・。
ナンバーは大田区。もちろん全く見たこともない125のバイク。
足を前に投げ出す停車姿勢。
心は決まりました。
次の信号待ち。後ろにはつかず、横に並びます。
ジェットヘルメットのシールドを上げ、隣のライダーに声を掛けます。
「○田―!?」
何か聞かれたライダーは、何だか判らずにシールドを上げ、顔を近づけようとします。
もう一度繰り返します。「○田―!」
ようやく悟ったようで「ひょっとして✖山・・・」
相変わらずの低い声でした。
彼とは高校の同級生。部活も同じ、卒業してからも同じバイトをしたりしました。
オフロードバイクでよくツーリングにも行きましたね。
多分10数年振りの再会です。ハハ、その頃と変わらない停車姿勢でした(笑)
私は大田区を離れて埼玉に越しましたが、彼は結婚しても、家を買っても、
ずっと大田区に住んでいることは知っていましたから、125のナンバーの大田区は
非常に大きなヒントになりました。
(126cc以上の排気量はは品川ナンバーになります。品川だったら気付かなかったでしょう)
今でも3台のバイクを乗っている彼も、もっぱら車でたまにしかバイクに乗らないそうです。
私も車からバイク(スクーター)に乗り換えたのは1年ちょっと前ですから、偶然が偶然を呼び、奇跡が起こったとしか思えません。
ヘルメットを取った彼は、いさぎよくスキンヘッドにしており、改めて10数年経っているのだなーとちょっと感慨に耽りました。
男同士ですから抱擁を交わすこともなく、マクドナルドのコーヒーをすすりながらお互いの近況を交換したのでした。
1時間位して彼と別れたあと新宿、秋葉原と回り、無事買い物を済ませてきました。
懐かしい出会いを引き起こした、きっかけはこれまた懐かしいものでした。

30年ぶりのレコードはカビだらけかもしれません。
そうなると丸ごとジャブジャブ洗った方が良いようです。
こんなモノもあるんですねー!

今度、「まだ持っているよ」っと言っていた
水越恵子のレコードコレクションでも借りてこようかと思います。