キングジョー
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ずっと音楽好きでしたがオーディオに力を入れだしたのはわりと最近です。音楽はまず何と言っても「表現」ですが、同時によい「音響」で聴けるなら歓びもひとしおです。よい表現をよい音響で、がモットーです。よろし…

日記

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Anti-Mode 2.0 Dual Core導入レポ(5)まとめ

前回のレポから随分間があいてしまいましたが、この辺でまとめに入ります。
この一ヶ月ほど様々な音源を聴きこんでみて、システムに正式に組み込んで使っていくかどうかをジャッジしておりました。

[1]補正の効果について
ボケボケの写真で申し訳ありませんが、現在の拙宅の低域伝送特性はこんな感じです。

▲50Hz付近のピーク、180Hz辺りのピークがそれぞれ15~18dBほど削られます。

▲130Hz~140Hzをパライコにて最大4.5dBほどリフトアップ。その結果がこれ。
なお70Hzあたりの急峻なディップはこの計測の時だけ見られたもので、本機の補正もこれを無視しています。
※こうしたディップは、狭い部屋では観測者自身(=吸音要因)の居場所も影響を与えるようです。

以前も書きましたが、いったん補正後の音を聴くと補正前の音に戻すことは不可能です。ロックやジャズ等については、補正前の音だと1分も聴き続けていられません。ある音がボワついて濁るだけでなく、近接する帯域にあるはずの音が本当に聴こえなくなっています。今までよくこの状態で聴いていたものだと…。
また、補正後は全体のバランスが相対的にハイ上がりっぽく聴こえるとともに、ボリュームもより大きくできるようになった結果、高域についてもより鮮明に聴きとりやすくなるという副作用もありました。以前は一定帯域の過度のボワつきにより、ボリュームを今ほど上げることができなかったというわけです。

[2]音色等の変化
本機はアナログ入出力時に最大のパフォーマンスを発揮するようですが、既存のシステムのアナログ段に機材を挟み込むのはどうしても心理的に抵抗がありますし、何よりそれによってもたらされる音質変化には神経質にならざるをえません。この点で違和感がないかどうかを、いろんなソースを自然に流してみることで確認するのに時間がかかりました。
しかし結論から言うと、特に有意の差を感じたことはありませんでした。(1)でもたらされる変化が大きすぎてもはや感知できないと言うべきかも知れません。アナログ接続で使うなら、本機が音質のボトルネックになることはなさそうです。

[3]その他
いくつか気になる点。
■アナログ接続の場合、残留ノイズのレベルが若干上がります。私はこれが嫌いなので、A45のゲインは最低にして抑え込んでいます。
■電源(ACアダプタとコード)が非常に貧弱そうに見えます。あまり大きな影響はないものと思いたいですが、できれば取り換えたい…。

[4]結論
本機の継続使用について結論を言うと、個人的には「合格」です。コストや労力に対して得られるものが多く、失うものはほとんどないと思われるので、今後も長期的に使えそうです。今はこのようにラック内に居座るに至りました。

基本的には他の方にもおススメできると思いますが、その際は以下の2点について念頭においていただければと思います。

(a)本機の補正ポリシーについての了解。好みの音作りをする道具というより、自室の低域伝送特性に由来する問題の最善解を与えるもの、というコンセプトを理解したうえで使うのが吉だと思います。

(b)本機を試す機会がある方は、できればアナログ接続を試してみてください。この種の機材はデジタル段で使うべきと思われる方が多いと思いますが、本機が最善のパフォーマンスをするのはアナログ入出力使用時であると個人的には思います。本機の場合、同一筐体内最短経路・6.144MHz/40bitでAD-DA変換するのが音声信号のコンバージョンにおいて最もリスクが少なそうだし、実際使ってみてそう感じました。

以上でレポを終わります。ありがとうございました。

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CANAL WORKS

CW-L51a

¥11,100(税込)

発売:2013年6月

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よく磨きこまれた濃厚で精緻な味わい

使用開始後一ヶ月以上経ちました。初カスタムIEMということで有効な比較対象を持っておらず、やや的外れな感想もあるかと思いますが、思ったことを羅列してみます。

[1]音質
■3Way・片側6ドライバですが、マルチドライバっぽさは無く、帯域のバラつきを感じさせない一体感があります。
■出音が滑らかで、"痛い音"を出しません。全帯域にわたってワックスでツヤツヤと磨いたかのような音です。そのせいで、ついボリュームを大きくしがちなのは注意すべき点でもあります。
■帯域バランスとしては、豊かで濃厚な中・低域に、明瞭だが痛くない高域が自然に積み重なっている印象です。
■中・低域は情報量も多く、響きの再現も豊かで、濃厚。音の滑らかさに任せてボリュームを大きくとると、低域をド迫力で鳴らすことが可能です。
■高域は量はきちんと出ていますが、とにかく"痛さ"がないので、出しゃばることはありません。
■音場感については、特に広いと感じることはありません。というか、あまりないと思います。
■いわゆる解像度については文句のつけようがないですが、上記の性格のため、目立って音の分離やメリハリが強調されることはありません。従って再生音量や再生環境によっては、全体に"地味"に感じる人がいるかも知れません。
■音が濃厚でよく磨かれ、響きに存在感があるというのは、反面、あまり爽やかスッキリというわけではないということです。カロリーの高い食べ物をたっぷり食べる時のような、ある種の重さを感じることもあります。個人的な感覚で言えば「しつこい」ということはありません。が、感じ方に個人差はあるでしょう。
■個人的には、ドラムスの再現に耳を奪われることが多いです。帯域問わず、素晴らしい明瞭度と迫力でドラマーのプレイを楽しめます。
■中・低域の豊かさゆえ、オーケストラの再生もたいへんな迫力で楽しめます。音場で聴かせるタイプではないので、各楽器がよく分離しつつも重なって響くのをステージの間近で楽しむ感じです。
■個人的には、真空管のThe Continental V3や、ドッシリとよく響く感じのC2410ヘッドホン出力よりも、HP-P1やm902のような、モニターライクのヘッドホン出力と相性がいいと感じました。

[2]外観や作り
■シェル、フェイスプレートは実にきれいです。申し分ありません。
■透明なシェルの中には、抵抗やらハコやらカラフルなコードやらフィルターやらが所狭しと配置されていて、見ていて楽しいです。
■クリアケーブルを注文しました。が、さっそく耳に近い部分から緑化が始まっています。
■出音の管?は片側2本です。しかし中では管が合流したり、何種類かのフィルタが組み合わされたりして複雑な配管?をしています。

[3]その他
■カナルワークスさんのメールによる対応は非常に丁寧で、かつ迅速です。初めてのカスタムゆえのいろいろな質問に対しても、懇切丁寧な説明を、あまり間をおかず返していただきました。感謝しております。
■カスタムIEMの宿命かも知れませんが、持ち運びに気を使います。突起が多くそれなりに大きいので…。しかしペリカンケースを持ち運ぶのもそれはそれで不便です。私はカバン等に収納するときは、右左互いに接触しないようにタオルハンカチに包んで仕舞いますが、それも決してスマートではありません。

[4]感想
初カスタムでしたが、今まで使ってきたユーバーサル型とは性能的に大きな開きを感じ、直接の比較対象にはできないと感じた程です。
またモニターというよりは、あくまでオーディオ機器として作り込んである印象で、滑らか&円やかであるにも関わらず、鈍さや曖昧さとは全く無縁な音作りに触れると、特にネットワークに相当工夫を凝らしているのではないかと予想します。
総体的に言って、非常に満足しています。申し分ないといったレベルです。

しかしこのようなものを持つと、今度はあっさり系に関心が向いてしまいます。世評を聴くと、同社のL05QD、WestoneのES5とかが良さそうです。またカスタムIEMの父、JHAudioの製品も聴いてみたいとも思え、物欲は鎮まるどころか刺激される一方…。

【SPEC】 ●インピーダンス:20Ω ●感度:109dB

マイルーム

我が独房
我が独房
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch

大学に入りたてのころ、ひょんなことからカセットウォークマンを手に入れました。そこで「まあ有名なもんだし一回くらい聴いとくか」ということでベートーヴェンの交響曲第5番(たぶんカラヤン/BPOの70年代全集の一部のはず)を聴いたのが運のつき(?)。激しい緊張感・思索的な抒情・歓喜の大爆発という今まで聴いたことがなかったような激情の奔流にすっかり飲み込まれてしまった私は、そのままクラオタへと一直線。しか…

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