元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

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3台目のDLA-Z1と70枚のUHD-BD、そしてJVCの新製品

今更ですがJVCのDLA-Z1は同社初のリアル4Kプロジェクターで、民生用モデルではトップクラスのレンズの他、レーザー光源による広色域や3000ルーメンの高輝度など、現在もリファレンスモデルとしての地位を確立しており、私も画質には満足して使っていますが、一方で我が家の場合は不具合も(通常より多く)経験しています。最初の個体は2016年末ギリギリに納入されたものでしたが、昨年半ばのV1.2のファームウェア・アップデートでトラブルを起こし(映像全面に緑のノイズが乗る)、交換になりました。二つめの個体は、ユニフォミティがイマイチで、テストディスクでグレーを映すと色ムラがかなり大きかったのですが、次第に画面下部にピンクの色被りが大きくなり、さらに使用中にいきなり落ちて三つの前面インジケーター全てがオレンジに点灯する症状が頻度を増し、こちらも交換になりました。ちなみに三台のシリアルナンバーには一見して分かる様な一貫性がなく、膨大なロットやバージョンの枝分かれがあるのだろうかと妄想してしまいます。今年に入ってからのバージョンアップでHDRソースの最大輝度、平均輝度が表示できるようになり、ソース毎の調整の参考になりますが、709時代はリファレンスがかっちりとしていたのにHDR時代に入ってリファレンスがなくなってしまった印象で、本末転倒な印象を抱いています。

一方のUHD-BDライフは、IMAX収録をはじめ一部の例外を除いてBDで所有しているものは買わない主義ながら、所有枚数は70枚を超えました。UHD-BDが気になっていながらまだ導入していない方は、そろそろ本格的に検討しても良いと思います。特に良好な画質の作品はBD版の画質がピンボケに見えてしまうくらいの体験をさせてくれます。かつてSDのDVDからHDのBDに移行した際には解像度(ピクセル数)の差は七倍ありました。HD(2K)から4Kへは四倍ですが、かつてより大画面が一般的になっていることもあり、差はむしろ大きく感じます。製作過程が進化していることも寄与しているのでしょう。

UHD-BDの所有枚数拡大にともなって、話題のHDR対応スクリーン、OSのレイロドールがサイズのラインアップを増やしたこともあり、導入を検討しているのですが、取扱店が極端に少なく、非常に買いづらい。こういう流通経路をメーカーがコントロールしようとする試みは大抵うまくいかないのですが。今年は4K/8K放送が12月に開始されることもあり、リビングのテレビやその周辺の機器の大規模な改変を予定しているので、成り行きによってはスクリーンは後回しになってしまうかも。

さて今日は、新子安のJVCケンウッド社屋で開かれたJVCの新型プロジェクターの内覧会に行ってきました。今年のラインナップの特徴は、2016年に発売された孤高のフラッグシップ、DLA-Z1に使われたネイティブ4K(正確にはDCI)のD-ILA素子を使用したモデルで3つのラインナップを出してきたこと。ソニーに遅れは取りましたが、ついにプロジェクターのフルラインナップがネイティブ4K解像度になりました。特に一番安いDLA-V5は75万円で20Kg弱と、導入しやすいモデルです。本格派の人向けには光源はコンベンショナルなメタハラながら色域はDCI-P3をクリアし、Z1と同じレンズで2200lmのV9Rが200万円。ネイティブコントラストも100,000:1と、4KのD-ILAデバイスも性能向上を果たしています。

今日のデモは、旧モデルでeShift 4K世代最後のDLA-X990Rと、新世代では最安価のDLA-V5の比較から始まりました。ソースはJVCオリジナルの画質比較ソフト(REDの8Kカメラで撮影された各国の風景映像)で始まりましたが、この時点でV5が完全優位。絶対的な解像度も動画解像度もX990Rを圧倒しています。コントラストは立体感を向上させるはずですが、デバイスの解像度の差は如何ともしがたい印象。さらに、X990Rではわずかにマッハバンドが見られるシーンでV5はスムーズでした。次の「ブレードランナー2049」では、新機能の「オートトーンマッピング」が主題でしたが、これはHDRソースのメタデータを活用し、画面によって自動調整を行うというもの。HDRは10000nitsという非現実的な絶対輝度を基準にした挙句、現実的にはどのソースもまちまちの輝度で製作される事態になってしまった中、709時代のように一つのリファレンス設定で鑑賞することが難しくなってしまった訳ですが、メタデータを使って映像を最適化しようとするのは意味のあるアプローチとは思います。実際、非常に輝度の暗い映画である「ブレードランナー2049」のハリソン・フォードのバーのシーンで、オートトーンマッピングを使ったV5は、X990Rが暗部を潰しまくっている中、ジーンズの質感などをちゃんと再現しています。ダイナミックな最適化も大きいですが、HDR時代はX990Rのような暗さ方向で稼ぐ絶対コントラスト値はあまり意味がないのではと感じました。

V5の次は「世界初」というV7の試写で、比較は相変わらずX990Rです。ただ、このV7のユニットは急造ということで完成度が低いのか、設定が詰めきれていないのか、フォーカスがずれていたのか、その映像はちょっと眠い印象でした。V5と同様JVCオリジナルのソフトから、IMAX収録のノーラン印の各種UHD-BD、レヴェナントなどを見ましたが、V5の時の圧勝感はなく疑問符。面白かったのは、スカイフォールのBDをパナソニックのプレーヤーで4Kにアップコンしたものを比較したのですが、両方とも「シネマ」設定にも関わらず、X990Rはピーキーな上にめちゃくちゃ線が太くビデオ的で、V7はソニー的とも言える繊細なシネマ調で、色温度からしてあまりに違いすぎて判断が難しい。V7はちゃんと完成してからもう一度見たいと思います。

V9Rは単独での試写でしたが、印象に残ったのは他の機種と比べた明るさと光学系の違いで、割と想定内だったと思いますが、これは良い意味です。Z1と比べると、色域、明るさには差があること、BT.2020のカバー値も言及がないことなど、Z1ユーザーがV9Rに買い換える理由はそれほど多くない気がしました。例外は冷却ファンで、Z1はHDR映像を映すハイパワーモードの時はかなり大きなファンノイズが出ますが、今日のV9Rは始終比較的静かでした。JVCの西窪さんに直接確認しましたが、e-Shift 8Kはオフにできるそうで、これは安心材料ですね。「オートマッピング」がZ1に来るかどうかについては「課題とさせてください」とのことだったので、ポジティブに捉えて吉報を待ちたいと思います。350万円で一昨年売り出した製品を簡単に時代遅れにはして欲しくないものです。

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SONY

FDR-AX100(Handycam)

¥OPEN(予想実売価格220,000円前後)

発売:2014年3月14日

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この画質はもはや動く写真 - 二ヶ月後の感想

「手頃」と言える4Kビデオカメラが早くもソニーから発売されました。昨年発売されたFDR-AX1は業務用機PXW-Z100の兄弟機で3840x2160@60pでの録画が出来ますが、大きく重いのと、メディアが高価で普及していないXQDカードしか使えないなど「手頃」とは言えませんでした。また、私はHDVの頃から旅行記や風景や自然を収録した自作品では映画っぽい風合いが得られる24pを一貫して使っており、60pまでは必要ないのですが、そこにピッタリなのが今回発売されたFDR-AX100です。

FDR-AX100は上級機を上回る1インチという大型のCMOSセンサーを使用しており、解像度、感度ともに申し分ありません。特徴的な大口径のレンズを中心にデザインも上手くまとまっていて、完成度の高い製品です。撮影も「普通に」出来てしまいますが、大画面を前提とした4K撮影の場合、もはや映画を撮るくらいの姿勢で臨まないと4Kの良さを生かせないばかりか、逆効果になってしまうことにもなりかねないと感じます。まず三脚は必須で、手持ち撮影は(映画同様)あえてその効果を生かす意図がある場合に限った方が良いでしょう。それぐらい4Kの解像度は圧倒的で、ディティールに目が行きやすい分、揺れに対して厳しいという一面があります。まだテスト撮影くらいしかしていませんが、一方で大型センサーに由来する大きなボケは魅力的で、従来の「ビデオ」とは一線を画し、もはや「動く写真」の印象を持ちました。オートフォーカスはちょこちょこと動くタイプではないのですが、ショックを防ぐためにあえてそうしているかとさえ思ってしまいます。ズームはシーソー式の可変スピードのボタンがありますが、私はタッチパネルの低速ズームボタンを使いやすく感じています。何しろ、揺れや大きな動きは禁物です。

一方で、撮影した後の編集はあっけないほど簡単です。かつて、DVやHDVが出始めのころに苦労したことが嘘のようで、何の工夫もいりません。このカメラの4K映像の記録フォーマットはXAVC Sという、H.264ベースのLongGOP、4:2:0カラースペースの約60Mbpsというものですが、記録メディアにSDXCカードが必要(SDHCカードはexFATでフォーマットすると認識されますが記録が出来るかはカードの実力次第)なこと以外に特別なことはありません。記録された映像はMP4ファイルになり、QuickTimeプレーヤーやFinalCutProXから直接開くことができます。編集も特に制限や問題はなく、私のメモリ16GBでIvy世代のCore i7搭載MacBookPro Retinaでは編集時の再生は低解像度になり、エフェクトやタイトルなどは「4K対応」のものに限られますが、十分普通に編集が出来ます。パフォーマンス的にもプロキシを使用する必要を感じません。

我が家ではFCPXで編集した映像を、QuickTimeムービーとして出力し、4K対応のHDMI出力を持ったDynabookで再生し、ソニーのVPL-VW1000ESで130インチのスクリーンに投影していますが、その(当たり前ですが)グレイン感のない超高解像度の映像は、新鮮で圧倒的です。20万円そこそこでこの画質が手に入るとは技術の進歩を痛感します。

二ヶ月経って、当初は分からなかった(使い方によっては分からなくてもよい)ポイントが出て来たので、追記しておきます。
・タイムコードの管理が出来ない。また、録画中のカウンターも表示されない。
・オートフォーカスの反応が悪い。また、ピーク表示は見にくい。
・液晶パネルはかなりイマイチ。かといってEVFは見やすい訳ではない。
・ボケ味は硬く、センサーサイズから期待した程にはきれいにボケない。
・アイリス、シャッター、ゲインを独立して簡単にコントロール可能。
・三段階または可変スピードを選べるパワーズームは表現に大きく貢献。
・内蔵NDフィルターはビデオカメラでは当たり前だがやはり便利。
・バッテリーの持ちは良くない印象。付属のバッテリーだと普通に録画して録画時間で一時間保たない。
・絵作りはパナのGH4と対照的にオーバーなくらいシャープ。ワイドのパンフォーカスは(良くも悪くも)カリカリに見通しがよい。
・ガンマや画調の調整はほとんどできない。
・デジタルズームは範囲をわきまえて使えば4Kでも高画質。

というわけで、技術的なことは何も考えずにフルオートで4Kの解像度を楽しみたい人、ズームを表現の重要な要素と捉える人にお勧めできます。凝りたい人には現状ではパナのGH4の方が適していると思います。

【SPEC】●イメージセンサー:1.0型(裏面照射型“Exmor CMOS”センサー) ●有効画素数:1,420万画素 ●ズーム:光学12倍 ●液晶モニター:3.5インチ(16:9)/約92.1万ドット エクストラファイン液晶 ●記録媒体:SD/SDHC/SDXCメモリーカード、メモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオ/XC-HGデュオ ●連続撮影時間:約2時間15分(スタミナ最大) ●外形寸法:90W×83.5H×223.5Dmm(付属バッテリー装着時) ●質量:約915g(付属バッテリー装着時)

マイルーム

ホームシアター「建築」記
ホームシアター「建築」記
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上

我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一階の家が完成し、夢がかないました。 ・地下ホームシアター 地下の外枠鉄筋コンクリートの約20畳の専用室です。リアル4Kのレーザー光源プロジェクターとゲイン1.0/1.4の二枚の130イ…

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