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元住ブレーメン
元住ブレーメン
放送業務用機器メーカー勤務。高校時代にベータマックスで映像に入れ込み、フォーマット変遷を経て20余年後の今、撮影から編集、映写までハイビジョン環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、…

日記

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最新の日記

DLA-HD750はホームシアター向けプロジェクタの最適解となりうるか

我が家の現用のプロジェクタ、ソニーVPL-VW100は発売と同時に購入してからほぼ3年が経とうとしており、代替を検討しています。KRP-600Mで味わった本当の24pとハイライトの眩しさを、大スクリーンでも実現したいというのが動機です。VW100は未だに高いレベルの画質を保っていると思っていますが、それだけにそれを置き換えるものは難しい。これまでは「これだ」と思えるものがありませんでした。VW100はSXRDデバイスによってフルHD解像度を実現し、キセノンランプによって理想的な色再現性を追求し、エポックメイキングだったクオリア004のコンセプトをそのまま受け継ぎ、ブラッシュアップした進化型で、発売時には文句なしのナンバーワン機種だったと言って差し支えないでしょう。実際私も、クオリア004を買いにいった銀座のクオリアショップで、当の設計者の方から「新しいVW100の方がよい」と明言され、半額のプライスタグに疑心暗鬼になりながらも最終的には納得して発注した経緯があります。LCOSを使う最大のライバルであるJVCのその年のトップエンド機種はDLA-HD11/12で、明らかにクオリア004を意識して開発した内容と価格でしたが、外付けのプロセッサやこなれていない操作系、そして差を付けられた色再現性、静粛性などなど製品としての完成度が低く、はっきりいってまったく勝負にならなかったと思っています。

しかし一年後、この状況は捲土重来を期したDLA-HD1の登場によって大きく変わります。ソニーと同じ反射型液晶を使用しながら、動的アイリスを使用しないネイティブのコントラストで15000:1と、本当に「一ケタ違う」ぶっちぎりのセットコントラストを最大の武器に、ホームシアターシーンを席巻します。メタルハライドランプの限界か、特に緑に引っ張られる色再現性はほめられるものではなく、この点ではまだソニーのキセノンモデルには追いついていませんでしたが、わかりやすい鮮やかさを前面に出したチューニングと、ほぼ半額の価格、ソニーがトップエンドに新型を投入しなかった(エントリーに投入したVW50はバカ売れしたそうですが)こともあって人気を博します。その後、ソニーとビクターは対照的な道を歩みました。ソニーはVW100で完成度の高い「フィルム画質」とでも呼びたい素直で軟調な画質を実現していましたが、HD1のコントラストを前面に押し出したパワフルかつテレビ的な映像が人気を博したと判断したのか、次の年の機種では「わかりやすい高画質」を目指し、メリハリの利いたはっきりした鮮やかさを追ってしまいます。これはVW100とVW200、VW50とVW60を比べると明白です。これ自体が悪いわけではありませんし、好ましいと思う人も多かったでしょうが、結果的に私の好みからは離れていってしまいました。ビクターはさらに迷走し、キセノンコンプレックスからか色再現性をいじくり回し、色の狂った(しかも調整はミドルレンジにしか効かない)プロジェクタを世に出してしまいました。それがDLA-HD100です。無理に赤を出そうとしたため、色のバランスは崩れ、輝度は低下し、肝心の赤は飽和しているという状態で、派手に宣伝された30000:1のネイティブコントラストは確かに説得力はありましたが、私にはそれ以上に欠点の目立つプロジェクタでした。このあたり、同様に高いコントラストを武器にしながらあくまでも「正しい色」を実現していたパイオニアのプラズマテレビ「KURO」とは一線を画す方向性です。日本の評論家は良い部分を褒めるだけの提灯記事しか書きませんが、客観的な裏づけを添えた海外の評論では正当な評価がそれぞれ明確に下されています。

http://hometheatermag.com/frontprojectors/408jvcdila/index2.html
http://reviews.cnet.com/projectors-presentation-devices/jvc-dla-hd100/4505-3180_7-32855665-2.html?tag=mncol;txt
http://www.hometheatermag.com/plasmadisplays/1107piokuro6010/index5.html

日本で一般的に発売されている家庭用のプロジェクタに3DLPのものが存在せず(SIM2?)、透過型液晶に画質的なアドバンテージがない以上、ハイエンドの選択肢は反射型液晶のモデルしかないのがホームシアター向けのプロジェクタの最近の状況で、ソニーかJVCの頑張りに期待するしかないのですが、期待できそうなのが毎年マメに新型を出しているJVCの今年のモデル、DLA-HD750です。得意のコントラストはセットで公称50000:1に達し、全画面コントラストで考えればブラウン管PJを余裕で凌ぐレベルに到達しました。光学系は見直され、レイアウト変更も伴って、輝度はHD100の1.5倍を実現、設置性や静粛性もそれぞれブラッシュアップされています。懸念はやはり色再現性と、絵造りの方向性ですが、希望はあります。まずリファレンスをコダックのフィルムにおき、3Dルックアップテーブルという映画のポストプロダクションではポピュラーな手法でフィルムの質感を再現しようとしていること。メーカーの説明でもこれまではCRTがリファレンスで、「万人受けするドンシャリ画質」だったのが、フィルムをリファレンスにした「自然な落ち着いた画質」に変わったことが明言されています。また、色やガンマカーブの調整も充実しており、追い込みシロも充分にありそうです。流行の「倍速」を追っていないのも好印象。本来LCOSデバイスは応答速度が速く、映像を忠実に見るには充分な動画性能を持っています。倍速駆動はもともと反応の遅い液晶テレビの画質向上のために考え出された手法ですが、最近では映像の補間技術と組み合わせられ、人工的な「クッキリ・ハッキリ」を追い求める手段のようになってしまいました。ソニーのモーションフローなどは、被写体ブレまで補正しようとする、言い換えれば記録された映像そのものを変えてしまう、私にとっては相当行き過ぎた機能ですが、HD750にはそういう余計な機能は付いていません。また、24p信号の入力時にはパネルの駆動を48Hzにするということで、こちらもプルダウンのない本当の24コマをストレートに表示できるようです。もうひとつHDMI入力時のディープカラーもサポートしていることになっていますが(12bitまで)、LCOSパネル自体のドライブ精度についての質問にはメーカーからの回答が得られなかったので、最近のプレーヤーのハイビット出力をどこまで生かせるかはまだ未知数です。

私がテレビやプロジェクタなどの表示装置を評価する場合に重視するのは、感覚的な美しさ(コントラストの高さ、階調性の豊かさ、純度の高い色再現、解像度など)ももちろんですが、同時にリファレンスとして頼れる「正しさ」です。映像を制作者の意図した通りに見ることができるかどうか、メディアに記録された信号を良い所・悪い所含めて全て見せているかどうか、装置によって余計な虚飾が施されたり、元の映像が改変されたりということがあってはなりません。HD750がそれを満たしてくるかどうか、楽しみに納品を待ちたいと思います。また、これを機に(以前書いた「自分のPCで音響測定」に続き)普通のホームシアターマニア(?)にも導入できる客観的なプロジェクターの測定とキャリブレーションについてもリアルタイムでお伝えしていくつもりです。

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DMR-BW900

PANASONIC

DMR-BW900(DIGA)

¥OPEN(予想実売価格300,000円前後)

発売:2007年11月1日

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結局どっちが良かったの?

松下から2008-2009年モデルの新型BDレコーダーが発表され、ソニーのBDレコーダーに使用されているCODECであるNECのチップの新製品もプレスリリースが行われました。両方とも再生時のカラースペースをYUV4:4:4に拡張するとしていることから、(アップサンプリングのようなもののため処理の内容によりますが)さらなる高画質が期待されます。新製品の話題が出たこのタイミングで、昨年モデルの使い勝手をレコーダーとして最も重要な「編集」を軸に総括し、今後発表・発売されるモデルに期待しようと思い立ちました。

比較対象はパナソニックのDMR-BW900と、ソニーのBDZ-X90。昨年のフラッグシップです。操作系は、パナソニックが再生と予約録画、そして操作一覧の三つのモードを中心に操作するのに対し、ソニーは例のクロスメディアバー。好みはあるでしょうが、オブジェクト志向で操作が出来るソニーが、私はより使いやすいと思います。例えば、録画した番組を編集し、CMをカットしてBDにダビングする、といった際に作業をシームレスに進められるのがソニー。いちいちモードを切り替えなければいけないのがパナソニックです。

番組予約は圧倒的にソニーがやりやすい。地デジ、BSデジタル、CSなど、チャンネルがどんどん増えている現在、もはや番組表での録画番組指定は時代遅れなのではないでしょうか。ソニーのクロスメディアバーは多チャンネルのザッピングに便利ですし、録画したい番組の情報がはっきりしていない場合、ソニーの「おまかせ録画」やフリーキーワードが使える番組検索は使いでがあり、おまかせチャプターも後の編集になかなか便利です。対するパナソニックは人名も含めキーワードがプリセットされたものしか使えず、実用的ではありません。ソニーは「何が録れているか」という楽しみもあり、番組の録画機としてはこちらが使い勝手に優れていると思います。番組情報も、ソニーが内容などまで保存するのに対し、パナソニックは番組名だけで、後から番組内容をチェックする場合にも使い勝手で差がついています。

さて、番組を保存する場合、普通は番組の最初、途中、最後のCMをカットし、BDにダビングするということになります。この場合、両方の機種とも編集機能の「部分消去」を使いますが、この使い勝手が随分違います。まず、編集画面に入ると、ソニーは自動的に再生を始めますが、パナソニックは最初のフレームで静止しています。番組の最初はたいていCMが入っていることを考えると、パナソニックの方がそのまま最初の消去の開始点を設定して作業を始められます。ソニーは結局一度静止して最初のフレームに戻ることになります。コマ送りは松下が前後5段階の速度のコマ送りができ反応も早く、一種類しかないソニーよりも使いやすいですが、H.264で録画した番組の場合、番組の最初や最後に近いところでは、パナソニックはコマ送りに制限があり、ひとコマずつ動かない場合があります。MPEG2ではこういうことは起こりません。ソニーには特に制限はないようですし、パナソニックが秒単位のカウンターしかないのに対し、フレーム単位のカウンターがあり、より現在位置を把握しやすいといえます。またソニーは「おまかせチャプター」で設定されたチャプターがCMの頭などに打たれている場合が多く、編集がしやすくなっています。ただし、全てのCMで正確にチャプターが打たれているかというとそうでもなく、結局番組すべてを見なければならないのはパナソニックと変わりません。

スキップはソニーが15秒、パナソニックが30秒。音声付早見はソニーが1.5倍速、パナソニックが1.3倍速と早送りの一段目ですが、再生からシームレスに切り替えが出来るのはパナソニックです。また、編集点の扱いも異なり、消去の開始点と終了点を設定した場合、ソニーは終了点のフレームも編集範囲に含まれるのに対し、パナソニックは終了点のフレームの直前のフレームまでが含まれます。これはプロが使う編集システムでも両方の流儀があり、どちらが正解というものでもありません。番組の最後を消去しようという場合、ソニーは最後のチャプターポイントから早送りをするしかありませんが、パナソニックは最後のフレームにスキップすることができます。ただし、パナソニックは編集点は開始点から必ず先に設定しなければならず、しかも静止状態から逆再生が出来ません。つまり、逆方向にコマ送りをしてある程度進めてから正方向に再生し、逆方向に再生することになります。そして編集の開始点を設定し、スキップで最後のフレームに飛び、そこで終了点を設定することになります。ソニーの場合、開始点と終了点のどちらを先に設定してもよいですが、番組の最後にスキップできないのが玉に瑕。実際には、最後のチャプターから早送りをし、最後のフレームで終了点を打ち、逆再生をして開始点を探すことになります。ソニーは静止状態からでも逆再生にいきなり移ることができます。一方で12時間以上のコンテンツのダビングはできません。ドラマなどの連続番組をまとめてダビング、という際に不便です。

両機とも(パナソニックのH.264でのいくらかの制限をのぞき)フレーム単位で編集を行うことができますが、GOPストラクチャーによる制限はあり、つなぎめが静止画状態になる場合があります。ダビング時に録画モードを変える場合、実時間がかかってしまい、モードを変えない場合の4倍速(実際には地デジの番組だと1時間の番組が7分半でダビングできる)と比べると、非常に非効率的です。両機とも、モードを変える・変えないに関わらず、ダビング中は他のことが一切出来ないことを考えると、ダビング時にモードを変えるのはなるべく避けたほうが良いでしょう。番組を録画予約する段階で、どういうモードで最終的に保存するのかを考えておくと良いと思います。

画質については、DRモードでの録再では顕著な差は感じられません。DRで録ったMPEG2映像をH.264に変換する場合、とにかく1440x1080にしてしまうソニーと、オリジナルを保つパナソニックという差があり、これは画質にも現れます。HD画質での録画モードはソニーが6,8,12,15Mbpsの4通りのモードを持っているのに対し、パナソニックは5,8,12Mbpsという3通りで、両者とも8M以上が実用的に「保存版」としての実力を持っていると思います。BSデジタルの1920x1080のソースで比べると、同じレートではソニーがやはり動きには強く、階調がスムーズな一方、パナソニックは解像感に優れます。こういう比較はダビング10が導入されて、全く同じソースでの比較ができるようになりました。とはいえ、両者ともハイビジョンの「グレード感」は良く保っており、8Mのモードは日常的に常用するに充分なグレードを持っていると思います。そして、ここ一番というときにはDRを使う、という使い方で充分と思わせます。

こうなると、放送がMPEG2で、地デジで15-17Mbps、BSで20Mbps前後の帯域を消費している日本のデジタル放送は、矢沢栄吉ではないですが「もったいない」と思わせてしまいます。MPEG2+AACという日本の方式は、ヨーロッパで始まっているH.264+DDplusと比べると効率、質ともに劣り、アーリーアダプターの短所が表れてしまっています。スカパーがH.264を使って多チャンネルのハイビジョンを始めるということもあり、今後日本のメインの地上放送やBS放送がどうなるか、興味深いものがあります。が、地アナの終了やダビング10だけでこれだけ紛糾していることを鑑みると当分方式の変更などは無理でしょう。20MbpsのH.264の放送を見てみたいという気はするのですが。

ちょっと脱線しましたが、編集に関してはDMR-BW900もBDZ-X90も理想にはまだまだ達していません。レコーダーとして私の理想に最も近い編集の操作系はPSXだったのですが、それに近いものはまだ登場していません。見通しの良いフィルムストリップ、15秒弱のちょうどよいスキップ、素早いレスポンス。これらをハイビジョンで早く実現して欲しいものです。敢えて言えば、録画機としては現在はソニーの方が総合的には優れていると思います。最後に、パナソニックの新型はとうとう第一世代のブルーレイディスクの再生ができなくなりました。パナソニックのこれまでの機種は、BD-RE1.0の殻付きディスクの一層・二層とも再生ができました(ソニーは常に一層だけ)。ダビングのできない中でフォーマットのサポートを止めてしまうことに対しては疑問が生じますが、これも考えながら今後の機種選定を進めていく必要があるということでしょう。

【SPEC】●録画可能ディスク:内蔵HDD、BD-R/-RE、DVD-R/-R DL/-RW/-RAM ●再生可能ディスク:内蔵HDD、BR-R/RE、BD-Video、DVD-R/-RW/-R DL/-RAM、DVD+R/+RW/+R DL(ファイナライズ済) ●HDD容量:1TB ●映像記録方式:MPEG2、MPEG4-AVC ●音声記録方式:ドルビーデジタル、リニアPCM、MPEG-2 AAC ●受信チューナー:地上/BS/CS110度デジタル、地上アナログ ●録画時間地上デジタル:内蔵HDD→約127時間(DR)、約381時間(HE)、BD-R DL/-RE DL→約6時間(DR)、約18時間(HE)、DVD-R(4.7GB)→約1時間40分(HE)(DRでは録画不可) ●出力端子:HDMI×1、D4×1、S×1、コンポジット×1、i.Link×1(兼用)、デジタル音声(光1/同軸1)、2chアナログ音声×2 ●入力端子:S×2、コンポジット×2、i.Link×1(兼用)、2chアナログ音声×2 ●LAN端子:1系統 ●消費電力:約48W ●外形寸法:430W×59H×313Dmm ●質量:5.2kg

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ホームシアター「建築」記
ホームシアター「建築」記
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン~120型 / 8ch以上

我が家のホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一階の家が完成し、夢がかないました。 ・地下ホームシアター 約20畳の専用室です。フルHDのプロジェクターと120インチのスクリーン+9.3chのサラウンドのメインルーム。メインのソースはブルーレイと…

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