元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

日記

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JVC新型プロジェクターの先行視聴会に行ってきました

今日、横浜のJVCケンウッド本社で行われた、今年のプロジェクターの新製品DLA-X990Rと590Rの先行視聴会に参加してきました。冒頭で、20周年を迎えたJVCのプロジェクターの歴史を振り返っての紹介があり、HD1がターニングポイントであったという説明がありました。私は現在使用しているDLA-Z1の他、過去には初めてTHXを取ったDLA-HD750を使用していたことがあり、その素直な素晴らしい特性には大いに感心しました。

今年はこれまで通常メインモデルであった7番台がなく、5番と9番という構成になり、さらに超限定の20LTDが加わる形ですが、実質的には990Rは770Rの後継と考えて良いでしょう。今回のモデルチェンジの最大のポイント(とは言っても大きくはない)はJVC独特のeShiftデバイスが5世代目になったこと(2Kデバイスを時分割で二倍の解像度で使うことは変わっておらず、本来2Kの四倍のはずの4K解像度は持っていません。その意味で、JVCが3840×2160の解像度を持っていると記載し続けているのは如何なものかと思っています)、入力端子からD-ILA素子まで12-bit通しで伝送するピュアダイレクトモードを搭載したこと、でしょうか。990RはTHX3Dディスプレイの認定も取得しています。リアル4KではないのでZ1のようなTHX4Kはもちろん取れていません。eShiftでのHDR対応の完成形と仰っていたので、型番も含め来年以降どうするのか気になります。リアル4K化なのか!?


値段は20万円高く、コントラストが30%高い(要確認)シャァ専用モデルのDLA-20LTD

さてデモの前半は、X590Rとソニーの2年前の旧モデルのVW515を使い、二枚のスクリーンに同時にシュートアウトするというものでした。後から考えると、この比較が今日のすべてで、コントラスト高く、色温度は高く彩度も高い(今日の設定は高過ぎな印象でした)が、線が太くかつピーキーでカリカリなビデオっぽい絵のJVCと、線が細い柔らかい軟調で色温度の低いシネマっぽい絵のソニーという対比でしたが、実際に購入を検討される方はもちろん両方とも今年のモデルで比べて頂ければと思います。X590Rと比較される今年のソニーの機種はリアル4Kとしては実売が50万円を切る激安のVW245が発売されるのでこの二機種が年末商戦の台風の目になるのかもしれません。

X590Rが明らかにVW515を上回っていたのはグラデーションの表現で、VW515ではバンディングノイズが目立つシーンでX590Rはスムーズでした。これを見せるために10.2Gbpsしか入れられないVW515を選んだのかもしれません。一方で、eShift5のチューニングの結果なのか、X590Rの画調は固く、VW515だと撮影カメラのレンズのボケが美しいシーンで、ボケが固く描写され、背景がガチャガチャにうるさく感じられるところも散見されました。写真をやる人には、ボケの汚いズームレンズのような感じといったら分かるでしょうか。本来ボケているはずの部分をシャープに補正してしまっている気がしました。

ちなみに「ピュアダイレクトモード」はX750R以降「低遅延モード」として搭載されていたものだそうで、これを使わないと12-bitで入力された信号を10-bitに圧縮変換してしまうということで、せっかくのD-ILAパネルの12-bit駆動精度を無駄にしてしまうことになります。ところでパネルが12-bitになったのもX750Rからだそうです。今年のモデルからYUV入力時のビット情報も表示されるようになり、さらにHDR信号の最大輝度、平均輝度も(ソフトやプレーヤーによりますが)nits単位で表示できるようになりました。この機能はZ1にもファームアップで追加する予定だそうです。便利ではありますが、HDRではBT.709時代のようなリファレンス的な設定が実現できないのは残念です。

気になるのは、「12-bitで入力した映像の質」を強調する場面が多かったのですが、デモ後に聞いたところ、今回使っていたパナソニックのプレーヤーを使った際には、UHD-BDの10-bitの4:2:0の映像をストレートにプロジェクターに入力するよりもプレーヤーで12-bitにアップコンしてから入力した方が画質が良いそうで、ソニーと異なりJVCはプロジェクターでのアップコンにはあまり自信がないようです。これは私自身のソニーVW1100ESとJVC Z1の比較の印象でも同感でした。つまりJVCのプロジェクターの能力を引き出すにはアップコン能力の高いプレーヤーが必要ということです。

デモの後半は、X990RとX750Rの同時シュートアウトでした。この二機種で一番差を感じたのは、出画までの時間で、ディスクを再生すると最新のX990Rがすぐに絵が出るのに対し、X750Rはネゴシエーションに時間がかかるのかなかなか絵が出ず、さらにHDRに自動で変わってくれないところで、デモでも度々とっちらかっていました。画質に関しては、UHD-BDの「Allied」の爆撃されるパーティの暗い場面はボトムの輝度差を感じましたが、正直明るい画面では対して大きな違いを感じませんでした。

X590R、X990R、X750Rの画質は一貫して「コントラスト高く、色温度は高く彩度も高いが、線が太くかつピーキーでカリカリなビデオっぽい絵」という主にeShiftデバイスに起因すると思われる同様の性格を持っており、シネマっぽいVW515との対比がやはり印象的でした。今回は目の毒なのかZ1のデモはありませんでしたが、ソニーとJVCの中級機種はモデルイヤーに関わらず性格がはっきり分かれているので、どちらが自分が好きなのかを判断すれば良いのだと思います。私は、UHD-BDはまだ要らない、かつリビング視聴という人にはX590Rはコスパの高い選択になると思いましたが、UHD-BDを積極的に増やしたい人にはリアル4Kのプロジェクターに大きなアドバンテージがあると思いました。X750R以降のユーザーはX990Rに変更する理由はあまりないと思ったのが正直なところです。

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FDR-AX100(Handycam)

¥OPEN(予想実売価格220,000円前後)

発売:2014年3月14日

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この画質はもはや動く写真 - 二ヶ月後の感想

「手頃」と言える4Kビデオカメラが早くもソニーから発売されました。昨年発売されたFDR-AX1は業務用機PXW-Z100の兄弟機で3840x2160@60pでの録画が出来ますが、大きく重いのと、メディアが高価で普及していないXQDカードしか使えないなど「手頃」とは言えませんでした。また、私はHDVの頃から旅行記や風景や自然を収録した自作品では映画っぽい風合いが得られる24pを一貫して使っており、60pまでは必要ないのですが、そこにピッタリなのが今回発売されたFDR-AX100です。

FDR-AX100は上級機を上回る1インチという大型のCMOSセンサーを使用しており、解像度、感度ともに申し分ありません。特徴的な大口径のレンズを中心にデザインも上手くまとまっていて、完成度の高い製品です。撮影も「普通に」出来てしまいますが、大画面を前提とした4K撮影の場合、もはや映画を撮るくらいの姿勢で臨まないと4Kの良さを生かせないばかりか、逆効果になってしまうことにもなりかねないと感じます。まず三脚は必須で、手持ち撮影は(映画同様)あえてその効果を生かす意図がある場合に限った方が良いでしょう。それぐらい4Kの解像度は圧倒的で、ディティールに目が行きやすい分、揺れに対して厳しいという一面があります。まだテスト撮影くらいしかしていませんが、一方で大型センサーに由来する大きなボケは魅力的で、従来の「ビデオ」とは一線を画し、もはや「動く写真」の印象を持ちました。オートフォーカスはちょこちょこと動くタイプではないのですが、ショックを防ぐためにあえてそうしているかとさえ思ってしまいます。ズームはシーソー式の可変スピードのボタンがありますが、私はタッチパネルの低速ズームボタンを使いやすく感じています。何しろ、揺れや大きな動きは禁物です。

一方で、撮影した後の編集はあっけないほど簡単です。かつて、DVやHDVが出始めのころに苦労したことが嘘のようで、何の工夫もいりません。このカメラの4K映像の記録フォーマットはXAVC Sという、H.264ベースのLongGOP、4:2:0カラースペースの約60Mbpsというものですが、記録メディアにSDXCカードが必要(SDHCカードはexFATでフォーマットすると認識されますが記録が出来るかはカードの実力次第)なこと以外に特別なことはありません。記録された映像はMP4ファイルになり、QuickTimeプレーヤーやFinalCutProXから直接開くことができます。編集も特に制限や問題はなく、私のメモリ16GBでIvy世代のCore i7搭載MacBookPro Retinaでは編集時の再生は低解像度になり、エフェクトやタイトルなどは「4K対応」のものに限られますが、十分普通に編集が出来ます。パフォーマンス的にもプロキシを使用する必要を感じません。

我が家ではFCPXで編集した映像を、QuickTimeムービーとして出力し、4K対応のHDMI出力を持ったDynabookで再生し、ソニーのVPL-VW1000ESで130インチのスクリーンに投影していますが、その(当たり前ですが)グレイン感のない超高解像度の映像は、新鮮で圧倒的です。20万円そこそこでこの画質が手に入るとは技術の進歩を痛感します。

二ヶ月経って、当初は分からなかった(使い方によっては分からなくてもよい)ポイントが出て来たので、追記しておきます。
・タイムコードの管理が出来ない。また、録画中のカウンターも表示されない。
・オートフォーカスの反応が悪い。また、ピーク表示は見にくい。
・液晶パネルはかなりイマイチ。かといってEVFは見やすい訳ではない。
・ボケ味は硬く、センサーサイズから期待した程にはきれいにボケない。
・アイリス、シャッター、ゲインを独立して簡単にコントロール可能。
・三段階または可変スピードを選べるパワーズームは表現に大きく貢献。
・内蔵NDフィルターはビデオカメラでは当たり前だがやはり便利。
・バッテリーの持ちは良くない印象。付属のバッテリーだと普通に録画して録画時間で一時間保たない。
・絵作りはパナのGH4と対照的にオーバーなくらいシャープ。ワイドのパンフォーカスは(良くも悪くも)カリカリに見通しがよい。
・ガンマや画調の調整はほとんどできない。
・デジタルズームは範囲をわきまえて使えば4Kでも高画質。

というわけで、技術的なことは何も考えずにフルオートで4Kの解像度を楽しみたい人、ズームを表現の重要な要素と捉える人にお勧めできます。凝りたい人には現状ではパナのGH4の方が適していると思います。

【SPEC】●イメージセンサー:1.0型(裏面照射型“Exmor CMOS”センサー) ●有効画素数:1,420万画素 ●ズーム:光学12倍 ●液晶モニター:3.5インチ(16:9)/約92.1万ドット エクストラファイン液晶 ●記録媒体:SD/SDHC/SDXCメモリーカード、メモリースティックPROデュオ/PRO-HGデュオ/XC-HGデュオ ●連続撮影時間:約2時間15分(スタミナ最大) ●外形寸法:90W×83.5H×223.5Dmm(付属バッテリー装着時) ●質量:約915g(付属バッテリー装着時)

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ホームシアター「建築」記
ホームシアター「建築」記
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上

我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一階の家が完成し、夢がかないました。 ・地下ホームシアター 地下の外枠鉄筋コンクリートの約20畳の専用室です。リアル4Kのプロジェクターとゲイン1.0/1.4の二枚の130インチのスクリ…

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