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MagicDragon
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「音楽をおもちゃにしない」。機械にはあまり執着せずに音楽の本質が楽しめるオーディオ道を心がけています。

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時代遅れの Blu-spec CD, SHM-CD, HQCD

最近こう言った新規格CDが次々と出ていますね。どれも「高音質」と謳っていますが、結局収録されている音はCD規格の16bit/44.1kHzなので本質的には27年前のCDと何ら変わる事が無いのはご存知の通り。中身は変わらないのに材質や製造方法の小手先の改良であたかも「高音質」であるかのように広告するのは一般的な感覚で捉えると誇大広告だと思いますし、世界的に見ても日本の一部マニアのみが興奮を覚えるに過ぎません。音楽好きの人には「関係ナイネ」とシカトされ、SACDや高音質ダウンロード愛好家からは鼻で笑われ、日本以外のレーベルやオーディオファイルからはほとんど無視され、一体こう言ったCDの亜流はどこに向かおうとしているのでしょう。世界のレーベルは乱立する「新CD規格」など無視してとっくにダウンロードに軸足を移しています。ステレオ2チャンネルのCD規格自体すでに時代遅れであって、CD程度の音質であれば今更「物理メディアの改良」でお茶を濁すのではなく、さっさとダウンロードをメインにできるように業界を挙げてインフラを整えるべきだと思います。

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HELICON 300

DALI

HELICON 300

¥420,000(税込)

発売:2004年

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独特の味を持つスピーカー

オリジナルのDALI HELIKON 300です。ブックシェルフ型ですが、奥行きが大分あり大型のスピーカースタンドを使用しないと不安定になるので注意が必要です。専用スタンドは高価で、セットで買うと上位のHELICON 400が買えてしまいそうな値段になるので、ブックシェルフ型である必要が無ければHELICON 400を導入することをお奨めしたいです(だから400の方が売れているのかも?)。

我が家のHELICON 300はローズナット仕上げです。キャビネットは光沢のある高級感のある仕上げで、この辺は北欧デンマークの優れた木工技術を堪能できる部分です。ローズナットの色は深みがあり、光線の具合によって様々な色に変化し大変美しいです。昼間は赤く輝き、夜はほとんど黒に沈み込むその色は奏でる音楽に合わすようで趣があります(私は昼と夜の選曲が大分違うのです)。

さて、このスピーカーは我が家のリビングルーム・システムにつながれています。リビングにはMcIntosh MC275(真空管)とMcIntosh MC7150(ソリッドステート)の2系統のアンプがあり、MC275はAllisonというスピーカーにつながれ、HELICON 300はMC7150につながれています。HELICON 300は能率が低いので、球では多少不安があるのでこの構成になっています。プリはMcIntosh C38で、このプリアンプはアンプを3系統まで接続できるものです。ソースは主にアナログ(Pro-Ject)ですが、新規にCDプレーヤーも導入しました(KECES DA131.1 DAC経由)。

HELICON 300は2基のツイーターを持つ珍しい構成です。ドーム型ユニットは3kHzからの帯域、リボン型ユニットは10kHz以上の帯域を担当します。中低域は16.5cmの紙パルプとウッドチップがブレンドされた材質を使用しているようです。

音の傾向ですが「重い、暗い、渋い」という形容がぴったしだと思います。雨の日に合いそうな音色を奏でます。とてもクセのある、あるいは味のある音で、ソースを選びます。全体的な傾向は重心が重く、低域が膨らみブーミーです。低域の比重が重い為に重厚感はありますがソースによってはイコライザーで調整した方が自然なバランスで聴けると思います。ツイーターが2基搭載されているスピーカーで高域が多少不足している印象を受けるのは意外ですが、それがこのスピーカーの味付けであり、特徴なんだと思います。ただし、聴き疲れをするようなスピーカーではないので、ゆったりまったり聴くには良いと思います。

私はクラシックを主に聴きますが、結論から言うと大編成のシンフォニーは不向きです。しかしこれはほとんどのブックシェルフスピーカーに共通することですね。高域が比較的控え目なので多くの弦楽器が一斉に強奏するようなパッセージでは音が濁ったような印象を受けます。では協奏曲や室内楽はどうかと言うと、音量を一定レベルまで上げないとバイオリンの弦の音が細く曇ったような感じになるのが気になります。ちょうどスピーカーの前に紙を一枚かざしたような、あるいは高山に登って耳がツーンとなった状態で聴いているような感じ。聴いていて耳抜きをしたくなるような、そういう独特のクセがあります。ビオラやチェロ、その他の楽器ではそういう印象が軽減されるのですが・・・。バイオリン協奏曲を聴いてみると、コンサートマスターの弦の音は比較的控え目になり、背景のオーケストラのコントラバスなどの低音に飲み込まれそうになります。バイオリンのソロはと言うと、音が表に出るというよりは箱の内側で鳴っている感じで音量を多少上げたい、そういう衝動にかられる音です。

ただ、この印象は同じ部屋にあるAllisonと比較した場合の話で、元々Allisonは弦の音がこの上なく美しいスピーカーなので、価格差やブックシェルフ vs フロア型のことも考えると比較する事自体酷なのかも知れません。それでも、一般的なスピーカーと比べてバイオリンの弦の音は独自です。ただ、音量を上げるとある程度改善します。合わせるアンプを選ぶ音ですね。McIntoshは低域が分厚いので、低域が同じく分厚い味付けのHELICONですとブーミーになるのかも知れません。

反面、チェロやギターの弦の音は格別で、非常に重厚感のある立派な音を奏でます。ドボルザークのチェロ協奏曲はバッハのチェロの独奏などは、思わず身を乗り出して聴き入ってしまうほど。ピアノの音はグランドピアノの美しい響きをうまく再現できているとは言えませんが、それでも低域のボリュームがあるのでブックシェルフとしては非常に立派な鳴りっぷりです。一番感心したのはの金管楽器の音色です。これはダブルツイーターの面目躍如と言った感じで、非常にリアルで美しい。他のブラス楽器、例えばシンバルの音も強烈にリアルですが、ギンギンすることもなく自然に体を通り抜けて行く素晴らしい音を奏でます。

ボーカルですが、男性の声は自然でリアル、女性の声はAllisonやVienna Acousticsと比較して多少年上になるような傾向があります。ジャズボーカルには最適。そしてジャズですが、Waltz for Debbyでのベースの弦の音がブルンブルン言ってクセになりそうなくらいです。ジャズにはとても合っていて、Allisonで聴くよりHELICONで聴いていたい程です。その他ポップスなどもとても良くこなし、ボーカル、ジャズ、ポップスを聴く分には全く注文は無いくらい気持ちの良いスピーカーです。

インターネットの評判ではHELICONは全般的に弦の音が美しい、クラシック向きだ、という意見が多く聞かれますが、大きな編成の曲、あるいはバイオリンの音に非常にクセがあり、HELICON 300に限った話ですと個人的には疑問です。もちろんこれは本当の意味でクラシック向きであるAllisonやVienna Acousticsの音に慣れた私の耳が感じることですし、フロア型の400や800ではこのような問題は無いのかも知れません。また、低域が全体のバランスで考えた場合多少ブーミーで過多ですので、この辺も人によっては人工的・造られた音、と感じると思います。個人的には低音不足よりは良いと思っていますし、過多と感じる音楽を聴く場合は多少トーンコントロールをいじれば途端に解決します。

ところで、このスピーカーを私のメインシステムであるVienna Acousticsのマルチチャンネル環境でリアスピーカーとして試してみたところ、現在使用しているMirageのスピーカーとは比べ物にならないくらい臨場感が増しました。ホールトーンというのは実は低域を多く含んでおり、Mirageでは100Hz程度までしか再生しないのでHELICON 300にした途端印象がガラッと変わりました。今度リアにウーファーを導入します。オーディオというのは・・・本当に底なしです orz

多少辛口のレビューですが、本人的には結構気に入っています。とても落ち着いた暖かな音ですので聴き疲れがしませんし、BGM用としては理想的な音を奏でます。あまり機械や「オーディオ」を意識させないさりげないスピーカーで、インテリアとしても美しいですし、あまりクラシックを聴かない人にはお奨めできます。クラシックをメインに聴きたいと言う人は、迷わずフロア型にしましょう(笑)現行のMk2や、フロア型であるHELICON 400、または800の音も聴いてみたくなりました。

長所

・デザインと木工細工
・金属音の再現、チェロなどの低音楽器の質感
・ジャズやポップスが楽しい
・聴いていて疲れにくい

短所

・低域過多でブーミー
・バイオリンの音が表に出てこない
・サウンドステージが小さく、部屋に音が広がりにくい
・大きな編成でのクラシックには不向き

【SPEC】
●形式:3ウェイ3スピーカー ●ユニット:165mmコーン型ウーファー、25mmソフトドームトゥイーター+10×55mmリボントゥイーター ●周波数特性:37Hz〜27kHz(±3dB) ●クロスオーバー:3.4kHz/13kHz ●入力感度:86dB(2.83V@1m) ●インピーダンス:4Ω、最小 4.3Ω ●推奨アンプ出力:50〜200W ●外形寸法:208W×435H×356Dmm ●質量:9.8kg

マイルーム

音楽鑑賞の為の部屋
音楽鑑賞の為の部屋
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~12畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~5.1ch

20年程前まで自他共に認める「オーディオマニア」であった私ですが、ある時師匠として慕っていた音楽家の方に「オーディオマニアは音楽も理解できんのに、人の音楽をおもちゃにする下らん連中だ」と真顔で一刀両断されました。当時はカチンとしたものですが、今はその言葉の意味がとても良く理解できます。「音楽をおもちゃにしない」。極端なオーディオセオリーには執着せず、耳だけを頼りに音楽の本質が楽しめるオーディオ道を…

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