Q
Q
オーディオと同じくらい部屋が好き。国内・国外のオーディオショーやショップを訪ね歩いています。

日記

お気に入り製品

お気に入り製品はありません

最新の日記

専用オーディオルーム実現まで その2 全体スケジュールと事前検討の重要性

前回の続き。

■全体スケジュールの把握とリフォームの事前検討
中古住宅特有の問題として建物の状態が千差万別であることから適切なリフォームを行う必要があります。具体的には生活に必要な部分の一般的なリフォーム工事と、オーディオに必要な部分の防音・音響対策工事です。限られた予算と時間の中で適切な効果を齎し優れた仕上がりを実現するためには、どのような内容の工事を行うか、そしていつから工事検討を行うかが重要になってきます。

一般的な検討~購入~入居までの流れとして下記が想定されます。

①物件検討、内覧
②購入申込み
③住宅ローン事前審査
④売買契約
⑤住宅ローン本審査、金消契約
⑥決済、引渡
⑦リフォーム工事
⑧入居

①~②は人によりますが概ね半年~数年程度かかります。私の場合も3年位かけましたが、この間にオーディオルームで何を実現したいのか、イメージを膨らませつつ具体的に何をどうするのかよく検討しておくべきだと思います。

例えばこういう音響対策の内容だったり、実現したいインテリアデザインだったり、大まかな枠組みとして予め考えられることを徹底的に検討し想定しておくことで後々の想定外や負担が減らせます。

②~⑥は大体2ヶ月~3ヶ月程度かかります。通常、家を買うということは人生最大の買物で、慣れない手続きも多く大変な手間がかかります。物件が決まったらローン手続き・契約手続きを進めるための打ち合わせや書類の準備、調査などがあるため休日がどんどん潰れていきます。更に並行して生活のためのリフォーム内容検討・打ち合わせも入り、この期間は非常にタイトなスケジュールが続きます。

⑦は工事内容によりますが概ね1ヶ月~3ヶ月程度かかります。通常の原状回復工事程度であれば2週間位で終わりますが、ある程度のオーディオ対策工事を行うとすると少なくとも1ヶ月以上見ておくべきでしょう。ここで問題になるのは賃貸住まいの場合で、⑥以降ローンの支払は発生しておりリフォーム工事が完了し入居するまで家賃とローンの二重支払いの状態になるので、できるだけその期間は短くなるよう事前に段取りしておくべきです。


さて、前置きが長くなりました。中古住宅をリフォームして専用室を実現する場合の重要なポイントは「オーディオ対策工事の5W2H」を事前に検討しておくことです。即ち、

・どこの業者が
・いつから
・どこを
・どのように
・いくらで
・どうするのか
そして
・なぜその工事をする必要があるのか

上記の内容を極力早い段階で(①の段階で)検討し準備しておくことが非常に重要だと考えます。

何故かというと、②~⑥の中でオーディオ対策工事をやってくれる業者を探し出して、どのような工事を行うか何度も打ち合わせ、追加予算を立ててやっていくのは時間的に相当厳しいものがあり、当初想定の予算計画やスケジュールがブレまくります。いくつかの条件を満たせばリフォーム工事も低金利の住宅ローンに組み込むことが出来ますが、そのメリットを享受するためには遅くとも⑤までに工事内容を確定させないといけません。私の場合ある程度やりたいことの想定はありましたが、②から業者探しを行ってかなり難儀し、何度も打ち合わせをする中で工事内容が拡大し、それに伴い工事費用が膨れつつも工事内容決定までの時間的余裕は少なくて非常に苦労しました。


理想的なのはまず①の段階でオーディオ対策工事の経験・知識がある業者や設計事務所を複数探し出して検討を行い、④辺りまでには工事業者・工事内容・工事費用などを確定させておくことが望ましいでしょう。業者数が多い関東圏はともかく、地方だとそもそもオーディオ対策工事に強い業者が限られる、あるいはやってくれる業者自体が少ない、あるいは見つからないことにもなりかねないので、ここがかなり重要なポイントだと考える次第です。

業者を探す具体的な方法としては下記が現実的かと思います。オーディオに強い業者と言っても千差万別で得手不得手もあるため、できる限り複数から話を聞いて自分の志向と合っているかよくヒアリングをしておくべきでしょう。
・付き合いのあるショップから業者を紹介してもらう
・既に専用室を実現した知人から業者を紹介してもらう
・インターネットや本などで業者を探す
・不動産仲介業者から業者を紹介してもらう
・地場の工務店に相談する

なお、生活のためのリフォーム工事とオーディオのための対策工事は別々の業者で行うか、あるいは同じ業者で行うか、という問題も出てきます。これはケースバイケースになるかと思いますが、私の場合は同一の業者で行いました。同一業者の場合は家全体の統一感が期待でき、責任範囲や打ち合わせの際の手間も一本化されるため、可能であれば同一業者の方が無難かなと思います。一方でオーディオ以外の工事に高度なノウハウが必要な場合は別々の業者に依頼するケースも出てくるかと思いますので、その辺りは柔軟に考えたほうが良いでしょう。

また、⑧入居後に大掛かりな工事を行う場合は(キッチンや浴室、間取り変更など)、搬入した家具の取り扱いや工事中の生活に支障をきたしかねないため、出来るだけ入居前に必要な工事箇所を洗い出して該当箇所をまとめて施工しておくことも重要です。逆に後で容易に工事できる部分なら後回しにして、余裕ができてからの施工でも問題ありません。


家造り(専用室造り)は段取りで99割が決まる、それくらいの心構えで徹底して準備を重ね検討を重ね、結果的に8割位で落ち着いたのかなと思います。後で思い返すとああしとけばよかった、こうしとけばよかったという箇所がいくつも出てきたため満足はしていませんが、限られた予算と時間の中自分が持つリソースを活かして出来るだけのことはやったので納得はしました。全体を通して工事計画は入念な段取りと柔軟な考えを持ってあたるべきだというのが私が得た教訓であり、それは最終的な仕上がりに大きく影響することでしょう。

一生で一度か二度しかないような大きな買物です。「行きあたりばったり」や「なんとなく」では無用な不安や迷い・後悔が生じますので、妥協のない事前検討・準備を行い、適正なコストと時間の中で最大限の成果を生み出しましょう。


次回は実践編として、普通の人でも無理なく出来る物件探索~資金計画のポイント等をまとめていきます(多分

最新のレビュー/コメント

Devialet 240

DEVIALET

Devialet 240

¥2,079,000(税込)

発売:-

製品DBで詳細を見る

この製品にレビュー/コメントを書く

ほかのユーザーの登録・投稿を見る

卓越した技術と性能 或いは確固たる美学

DEVIALETは2007年に設立されたフランスのブランドである。独自技術のADH (AnalogDigital Hybrid)を用いた「D-Premier」が有名で、1つのボディにDAC・プリアンプ・パワーアンプ・フォノイコの4つの機能を兼ね備える。クロームメッキで鏡のような薄い筐体はひときわ印象的だが、実際に聴いたことがある人は意外に多くもないだろう。



日本に入ってきたのは2009年の暮れ、DynamicAudioにて取扱が始まり、2011年11月からはStellaが 輸入代理を行うようになった。モデル名はDEVIALET120、DEVIALET200のように出力で表され(本国名はEXPERT)、上級機になるほど出力が増し、多機能になる。技術的なことはこちら、機能的なことはこちらが詳しい。

その後、諸般の事情から2015年6月末をもってStellaは取扱を終了したが、しばしの時を経て、2018年6月1日より、デビアレの日本法人がアフターサポートを行うようになっている。


さて、2ヶ月前の4月1日だったか、我が家にやってきのはDEVIALETの250。ややこしいDEVIALETのラインナップだが、250は単独機としては事実上の最上位機になる(但しProとDualMonoは別)。それまで使用していたのはPSAudioのDSDAC(定価約70万)と、GOLDMUNDのMimesis9.2(定価約370万)であり、DEVIALET250には上記構成を超えるだけの能力を期待して我が家にお越し願った。



我が家の送り出しはいわゆるPCオーディオで、BTOPCに取り付けたLYNXのサウンドカード「AES16e」から、AES/EBUで出力し、DACで受ける構成を採っている。予てからより良いDAC/PREを探していたのだけど、条件はAES/EBU入力があることがマストだった。DEVIALETは意外なところで選択肢の1つとして浮上したが、当初は「プリメインアンプ!?」という先入観があった事は否定しない。

尚、PCは外部からの映像と音声を受けて編集することもあるので、ネットワークオーディオは我が家には馴染まない。複数台のPCも置くスペースがないわけではないけれど、操作を考えると極力1台で収めたいというのが正直なところだった。


そんな経緯があり、やってきた250を繋いで聴いてみる。接続ケーブルの関係で、まずはPC(AES16e)⇒DSDAC⇒DEVIALET250(アナログ入力)⇒CS6の構成となった。

一聴した感じは「カッチリ」「スッキリ」「シャープ」な感じ。MUNDも似た傾向があるけど、聴き込んでいくと結構、いや随分違う。響きが豊かで優雅で典雅、それでは緩く鈍いかというとそんなことは微塵もない。押し引きは寧ろ俊敏だけど柔らかさと俊敏さが相反せず、しっかり高いレベルで両立している。

更に聴き込んでいくとこれが凄い。特にローの質感、これまで以上に重く深い低音が、実に軽やかに、あっけないくらいに易々と出る。感度86dB、インピーダンス4Ω、質量81kg、鈴木先生じゃないが、CS6も鳴らしやすいSPではない。薄い筐体の「プリメインアンプ」がいとも容易く重量級のSPをドライブする様に驚きを隠せなかった。


冷静に見ていくと、スピーカーをグリップする能力が抜きん出ている。とは言え「どうだ駆動力が凄いだろう!!」といった押し付け感や強調感は一切ない。無色透明・無味無臭かと言うとそんなこともなく、気品と色艶、美しさと躍動感が見え隠れする。なんともまあ恐れ入ったもので、1週間と経たずに試用期間は終了し、即戦力として中核を担ってもらうこととした。

おっと、Mimesis9.2は当時のトップモデルとはいえ、流石に30年近く前のモデルである。MUNDはMUNDで良さはあるので、そこは全てを否定するつもりはない。



その後、長尺のAES/EBUケーブルを新調し、PC(AES16e)⇒DEVIALET250(AES/EBU入力)⇒CS6の構成に変更した。これだとデジタルで直結するのでRCAケーブルすらも要らなくなる。音は上記に加えて更に高精細・広帯域になり大変好ましい。低域を制御する動的能力もさることながら、ボーカルがなんと気持ち良いことか。そこに立っているかのように、澄んで浮かび上がる中高域は見事という他なく、あれよあれよと魅入られてしまった。


気になったのでネットでDEVIALET評を漁ってみたが、ダイナにあるこちらの記事が一番自分の印象に近かった。



この記事でも冒頭の紹介記事でもあるが、リモコン、特に音量調節は素晴らしい。多くのリモコンは「ボタンを押す」だが、DEVIALETのリモコンは「ボリュームノブを回す」である。これがやってみると実に愉しい。もはや快感と言っても良い。本体と同じ仕様なので、適度な質量、ほどよいトルク感、美しい質感があり、無線なので好きな場所に置ける。いつの間にか忘れていた「ボリュームを回す愉しみ」を、それはそれはスマートに提供してくれるわけだ。

ちょっとしたことかもしれないけど、リモコン1つとっても造り手の考え方というものが垣間見えてくる。つまるところそこは「コスト削減部分」なのか「付加価値を生み出す部分」なのか。DEVIALETがどちらかは言うまでもないし、そこにはただの見栄や自己満足ではない、美的感覚の違いというものも少なからず感じてしまった。


さてさて、美しい音質、快適なリモコンの他にも目を見張るところは多い。機能に関してはあまりに多岐に亘るので詳細は触れないが、例えば無線接続をすることで、最小限のケーブル構成で音楽再生をすることが出来る。本体内部は表面実装素子による回路基板で、ノンワイヤーというからこれも面白い。無用なケーブルを使わない構成にすれば、ケーブルのクオリティや素材をああだこうだ言わなくていいし、美観上もゴチャゴチャしない。その分のリソースを他に回すことで、既存のセパレート志向とはちょっと違ったアプローチが出来る。

また、複数のDEVIALETを使う応用例も豊富で、DualMono構成にして出力を増大させたり、マルチを組む事も出来る。チャンデバ内蔵のパワーとして使い、オリジナルNautilusを鳴らすことも出来るという。Munichでの写真があったが、一種の芸術品の様な構成だ。



そんなわけで、使い手次第で応用の幅も広く深く、これまでに無かった在り方を提供してくれる本機はまさに「Integrated」。200万を超えるプライスを納得させるだけの機能と、性能と、美学を備えている。2ヶ月間触れてみて、そのように理解した。

とは言ったものの、これが最高と言うつもりは毛頭ない。本機以上の情報量を持つDAC、魅力的な音色のPRE、力強く明瞭なPWR等々、値段に目をつぶって音に耳をすませば、他に良いものを聴いたことがないわけではない。本機をいつまで、どこまで使うかは分からないが、今のところ確かに自信を持って言えるのは、DEVIALETが自分の期待と想像を遥かに超えていたということである。

そして、ハイエンドとミドルレンジに見えない境界線があるとすれば、それはつまり・・・

マイルーム

A&Vのお部屋
A&Vのお部屋
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / ~2ch

※引越したので現在は18帖の専用室です 部屋は24帖+α 構成はPC(LYNX AES16e)⇒DEVIALET800(AES/EBU入力)⇒THIEL CS6 ■室内配置 縦配置 横配置(現在はこちらを採用) 測定結果は[:URL=http://community.phileweb.com/mypage/entry/1532/201…

所有製品