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昔はオーディオ活火山でしたが、最近は噴火の予定も無く、休火山になりました。 子供が大きくなって、余裕が出来たら活火山に戻れるかな。

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Chord社のデスクトップDAC、Hugo TT2を試す

2018年12月に発売となったばかりのChordのHugo TT2を代理店、および、Skyela様からお借りすることができた。

Hugo2 TT2は、ベストセラーのモバイルDAC、Hugo2のデスクトップバージョンである。

以前、Hugo TTというモデルがあり、これは、モバイルDACである初代Hugoをほぼそのまま大きな筐体に収めたものであった。
オリジナルHugoと中身がそれほど変わらないのに値段が2倍以上したため、あまり人気にならなかったように思う。

しかし、今回のTT2は違う。

まずChordの売りであるデジタル処理の処理量をHugo2から2倍以上に向上させ、さらに、出力段を大幅改良することで、シングルエンドで7.3W、バランスで18Wという驚異的な高出力を確保している。

DACであるのに、アンプ並みの高出力を持つ、世界唯一にして無二のDACと言えよう。

DACにここまでの出力を持たせた目的は、もちろんあらゆるモンスターヘッドフォンを鳴らしきることである。
と同時に、今後発売されるデジタルパワーアンプの試金石でもあり、高能率なスピーカーを直接駆動することも念頭に置いているそうである。

設計者のコメントによれば、大型のフロアモニタースピーカーであるB&Wの803 D3を何の問題も無く駆動するとのことで、それを聞くと試してみたくなるのがオーディオマニアだろう。

起動すると、ディスプレイに「CHG」と表示され、やや時間を置いてからイルミネーションLEDが7色に変化する。
設計者によると、CHGと出ている2、3秒がスーパーコンデンサへの充電時間、イルミネーションがクルクルと変化する10秒ほどがデジタルサーボの起動時間とのことである。

最後にリレーの入るカチッという音がすれば、もう音楽を聴くことができる。

まずはヘッドフォンアンプの音質を確認する。



TT2の音だが、期待を裏切らない、上々のChordサウンドである

クリーンでハイスピード、音離れが良く、また、音の立ち上がりが驚異的に早いという印象だ。
サウンドステージも広く、その中にピンポイントで楽器が定位する。
音の輪郭が明確で、金管の切れ味も鋭いが、高級機だけあり、耳障りなところは皆無だ。
高音から低音に至るまでパワフル、ダイナミックで、音にビシッと芯が通っている。

いわゆるHiFi調の音質で、何を聴いてもハイスピードでキレが良くダイナミックで、思わず踊りだしたくなるような楽しい音である。

欠点は、そのスピード感かもしれない。
何を聴いても独特のスピード感があるため、夜にしっとりと音楽を聴きたいような時に向いていないように感じる。

兄弟機であるHugo2と比べるとどうだろう。



Hugo2に繋ぎ変えると、正直、あまりの音質差に驚く。

単体で聴くとクリアでダイナミック、かつ広大なサウンドステージを誇るHugo2も、TT2の前では霞んで聴こえる。
サウンドステージが一気に狭まり、音のキレが失われ、全体的にモヤっとした感じに聴こえてしまう。

TT2はHugo2の倍以上高額だが、その価格に見合う違いはあると言えるのではないか。

では、より上級機であるDaveと比べるとどうか。

TT2からDaveに繋ぎ変えると、気持ちがホッとする。
迫力あるTT2の音に圧倒され、いつの間にか緊張していた自分に気づく。

思わず踊りだしたくなるようなTT2の音に比べて、Daveの音はナチュラルで、音が濃く、厚みがあり、ニュアンス豊かで、よりニュートラルだ。
Daveと比べてしまうと、TT2の音は、少し乱暴で薄口に感じる。

しかし、TT2が全面的に負けているかと言えばそうでもない。

TT2のスピード感はDaveには無いものだし、サウンドステージの大きさ、スケール感ではTT2もDaveに引けを取らない。
TT2のスケール感の大きさはChordのDACでも随一と言えるだろう。

次にスピーカーの直接駆動を試す。



8Ω以上のスピーカーであれば、ほぼ何でもドライブ可能とのことだが・・・

試しに、我が家のB&W 805 Diamondをドライブしてみると、その素晴らしい音に驚きを禁じ得ない。

上級機であるDaveもスピーカードライブが可能であるが、出力は2Wしか無い。
そのため、録音レベルの低い楽曲ではどうしても音量が不足しがちである。

しかし、このTT2はDaveの3倍以上のパワーを誇り、10畳程度の部屋であれば、シングルエンド出力でも音量不足の心配は皆無である。

バランス出力の18Wを使えば、おそらく、市場にあるほとんど全てのスピーカーを十分鳴らすことができるだろう。

TT2で直接駆動するB&W 805 Diamondの音は、ヘッドフォンで聴いた場合の印象と全く変わらない。

スケール感が広大で、高音から低音までダイナミックでパワフル。ボーカルも浸透力があり爽快だ。
アンプを介していないからだろうか、定位が極めてシャープで鮮度が抜群に高い。
そして、TT2のボリュームはデジタルボリュームであるため、音量をリモコンで調整できる点も便利だ。

このTT2に関して言えば、もはやアンプは不要だろう。
直接スピーカーを駆動する一体型システムとして使うのがベストであると思う。

なお、このTT2は借り物であるので分解はできないが、製品の上面に付いているガラス窓が大きいため、心臓部であるパルスアレイDACや出力段を見ることができる。



窓から確認する限り、パルスアレイDACの構成はHugo2と同一である。
片チャネル当たり10個のエレメント数で、これはmojoの4個よりは多いが、Daveの20個よりは少ない。

大きな違いは、出力段である。

Hugo2は、フェアチャイルド社の2N2222と2N2907というバイポーラトランジスタを片チャネルあたり合計3個使用していた。

TT2は、ZXTP19、ZXTN19というバイポーラトランジスタを片チャネルあたり合計6個使用している。
トランジスタを変更し、かつ、数を倍に増やしたのは、出力を増やすためだろう。

なお、オペアンプはTI社のOPA2209が片チャネルあたり2個使用されている。
OPA2209はChordのDACでは定番のオペアンプで、Dave以外は全てこのオペアンプを使用している。(DaveはLME49990)

ちなみに、このTT2には、Chordのオーバーサンプラー、M-Scalerを接続することもできる。

M-Scalerを使用した場合のTT2の音だが、音質がガラリと変わる・・・事は無い。

音像が若干引き締まると同時に音の粒子が若干細かくなり、音楽の印影が若干深くなる。しかし、基本的には同じ音である。
ブラインドテストでも判別できるレベルの違いではあるが、言われなければ気づかないかもしれない。

このHugo TT2だが、個人的にはとてもおすすめの機種である。
高音質なコンパクトシステムを求めているユーザーにとって、またとない製品だろう。

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SD05

SOUND DESIGN

SD05

¥525,000(税込)

発売:2005年9月

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フォーミュラカーのようなフルデジタルアンプ

※下記のレビューは、50WのマスタークロックVer1.08のものです。

1ヶ月ほど使ってみた感想であるが、まるでフォーミュラカーのようなアンプという印象である。

フォーミュラカーと言っても、乗ったことが無いのであくまでイメージであるが、一言で言えば、過激なまでの高性能と、使いこなしの極端な難しさが同居したアンプである。

私がそれまで使っていたのはSONYのTA-DR1で、このアンプの前身とも言えるモデルである。こちらはどちらかと言えば、おっとりした性格で、設置やケーブルにも穏やかな反応を見せる扱いやすいモデルであったが、このSD05は、シャーシが軽いためか、設置やケーブルに非常に、非常に敏感である。

私も過去にそれなりの数のアンプを使ってきたが、ここまで敏感なモデルは今まで無かった。

私だけかと思えば、ファンクラブページ、および、その他のサイトでも、ケーブル、置台、ソース機器などでかなり苦労している様子が伺える。

とにかく、このアンプを入手した場合は、ポンと置いて良い音が出ることを期待しないほうが良い。電源ケーブル、デジタルケーブル、設置、ソース機器・・・全て再吟味が必要になる可能性がある。入手の際はかなりの覚悟が必要だろう。

では、そこまでして出てくる音とはどんな音なのか・・・?

まず一聴して驚くのがサウンドステージの広大さと音のハイスピードさだろう。視界一杯のサウンドステージが無音から一気呵成に立ち上がり炸裂する様は圧巻である。

音調は上から下までパーフェクトと言えるフラットであり、低音は引き締まって力強く、高音はキラキラするところは皆無で素直に伸びきっている。脚色らしいものが無く、ソースのベールを1枚も2枚も剥いで直接見ているような、客観性の高い音である。

全体的に歪みが少なく、開放感に満ち溢れているため、ついつい、どこまでもボリュームを上げて聴きたくなる。気が付かないうちに爆音になりがちなので注意が必要である。

弱点は何と言っても使いこなしの難しさだろう。

ファンクラブである程度ノウハウは確立しているようだが、推奨ケーブル、推奨インシュレーター、推奨ソース機器、全て販売中止などにより入手困難である。となると、自分で試行錯誤するしか無い。

しかし・・・ここまで脅しておいてなんだが、このSD05、使いこなしは難しいが、その作業は決して大変ではない。

通常のアナログアンプであれば、使いこなしが難しい=作業が大変、であるが、SD05はデジタルアンプである。重さはたったの10kgで、ウォームアップも不要である。ケーブルは、電源とデジタルの2本とスピーカーケーブルのみである。インシュレーターをひく、ケーブルを交換する、配置場所を変える、いつでも気が向いた時に簡単に行える。

その意味では、大昔の30kg超のアナログアンプに比べて使いこなしは難しいが「楽」であると言ってもいいのかもしれない。

そういえば、せっかくなので、フルデジタルアンプならではのSD05の特徴についても触れておこう。

使いこなしの試行錯誤が圧倒的に楽であることは上で述べたが、その他にも、消費電力が小さく真夏でも快適に使えること、筐体が密閉構造で掃除が極めて楽であること、デジタルを直接入力できるので最近のPCオーディオ、ネットワークオーディオと相性が良いこと、ウォームアップが不要ですぐに高音質で聴けること・・・など、アナログアンプに無い様々な良い点がある。

一度フルデジタルアンプに慣れてしまうと、もうアナログアンプには戻れないと感じるほどだ。

また、ガレージメーカーでありながら、修理の体制やサポートが非常にしっかりしているのも特徴だ。私も中古で入手してオーバーホールに出したが、非常に丁寧かつ迅速に作業いただき、かつ料金も良心的であった。

サポート用のパーツも十分確保しているとのことなので、パーツ保有期間が過ぎると修理できなくなるメーカー製コンポよりも安心度は高いかもしれない。

最後に総括すると、このSD05は、素晴らしい音質、フルデジタルアンプならではの利点、信頼出来るサポート体制を併せ持つ類まれなる機器であるが、使いこなしの難しさもまた、類まれなレベルである。入手には覚悟が必要であるが、見返りは極めて大きい。

【SPEC】
●定格出力:100W×2(4Ω) ●適合スピーカーインピーダンス:4Ω以上 ●全高調波歪率:0.15%以下 ●周波数特性(パワーブロック):10Hz〜50KHz(±3dB) ●SN比:90dB ●デジタル入力:32KHz〜96KHz 24bitに自動対応 ●入力端子:BNC×2、RCA×2 ●電源:AC100V 50/60Hz ●消費電力:100W(定格出力1/4トーンバースト)、15W(無信号時) ●外形寸法:430W×98H×365Dmm ●質量:10.2Kg

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将来は専用室が欲しいのう・・・
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リビング兼用のオーディオルームです。

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