G-SHOES
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高級な機材とは全く無縁な自作貧乏人です。 耳も大事ですが,測定と理論と感性の整合性こそ大事,がポリシーです。 今使っているアンプは自作の300Bシングルです。WEの91Bと同じような構成で,出力ト…

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自己紹介アンプ編

 「こういう製品を使っている」という話は,その人の考え方や求めるものの方向性,ひょっとすると経済力までも透けて見えることで,ことこうした場では,なかなか端的な自己紹介の方法であると思います。

 残念な事に,貧乏自作派の私としては,市販品を軸に使っていませんので,製品所有リストやレビューなどで自己紹介を行うという「ふさわしい方法」を用いるには限界があります。

 そこで,日記というフリーな空間に,この自己紹介機能を盛り込むことを考えました。ダラダラと書きますが,ご了承下さい。まず,最初にシステムの中核,アンプです。


 現在使っているパワーアンプは主に3つですが,休眠状態のものがもう1つあります。


・300Bシングル

 偶然特価していた中国製の300Bを衝動買いして,出来るだけローコストに作ろうと考えたアンプです。WEの91Bとほぼ同じ構成ですが,出力トランスはソフトンのRコアトランス「RW-20」を使ってみました。安い割に特性が良く,設計者の意図がよく見えるので試しましたが,タマの個性を潰さず,とても気に入っています。今回は負帰還を深くかけていませんが,この特性なら少々深い負帰還でも楽にかけられるのではないかと思います。低域にやや不足があるのですが,なにもタンゴやタムラ,ハシモトばかりがいい音のトランスではありません。

 その後,それまで無帰還だったものを,0dB/2.7dB/5.1dBのオーバーオールの負帰還を切り替えて使えるようにしたり(常用は2.7dBに落ち着きました),300Bのフィラメントを直流安定化電源で点灯させたりと細かい変更を行っていますが,大容量の電源トランスと整流管5U4GBが作るゆとりのある電源と,直熱形三極管ならではの軽い負帰還とが作るタマの個性を潰さない音が楽しめ,今一番出番の多いアンプです。

 最終特性は,負帰還2.7dBで出力9W+9W,DFは約3で,帯域は12Hz〜26kHzです。


・MOS-FETプリメイン

 製作してからかれこれ20年にもなるプリメインです。パワー部は2SK134/2SJ49のSEPPという定番の構成ですが,高校生だった私が設計出来るわけもなく,奥澤清吉先生の「はじめてつくるFETアンプ」のうち,「2度目に作るFETアンプ」をほぼそのまま作っています。出力は40W+40Wです。

 フラットアンプはバイパスし,イコライザアンプも使っていませんので,ほとんどインプットセレクタ + パワーアンプと同じ扱いなのですが,未だに初期の性能を維持して現役です。

 音は硬く,鋭角的で,お世辞にもいい音のアンプとは言えませんが,電源は強化してあるので駆動能力はそこそこあると思います。ヘッドフォンを駆動するアンプとしては最高のものがあるのと,クソ暑い夏場に出番が回ってきます。


・5998Aプッシュプル

 レギュレータ管として生まれた傍熱形双三極管「5998A」を使ったプッシュプルです。あまりメジャーではないタマですが,よく知られた6AS7Gや6080にうり二つながら,μがやや大きい(2A3なみ)のでドライブは比較的楽とされる真空管です。

 6C33Cや6336,もちろん6080など,この手のタマの傾向として,大きなヒーター電力でたっぷり湧き出る熱電子と低rpが繰り出す図太い音があると思うのですが,用途が用途だけに封入されたユニット間でのバラツキが大きく,自己バイアスが前提であることも手伝って,低電圧大電流が定石です。

 とはいえ,1球でプッシュプルが構成できるのは便利ですし,出力も結構取れるので,同じような特性のWE421も含めると,5998にはそれなりの固定ファンがいるようです。

 ただ,構造上プレートとグリッドの間でスパークが起こりやすいとか,放熱を怠るとすぐに真っ赤になるとか,バラツキが大きいので油断するとすぐに暴走するとか,手なずけるのがなかなか大変なタマです。300Bや6L6は,こうした点でも優秀だと思います。

 さて私のアンプは2000年の秋頃に作ったもので,初段と位相反転,ドライブに6SN7を使って,オール三極管という構成になっています。負帰還は10dBとやや大きめ,出力は14W+14W,DF=7.4といったところで,うちで一番パンチのあるアンプです。出力トランスにはタンゴのFX40-5を使っていますが,10Hz以下から100kHzを越える帯域を目立ったうねりもピークもないという結果は,トランスの素性の良さゆえでしょう。

 当初からなにかと使いにくく,300Bシングルが完成してから以降常用にはなってなかったのですが,CM1の購入を機に昨年夏に大改修を行いました。

 プレート赤熱にびびって減らしたアイドル電流を増やし,現在は1本あたり60mAと,5998のおいしいところを使えるようにしてあります。ほんのりプレートが赤くなっているのは内緒です。

 このアンプが本気になった時はなかなか大したものなのですが,いかんせん電源投入から30分はしないとまともな音が出てこない低血圧っぷりと,その割にはただ電源を入れてあるだけで100W以上の電力を熱に変換するという地球への厳しさぶりで,残念ながらほとんど出番はありません。

 
・6V6シングル

 これは私が初めてゼロから設計した小型アンプです。平田電気が廃業を決め,関係者に戦慄が走ったのち,最終出荷分として店頭に並んだU-608という銘トランスを偶然見つけて買ったのですが,いわば旬の魚をタイムサービスで手に入れた主婦のように,どう料理すべきかを秋葉原をうろうろしながら考えた結果,生まれたアンプです。

 U-608にULタップがあればよかったのですが残念ながらありません。6V6は通常の五極管接続(6V6はビーム4四極管ですが)で使うしかないと考え,設計しました。初段は6SL7で非常に無難な構成です。

 当初4.5W+4.5Wほど取れていたのですが,PE-101Aの専属アンプとして押し入れから引っ張り出した際,その音の細さにがっかりして,先日三極管接続に改修しました。結果出力は1Wを切ってしまうのですが,圧倒的に表現力がアップし,PE-101Aにふさわしいアンプになりました。聞き疲れしないことは,PE-101Aの私の使い方(BGM用ですね)には,必須の特徴でした。

 最終的に出力は0.98W+0.98W,DFは6.2,負帰還は約9dBで高域は90KHzオーバーです。うねりがあるのと低域の歪みが大きい(コアが小さいので仕方がないですね)ので,音には結構クセがあります。そもそも出力も小さいので,CM1を駆動すると悲惨な音が出てきます。

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PD-D9

PIONEER

PD-D9

¥138,000(税込)

発売:2007年11月下旬

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これを作った人はのびのびと取り組まれただろうと思います


 PD-D6がお買い得だという声もある中で,私はPD-D9を選びました。量産を得意とするメーカーから,80年代のオーディオブームを彷彿とさせる価格帯で出てきたディスクプレイヤーに,ちょっとした懐かしさを感じたせいもありました。

 まず,光学ディスクプレイヤーはなんといっても回転系です。サーボが外れたりかかりにくいのは論外として,系全体の共振周波数が十分低いところに来ているかどうか,トラックジャンプが素早く出来るかどうか,シークの音が重いか軽いかなどで,そのメカデッキとサーボの素性はある程度判断出来ます。

 かつてCDのサーボ設計を担当した経験からなんとなく思うのは,やはり回転系は理論と実践による経験値がものを言う世界だということでしょうか。世の中にはメカデッキを他社から購入して済ませ,得意なオーディオブロックに心血を注ぐ例をしばしば見ますが,他社から買ったメカデッキが経年変化によってある時期を過ぎるとC2エラーを連発するようなものだったら,どれだけオーディオブロックが立派でもダメなわけで,そのメカデッキを骨までしゃぶって,使いこなすには,メカデッキとサーボを知り尽くしておかねばなりません。

 CDプレイヤーは回転系と信号処理系,そしてアナログ系の3つが揃って初めて完璧な動作をします。この3つの異分野の技術が境目なく融合しているメーカーであることが,単純な値段の高低ではなく,重要だと考えています。

 パイオニアという会社は,間違いなくこの3つをシームレスに持つメーカーでしょう。DVD-Rドライブの先駆者であり,BDをも手なずける実力を持ち,一方で「久々にこの価格のプレイヤーなので気合いが入りました」という開発者のコメントに,彼らの置かれた立場を垣間見て,ちょっと悲しい思いもありました。

 まずデザインです。コンサバなヤマハのS2000などと比べると,ちょっと奇抜で好みも分かれると思いますが,大丈夫です。ラックに置いてみると,案外よく馴染みます。特に色が他にない色で,おかしな主張がないくせいに,存在感があります。ただ,なんでもかんでもLEDを青色にするのは歓迎しません。

 表示は非常に見にくいです。表示を大事に考えている方は,この点だけでも心が曇るでしょう。液晶ですので視野角が狭く,コントラストも低い上,表示部が小さく,もともと情報量も少ないので,リスニングポイントから表示内容を見ることは絶望的です。最初からないものと考えているくらいの方がよいでしょう。

 案外気になるのは起動時間です。他の機器との比較をしているわけではありませんが,電源ONからトレイオープンボタンが有効になるまでに数秒かかります。よって,電源を入れすぐにトレイオープンボタンを押す癖がある人は,毎度悔しい思いをすることになるでしょう。私はこれが一番気に入りません。

 また,リモコンがないと普通に使うのにも困るので,安っぽいリモコンの質感に辛抱できない人や,そもそもリモコンに否定的な人にも,精神的に厳しいものがあるでしょう。私は学習リモコンを用意して,付属のリモコンはしまい込んでいます。

 ディスクのローディングは全般的にスムーズで,トレイの開閉速度も心地よく,TOCを読み出すまでの時間も短いです。また,ピックが動くときの音がスムーズなメカデッキには,ハズレがありません。

 肝心な音ですが,この価格でWM8741とジッター対策のサンプルレートコンバータ,立派な電源回路に重心の低いメカデッキ,重たい筐体を奢った意欲的なものなので,これらをどう解釈して料理したのか,とても楽しみでした。

 非常に上品で粒の細かい音がしますが,音像はぼやけず,しっかりと定位します。特に男性ボーカルが秀逸です。派手ではありませんが決して丸い音ではなく,小さな音を粗末にしていないところが私好みです。ただ,荘厳なスケール感は得意ではないかも知れません。

 SACDとCDの再生音に,傾向の差がないことも好印象でした。当たり前と言われるかも知れませんが,こういうチューニングというのは案外難しいものではないかと想像しますから,それなりに手間と時間をかけたという感じが伝わってきます。一貫性があるかどうかは,やはり安心感として差になります。

 レガートリンクPROは,これは全然ダメだと思いました。シャープさがなくなり,音像がぼやけます。それだけならまだいいのですが,せっかくの定位感まで犠牲にして,特に小さい音の消え方が曖昧になり,まるで曇ったガラス越しに見ているようなもどかしさがあります。メリットはなく,デメリットばかりなので,これは常時OFFに決定です。

 それまで,CDについてはSM5842とPCM1704を組み合わせた自作DACで聴いていたのですが,PD-D9を買ってからは,CDもPD-D9の出力で楽しむようになりました。それと,なんとなくですが,無理にSACDを選ぶことも,普段からSACDを聴くことも少なくなり,SACDでなければ,という強迫観念も薄れてきたように感じています。

 一部に,信号処理に台湾製のLSIが使われていることを非難する向きもあるようですが,私は信号処理LSIは正しいデータが出てくるかどうかが勝負であるので,ここを揶揄するのは間違いではないかと思っています。

 それにしても,この製品を実売10万円で売ることが出来るというのは,さすがは量産メーカーです。手作りメーカーではこの価格で売ることも,また安定した品質を維持することも無理でしょう。売れればよい,というメーカーとは違い,ある枠の中で精一杯魂を込めるメーカーは少なくなっていますが,個人的には20万円までの日本の量産メーカーが作るSACDプレイヤーは,今が一番面白いと感じています。

【SPEC】●周波数特性:SACD 4Hz〜50kHz(-3dB)、CD 4Hz〜20kHz(-1dB) ●SN比:SACD 110dB、CD 115dB ●ダイナミックレンジ:SACD 110dB、CD 100dB ●サンプリング周波数:2.8224MHz (DSD) ●アナログ出力(電圧):LR×1(RCA) ●デジタル出力端子:光×1、同軸×1(RCA) ●その他の端子:SR-IN/OUT ●消費電力:19W ●外形寸法:420W×113H×340Dmm ●質量:11.0kg

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