ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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イコる、イコらない、イコります、イコるとき、イコれば、イコれ (ニッキー邸訪問記)

ニッキーさんからお呼びがかかり、お宅に参上しました。

今回は、ニッキーさんが新たに導入されたフォノイコライザーアンプ《SOULNOTE E-2》の鑑定ということです。いささか荷の重いミッションだとは思いましたが、八王子ラーメンの誘惑とお酒飲みたさに中央線…ではなくて京王線をひたすら西へと向かいました。

…と、その前に




時間の余裕があったので、久方ぶりに昭和歌謡館に立ち寄ってみました。

というのも、先日、金田アンプ試聴会に何年かぶりに顔を出したところ、岩崎宏美「思秋期」の再生にすっかりやられてしまったからです。残念ながらお目当ての45回転ドーナッツ盤は見つかりませんでしたが、アルバムLPを入手。



エサ箱をあさっていたら、なぜかこんなものが混入していました。これも何かの縁とばかりに衝動買いしてしまいました。



お昼どきだったのでかなり惹かれましたが、八王子ラーメンが待っているので耐えました(笑)。

さて…

お宅に伺うと、さっそくの試聴会。今回は何とアナログだけという色濃い3時間の試聴でした。

先ずは何枚かニッキー邸での定番となっているディスクを聴かせていただきました。


(写真は実物ではなくイメージです)

私にはあまりなじみのないアルバムです。ドイツのジークフリート・ベーレントのギターによるアランフェス協奏曲。録音が1960年代半ばのドイツ・グラモフォンの国内盤。かなりディスクが歪んでいます。それでもSL-1200のアームは問題なくトレースするようです。

念のためにスピーカーのウーファーを見てみると、ぼよぼよと揺れています。サブソニックフィルターは付いていますかとお尋ねすると、あるということでONにしていただいたら落ち着きました。サブソニックは、こういう時のために付いているんですよとお話しすると、ニッキーさんはご存知なかったようです。デジタル時代の現代のアンプはほとんどこの機能が省略されてしまいましたから無理もありません。

ニッキー邸で何回か聴かせていただいて聴き慣れているセル/クリーブランド管のビゼー「アルルの女」をかけていただきました。


(写真は実物ではなくイメージです)

ここで、以前のiFi Phono2に換えていただきます。負荷抵抗の設定は、E-2の100Ωに対してこちらは1KΩになります。私の聴感では、やはり、iFi Phonoの1KΩの方が音にメリハリがあってマッチングは好ましいと思いましたが、一方でE-2の方が音が滑らかで上質です。iFi Phonoは、音が粗くてチープです。

試しにということで、iFi PhonoのEQカーブを標準のRIAAからColumbiaカーブに変更していただきました。実はiFi PhonoだってRIAAとColumbia、DECCAの3種のEQカーブがスイッチひとつで選択出来るようになっています。なかなかのスグレモノ。切り換えると微妙に音がマイルドになって、こちらの方がホンモノのような感じがします。やはり、1954年にRIAAカーブに統一された後も、各レーベルでの違いは残っていたとの説は本当だったのかと思わせる音がします。

再びE-2につなぎ換えての試聴。



私が持参した1956年のモノラル盤。オイストラフとスターンが共演したヴィヴァルディの協奏曲。RIAA統一後の録音ですが、やはり、微妙にColumibiaカーブの方が音が優美に聞こえます。



もう1枚、私が持参したモノラル盤。ヤニグロによるボッケリーニのチェロ協奏曲で1952年のウェストミンスター盤。こちらは明らかにColumbiaカーブが正解で、RIAAカーブではハイ上がりで腰高、音が粗くて誰が聴いてもミスマッチだと感じるでしょう。

このEQカーブの違いはステレオ時代にもあるとの説があって、実は米国盤だとColumbiaカーブで聴くのがベストという異説があるMJの「スリラー」をかけていただきました。これは私にとってはRIAAの圧勝で、Columbia説はあくまでもと都市伝説でした。もちろんマイルスにもそういう都市伝説があるわけですが、ニッキー邸にはディアゴ盤しかなく比較しようがありませんでした。

さて、肝心のE-2の鑑定ですが、これはかなり微妙でした。

CENYAさんが女性ボーカルが聴きたいと仰るのですが、《硬派》で鳴らす(?)ニッキー邸にはそもそもあまり女性ボーカルのソフトがありません。そこで私がこの日に求めた岩崎宏美「思秋期」をかけていただきました。



聴いてみると… ????という感じです。

ディスクそのものは私にとっても聴きおろしなので定かではありませんが、金田アンプ試聴会での印象とは雲泥の差です。CENYAさんがオフ会最後あたりにつぶやいた「でも、ちょっとCDっぽい音でアナログらしくない」とのひと言に集約されるかもしれませんが、半透明の水彩画のようで明らかに中低音が薄く音にアナログらしい鮮度と活気がありません。それは最初の「アランフェス」のギターから感じられたことです。E-2は明らかに耳ざわりのよい柔らかで優美な音を目指しているという気がします。光カートリッジ対応まであって多機能でにぎやかな箱ですが、開発者は本当のVinylの魅力を知らないのではないでしょうか?…そんな疑念を抱かせました。

しかし、それはまだまだ使いこなしの余地があるということかもしれません。

ちなみに、SHUREのM-97xEで、ディスコミュージックなども聴かせていただきました。私にはこれもかなり??でした。負荷容量をお聞きすると350pとのこと。それで容量を200pまで下げてもらいました。これでかなり納得しました。まだまだ聴き込み不足のところがあるようです。

やはり、AT-ART9やDL-103では負荷抵抗100Ωはミスマッチです。フェイズメーションなどもう少し内部抵抗の低いカートリッジの方が音の傾向も適しているという気もします。一方で、オルトフォンの空芯型の低出力ではゲインの点で使いにくいかもしれません。

イコライザー遊びや、カートリッジやアンプのセッティング以外にも、まだまだ、いろいろやることがあるのだろうと思います。アナログを聴く意義は、もちろん、かつての名盤、お宝を愉しむことですが、もうひとつはアナログ再生によって自分のシステムが試されることです。デジタルとアナログを競わせることが、さらにシステムのレベルアップにつながるのです。

それを思わせたのが、最後の驚き。

最後の最後になって、プリとパワーの間の信号ケーブルを従来のものからモガミ2497に交換。前回も交換しましたが、バイアンプに戻したところでケーブルも元に戻していたのです。バイアンプで一気に2497に交換。ニッキー邸本邦初公開。

その違いに、一同アゼン!

2497を推している私自身がその違いに唖然としてしまったほど。なるほど「音数が増える」「情報量」ということはこういうことだったのかと納得させられるほど質の向上は歴然としていました。バイアンプで、しかも、プリとパワー間の距離が5mと長いせいもあるのでしょうか、その違いは大きかった。CENYAさんが「始めからこれで聴かせてよ」と大笑い。

やはり、何事もやってみなければわからない。

そこで、今日のあのシーンがもう一度蘇ってきました。



そう。『挑戦なくして成長なし』です。あれは神の啓示だったのかもしれません。

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