ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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熱い夏にご用心

K1のDACアナログ出力は、とてつもない精度とパワーも持っていて、どうも下流のアンプが負けているという気がしてならなくなりました。

K1のDACは最新のDACチップAK4497、オペアンプMUSES03を投入しているということだけではなく、左右独立でチャンネルあたり差動8回路の並行/差動回路構成左右独立、しかも電源トランスも左右独立させ、チャンネルごとに8つの安定化電源を各回路の直近に配置するというすさまじさ。電源には出川式電源の技術が投入されていることはすでにお話しした通りです。

一聴してすぐに感じたことは、低域のエネルギーと描写の精確さです。以前からT4という小さなスピーカーからよくもこれだけの低音がと喜んでいましたが、CDプレーヤーを換えただけでさらに低域の力感と実在感がアップ。全体的な音色バランスもより自然で深みのある音色となりました。DACの実力の違いというのは恐るべきものです。

アンプが負けているかもしれないという実感は、導入当初から私を悩ませました。

まず矛先が向くのはもちろんバッテリー駆動のパワーアンプです。しかし、必ずしも再生音量に直接相関していないことや、日によって感覚が変動することなどから必ずしもパワーアンプのせいだけでもないと思うようになりました。基板の固定ねじをチタンに交換する時に念のためということで、プリアンプのDCオフセットを計測してみたところかなりオフセット(直流電圧)が出力に出ていることがわかりました。ヒジヤンさん来訪オフ会の前日のことです。



金田式アンプは、金田氏考案のAOC(Auto Offset Control)回路がついています。一種のDCサーボ回路ですが、これでDCオフセットが出ないように自動的にバランスがコントロールされるようになっています。このおかげでハイゲインのEQアンプからパワーアンプまで全段直結が実現しています。ただし、ラインアンプの方は安定しているので実用的に問題なしとしてついていません。チェックするとEQアンプは完璧に無信号時出力は0Vですが、ラインアンプはかなりドリフトが大きい。

製作時に完全に調整しており、半導体はほとんどドリフトがないので安心していましたが、どうやら見過ごしていたようです。どうも夏場で室温が上がったことで平衡がずれてしまったようです。夏場には音の不調、違和感を感じることがあったのですが、どうもこれが原因に間違いないようです。およそ、日本製のデバイスは、室温25度ぐらいが基準になっているようで、私の実感でも室温が22度~27度ぐらいが安定していて調子がよういのです。冬場は逆に、室温が20度を切るとどうも不調だったのです。

オフセットは、±のどちらかに波形中心がずれてしまいずれた分だけクリッピングマージンが狭くなりレンジが出ません。スピーカーと直結している私のシステムは、大音量でクリップしやすくなるという単純な話しではなく、スピーカーの逆起電流との干渉が起きるようでいくつかのソフトではさして大音量とまでいかなくても音が割れたりクリッピングノイズが発生して頭を抱えていたのです。

ヒジヤンさん来訪オフ会の後も、何度か調整を重ねました。

電源オン後にずれているのは仕方がないのですが、落ち着くまで時間がかかるのでかなり調整に根気が必要です。この平衡点と平衡に達するまでの時間が夏場の高温時にはかなりかかるようです。バッテリー駆動なので電流は極限まで小さく設計されている超高効率アンプなのですが、それでも夏場の高温にへたってしまう。落ち着くまで約30分かかります。これは聴感上の実感とも一致します。

さらにひと工夫してみました。



差動回路も音優先で完全にディスクリートになっていて、ラインアンプではデュアルさえ使わずトランジスタをふたつエポキシ系接着剤で接着して熱的に結合してあります。その結合性をさらにあげようというわけで、アルミ箔テープを巻いてみました。多少は放熱効果もあると思います。何とか多少なりとも安定したでしょうか。気休めかもしれません。

それでも、調整を重ねた結果、その効果は絶大でした。

そもそも、すっかり興ざめにしてしまうクリッピングがてきめんに起こらなくなりました。クリッピングはパワーアンプで発生するわけですが、原因はプリアンプだったのです。決してパワー不足というわけではありませんでした。不調時には、ヴァイオリンや合唱のハーモニーで滲みやギラつきを感じたり、アンプが暖まるまで音が硬くてボーカルなどでも乾燥したようなかさつきやサ行が強調されるようなことがありました。それがすーっと伸びて、音場の奥行きがぐっと深く透明になりくもりがすっと晴れます。

こうなると、オール半導体といえども定期的にメンテする必要があります。特に季節の変わり目には必ずオフセットをチェックすることは必須のようです。市販のアンプでは得られない原理主義的な追究や極限までのシンプル化が図られている金田アンプですが、それだけにはるかにデリケートでこまめに手入れをしないと本領を発揮できません。

K1に交換したからこその気づきということです。これで当面気になっていた点は解消し、課題としてきたパワーアンプのテコ入れは不用かとも思ったのですが、すでにプロジェクトは走り出していました。

これがまた大変なことに…

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