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「アルゲリッチとポリーニ」(本間ひろむ著)読了

そねさんのおすすめでさっそく読んでみました。

アルゲリッチとポリーニの二人のピアニストは、ともに、現代最高のピアニストと世界的に認められている。ともに60年、65年と相次いでショパン・コンクールの覇者となり、このピアノコンクールを国際的に認知させたことでも共通する。すなわち、ショパン・コンクールが生んだ「怪物」だというわけです。

この二人は日本で絶大な人気を誇り、ともに毎年のように日本を訪れる。それは単なる来日公演にとどまらず、アルゲリッチのように別府音楽祭を主催し、一方で、ポリーニはなかなか一般的には受け入れにくい現代音楽のプロジェクト公演を盛んに日本で開催するなど、日本のファンに対する篤い信頼と愛着を示している点でも共通する。

ところが、二人の演奏スタイルは、とても対照的。そのことを二人の活動の足跡や私生活から解き明かしていこうというのが本書の最大のテーマ。

内容の紹介はネタバレでもあるので、その程度にさせていただきます。

興味深かったのは、最終章に挙げられているこの二人のピアニストのそれぞれの「名盤」ベスト20。(『アルゲリッチとポリーニの「名盤」20+20』)

私は、断然、ポリーニ派なのですが、ここで挙げられているポリーニの「名盤」ベスト20にはほとんど全く異論がありません。ところが、一方のアルゲリッチのほうは、まるでハズレなのです。やはり、自分はアルゲリッチのよき聴き手ではないとの自覚をさらに深めてしましました。


以下は、本書で挙げられているアルゲリッチのベスト20です。

デビュー・リサイタル
★☆☆☆☆ (1960 DG)

幻のショパン・レコーディング1965
☆☆☆☆☆ (1965 WC)


プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番、ラヴェル:ピアノ協奏曲
アバド/ベルリン・フィル
★★☆☆☆ (1967 DG)

バルトーク《2台のピアノと打楽器のためのソナタ》ほか
コヴァセヴィチ(Pf)ほか
☆☆☆☆☆ (1977 DECCA)


ラヴェル《夜のガスパール》《ソナチネ》《高雅で感傷的なワルツ》
★★★★★ (1974 DG)


シューマン《子供の情景》《クライスレリアーナ》
★★☆☆☆ (1983 DG)

ラフマニノフ《2台のピアノのための組曲第1番》《第2番》
ラビノヴィチ(Pf)
☆☆☆☆☆ (1991 WC)

ショパン《24の前奏曲集》
☆☆☆☆☆ (1977 DG)

フランク&ドビュッシー《ヴァイオリン・ソナタ集》
ギトリス(1977 DG)
☆☆☆☆☆ (1977 SONY)

シューマン《ピアノ協奏曲》、ショパン《ピアノ協奏曲第2番》
ロストロポーヴィチ/ナショナル響
☆☆☆☆☆ (1978 DG)

コンセルトヘボウ・ライブ1978&1979
☆☆☆☆☆ (1978&1978 WC)


バッハ《ハ短調トッカータ》《パルティータ第2番》《イギリス組曲第2番》
★★★★★ (1979 DG)

チャイコフスキー《ピアノ協奏曲第1番》、ラフマニノフ《ピアノ協奏曲第3番》
コンドラシン/バイエルン放送響、シャイー/ベルリン放送響
☆☆☆☆☆ (1980,82 DECCA)


ベートーヴェン《ヴァイオリン・ソナタ第5番・春》《第9番・クロイツェル》
クレーメル(Vn)
★★★☆☆ (1987,94 DG)

ショパン《ピアノ協奏曲第1番》《第2番》
デュトワ/モントリオール響
☆☆☆☆☆ (1998 WC)


チャイコフスキー《ある偉大な芸術家の思い出のために》ほか
クレーメル(Vn)、マイスキー(Vc)
★★★★★ (1998 DG)

ライブ・イン・東京2000
☆☆☆☆☆ (2000 KAJIMOTO)

ブラームス《ピアノ四重奏曲第1番》、シューマン《幻想小曲集》
クレーメル(Vn)、マイスキー(Vc)、バシュメット(Va)
☆☆☆☆☆ (2002 DG)

ルガーノ・フェスティバル・ライブ2010
☆☆☆☆☆ (2010 WC)

ベートーヴェン《ピアノ協奏曲第1番》《交響曲第1番》
小澤征爾/水戸室内管
☆☆☆☆☆ (2017 DECCA)


☆印は、勝手に私がつけた、《名盤》ということに対する私の共感、賛意の度合いです。つまり《★★★★★》が100%賛成で同意という意味です。20枚挙げられたなかで、全面的に賛成なのは、あの有名な「スカルボ」が入った初期のラベル、バッハ作品集、クレーメル、マイスキーとのトリオの3枚のみ。

では、私がアルゲリッチの名盤ベストにぜひとも取り上げたいというのは何か。さすがに20枚も挙げられないので、以下に、《★★★★★》として4枚を挙げます。上記のベスト20のうち、★2つ以上の6枚と合わせてベスト10としてみました。



プロコフィエフ《ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番》ほか
クレーメル(Vn)
(1992 DG)


ショスタコーヴィチ《ピアノ協奏曲第1番》、ハイドン《ピアノ協奏曲》
フェルバー/ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管
(1993 DG)


シューベルト《アルペジオーネ・ソナタ》、シューマン《幻想小曲集》ほか
マイスキー(Vc)
(1984 PHIlIPS)


フランク、ドビュッシー《ヴァイオリン・ソナタ》ほか
シュヴァルツベルク(Vn)
(2006 AVANTI)



熱いアルゲリッチ・ファンの皆さんからはお叱りを受けるかもしれません。皆さんのアルゲリッチ名盤ベストはいかがでしょうか?





アルゲリッチとポリーニ
ショパン・コンクールが生んだ2人の「怪物」
本間ひろむ著
(光文社新書)

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