ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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アラート解除の週末明けにアリオン試聴室を訪ねる

緩和が進んでいますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。



緊急事態宣言以来としては初めての公共交通。

電車を乗り継いで西蒲田の出水電器試聴室を訪ねました。



訪問の目的は、新たにリリースされたばかりの最新パワーアンプ・ALLION S-200svの試聴です。



アリオンアンプは、10周年記念モデルA10の開発で一新しました。A10が発売されて、かれこれ3年ほどになるでしょうか、いよいよその成果がアリオンの本領でもあるパワーアンプの系譜にも及ぶことになったというわけです。


(2020-06-22追加)

その音出しは、ESOTERIC K03Xからのライン直出し。プリアンプは使わない。それというのもアッテネーターのAudio Synthesis ProPASSIONを入手できたからだそうです。ProPASSIONは、ゲイン・ゼロのいわゆる“パッシヴプリ”で、もうかれこれ25年前くらいのモデル。左右独立で、ロータリースイッチにはヴィシェイ(Vishay)の超精密金属箔抵抗が使われているそうです。このXLRモデルでS-200svにバランスでつないでいます。

PASSIONを使うのは、できるだけ色づけのないニュートラルな信号入力で、S-200svそのものの高いポテンシャルを感じてもらいたいからとのこと。実際、DYNAUDIO Confidence C4からは恐ろしいほど鮮度の高いサウンドが飛び出してきました。

少し焦点があっていなかったので、スピーカーのセッティングを微修正していただきました。すると俄然、C4が歌い出します。高域に少しだけ粗さが耳につきましたが、スピーカーケーブルがおろしたてで5日も経っていないとか。1時間ほどいろいろ聴いているうちにどんどんと質感が良くなっていきました。さらにPASSIONにアースをつないでみたら、ふっきれたように色合いが濃くなりました。



レコーディングスタジオの亀吉音楽堂の上田さんが遅れて到着。

ちょうどかかっていたのが上田さんが録音したこのCD。



その当の本人である上田さんが、「こういうふうに鳴るんだぁ」と破顔一笑。この録音のハイレゾ配信版は、日本プロ音楽録音賞の「ベストパフォーマー賞」にも選ばれています。

サックスの後藤輝夫とギターの佐津間純は言ってみれば年の差デュオ。アナログっぽい厚みのあるサックスと生々しい美音のギターのデュオがセンターにふっくらと重なり融和する。おっさんの後藤輝夫は、若手のフレッシュな佐津間純が相手だからこそ、思う存分に黄昏れてみせる。おやじ同志ではこうならなかっただろうと後藤自ら喜んだとか。若い佐津間もこの録音を機会にふっきれたものがあったと自らを振り返っていたそうです。

…そんな話しを、上田さんは上機嫌で披露されておられました。



ここで、やおらシステムを切り替えてみます。

試聴室の本来のメインは、SONYプロ用ユニットのSRP-S5000に搭載されていたSUP-T11とSUP-L11を組み合わせたド級スピーカー。巨大な唇のようなウッドホーンと38㎝のダブルウーファという威容を誇るもの。これを200V仕様のS-200svを2台使ってマルチでドライブする。

ところが…

三人とも顔を見合わせてしまいました。C4の良さがかえって引き立ってしまうほど。



出水電器の島元社長もすっかり頭を抱えてしまいます。「やっぱりダブルウーファーはダメかぁ」「ソニーは売っちまおうかなぁ」と愚痴の連発です。確かにダブルウーファーには原理的に何かと難があるようです。さらにはチャンデバも兼ねているDEQXとミュージックサーバーのDPATが、もはや時代遅れということなのでしょうか。ここまでレベルが上がってくると、デジタル段階でのSN比の優劣が表面化してくるのでしょう。ESOTERICは、新しい世代になって刷新されましたし、PASSIONだけのダイレクト感も半端じゃない。

とにかくC4が奏でる音楽の熱いこと、ノリのよいこと、楽しいこと。

こういう試聴デモで鳴らす時の私のお気に入りがこれ。その8トラック目の「サニー(“Sunny”)」。



ジャケットを取り上げてクレジットのパーソネルをじっと見ていた上田さんが語り始めたのは、キーボードの河野啓三さんのこと。自身もベーシストだった上田さんは、よく一緒にプレイしたのだとか。先年、突然、脳出血で倒れ闘病生活に。そこから懸命のリハビリを通じて復帰を目指しておられるという。上田さんがちょっとしんみりとした口ぶりで話す言葉が、たぎるような大音量で再生している最中なのによく聞き取れるのです。

それにしてもこのアンプはただものではない。

C4がこんなに溌剌と鳴るなんて。いったい何をどうやったんですか?と聞いても、島元社長も苦笑いするだけ。とにかく物量のほとんどを電源と筐体が占めるのだそうです。電源は例によって出川式電源のフル装備ということでは旧モデルと変わらない。何か気の利いた説明ができるわけではないそうです。

しかも、C4をドライブしているのは通常の100V仕様のままです。これを200V仕様に切り替えたらいったいどんなことになるのでしょうか。

コロナ禍で鬱屈した日々が長く続きましたが、その鬱憤を晴らすような、熱く痛快なオーディオ体験の夜でした。

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