DALI
RS3(Euphonia)
¥462,000(税込)
発売:-
小型SPの隠れ佳作
導入から16ヶ月が経過したので、印象を記録しておきます
なお、私はオーディオを専らの趣味としておりませんので、比較視聴の経験はほとんどありません
個人的な印象としてお読みいただければ幸いです
組み合わせている機材ですが、アンプはBOW-TecnologyのZZ-One、CDPはマランツのSA-13S2です
音楽はJazz、Rockが主ですが、クラッシックからPOPまで聴く雑食です

【良い/優れている点】
・中高域の質感が高いスピーカーです。このレンジ「だけ」でいえば、ハイエンドショウなどで音出しされているグレードのスピーカーと比較しても、特に劣った印象はありません。
・量感こそありませんが、ディティールのはっきりとした、質量感のある低域を再生することができます。
・サイズに似合わず、それなりに広いステージを形成することができるようです。
・一方、音場の中心にはかなり志向性のある中低域がせり出してくるため、それほど音量を上げなくてもかなり満足してしまう、というかおなか一杯(w。
・解像感の高い写実的な再生を得意としますが、温度感のある情緒的な演奏も可能です。
・優等生的ななり方を想像させる外見ですが、悪い録音の音源もなかなか聴かせます。
・優れた録音の現代的な音源の場合、どのジャンルでも音楽を楽しく聴くことができます。
・エンクロージャーは非常に強固で、箱鳴りしません。容積は小さいですが、かなり重く感じます。密度の高いスピーカーです。
・ヘリコンのような派手さはありませんが、美しい突き板仕上げで高級感があります。
・奥行きが極めて少ないため、設置するのに広い空間を要求しません。
【悪い/苦手な点】
・エージングに時間がかかります。開梱一番の出音は最悪でした。どろどろ篭って、まったく伸びない低域。精彩に欠ける中高域。しかし、三ヶ月で少しまともに、半年から1年でようやく本領発揮しだします。かなりの我慢が必要。
・歯切れの良い低域を出すためには、それなりのアンプと、足もとのセッティングが必要です。
・低域のボリュームが足りません。したがって、オーケストラやビックバンドのサイズ感を再現したい方には向きません。
・残念ながら、視聴できる場所がほとんどありません(私は偶然、ビックカメラ立川店で適切にセッティングされていた場に居合わせたので、このスピーカーと出会うことができました)
【総評】
・40万円前後で購入できる小型SPとしては上質で、ほぼ完全に満足している。
【おススメできる方】
・100万円ぐらいのステレオが欲しい人(50万円以下で小型SPを買いたい人)。
・量感よりも質感を重視する人
・B&W、Pioneer、Focalあたりの同グレードの小型を検討している人
・それから、ヘリコンが欲しいけど、お部屋が狭い人(w
【SPEC】●形式:3ウェイ3スピーカー ●ユニット:165mmコーン型、29mmソフトドーム、10×55mmリボン ●周波数特性:64Hz〜28kHz(±3dB) ●クロスオーバー:2.6kHz/15kHz ●入力感度:87dB(2.83V@1m) ●インピーダンス:4Ω ●外形寸法:200W×470H×203Dmm ●質量:11.0kg