kitatanuki
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オーディオと声楽を趣味として四十年。こつこつと機材の改良を続け、ここへ来て「原音再生」に多少なりと近づけたような気がしています。オーケストラを聞くため、ワイドレンジで高分解能かつ押し出しの強い機材を選…

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ニアフィールドで聴く 「生バイオリン&ギター」 の迫力!!

~9月10日(日)、小平の喫茶店でバイオリンとギターの演奏会があり、目の前でナマ楽器による迫力のある演奏を楽しむ事ができました。長谷川郁夫さんのギターと宮林陽子さんのバイオリンのコラボで、中世ヨーロッパの楽曲やバッハ、モーツアルトが演奏され、ニアフィールドで聴く“ナマ音”が素晴らしかったのでレポートします~

サロン「こもれび」の店内

西武新宿線の小平駅前のビルに永田珈琲店があり、店の奥に“こもれび”という中世ヨーロッパ風の小さなサロンがあります。20人程度しか入れない客席はいっぱいで最前列しか席がなく、やむなくそこに座ったところ、二人の演奏者の真ん前で、まさに「齧り付き!」。

演奏中の楽器が目の前に!!

演奏が始まると、演奏も音も素晴らしくてびっくり!!有名アーティストでも退屈なケースがままありますが、お二人の演奏は音楽が生き生きと躍動して、古い時代の楽曲の魅力がビシビシと伝わってくるのです。

独奏も良かったですが、メロディーをバイオリンが受け持ってギターが伴奏する2重奏が特に素晴らしいと思いました。バイオリンの伴奏はピアノが普通ですが、こと音色に限って言えばギターの方が良く合うという感想を持ちました。ピアノは、どちらかと言えば無色透明である種の硬さが特色で、ある意味でバイオリンの強さ(勁さ)と同じ傾向だけれど、ギターはバイオリンの勁さと優しさを、“木質感”豊かな音色で自然に受け止めてくれます。

バイオリンの宮林陽子さんの演奏を聞いたのは初めてですが、巧みなフレージングでダイナミックに音楽を構築する奏法は、ジプシー系ヨーロッパ人の演奏を髣髴とさせてくれました。弦楽器の演奏は、高名な外国人も含めてすいぶん聞きましたが、彼女ほど生き生きと躍動する演奏スタイルはほとんど記憶にありません。

宮林さんのフレージングは西洋音楽の正統派そのもので、日本的な“訛り”は少しも感じられません(フレージングは、得てしてその国の言葉に左右されます。例えば中国・韓国人の演奏は母国語のイントネーションに似ている例が少なくないです)。宮林さんは、東フィル在籍後、複数のドイツのオケに在籍するなど、本場の空気をたっぷり吸って研鑽を積んだとのことで、その正統的なフレージングに納得しました。

長谷川郁夫さんのギター伴奏も絶品でした。ダイナミックな宮林さんのバイオリンに、付かず離れず俊敏に反応し、音楽の表現をさらに高めることに成功しています。バイオリンの音量に比してギターの音量は小さいけれど、この日の演奏ではバランスに違和感がなく楽しく聞けました(近年は“伴奏”という言い方はしなくなっていて、共に演奏するという考え方になっています。古い人間につきご容赦を!)。

原音再生を求めるオーディオファイルにとって、究極の目標のひとつはバイオリンです。オーディオ再生が最高に難しい楽器なので、時々はナマ楽器の音を確認して、その音色を大脳に何度でも焼き付けるように心がけています。それも、できれば楽器からの距離が遠い大ホールよりも小ホール、小ホールよりもミニ会場や個人宅が理想です。

そういう意味から、この日の演奏会は私にとって至福の時間になりました。二人の演奏者と私が座っている椅子は、ちょうど2等辺三角形の位置関係で(上図)、ステレオ再生でいえば完全なニアフィールドです。楽器からは1・5メートル程度なので、楽器のナマ音が余すところなく耳に入って来ます。

繊細さと図太さを併せ持つ、バイオリンの強靭で繊細な響きと芯の豊かなギターの絡みは、狭くて板張りのサロンゆえ楽しめることです。その点、大きなホールの客席は直接音よりもはるかに間接音の方が多く、エッジがぼけて音楽のアタックやメリハリも聞こえにくくなります。

昔、ギターを習っていた頃の話ですが、演奏家である師匠は、レッスン場の自宅6帖の和室で、興に任せてレパートリーを弾いてくれたものです。目の前で鳴るギターの音は、細かい指使いまで耳に届いて素晴らしくダイナミックかつ躍動的でした。ホールでゆったりと聴くのも良いけれど、狭い空間で聞く演奏は、音楽の原点かもしれません。

宮林さんのバイオリンは、グァルネリにとても似た勁い音色のイタリアの名器で、太く艶やかな弦の響きは、心をえぐられるほどに感動的でした。音量の大きなバイオリンですが、ナマ演奏だと、ニアフィールドでもちっともうるさくないのです。

中世カフェ風?にしつらえられたサロンの内装も、音響的によく出来ています。床は厚みのある板張りで柱は古風な自然木。壁も天井も板張りで室内は15~20帖程度と狭く天井も低いのです。音を吸収したり拡散する構造ではなく、狭い空間なのに変なこもりも定在波もありません。ギター奏者の横の壁に厚みのある板が、さりげなく立てかけてありましたが、この板がギターの音量を補佐し、定在波の発生を抑止しているようです。

オーディオ装置を進化させるには、生楽器の音を脳にインプットする作業は必須だと思っています。金田明彦さんをはじめ、ウデのあるオーディオ研究家の多くが生録に取り組んでいるのは、必要性に迫られてのことです(ゴトーユニット・後藤さんがソニー・C38Aで録音した2トラ38テープの音は、驚異的に生々しい!)。

メジャーな演奏家は、大きなホールでしか聞くことができませんが、小規模な自主コンサートにコツコツと取り組んでいるメジャーではない演奏家の中には、実力のある方も少なくありません。自分の街をはじめ各地の会場で、低廉な料金でミニコンサートがあるので、至近距離で音楽を聴く楽しさを求めて、時間のある限り出かけるよう努めています。

~ギター奏者の長谷川さんは、各地でミニコンサートを企画しています。平林さんとの協演は、好評だったので再演があるかもしれません。興味のある方はWebを覗いてみてください。
長谷川郁夫H.P⇒https://www.hasegawa-guitar.com/
※永田珈琲店のサロンは音が良いので、オーディオファイルの有志を募ってナマ演奏の“オフ会”をやれないものかと夢想しています~

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FIDELIX

AH-120K

¥168,000(税込)

発売:2006年1月25日

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原音再生への近道です!

この製品を導入してから、私の装置が苦手としていたバイオリンが生き生きと蘇り、レコードでさえも著しく音質が向上しています。楽器の倍音域である20KHz以上の再生が、いかに音楽にとって大事であるかが良くわかりました。

CDは20KHz以上の倍音がスッパリと切れています。ハイレゾ音源やLPレコードは高い周波数まで再生可能とはいえ、録音に使うマイクロホンは20K以上の音を拾うことが難しいため、ソースには20K以上の倍音はあまり入っていないという現実があります。

いくら再生側の性能を上げても、ソースに20K以上の情報が入っていないのでは原音に近い美しい音楽は聞けませんが、この製品は、ソースの信号を基に20K以上の倍音を創生して空間に放射するという画期的な製品です。

ある種のCDプレーヤーのように、ソースに加工を加えるわけではないので音質が劣化せず、付属のスーパーツイーターも120KHzまでリニアに再生する優れものです。

私の場合は、主にクラシック音楽を聴くので倍音が多すぎても不自然に聞こえるため、スーパーツイーターに500オームの抵抗を直列に入れ、更にひっくり返して斜め上を向けて、優しく超高音が広がるように工夫しています。

CDやレコードが、ハイレゾ音源が要らなくなるほどのリアルな音質に変化して大満足です。



【SPEC】●外形寸法:120W×50H×240Dmm ●付属:圧電フィルム式専用トゥイーター(TakeT製)、接続ケーブル、調整用CD

マイルーム

テーマは「生演奏の再現」!
テーマは「生演奏の再現」!
持ち家(戸建) / 書斎兼用 / オーディオルーム / ~8畳 / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch

7帖の書斎をオーディオ兼用にしています。正面にLBL4343を大改造した4ウエイスピーカーがあり、横にアンプ類を満載したラックが並んでいますが、大型スピーカーを置くには部屋が狭すぎます。 趣味で音楽活動をやっているので、客席の音だけでなく、ステージ上の密度の濃い音を聞き慣れているので、オーディオには自分なりの譲れない一線があって他人との協調性は皆無です。ただし、自分のポリシーを押しつけるつも…

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