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<最新自己紹介> 2016.6.6 自分なりに音楽を楽しもうと思います。 第6ステージはまだ早かった。 2016.3.10 (?)追記 2016.2.26 先日第6ステージに入り…

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2つの再生(2016年初夏の日記より②)

皆さんこんばんは。。
昨年の初夏に書き上げたはいいけれど、この場にそぐわないとの思いでお蔵入りになった日記その2です。これまたお目こぼし下さい。

****************

先日久しぶりにS氏邸へ伺う機会を得た。
S氏とは以前より何度も行き来させていただいていたが、今回は久しぶりの訪問になる。

今回久しぶりの訪問にあたって、事前のやり取りの中で現在S氏は偶然にも私と同じく主に1950s,1960sのクラシックのレコード(しかもオリジナル盤)を楽しまれていると分かった。

特に聴かれているというアーティストの大半は私がまだ演奏を聴いたことがない人達であり、その演奏を聴く事を楽しみにした。

そして、それに加えて現代ハイエンド機による古いクラシック再生という私が諦めたものに対してS氏は一体どんな調整をされてどんな再生をされるのだろうという点も興味深い。



現在のS氏はネットワークとアナログの二つの方式に絞っておられる。数年前から世界的なトレンドになっている(と私が認識している)これらは、楽しみ方のベクトルが違って両立させるのに相性が良いのだろう。

始めにネットワークから聴かせていただいた。みっちりと詰まったハイエンドの音でありながら電子的に偏る様な不自然さもなく有機的で、帯域バランスも上下のみに気を取られず美味しい所が出ていて音楽が楽しめるものだった。さすがのS氏の調整能力の高さを感じさせた。

特に中低域のバランスの取り方と空間的な柔らかさがとても私のそれと似ており、そういう意味でも違和感のないしっくりと来る音楽だった。

この方向性は私が3年前にベテランS氏の音楽を聴いて衝撃を受ける直前あたりの私の音楽の延長線上にある様に思った。(いや、私のMagicoQ1システムにも似ているかも)まさにあの時の私があの音楽に出逢わなかったら…と思わせる自分のif的な音楽だと感じた。

訪問前にS氏ならば、と予想はしていたが予想以上に私の感覚に合う音楽で驚いた。と同時に次のアナログの見極めも非常にやり易くなったなと思った。このシステムでのアナログ再生を今の自分がどう感じるのか、それで心の中に僅かに残っている現代ハイエンドへの回帰の可能性を見極める事が出来る。


果たして答は出た。



S氏のアナログでの音楽は鮮烈で強いものだ。良く雑誌などで出るフレーズ「この時代のレコードにこんな鮮烈な音楽が入っていようとは!」を地で行く音楽と言えば適当だろうか。聴いていて体が熱くなり、胸に音楽が突き刺さる。(決してピーキーであるとか、耳に刺さるとかではないので誤解しないで欲しい)

私が今までショップや試聴会やショウで聴いた現代ハイエンドによるレコード再生とは比較するまでもなく抜群に良く鳴っていると思う。(この人達はこんな音を出して本当に売る気があるのか?と感性を疑ったことが何度もある。)

しかし、今の私の感覚からは一つのオーディオ道としての良い音楽であるとは感じるが、この時代の音楽として真っ当なバランスの再生ではないと感じてしまった。私が思うこの時代の音楽とはもはや別のものになっている。

と、同時に思ったのだ。これは私が思う再生とはベクトルが違うだけで、こういう方向性も今は模索されていて一つの道になっているのだと。S氏の鮮烈な再生は私の考える真っ当な再生には無いもので、これもありなのではと思うのだ。

そうしてこの方向性も受け入れて考えると新たなものが見えてきた。そのベクトルの違いの根本は、受け手に徹するのか、新しい価値を求めるのか、再生する人の心構えの違いにあるのではないか?と。



私が真っ当なバランスだと思う再生は以前の日記でご紹介したR氏やA氏の居る世界の再生だ。(今回の思考は終始S氏やR氏、A氏という他人のふんどしで相撲を取っている状態で我ながら反吐が出てしまうがどうかご勘弁願いたい)

真っ当だとは思うけれど、自然界の音という角度から見ると明らかに上も下も帯域が不足しており、正確ではない。もしコーガンのヴァイオリンの音を生で聴いたのならこんな音ではないことは明らかだ。むしろS氏の様な現代ハイエンドでの再生の方が正確性が高いのかもしれない。

しかし、音源というひとつの芸術作品という角度から見ると話は変わって来る。音源には製作時に演奏者やプロデューサー等が出したいと思ったモノがあり、バランスがある。それは当然現代ハイエンド機ではなくその時代の装置で鳴らして作り上げたバランスだ。

この日もS氏との会話で話題に上がったが、RIAA以前の古いレコードはイコライザーカーブがまちまちだ。現代ハイエンドオーディオにおいても、レコードに合ったイコライザーカーブで再生すべしというのは当たり前の道理であり、その事に疑問を投げ掛ける人間は少ないだろう。

この日もS氏とイコライザーカーブを変更して聴き比べなども行ったが、カーブによって帯域バランスだけでなく出るステージも変わるため、そのマッチングの重要性がよく分かった。

前置きが長く話が少し逸れたが、そこで私が思うのはシステムも結局イコライザーカーブと同じ事なのではないかという事だ。古い装置と現代機器では明らかに再生可能な帯域が異なっており、帯域バランスも異なる。古い装置を基準とすると、現代機器は上も下も出過ぎていて中域が弱い。(その他色々と差異はあるが冗長になるため代表例としてこの一点で話を進める)

ということは、古い音源を新しい機器で再生することは、イコライザーカーブを間違えて再生する事に等しいのではないか。間違いなく製作者達はそんな再生は意図していないのだから。

受け手に徹するのか、新たな価値を求めるのか、とはつまりそういうことなのだ。再生しようとする音源の在るべきものを考えてそれに沿う様に再生しようとするのか、それに拘らず例えば現代のテクノロジーに当てはめて可能性を追求するのか。

御多分に洩れずどちらが正しいとは言えない。オーディオは趣味なのだから根本の姿勢もまた自由であるはずだ。

どちらの考えにフォーカスするのかはもはや人それぞれ。オーディオに、音楽に何を求めているのかによって答は変わって来るだろう。

そういう私自身理屈からこの考えに至ったのではない。自分が素晴らしいと感じた再生があって、なぜあの再生は成せるのか、その魔法の秘密を少しでも思考によって手繰り寄せようとしてこの考えに至って勝手に自分で納得しているだけだ。





最後に蛇足だが、前者の考えによろめきながらも立っている人間(私)がふと不思議に思うことを記す。

繰り返しになるが音源は天才達の芸術作品だ、そこで他の芸術作品について想いを巡らしてみる。

例えば、先日妻と美術館で鑑賞したルノワールの絵画について、我々と同じく美術館に訪れた人々は思い思いにその芸術を鑑賞し各々の心にわきあがるものを刻み付けていた。

音楽で言えば、コンサートやライブに行く人々はあるがままの演奏を受け入れ、演奏者とともに場を創り上げ、時により奇跡とも言うべき一期一会の演奏を演出しさえする。

翻って、オーディオでは音源という芸術作品に向き合わず、自分の主張を入れてしまって何の疑問も抱かない人が余りにも多い。これは何故なのか?

夏目漱石の書いた小説に手を入れて読む人はいるか?

ピカソの絵画を修正してこれが正しいと主張する人はいるのか?

一方的な極論に過ぎることは十分理解しているが、現代のオーディオ界はあまりに音源という芸術作品について粗末に扱い過ぎてはいないか?

多くの人は古い時代の機器と現代機を比較して現代機の優位性を説く。確かに一面ではそれは正しい。しかし技術の進歩という盲信が目を耳を曇らせてはいないか?

高性能(?)機での再生=正確な再生=素晴らしい音楽という図式は思い上がりではないのか?

思い上がりはグロテスクな再生に行き着き、音楽はただの音に成り下がる。さらには、自らの至らない再生によって音に成り下がったものを聞いて音源を批評する輩なぞは見るに堪えない。

これは志の問題だ。至らない再生でもいい、その音源の真価を引き出せていなくともいい、けれど私はせめて音源に対して常に謙虚にありたい。私はそう思うのだ。

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AK120-64GB-BLK

IRIVER

AK120-64GB-BLK

直販サイト価格¥129,800(税込)

発売:2013年6月上旬

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1に携帯性、2に音質

2013.6.27記述

もともと気にはなっていたのですが、発売直後に在庫があったため長期出張の渇きを癒すため購入してしまいました。
私は3年前まではヘッドホン派でしたが、最近のヘッドホン・イヤホン・ポータブル市場には疎いです。あくまで据置SPシステムメインの人間が通勤用としての用途のみを考えたインプレと思って下さい。
現在の使用時間は50時間程度、エージングは10時間程度で初期段階を抜けて、その後は安定してあまり違いは感じていません。



1.AK120という製品の解釈

このDAPはとても立ち位置が微妙で、人によって評価がかなり変わってしまう製品だと感じる。その一番の原因は128,000円という価格だ。
正直言ってスペックだけを単純に見ると高いと思う。iPodを持っている人間から見るとこの価格なら2段3段の高級ポタアンを組み合わせた運用が可能であるし、単体DAPではHM-901というスペック上は明らかに上位の製品が同価格帯に存在する。(未聴のため音質比較は出来ません)
従って音質のみを考えた場合、コストパフォーマンスが良いとは感じにくい。


しかし、視点を変えてやると魅力的な製品になる。一番のセールスポイントはその小ささによる携帯性の高さだ。

私は3年前はiPod+iQubeを使用していて音質には満足していたがその大きさによる携帯性の悪さに挫折。割り切ってその後の2年間はiPhoneのみの運用。今春に音質が諦めきれずHP-P1を導入して2段生活に出戻りしていた。しかし、やはり2段は大きい。胸ポケットに入らないため満員電車の中では満足に使えず、折角の高音質が発揮出来るシチュエーションが限られしまい不満を募らせていた。
これらの経験から、私はポータブル環境は音質よりも携帯性が重要という考えとなっている。
携帯性を重視したいが音質も捨てたくないという考え方にこの製品はドンピシャなのである。

また、ソフト的な仕様も魅力的だ。
まずクラシックメインの私には必須のギャップレス再生機能が付いていること。据置のネットワークプレイヤーでもそしてDAPでもなぜか驚く程ギャップレス再生が可能な機種は少ない。
そしてDSDを含む全てのフォーマットに対応するという点も使用者の自由度を高めるという点で嬉しい点だ。


この様に、携帯性を軸とした総合力という点でこの製品を見直すと、価格は高いがなるほどその価値もあるのかな、という評価も出来るのではないだろうか。



2.音質

それでは音質についてインプレを行う。

現環境
AK120 → AUDIOTRAK SR1 → SHURE SE535



旧環境(比較対象)
iPod Classic → VentureCraft V73J2AK → Fostex HP-P1 → AUDIOTRAK SR1 → SHURE SE535



基本的に旧環境であるHP-P1との比較論になっているが、私個人の好みによる評価や拙宅据置システムを基本とした評価も加味したものになっている。ご容赦いただきたい。



音色はカッチリとしていて暖かくも冷たくもない、ニュートラルな傾向だ。真面目な日本的音作り(メーカーは韓国だが)で、据置で言うとアキュフェーズの様な傾向だと感じる。いや、アキュフェーズよりも更に遊びがない感じか。メーカーとしての音作りを全く考えず、素のままを出そうという意思が感じられる。個人的には下手に音作りをするよりも好印象だ。

帯域バランスはフラットだ。低域が厚めだという評をどこかで見たが、私はあまり感じなかった。むしろクラシックを聴くのであれば物足りない位だ。しかし、HP-P1との相対的な評価となると低域が厚く(特に響きが厚い)沈み込みもよい。

しかもこの低域の表現力がとても良い、これは特筆すべき点だと思う。低域だけではないのだが、このDAPは音像の芯から倍音や響きに至るまで潰れずに丁寧に滑らかに表現出来ている。特に弦楽器の低域やピアノの低域の表現力はとても良く感じた。

音の線は細めだが芯はキッチリとあり、細すぎて芯がやや物足りない感覚ではない。個人的には太さは良いがもう少し厚さを感じさせてくれると尚良い。

倍音成分や空間の響きも豊富に再生出来ており、HP-P1と比較して音場はかなり広く感じる。左右のセパレーションも良く、音場の広さに一役買っている。流石はデュアルDACだ。

HP-P1との大きな差は背景の静寂性で、音場の見通しが良く音像がより鮮明に浮き上がる。また、解像度や音の分離もすこぶる良い。かと言ってエッジを立てて無理に解像感を演出しようとしている感覚もない。


ここまで褒めてばかりだが、欠点もある。
一番気になるのは音がカッチリとし過ぎていてしなやかさに欠ける点だ。細部を潰さずに滑らかに表現する力があるのだが、カッチリしている音のためどうしても音が縦割りになってしまい有機性を感じられない。音楽よりも音を聞いてしまいがちになる傾向だ。ただ、この点は私のケーブルSR1も影響している様な気がしている。ゆくゆくはよりしなやかで有機性を感じられるケーブルを吟味して変更したい。
また、これは好みの範疇だがあまりにフラット過ぎる。もう少し低域と中域を盛った方が全体的に安定感が出て音楽が楽しく聞けると思う。だがこの商品のコンセプトが「持ち運べるモニタリング環境」なのでこれはただの難癖か。



3.使用感

ここまで2週間使用してみて概ね満足出来る使用感である。一度もフリーズやバグには遭遇していない。安定性は合格点を与えられる。

タッチパネルは小さめでレスポンスもやや悪く、iPhoneの様にスクロールもサクサクとは行かないがストレスが溜まる程ではない。ただ、左上の戻るボタンが押しにくく、しばしば誤って違う操作をしてしまうことがある。

横から突き出しているボリュームは、胸ポケットに入れる私の使用方法ではロックしなくても一度も誤作動を起こしたことはない。ただしダサい。

iPhoneと違って側面の物理ボタンで再生、一時停止、曲スキップが可能なのは個人的には嬉しい点。

付属の本革製カバーは質感も良く、手にも馴染み易い。



4.まとめ

纏めると、この製品は音質という一点のみで考えるのではなく、音質プラス携帯性・ソフト的な対応力の高さ・操作性という総合力で考えてやるべき製品だと感じた。そして、その総合力に価値を見いだす人間ならば導入しても不満はないのではと感じる。それほど音質も良い。

最後に、この製品は音質傾向にせよ、総合力を売りにする製品作りにせよ、いかにも日本のメーカーが作りそうな製品なのだが残念ながら日本のメーカーの製品ではない。私が無知だからかもしれないが、現状このレベルで高い総合力を誇る製品は他に見当たらないため、今後日本のメーカーにも頑張って対抗商品を作って欲しいと思う。特に音作りを放棄した製品であるため、上手い聞かせ方をしてくれるものが対抗商品としてあると個人的に嬉しい。○ニーさん、いかがでしょうか?

【SPEC】●内蔵メモリー:64GB ●対応記録メディア:microSDカードスロット×2 ●周波数特性:20Hz〜20kHz(±0.02dB)/10Hz〜70kHz(±0.2dB) ●S/N比:113dB ●クロストーク:-128dB ●THD+N:0.0008% Typ ●クロックジッター:50ps ●IMD:0.0005% ●インピーダンス:3Ω ●インターフェース:USB 2.0端子/光デジタル入出力端子/ヘッドホン出力兼用光デジタル出力端子 ●対応フォーマット:FLAC/WAV/ALAC/AIFF/FLAC/WAV/ALAC/AIFF ●外形寸法:約59.2W×89.1H×14.4Dmm ●質量:約144g

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家族で音楽に浸れる空間を目指して
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