自分用のメモ
1.何で新しく作ったか
前回のWM8741DACはクロストーク、IMDの値があまり良くなかった。
①単純なクロストークではなくL:120HzとR:12000Hzを再生するとRに12000Hz±120×nが出てきていた。Rが無信号だと120Hzは出ないがRに信号があると120Hzも出る。
②120Hzと12000Hzを再生すると12000Hz±120×nが出てきていた。
③最近買ったaune M1sはES9018K2Mでこちらの方がどちらの値も良かった。
→調べてみるとWM8741の方はアナログリファレンス電源のノイズが大きく、左右でレギュレータを分けているのにクロストークがあった。
2.今回のAK4490
・DACのレギュレータを2段にする→クロストーク対策
3.3V系 NJM7805S→ADP151を3つ
5V系 NJM7808S→NJM2863を4つ
・アナログ電源ピンがリファレンスと別れているAK4490にする→IMD対策
・LPFをバランス入力にする→アナログ電源の歪成分を少なくする対策
LME49726→OPA227でLPF50kHz3次ベッセルにした。
・オペアンプの電源は前回と同じ723だがCANパッケージに変更
3.できたもの
①上記のクロストークは測定限界でほぼ発生しかったが、単純なクロストーク(片側無信号)で130dBほど出てるため前より悪化した。
②IMDもほぼ測定限界でM1sと同じくらいに抑えられた。
③②が抑えられたにも関わらずアナログ電源ピンのノイズが増えている。
④NJM2863により低周波のノイズが低くなったため?12000Hzのジッターテスト?で裾が広がらなくなった。
4.その他
・予想よりAVDD、VREFともに電流が流れていたが(AVDDが2mAくらい?、VREFが0.2mAくらい?)、測定結果は良好だったので電源を強化すればもっと良くなるかも?
・AK4490を無負荷にしても電源のノイズにほぼ変化がなかったので内部で流れてる電流が多い?、出力段のAB級のアイドリングがほぼなさそうなのが分かった。
・クロストークの原因が分からないICそのもので流れているのかデジタルのノイズが飛び込んできてるのか分からない。
・AK4490から可聴外のノイズを減らしてるらしいが確かにノイズが少ない(手持ちのものの中で一番少ない)。