7月13日、sciroccoさんと共にくずのは邸を訪問させていただきました。
お招きいただきましたくずのはさん、楽しい時間をご一緒させていただ
きましたsciroccoさん、ありがとうございました。
AKURATE DSと802diamondと拙宅と入口と出口が同じでアンプのみ
違いプリ、パワーともMcintoshをご使用です。
JAZZを中心にお聴きになられ、Mcintoshをご使用とのことで、かつて
のDENONのような演奏会場の熱気ごと持って来たような空気感を想像
してお伺いさせていただいたのですが、実際の音は想像と大きく違いま
した。
パワーアンプはMC501×2とMC2102をご所有で、まずは常用のMC501
で聴かせていただきました。
一聴して感じるのは、中庸でバランスの取れたHiFiな音。
S/Nの取れた透明な空間に音像がきちんと定位し、音像の濃密さで迫って
くるよりも軽快で楽しく聴くタイプのJAZZでした。
802diamondは、拙宅と同じく視聴位置で両耳にフォーカスするように内
振りにセットされていましたが、拙宅では視聴位置を左右にズラすと音像
も移動してしまうのですが、くずのは邸では、センターをかなり外れて聴
いてもボーカルはセンターで微動だにしません。
これはQRDのディフューザーのおかげとのこと。
くずのは邸のディフューザーは23cmの深型とのことで効果は絶大でした。
これだけ音像が動かないというのは聴いていてとても気持ちの良いもので
すね。
オーディオ的に言うと取り立てて不満のある音でも無く、どんなジャンル
の曲も卒なくこなす調整がされているのですが、そうなると逆に、では
何故Mcintoshを選択されたのかという疑問も湧いて来てしまいました。
ですが、次に聴かせていただいたMC2102で大きな衝撃を受けました。
何という有機的で滑らかな音、ボーカルの音像に立体感が出て、その色艶は
今までに聴いたことの無いものでした。
オーディオ的にみれば、ピアノはコツンともガンとも来ないですし、低域は
結構膨らみぎみでしたがそんなことは全く問題では無いと言えるほど魅力に
溢れた声でした。sciroccoさんと二人で聴き惚れてしまい、恍惚となりまし
た。単なる美音では無く、非常に生々しくて色っぽい声で女性ボーカルファ
ンであれば逃れられない魅力的な声でした。
拙宅でも数ヶ月前まで真空管アンプを使用しており、かなりの真空管の組み
合わせを試してみましたが、こういう色艶は出ませんでしたので、単に真空
管の音というよりMcintosh独特の音なのでしょうか?
それが、くずのはさんにお聴きするとこのMC2102は売却予定とのこと。
この濃密な色気に飽きてしまわれたのかお好みに合わないのか、音の好みと
いうのは不思議なものですね。
JAZZとMcintoshとの組み合わせで、くずのはさんのお好みをステレオタイプ
に想像しておりましたが、くずのはさんはJAZZの往年の名手をタイムリーに
聴かれた方々とは世代が違いますので、JAZZの聴き方もまた新しいのでしょう
ね。
くずのは邸でのオフ会は不思議な感覚でのオフ会になりましたが、これほど
の音を聴かせていただいたことに感謝しております。
拙宅のアナログで、ボーカルにいつかこの色艶を出せるよう調整しようと目標
が見つかりました。いや〜凄いボーカル聴いちゃったな〜!感謝!感謝!
くずのはさん、楽しい時間をありがとうございました。