Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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Ken Yoshida録音を聴く【14】

このところ、「我ながら良い低音が出てきたなー」とチェロを聴いて喜んでいたのですが、突然サブウーファーから凄まじい悲鳴が聞こえ、低音用チャンデバがお亡くなりになりました(涙)。チャンデバ突然死、同じ商品で2回目です。やっぱり、激安のチャンデバには危険が伴うなぁ。

で、同じことを三度やるのも嫌なので、今回はヤマハの業務用D級パワーアンプPX3を調達して、これまで使ってきたヤマハB4と入れ替えてみました。D級なのでダンピングファクターや公称のパワーは信じがたい数字が並んでいますが、低音は軽量級ですね。ただ、最近の業務用は、アンプの中にデジタルチャンデバとDSPが入っていて、ディレー、リミッター、パラメトリックイコライザーまで効くので滅茶苦茶便利。コスパも最高です。放熱ファンはうるさいけれど、機能的にはサブウーファー駆動だけならしばらくコレで良いかな、とも思います。

さて、Ken Yoshida録音がまた手元に届き始めましたので、紹介します。



シューベルト 死と乙女、弦楽四重奏断章、第4番
カルテット・アロド 
2020年7月 スイス、ラ・ショー=ド=フォン
E: Ken Yoshida
Erato

ワーナーによるカルテット・アロドの第3弾。ワーナーのKen Yoshida録音盤としては2作目となる。以前にアロドのディスクを取り上げた時は、せっかくのKen YoshidaサウンドがCDへの詰め込みの段階で台無しになっていると苦言を呈した。本盤はコロナ禍がやや沈静化した2020年7月に敢行されたバリバリの新録音。果たして「Wの悲劇」は解消されたのか?

本盤は、死と乙女、弦楽四重奏断章という王道プログラム。演奏は、アロドらしく、勢いがあって超ダイナミック。ハードロックかヘビメタか、というノリ。硬派度ではライバルのヴァン・カイックより上。「超男臭い死と乙女」であり、シューベルトのひ弱さは微塵も感じない「アイアン・メイデン」状態。技巧的にはキレキレだが、音に野性味があり太い。冷静に考えれば曲想と矛盾しているのだけれど、個人的にはこの分かりやすさは高く買う。四重奏断章も第4番も聴いたことがないくらいパワフルで迷いが無いし、「そこ、そう行く?」という意外性に満ちているので楽しくて聴き飽きない。この先、ベートーヴェンもバルトークも聴いてみたくなる快演だ。

音は前作よりもかなり良くなった。Kenさんサウンドの特徴が出ている。前作よりもオンマイクで楽器が近く、録音レベルは全体に高い。Dレンジ、FレンジはKenさん録音としては標準的。音像は実物大だが歪みが減って、硬い音なのに大音量で快適に聴ける。アルファのKen Yoshidaサウンドとは空間の広がりや倍音の伸びに違いがあり、トータルではまだまだアルファに及ばない。ただ、硬質な感じ自体はアロドの持ち味だろうし、音の質感は大幅に改善しているので、もはやWの悲劇を恐れる必要は無さそうだ。

このDiskの「バックロー度」★★★




ダンドリュー 性格的小品集

マルー・マンカーベニ(cemb)
2017年7月 二エーブル(フランス)
E: Ken Yoshida
Encerade ECL1702

F.クープランを尊敬していたという鍵盤の神童JーF.ダンドリューが18世紀初頭に大量に遺した表題付きのクラブサン小品集(性格的小品)から24曲を選び、それらを5幕のオペラ仕立てに並べ直して演奏した珍しい盤。奏者のマンカー・ベニは、アルファレーベルの屋台骨、ル・ポエム・アルモニークのリーダーであるヴァンサン・ドゥメストルなどと仕事をしてきた実力派鍵盤奏者。常人には及びもつかぬアイディアで膨大なディスクをつくってきたドゥメストルの仲間とあらば、こうしたオペラ仕立ての様な発想は造作もないことなのかも知れない。ただ、聴いている側には、どうしてこういう並びになったのか、ライナーノートも難解なのでよく分からないまま、とりあえず楽しんでしまっている。

最初の曲で、いきなり大正琴の様な妙な音が出てきて、アンプが壊れたかとたまげるが、これはチェンバロのハープモードというストップを使った音。序幕にあたる最初の5曲が、このハープモードでの演奏。6曲目からは普通のチェンバロの音になる。チェンバロは、17曲目までとそれ以降で異なった個体が使われる。チェンバロが替わった17曲目には、いきなり女性のナレーションが入りこのドラマ仕立ての曲集のクライマックスを構成する。

演奏しているのは、学校の音楽準備室の様な場所(音大の研究室か?)。さほど広いわけでも天井が高いわけでもなく、マイキングも写真で見る限りペア1組のみの超シンプルなワンポイント録音に見えるが、音はすこぶる良い。前半のチェンバロの音は非常に繊細。Dレンジにはいつもより余裕を取り、帯域バランスはフラット。音の当たりはいつもより柔らかい。チェンバロの弦が弾かれる震えがリニアにスピーカーから放射されるのが分かる。後半の2台目のチェンバロは俄然ダイナミック、ドラマチックになって、いつものKenさんサウンドとなる。音像は完全に実物大。音場感も極めて自然。例によって直接音主体で分解感は高いが、いつもより若干マイク位置を高く取っているせいか、キツい音は全く出てこない。

ちなみに、後半で使われる2台目のチェンバロの制作者のクレジットには、Ryo Yoshida(1989)という名前がある。って、もしかして、これ、Ken Yoshidaのお父さん?彼はチェンバロ制作者の息子なのだろうか?だとすれば、彼が、チェンバロの音を誰よりもリアルに録ろうとする理由は納得出来る。

Ken Yoshidaのチェンバロ録音にはハズレがまったく無い。これまでも沢山の優秀録音盤を紹介してきたけれども、本盤はその中でも音の格調の高さ、解像感、倍音の豊かさなどでトップクラスの一枚。チェンバロが好きな人は買って損の無いお勧め盤。やはり、Enceladeレーベルは面白い。

このDiskの「バックロー度」:★★★★★



Llittle Books バッハ家の音楽帳
フランス組曲 第4番、前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BW 998、カプリッチョ 変ロ長調 「最愛の兄の旅立ちにあたって」
テレマン 序曲(組曲) 変ホ長調 ほか

フランチェスコ・コルティ(Cemb)
2019年5月13-15日 ジャルディーノ音楽ホール(クレモナ )
Outhere ARCANA A480

「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」を始めとするバッハの関わった複数の手稿譜から抜粋し、バッハ一家の音楽の楽しみ方を想像して構成した一枚。フランス組曲題4番は研究で偽作と分かったパートが削除され、かなり変わっている。チェンバロのコルティは初めて聴く人だが、ディスコグラフィを見ると、バッハ、クープラン、ヴィヴァルディ、ハイドンなどかなりの数の録音を出している中堅どころ。結構激しい情熱的な演奏をする人だ。

本盤はチェンバロの低音に異常なまでに肉薄した、Ken Yoshidaにしか録れない爆音ソフト。チェンバロの中にマイクを突っ込んだ様な直接音重視サウンドで、その中でも相当に極端だ。「コレは音楽じゃない」「音がおかしい」と文句が出る可能性もある。しかし、再生が上手くいけば痛快至極。数あるKen Yoshidaのチェンバロ録音でも低音部の伸長は異様。ヒストリカルチェンバロとは思えないド迫力で聴くものを圧倒する。たぶん、生演奏でもこういう風には聞こえないだろう。これだけ低音たっぷりなのに、解像感の緩みや歪みがどこにも感じられないのは驚異的。DレンジはCDの限界に近いところまで使っていると思われ、Fレンジも広い。曲によっては80Hzから125Hzに大きなピークが出てアンプの制動力が試される。半分はマイキング、半分はマスタリングの上手さの合わせ技で出来た音だろう。D55やD58ESなど20cmのフルレンジBHを使っている人には堪えられない一枚。

このDiskの「バックロー度」★★★★★

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UDP-205

OPPO

UDP-205

¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)

発売:2017年7月上旬

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オーディオ専用機としても最高のコストパフォーマンス

BDP-95以来、BDP-105JP、BDP-105JPLimitedとOPPOのプレーヤーをオーディオ専用機として使用し続け、UDP-205で4代目となります。本来の画像を楽しむための機能やマルチチャンネル出力を封印することは、本機の持てる能力の2割程度しか使用しないことになりますが、その様なもったいない運用をした場合でもOPPOのユニバーサル機の音は、同価格帯は言うに及ばず、高級機クラスの音楽専用SACDプレーヤーを一蹴してしまうことがあり、思わず「史上最大の下剋上」というかつて某千葉県で飛び交っていたキャッチフレーズを使いたくなる魅力があります(笑)。

UDP-205は、前任のBDP-105JPLimited比で脚や底盤の構造で一歩後退したものの、回路面ではESS9038Proという現時点で最高のDACを使用することで能力大幅向上。音質面でも脚のセッテイングだけ工夫すれば、楽々と過去のOPPO機を上回る音質に到達します。我が家のセッテイングはTAOC TITE35Sを用いた4点リジット。高剛性無共振セッティングは、機械によっては高域が鋭くなり過ぎたり低域がスリム化したりというアンバランスな音を作る元になりますが、本機ではその弊害は感じません。

CD、SACD再生時の音質は、歴代OPPO機の中では105Limitedよりも95の延長線上にあり、精度を大幅にアップした感じ。OPPOはすべての機材でDACの回路の詳細を開示しているわけではないので間違えがあるかもしれませんが、95も205もアナログバランス出力時は各チャンネルのプラス、マイナス毎にDACがパラレル駆動になるはず(95は2個、205は4個?)。105系はシングル駆動であり、この違いが音の傾向に出ているのかもしれません。105系以降はヘッドフォン出力に2ch基盤側DACの半分を割り当てているので、105系はその割りを喰った形で、205ではチップの能力が4倍になったことで倍返しで進化した計算になります。

音は、質感の良さと高S/N比が印象的で、しかも「デジタルを突き詰めたらアナログになった」という感じのキメが細かくまとまりの良いサウンド。アコースティック系の音楽との相性は特に良く、分解能の高さをことさら主張するわけではないのに、よく聴くと見事に分解されており個々の音に余裕や安心感を感じます。音場は特に広大でも狭いわけでもなくソース次第。進化したのは高さ方向や奥行き方向の表現で、位相管理のしっかりしたスピーカーやフルレンジで違いがわかると思います。音像は輪郭線がなく、空間の中にフッと立ち上がる生音に近いもので、過渡特性の良さが伺えます。7種類選択できるデジタルフィルターは、音の立ち上がり、立ち下がりにスパイスを加える感じの変化になりますが、セッテイングが決まってからの隠し味という感じです。

音の癖や暴れが少ない一方で組み合わせるアンプやケーブル、電源にはかなり大きな影響を受け、特に出力ケーブルによる変化は、これまで私がメインで使ってきた10台ほどのデジタルプレーヤーの中で最大。ケーブル次第でダイナミックなオーディオ的な音にすることも、柔らかい音楽性重視の音にすることも可能です。また、ネットワークプレーヤーやUSB-DACで使った際の音もディスク再生のクオリティに肉薄しているので、音楽専用としても多彩な使い方が可能。マルチチャンネルやHDMI出力は私は使用しませんが、使えばさらに二度、三度美味しいのでしょう。値段を考えると、BDP95以来の「黒船再来」と言えるでしょう。

【SPEC】●出力端子:7.1chアナログ×1系統、2chアナログ×1系統、XLR端子×1系統、光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×2(うち1つは音声専用) ●入力端子:光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×1、LAN端子×1、USB3.0×2、USB B×1 ●電源: AC 100V / 230V, 50/60Hz ●消費電力: 65W (スタンバイ時: 0.5W 省エネモード) ●外形寸法: 430W×123H×311Dmm ●質量:10kg

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch

単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨大なニアフィールドリスニングのような。 長岡系自作派を自認していますので(笑)、基本はケチりながらハイパフォーマンス、生々しい過渡特性重視の音を目指します。ホームシアターはまだ初心者です。 …

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