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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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ブルーレイ・オーディオの刹那的愉悦

ブルーレイオーディオという音楽媒体は、つくづく不遇だと思います。「できる子」なのに、時代が必要としなかったという不幸。

24/96や24/192マスターをそのまま載せられるクオリティの高さと、ベートーヴェンやドヴォルザークの交響曲全集を一枚で収録出来る大容量は、本来ならハイレゾ時代のオーディオ向けパッケージメディアとしてSACDに取って替わるべき存在であったはず。しかし、ベルウッドさんの「くたばれSACD」の声に反して、先にくたばったのはBD-A。そもそも、まともなオーディオクオリティで再生できる現役機が世界中でUDP-205 一つしか無いというのは致命傷以外の何者でもありません。

ならば、そのUDP-205の専売特許として刹那的に楽しんでやろうじゃないか、とアマゾンでバナナの叩き売り状態になっているBD-Aの救出作業を開始。1960年代アナログマスターを使ったLP180g盤が一枚5000円、SACDにすると3000〜3500円、ハイレゾ配信で3000円、CDで2000円〜1000円というなかでBDは3500円だったモノが実売1000円まで大暴落しています。多分、在庫終了をもってフェードアウトするのでしょう。

我が家にあるBD-Aはまだ10枚程度です。編集終了段階の24/96がそのまま載っているわけですから、PCMマスター→DSDの変換クオリティ如何で音質が大きく変わるSACDよりずっとシンプル。ただし、その優位性がもろに音に出た例はほとんど無く、昨日、ようやく一つ見つけたところです。


ドヴォルザーク 交響曲第9番
スメタナ 交響詩モルダウ
リスト 交響詩 前奏曲

フェレンツ・フリッチャイ指揮BPO

1959-1960年録音、イエス・キリスト教会(ベルリン)
P: Elsa Schiller
E: Werner Wolf & Gerhard Henjes

「良い子のためのオーケストラ教室」という感じの演目。70年代にはどこの家にでもあったレコードという感じで懐かしいですが、多分、この組み合わせを世界に広めたのはカラヤンで、私自身はフリッチャイのドヴォルザークやスメタナは初見。クーベリックやケルテス、アンチェルといった東欧系の指揮者達が決定版級の名演を残しているので、それにマスクされていたのかも知れません。

しかし、この演奏が凄かった。前回紹介したケルテス同様、この方も49歳で白血病で早逝されましたが、その最後の3年半(1959年-1962年)にDGに残した録音に外れは一枚もありません。70歳まで生きてくれていれば、クラシック界は今とは違うモノになっていただろうと思います。

フリッチャイの素晴らしい点は、日本刀で両断したようなリズムの切れと即興性の高さが最前面に出た生命感あふれる瑞々しい音作り。されど、決して粗くなることはなく構築性が崩れることもない極めて高度なバランス感にあります。これに、文字通り生命を削る切実な叫びが加わったのが彼のステレオ初期の演奏であり、「通俗名曲」の陳腐な固定概念は最初の1音で吹き飛ばされ、今産まれ出てきたばかりのような瑞々しさが最後まで耳を捉えて放しません。ベルリンフィルの強烈な合奏力と即興性の高さも最高度に引き出されています。恐らく、ラトルなどもこうした自在な演奏を目指したのだろうと想像するのですが、全く及んでいません。

ステレオ初期1960年代までのDGの録音は、これまでたびたび触れているようにとても出来が良く、ときに場外ホームラン級の優秀録音が再発見されることがありますが、この録音はまさにそれ。BD-Aに載った24/96の、恐らくリミッター・コンプレッサー一切無しの裸音源が炸裂します。弦楽器の一つ一つが見える様な解像度と弦の質感の両立。音場はオケがリスナーに非常に近く、まるでフリッチャイ自身がダミーヘッドを被ってバイノーラル録音をしたかのような異常な臨場感で眼前に展開。Fレンジ・Dレンジは共に広大で、マーキュリーやエヴェレストの35mm磁気フィルム録音をSACD化したものに匹敵します。

今年いちばんの掘り出し物。UDP-205ユーザー限定での超お薦めです。

このDiskの「バックロー度」★★★★★

なお、「バックロー度」(最高点★★★★★)は、D58ESなどの長岡バックロードがいかに痛快に鳴るかの目安であり、演奏内容とは関係ありません。

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UDP-205

¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)

発売:2017年7月上旬

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オーディオ専用機としても最高のコストパフォーマンス

BDP-95以来、BDP-105JP、BDP-105JPLimitedとOPPOのプレーヤーをオーディオ専用機として使用し続け、UDP-205で4代目となります。本来の画像を楽しむための機能やマルチチャンネル出力を封印することは、本機の持てる能力の2割程度しか使用しないことになりますが、その様なもったいない運用をした場合でもOPPOのユニバーサル機の音は、同価格帯は言うに及ばず、高級機クラスの音楽専用SACDプレーヤーを一蹴してしまうことがあり、思わず「史上最大の下剋上」というかつて某千葉県で飛び交っていたキャッチフレーズを使いたくなる魅力があります(笑)。

UDP-205は、前任のBDP-105JPLimited比で脚や底盤の構造で一歩後退したものの、回路面ではESS9038Proという現時点で最高のDACを使用することで能力大幅向上。音質面でも脚のセッテイングだけ工夫すれば、楽々と過去のOPPO機を上回る音質に到達します。我が家のセッテイングはTAOC TITE35Sを用いた4点リジット。高剛性無共振セッティングは、機械によっては高域が鋭くなり過ぎたり低域がスリム化したりというアンバランスな音を作る元になりますが、本機ではその弊害は感じません。

CD、SACD再生時の音質は、歴代OPPO機の中では105Limitedよりも95の延長線上にあり、精度を大幅にアップした感じ。OPPOはすべての機材でDACの回路の詳細を開示しているわけではないので間違えがあるかもしれませんが、95も205もアナログバランス出力時は各チャンネルのプラス、マイナス毎にDACがパラレル駆動になるはず(95は2個、205は4個?)。105系はシングル駆動であり、この違いが音の傾向に出ているのかもしれません。105系以降はヘッドフォン出力に2ch基盤側DACの半分を割り当てているので、105系はその割りを喰った形で、205ではチップの能力が4倍になったことで倍返しで進化した計算になります。

音は、質感の良さと高S/N比が印象的で、しかも「デジタルを突き詰めたらアナログになった」という感じのキメが細かくまとまりの良いサウンド。アコースティック系の音楽との相性は特に良く、分解能の高さをことさら主張するわけではないのに、よく聴くと見事に分解されており個々の音に余裕や安心感を感じます。音場は特に広大でも狭いわけでもなくソース次第。進化したのは高さ方向や奥行き方向の表現で、位相管理のしっかりしたスピーカーやフルレンジで違いがわかると思います。音像は輪郭線がなく、空間の中にフッと立ち上がる生音に近いもので、過渡特性の良さが伺えます。7種類選択できるデジタルフィルターは、音の立ち上がり、立ち下がりにスパイスを加える感じの変化になりますが、セッテイングが決まってからの隠し味という感じです。

音の癖や暴れが少ない一方で組み合わせるアンプやケーブル、電源にはかなり大きな影響を受け、特に出力ケーブルによる変化は、これまで私がメインで使ってきた10台ほどのデジタルプレーヤーの中で最大。ケーブル次第でダイナミックなオーディオ的な音にすることも、柔らかい音楽性重視の音にすることも可能です。また、ネットワークプレーヤーやUSB-DACで使った際の音もディスク再生のクオリティに肉薄しているので、音楽専用としても多彩な使い方が可能。マルチチャンネルやHDMI出力は私は使用しませんが、使えばさらに二度、三度美味しいのでしょう。値段を考えると、BDP95以来の「黒船再来」と言えるでしょう。

【SPEC】●出力端子:7.1chアナログ×1系統、2chアナログ×1系統、XLR端子×1系統、光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×2(うち1つは音声専用) ●入力端子:光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×1、LAN端子×1、USB3.0×2、USB B×1 ●電源: AC 100V / 230V, 50/60Hz ●消費電力: 65W (スタンバイ時: 0.5W 省エネモード) ●外形寸法: 430W×123H×311Dmm ●質量:10kg

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch

単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨大なニアフィールドリスニングのような。 長岡系自作派を自認していますので(笑)、基本はケチりながらハイパフォーマンス、生々しい過渡特性重視の音を目指します。ホームシアターはまだ初心者です。 …

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