Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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2台のピアノ、2台のチェンバロ、それに1台で2台のピアノ?

みなさま、ご無沙汰しておりました。
仕事にかまけて、この半年ほどROM専になってしまっておりましたが、先日のアルゲリッチのコンサートで力をもらい戻って参りました。

さて、昨日の興奮冷めやらぬまま、という感じでパグ太郎さんがコンサートの様子をアップして下さいましたので、私は復習用にサントリーホールの出口で購入したこの盤からご紹介です。


ストラヴィンスキー「春の祭典」(ピアノデュオ版)
酒井茜、アルゲリッチ
ルガノ・フェスティヴァル2014(Live)
2014年6月 オーディトリウム・ステリオ・モーロ(ルガノ)

プロコフィエフ ピアノソナタ第3番
ロメオとジュリエットからの小品Op.75より
ラヴェル マ・メール・ロワ(酒井茜編曲による独奏版)
2015年2月 キング関口台第1スタジオ
King International KKC039

昨日のサントリーホールと同じ、酒井・アルゲリッチによる春の祭典ルガノライヴと、酒井のソロのスタジオ録音を強引に1枚にしたお得なアルバム。

アルゲリッチと酒井茜のデュオによる春の祭典は、まずアルゲリッチとバレンボイムのベルリンでのリサイタル(2014年4月?)が先に決まっていて、準備に困ったアルゲリッチが譜読みの手伝いを酒井に相談したところから始まったらしい。酒井自身のライナーノートによると、アルゲリッチの「一緒に譜読み手伝ってくれない?難しいよね・・・どうしよう・・・あ、茜との東京でのラ・フォル・ジュルネとルガノも<春の祭典>を弾かない?」という思いつきで始まったプロジェクトだったようだ。しかし、この二人は本当に仲が良いんだなぁ。

そのルガノでの2014年ライブが本盤。そこから5年を経て、高崎と東京で再演したのが今回のコンサートということらしい。このディスク、恐らく、実演を聴くことが出来なかった人と、幸運にも聴けた人で捉え方がかなり違ってきそう。ルガノのコンサートが凄艶だったことを彷彿とさせる良いライヴ録音ではあるのだけれど、残念ながら実演で最も印象的だったアルゲリッチの「うなりをあげる低音」のド迫力はディスクに収録しきれなかったようだ。2台のピアノの内、主役が酒井のピアノになるようにミックスされているので,彼女の攻撃的なピアニズムを知るには良いと思う。プリアンプで高域を落として低域をブーストするとアルゲリッチが浮き上がってきて、昨日のサントリーホールの感じに近づく。

後半の酒井のスタジオ録音は、この人の激しい運動性がプロコフィエフにマッチしていることを示すもので、とても好感を持った。ラヴェルは二人とも得意のレパートリーなので、必然的に昨日のアンコールの演目になった模様。

このDiskの「バックロー度」:★★★

「2台のピアノのための・・・」という繋がりで、最近でた変わり種を・・・


ベルリオーズ 幻想交響曲(2台のピアノ用編曲版)
ジャン・フランソワ・ハイザー、マリー・ジョセフ・ジュード
2018年6月フィルハーモニー・ド・パリ(スタジオ録音)
Stradivari HMM902503

ストラヴィンスキーは4手用のスコアを自分で書いたが、ベルリオーズの幻想に作曲者がピアノ版を残しているわけではなく、リストが2手用に編曲した例があるだけ。本盤の4手用の編曲は二人のピアニスト(パリ音楽院の先生だろうか?)の研究プロジェクトのようなものらしい。

使われているピアノが奇妙。ジャケットの写真を見て目をパチクリ。

これ、一台の筐体のなかに二台のピアノが入っている、「2台のピアノのための・・・」専用ピアノ(ダブルキーボード・ピアノ)というもので、プレイエルによる1928年の作。上から見ると正方形の、まか不思議なピアノ。

こういうのがヨーロッパでは19世紀から結構作られていたそうで、グランドピアノだけでなく、アップライトのダブルキーボード型もあるとのこと。いったい、どういう音がするのやら。素人目には相互干渉で滅茶苦茶な音になりそうだけれど・・・

ところが、意外にもまともな音がする。音の感触は、「低音の響きを整理したスタインウェイ」という感じ。相互干渉の結果、響きがキャンセルされたのだろうか、それとも、筐体重量が倍になった分ダンプされているのか。音像定位はかなり独特で、二人の奏者が完全に同一平面上に並ぶ。これは気持ち悪い、が、そういう楽器なので正確に録れているということなのだと思う。分解能・Dレンジ・Fレンジは欲張らない安全運転的録音。ボリュームを上げて聴くと気持ち良い。

編曲は奇をてらわず、オーケストラ版のイメージを上手く移し替えているので、楽しく違和感少なく聴くことが出来る。ちゃんと幻想交響曲になっている。演奏もなかなか見事。「鐘」の部分は弦を直接何か堅いものでぶっ叩いている感じで面白い。「色もの」であるのは確かだけれど、かなり楽しめるので、「やっちまった感」は少ない。

このDiskの「バックロー度」:★★★

最後に、Ken Yoshida録音からも「2台のチェンバロのための・・・」を


ヴィヴァルディ 鍵盤楽器のための協奏曲集(2台チェンバロ用編曲版)
グウィネール・アルバート、クレメント・ゲオフリー(Cemb.)
2016年12月 Auditorium des Carmus du CRD de Vannes
P & E: Ken Yoshida
Encelade ECL1602

Ken Yoshidaが複数回手掛けているお気に入りアーティストのひとり、クレメント・ゲオフリー。チェンバロとオルガンのディスクがEnceladeレーベルから出ているが、このレーベルは日本では極端に入手性が悪い。なんとか探して、ようやく一枚手に入れたのがこれだが、日本で紹介されないのが勿体ないくらいに音が良い。さすがはKen Yoshida。

2台のチェンバロが綺麗に左右に差し違える形で並び、奏者の位置は左側は手前、右側は奥に実物大で定位する。解像度は極めて高く、録音レベルはかなり高いのでボリュームには注意。CDのDレンジ一杯まで詰め込んで飽和しかけている感じ。

どういうマイキングなのかとジャケット写真を見てみると・・・

2台のチェンバロの真ん中にペアマイクを2組ねじ込むようにオンマイクで置いて録っている。我が家にある2台のピアノの録音はオフマイク気味に2台を一緒に捉えるものばかりなので、Kenさんのマイキングは新鮮。これだけクリアに録れるならピアノでもやって欲しいものだ。高能率フルレンジバックロードSPには最高のソフト。

このDiskの「バックロー度」:★★★★★

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UDP-205

OPPO

UDP-205

¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)

発売:2017年7月上旬

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オーディオ専用機としても最高のコストパフォーマンス

BDP-95以来、BDP-105JP、BDP-105JPLimitedとOPPOのプレーヤーをオーディオ専用機として使用し続け、UDP-205で4代目となります。本来の画像を楽しむための機能やマルチチャンネル出力を封印することは、本機の持てる能力の2割程度しか使用しないことになりますが、その様なもったいない運用をした場合でもOPPOのユニバーサル機の音は、同価格帯は言うに及ばず、高級機クラスの音楽専用SACDプレーヤーを一蹴してしまうことがあり、思わず「史上最大の下剋上」というかつて某千葉県で飛び交っていたキャッチフレーズを使いたくなる魅力があります(笑)。

UDP-205は、前任のBDP-105JPLimited比で脚や底盤の構造で一歩後退したものの、回路面ではESS9038Proという現時点で最高のDACを使用することで能力大幅向上。音質面でも脚のセッテイングだけ工夫すれば、楽々と過去のOPPO機を上回る音質に到達します。我が家のセッテイングはTAOC TITE35Sを用いた4点リジット。高剛性無共振セッティングは、機械によっては高域が鋭くなり過ぎたり低域がスリム化したりというアンバランスな音を作る元になりますが、本機ではその弊害は感じません。

CD、SACD再生時の音質は、歴代OPPO機の中では105Limitedよりも95の延長線上にあり、精度を大幅にアップした感じ。OPPOはすべての機材でDACの回路の詳細を開示しているわけではないので間違えがあるかもしれませんが、95も205もアナログバランス出力時は各チャンネルのプラス、マイナス毎にDACがパラレル駆動になるはず(95は2個、205は4個?)。105系はシングル駆動であり、この違いが音の傾向に出ているのかもしれません。105系以降はヘッドフォン出力に2ch基盤側DACの半分を割り当てているので、105系はその割りを喰った形で、205ではチップの能力が4倍になったことで倍返しで進化した計算になります。

音は、質感の良さと高S/N比が印象的で、しかも「デジタルを突き詰めたらアナログになった」という感じのキメが細かくまとまりの良いサウンド。アコースティック系の音楽との相性は特に良く、分解能の高さをことさら主張するわけではないのに、よく聴くと見事に分解されており個々の音に余裕や安心感を感じます。音場は特に広大でも狭いわけでもなくソース次第。進化したのは高さ方向や奥行き方向の表現で、位相管理のしっかりしたスピーカーやフルレンジで違いがわかると思います。音像は輪郭線がなく、空間の中にフッと立ち上がる生音に近いもので、過渡特性の良さが伺えます。7種類選択できるデジタルフィルターは、音の立ち上がり、立ち下がりにスパイスを加える感じの変化になりますが、セッテイングが決まってからの隠し味という感じです。

音の癖や暴れが少ない一方で組み合わせるアンプやケーブル、電源にはかなり大きな影響を受け、特に出力ケーブルによる変化は、これまで私がメインで使ってきた10台ほどのデジタルプレーヤーの中で最大。ケーブル次第でダイナミックなオーディオ的な音にすることも、柔らかい音楽性重視の音にすることも可能です。また、ネットワークプレーヤーやUSB-DACで使った際の音もディスク再生のクオリティに肉薄しているので、音楽専用としても多彩な使い方が可能。マルチチャンネルやHDMI出力は私は使用しませんが、使えばさらに二度、三度美味しいのでしょう。値段を考えると、BDP95以来の「黒船再来」と言えるでしょう。

【SPEC】●出力端子:7.1chアナログ×1系統、2chアナログ×1系統、XLR端子×1系統、光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×2(うち1つは音声専用) ●入力端子:光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×1、LAN端子×1、USB3.0×2、USB B×1 ●電源: AC 100V / 230V, 50/60Hz ●消費電力: 65W (スタンバイ時: 0.5W 省エネモード) ●外形寸法: 430W×123H×311Dmm ●質量:10kg

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch

単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨大なニアフィールドリスニングのような。 長岡系自作派を自認していますので(笑)、基本はケチりながらハイパフォーマンス、生々しい過渡特性重視の音を目指します。ホームシアターはまだ初心者です。 …

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