Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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フリッチャイの第九SACD復刻

今年は、ステレオ初期のベートーヴェン交響曲のSACD化が相次ぎましたね。最大の話題を呼んだのは、もちろんセルの全集の復刻(SONY)(バックロー度:★★★★★)ですが、私はイッセルシュテットの全集(DECCA / タワレコ)(バックロー度:★★★★)もとても嬉しかったです。どちらも演奏・音質共に素晴らしく、文句なしのお薦め。

これらは、近年のハイレゾリマスタリング技術の進化とステレオ初期のアナログマスターの優秀さを存分に知らしめるものでした。今年は、この二つに加えてウィリアム・スタインバーグの全集も買ってしまったので(35mm磁気フィルム録音で期待していたのに実は板起こしで、大失敗でした)、ベートーヴェンの全集ばかり3つも増えてしまいました(汗)。

で、年末になったところで、タワレコから予想していなかったこれが登場!


ベートーヴェン エグモント序曲、交響曲第9番
フリッチャイ指揮 BPO
ゼーフリート(S)、フォレスター(A)、ヘフリガー(T)、フィッシャー=ディースカウ(Br)、聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊
1957年〜1958年録音 イエス・キリスト教会
SACD Hybrid (DG/タワレコ)

ベルリンフィルがDGに録音した最初のステレオ録音、フィッシャー=ディースカウが録音した唯一の第九、フリッチャイが白血病を発病する直前の最盛期の演奏、色々な意味で記念碑的な第九。私は1から8番までならばともかく、この曲だけはHIPやピリオドで演奏されても全く感動できず、特に第三楽章の宇宙的な壮大さと構築の緻密さはモダンオケでしか表現出来ないと思っています。

この音源はタワレコがすでに2013年に他のベートーヴェン交響曲録音ともども24/192リマスターでCD化していますが、私は購入リストに入れたもののまだ買っていませんでした。本盤は、これとは別に2017年にドイツのEmil Berliner Studiosで新たに24/192でPCMリマスターされたもので、これをユニバーサルでタワレコ監修の元にDSD化しています。

冒頭のエグモント序曲から、DGの他のステレオ初期録音と音調が全く違うのに面食らいます。中低音が分厚く力強いのに絹のようなキメの細やかさが有り、音場の溶けあいが濃密でありながら各パートの解像感はあり団子になっていません。最初期のステレオでありながら、センター抜けは全くありません。1/2inchの3トラックないし4トラック録音で限りなくワンポイント収録に近いマイク配置だったのでしょう。

第四楽章のソロ4名は2本のスピーカーの間に等間隔で配列し、音像は大きいので例によって紅白の小林幸子状態(または「ゴジラ東京に現る」状態)になるのですが、DG最初のステレオ録音なので責める気にもなりません。むしろ、マーキュリーのようにセンターチャンネル一本でソロを録らずに、きちんと音像が横に並ぶようにステレオで録って重ねたことは大変立派で、ステレオ録音の効果を世間に知らしめるのに貢献したことでしょう。Fレンジは超低音・超高音が控えめなれど、聴いていて違和感は特になし。Dレンジは広く、しかも最強音でも解像感が崩れないのは見事。音の質感は素晴らしく、当時のマイクの音の素直さに感動します。1957年の録音は、どのメーカーでも高音の堅さが出るものですが、本盤は上手にほぐしてリマスターしてあります。

若き日のフィッシャー=ディースカウの声の張りと切れは絶品。彼を世に出した大恩人であるフリッチャイの棒の元でのパフォーマンスは最高に満足する出来だったのでしょう。その後、超人的なディスコグラフィを構築したにも関わらず、彼の第九はこれ一枚きり。程なく闘病生活となった師匠との記念碑を生涯忘れなかったのかも知れません。いつにないゆったりとしたテンポで巨大なスケールでありながら、細部の表現が緻密に練り上げられ、一時たりとも緩むことが無いフリッチャイの指揮は感嘆もの。神は細部にも全部にも宿る、という感じの演奏。

中低音のエネルギーと解像度を両立させるためには、D58ESなどの大型バックロードやモアイのような解像度の高い大径フルレンジを中域に使ったSPが好適。長岡先生が主張された風のようにでる「軽低音」が合うソフトです。箱鳴きや音道のボン付きは徹底的に押さえ込む必要があります。市販SPの質量の大きなウーファーも低音が団子になるかもしれません。

このDiskの「バックロー度」★★★★★

なお、「バックロー度」(最高点★5つ)はD58ESなどの長岡バックロードがいかに快適に鳴るかを示すもので、演奏の内容や価値とは関係ありません。

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OPPO

UDP-205

¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)

発売:2017年7月上旬

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オーディオ専用機としても最高のコストパフォーマンス

BDP-95以来、BDP-105JP、BDP-105JPLimitedとOPPOのプレーヤーをオーディオ専用機として使用し続け、UDP-205で4代目となります。本来の画像を楽しむための機能やマルチチャンネル出力を封印することは、本機の持てる能力の2割程度しか使用しないことになりますが、その様なもったいない運用をした場合でもOPPOのユニバーサル機の音は、同価格帯は言うに及ばず、高級機クラスの音楽専用SACDプレーヤーを一蹴してしまうことがあり、思わず「史上最大の下剋上」というかつて某千葉県で飛び交っていたキャッチフレーズを使いたくなる魅力があります(笑)。

UDP-205は、前任のBDP-105JPLimited比で脚や底盤の構造で一歩後退したものの、回路面ではESS9038Proという現時点で最高のDACを使用することで能力大幅向上。音質面でも脚のセッテイングだけ工夫すれば、楽々と過去のOPPO機を上回る音質に到達します。我が家のセッテイングはTAOC TITE35Sを用いた4点リジット。高剛性無共振セッティングは、機械によっては高域が鋭くなり過ぎたり低域がスリム化したりというアンバランスな音を作る元になりますが、本機ではその弊害は感じません。

CD、SACD再生時の音質は、歴代OPPO機の中では105Limitedよりも95の延長線上にあり、精度を大幅にアップした感じ。OPPOはすべての機材でDACの回路の詳細を開示しているわけではないので間違えがあるかもしれませんが、95も205もアナログバランス出力時は各チャンネルのプラス、マイナス毎にDACがパラレル駆動になるはず(95は2個、205は4個?)。105系はシングル駆動であり、この違いが音の傾向に出ているのかもしれません。105系以降はヘッドフォン出力に2ch基盤側DACの半分を割り当てているので、105系はその割りを喰った形で、205ではチップの能力が4倍になったことで倍返しで進化した計算になります。

音は、質感の良さと高S/N比が印象的で、しかも「デジタルを突き詰めたらアナログになった」という感じのキメが細かくまとまりの良いサウンド。アコースティック系の音楽との相性は特に良く、分解能の高さをことさら主張するわけではないのに、よく聴くと見事に分解されており個々の音に余裕や安心感を感じます。音場は特に広大でも狭いわけでもなくソース次第。進化したのは高さ方向や奥行き方向の表現で、位相管理のしっかりしたスピーカーやフルレンジで違いがわかると思います。音像は輪郭線がなく、空間の中にフッと立ち上がる生音に近いもので、過渡特性の良さが伺えます。7種類選択できるデジタルフィルターは、音の立ち上がり、立ち下がりにスパイスを加える感じの変化になりますが、セッテイングが決まってからの隠し味という感じです。

音の癖や暴れが少ない一方で組み合わせるアンプやケーブル、電源にはかなり大きな影響を受け、特に出力ケーブルによる変化は、これまで私がメインで使ってきた10台ほどのデジタルプレーヤーの中で最大。ケーブル次第でダイナミックなオーディオ的な音にすることも、柔らかい音楽性重視の音にすることも可能です。また、ネットワークプレーヤーやUSB-DACで使った際の音もディスク再生のクオリティに肉薄しているので、音楽専用としても多彩な使い方が可能。マルチチャンネルやHDMI出力は私は使用しませんが、使えばさらに二度、三度美味しいのでしょう。値段を考えると、BDP95以来の「黒船再来」と言えるでしょう。

【SPEC】●出力端子:7.1chアナログ×1系統、2chアナログ×1系統、XLR端子×1系統、光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×2(うち1つは音声専用) ●入力端子:光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×1、LAN端子×1、USB3.0×2、USB B×1 ●電源: AC 100V / 230V, 50/60Hz ●消費電力: 65W (スタンバイ時: 0.5W 省エネモード) ●外形寸法: 430W×123H×311Dmm ●質量:10kg

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch

単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨大なニアフィールドリスニングのような。 長岡系自作派を自認していますので(笑)、基本はケチりながらハイパフォーマンス、生々しい過渡特性重視の音を目指します。ホームシアターはまだ初心者です。 …

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