Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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最近の新譜から

皆さま、明けましておめでとうございます。

今年は異常な暖冬で、日本海側も雪がほとんど積もりません。雪がドカッと降ってくれないと我が家は一年で一番S/Nの良いオーディオ向けの季節を逃してしまいます。この季節を待ちわびていたのに、あてが外れたなぁ、と年始から愚痴ってしまいましたが、実は年末に子供向けのお年玉やプレゼントに隠れて、夜中に自分用CDをたくさんポチってしまった私・・・。年が明けて単身赴任先に戻ると、タワレコとHMVの段ボールが郵便受けいっぱいに挟まっている光景を見て冷や汗がたらたらと・・・。



テレマン 無伴奏フルートのための12のファンタジー
クヴァンツ メヌエットと変奏、アルマンド
有田正広(フラウト・トラヴェルソ、フルート)
2019年4月、5月 水戸奏楽堂(セッション)
P&E: 斎藤啓介
Altus ALT415/6

今や押しも押されぬ古楽フルートの第一人者、有田正広が30年ぶりに録音したテレマンの無伴奏。旧録(DENON 1989年)も音は古くなっておらず内容的にも非の打ち所がない名盤のように思えたが、今回は、音楽之友社から有田自身の校訂によるスコアが発売されたのに伴う再録音。しかも、フラウト・トラヴェルソによる録音だけでなく、全く同じ曲をモダンフルートで数日後に同じホール、同じセッティングで録り直し、2枚組で発売するという徹底ぶり。現代におけるピリオド演奏、モダン楽器演奏の意味をこれだけ直截にリスナーに問いかける盤は見たことがないし、それを古楽界の重鎮が敢行したインパクトは大きい。

演奏は流石としか言いようがなく、篠笛の様にも尺八の様にも聴こえるフラウト・トラヴェルソの多彩な音色とぬくもり感、有田の強靭なテクニックに魅了される。一方で、モダンフルートの明るい爽快な音色とスピード感や表現力も、これはこれで、従来テレマンを愉しませてくれる大きな要素になってきたことが聴き比べるとよく分かる。モダンフルートでの有田の演奏も超一級。全く違う楽器で均質な演奏レベルを実現できる、凄い人だ。結局のところ両者魅力的で甲乙つけがたいというのが結論。良いものは良いとしか言いようがない。オマケのトラックに入っているクヴァンツの曲が技巧的でまた素晴らしい。

録音はAltus代表の斎藤啓介氏。同レーベルはマニア垂涎の国内ライヴ音源を高音質で掘り起こす活動を主体としてきたが新録にも取り組んでおり、アナログ的な中音重視のサウンドで輪郭がキツくなったり硬くなったりする事がない自然なサウンドづくりが身上。中でも本盤は暗騒音の低さ、解像感の高さ、ホールトーンの美しさ、音色の柔らかさなどが高度にバランスされており、斎藤氏の乾坤一擲という感じの快作。オンマイク気味で音像はやや大きめ。ネットワーク無しの小口径フルレンジで透明感を楽しむのに最適。この盤の音はマークのAlpair7系を使われている方に特に良いのではなかろうか。

このDiskの「バックロー度」:★★★★★



バッハ リコーダーソナタ集
フルート・チェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ BWV1030-1035
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
マハン・エスハファニ(チェンバロ)
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
2019年6月、ガルニソン教会、コペンハーゲン
DXD録音、SACD2ch、SACD5.0マルチ
E: Preben Iwan
OUR Recordings 6.220673

フルートソナタの原曲を、リコーダーに置き換えて演奏。リコーダーは懐かしのミカラ・ペトリ。90年代に一世を風靡した元祖「笛吹き姉御」(なんじゃそりゃ)。ステージの立ち姿が可憐だったなぁ。時は流れて、あれから30年。すっかりロマンスグレーでお年を召しました。ただ、それはルックスだけの話で音は依然として清楚で華麗。デモーニッシュな響きのない、流麗なバッハ。が、通奏低音を受け持つのは、なんと、あのマハン・エスハファニ。正直、なぜこの組み合わせなの、と言いたくなるくらい芸風が正反対。エスハファニ自身はいつもに比べて相当抑制をかけているのだけれど、表現意欲のあまりどうしてもチェンバロが前に出ようとしてしまうところがある。全体としては、ガンバのパール(相当な実力者とみた)が黒子に徹することでギリギリでバランスが取れている。バッハのフルートソナタをリコーダーで演奏したCDも珍しいし、BWV1030から1035まで6曲ビッチリ入っている盤もなかなか見ないので、希少価値がある。横笛を縦笛にしたことによる違和感は全く無い。ペトリの難所を難所に見せない華麗なテクニックは健在で素晴らしい。

OUR recordingというレーベルは私ははじめて聴いたが、RCA 離脱以降のペトリの最近の録音をほぼ独占的に大量に出している。サヴァールのAlia voxの様なプライベートレーベルなのだろうか。録音フォーマットはDXD(352.8 kHz/32bit)とかなりオーディオ的要素に配慮しながら収録している。マイクはDPA4006TLx3(無指向性)、DPA4015TLx2(単一指向性)の計5本と最小構成(サラウンド用にはこれらにノイマンのU89x1とKM184x2を追加)。マイキングは写真が無いので不明だが、多分、ペトリのソロに4015ペア、全体をアンビエンス兼ねて4006トリプルだろう。編集はピラミックス、スタジオモニターはB&Wのノーチラス・ダイヤモンド。現代録音の申し子の様な機材で、モニター以外はKen Yoshidaともほぼ一緒だが、音は全く違う。本盤は、ワンポイントマイク的な収録法で音場感重視。位相の操作など複雑なことはしていないと思われ、オーソドックスな音の良さがある。室内楽なのでDXDフォーマット収録のアドバンテージは特に感じないが、キメの細やかさ、音の柔らかさといった点はアナログ的で、派手さは無いが良い音だと思う。スピーカーは特に選ばないタイプ。

このDiskの「バックロー度」:★★★★

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UDP-205

OPPO

UDP-205

¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)

発売:2017年7月上旬

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オーディオ専用機としても最高のコストパフォーマンス

BDP-95以来、BDP-105JP、BDP-105JPLimitedとOPPOのプレーヤーをオーディオ専用機として使用し続け、UDP-205で4代目となります。本来の画像を楽しむための機能やマルチチャンネル出力を封印することは、本機の持てる能力の2割程度しか使用しないことになりますが、その様なもったいない運用をした場合でもOPPOのユニバーサル機の音は、同価格帯は言うに及ばず、高級機クラスの音楽専用SACDプレーヤーを一蹴してしまうことがあり、思わず「史上最大の下剋上」というかつて某千葉県で飛び交っていたキャッチフレーズを使いたくなる魅力があります(笑)。

UDP-205は、前任のBDP-105JPLimited比で脚や底盤の構造で一歩後退したものの、回路面ではESS9038Proという現時点で最高のDACを使用することで能力大幅向上。音質面でも脚のセッテイングだけ工夫すれば、楽々と過去のOPPO機を上回る音質に到達します。我が家のセッテイングはTAOC TITE35Sを用いた4点リジット。高剛性無共振セッティングは、機械によっては高域が鋭くなり過ぎたり低域がスリム化したりというアンバランスな音を作る元になりますが、本機ではその弊害は感じません。

CD、SACD再生時の音質は、歴代OPPO機の中では105Limitedよりも95の延長線上にあり、精度を大幅にアップした感じ。OPPOはすべての機材でDACの回路の詳細を開示しているわけではないので間違えがあるかもしれませんが、95も205もアナログバランス出力時は各チャンネルのプラス、マイナス毎にDACがパラレル駆動になるはず(95は2個、205は4個?)。105系はシングル駆動であり、この違いが音の傾向に出ているのかもしれません。105系以降はヘッドフォン出力に2ch基盤側DACの半分を割り当てているので、105系はその割りを喰った形で、205ではチップの能力が4倍になったことで倍返しで進化した計算になります。

音は、質感の良さと高S/N比が印象的で、しかも「デジタルを突き詰めたらアナログになった」という感じのキメが細かくまとまりの良いサウンド。アコースティック系の音楽との相性は特に良く、分解能の高さをことさら主張するわけではないのに、よく聴くと見事に分解されており個々の音に余裕や安心感を感じます。音場は特に広大でも狭いわけでもなくソース次第。進化したのは高さ方向や奥行き方向の表現で、位相管理のしっかりしたスピーカーやフルレンジで違いがわかると思います。音像は輪郭線がなく、空間の中にフッと立ち上がる生音に近いもので、過渡特性の良さが伺えます。7種類選択できるデジタルフィルターは、音の立ち上がり、立ち下がりにスパイスを加える感じの変化になりますが、セッテイングが決まってからの隠し味という感じです。

音の癖や暴れが少ない一方で組み合わせるアンプやケーブル、電源にはかなり大きな影響を受け、特に出力ケーブルによる変化は、これまで私がメインで使ってきた10台ほどのデジタルプレーヤーの中で最大。ケーブル次第でダイナミックなオーディオ的な音にすることも、柔らかい音楽性重視の音にすることも可能です。また、ネットワークプレーヤーやUSB-DACで使った際の音もディスク再生のクオリティに肉薄しているので、音楽専用としても多彩な使い方が可能。マルチチャンネルやHDMI出力は私は使用しませんが、使えばさらに二度、三度美味しいのでしょう。値段を考えると、BDP95以来の「黒船再来」と言えるでしょう。

【SPEC】●出力端子:7.1chアナログ×1系統、2chアナログ×1系統、XLR端子×1系統、光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×2(うち1つは音声専用) ●入力端子:光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×1、LAN端子×1、USB3.0×2、USB B×1 ●電源: AC 100V / 230V, 50/60Hz ●消費電力: 65W (スタンバイ時: 0.5W 省エネモード) ●外形寸法: 430W×123H×311Dmm ●質量:10kg

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch

単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨大なニアフィールドリスニングのような。 長岡系自作派を自認していますので(笑)、基本はケチりながらハイパフォーマンス、生々しい過渡特性重視の音を目指します。ホームシアターはまだ初心者です。 …

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