Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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Ken Yoshida録音を聴く 【7】

Little Tribecaが大量に保有するDPAのマイクは、近年音質の優秀さで録音エンジニアの注目の的になっており、日本のトップエンジニアにもDPA信奉者は多いようです。それを見事に使いこなしCDフォーマットに詰め込んだKenYoshidaの音は、アパルテやアルファの他のエンジニアにも波及効果を及ぼし始めた模様です。最近は音色だけでなく音場感や音像の大きさまで似た録音が出てきています。

まずは、本家、KenYoshidaの録音から一枚。


Black is the Colour
ベリオ:フォークソング集(全11曲)
ラヴェル:序奏とアレグロ、博物誌
ファリャ:プシューケー

アンナ・ステファニー(MS)
ラビュリント・アンサンブル
2017年6月 スイス放送(SRF)、チューリッヒ
P & E: Ken Yoshida
Alpha384

現時点でのKen Yoshida最新作。アンナ・ステファニーは、イギリス人のオペラ歌手で、ロンドンで学びチューリッヒのオペラハウスを中心に活躍している人らしい。30代前半くらいだろうか?エクサンプロバンス音楽祭に参加して賞を獲ったあたりから、前回の日記で取り上げたフランスの「業界ぐるみの若手発掘」の波に乗ったらしい。

実体感たっぷりでナチュラルなボーカル。美声ではなく、破壊力のあるダミ声系。冒頭のベリオはアメリカ民謡から始まり5曲目の激しいパーカッションから一気にヒートアップ。イタリア、アルメニア、フランス、シシリー、オーヴェルニュ、アゼルバイジャンの民謡を現地語で繋いでいく。曲に合わせたステファニーの声の七変化に圧倒される。かなりの芸達者。

ラビュリント(ラビリンス)・アンサンブルは、ライナーノートによれば2013年に結成された若い団体で、「曲に合わせて形態をフレキシブルに変える」とある。チューリッヒオペラハウスとの関係が深いらしい。本盤ではヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、クラリネット、オーボエ、ハープ、フルート各1、パーカッション2の編成で、いわゆるワンパート・ワンプレーヤー。このCDがデビューアルバムとなるが、キレ味の良いアンサンブルが魅力的。個々の奏者の能力はかなり高いと思う。

オーディオ的には12曲目のラヴェルの序奏とアレグロのハープとストリングスの絡みの妖艶さが最大の聴きもの。ハープはボーカルと同等のこの盤の主役。低音の伸びが凄い。ラヴェルの秘曲、博物誌はヴォーカルとオケのバランスの良さと明晰さ、立体的な定位が素晴らしい。歌に絡んでくる様々な楽器の質感も楽しい。音が近く、シャープにピントが合っていながら煩くなく、帯域バランスも弱いピラミッド型で安定。音離れの良いスピーカーならば、スピーカーの存在が完全に消え、音場は三次元的に広がる。これは、典型的なKen Yoshidaの世界で、彼がやりたいことを邪魔されずに表現できている気がする。トータルでは文句無しの優秀録音。やはり、Ken Yoshida録音はアルファとアパルテの盤が良い。

このDiskの「バックロー度」:★★★★★


KenYoshidaの技術伝承?その1


ハイドン 交響曲第83番
モーツァルトピアノ協奏曲第17番
マリー・アレクサンドロ・ゲナン 交響曲第3番

ラ・コンソート・デ・ラ・ロゥジ
ジュリアン・チャービン(Vn、Cond)
ジュスタン・テイラー(フォルテピアノ)

2016年10月録音 Little Tribeca Auditorium(ハイドン)
2017年2月録音 JeanーBaptiste Lully音楽院(ゲナン、モーツァルト)
E: Maximilien Ciup, Florent Ollivier, Ignace Hauville, Timothee Langlois, Clement Rousset
Aparte AP157

ジュスタン・テイラーのフォルテピアノがAparteから出ているというので、これはKenYoshidaだろうと反射的にポチったところ大間違え。本盤は録音場所が2箇所に別れていて、エンジニア総勢5名の不思議な録音体制。KenYoshidaとバルトロメ以外のLittle Tribecaが総出でやったのではないだろうか。ハイドンの録音時期は、バルトロメとYoshidaがミシェル・ルグランのピアノ協奏曲を録っていた時期とかぶるので、こちらがワリを食った感じなのかも。しかし、子飼いのテイラーをわざわざAlphaから借りてきておいて、KenYoshida自身が録らなかったというのは、どうなのだろう。テイラー君が可哀想ではないか(同情)。

ハイドンは、KenYoshidaサウンドにそっくりのシャープでダイナミックかつ高域がしなやかな音。音色が似るのは同じLittleTribecaスタジオで同じ機材なので当然としても、マイク配置やマスタリングはYoshidaの技術をコピーしないとここまで似ないのではないか。裏でこっそり監修しているのかも知れない。モーツァルトは、フォルテピアノとオケのバランスが難しいと思うが、フォルテピアノがオケに埋没する一歩手前のところで持ちこたえている感じ。音像はYoshida録音より締まっており、やや引いたマイキング。

驚くべきは、ハイドンやモーツァルトと同時代を生きたフランスの作曲家ゲナンの交響曲。これは、モーツァルトの25番あたりと似たイメージの秀作。これを再発見したのは、指揮者のチャービンらしい。緩徐楽章が明るいのでモーツァルトのような悲しみやデモーニッシュさにかける感はあるにせよ、両端楽章は引けを取らない立派さとシリアスさ。こういう人が歴史の中に埋もれていることを示しただけでも、この盤の功績は大きい。

このDiskの「バックロー度」:★★★★


KenYoshidaの技術伝承?その2


雪に隠れた足跡
ジョエル・グラール(作曲・パーカッション)他5名

2018年 La Chapelle Profane Studio
E: Alban Sautour
Alpha436

Alphaレーベルの立役者、ル・ポエム・アルモニーク(古楽の隠れ蓑をまとった前衛芸術集団と言って良いと思う)のパーカッション奏者であり、作曲者でもあるジョエル・グラールが自作曲でソロアルバムを作った。当然、普通の音楽であろうはずがなく、怪しい打楽器と笛が大量に登場し、叩きまくり、吹きまくる。典型的なコンテンポラリー音楽だが巧妙に作られており、飽きるところは一切ない。

冒頭のカウベルを数珠繋ぎにした謎の楽器の音がいきなり凄い。音像は超シャープで実物大。叩かれた場所が、目の前をリアルに動き廻る。2曲目からは太鼓やら人声やら梵鐘やらチェンバロやらサウンドマシーンやらが入ったコンテンポラリー音楽となり、大迫力。音場は3次元に広がり、FレンジとDレンジは身の危険を感じるほど広い。音色はDPAマイクの典型的な音(で間違えないと思う)。ナチュラルな音で大入力でも反応がリニアで飽和しない。音像の大きさ、音の近さもKenYoshidaサウンドを参考にした形跡が認められる。

これは、完全に「外盤A級セレクション」のレベルに到達している。D58ES、モア、ネッシーなど大型BHや共鳴管を使っている長岡派に自信を持ってお薦めする一枚。市販スピーカーで鳴るかどうかは保証できないし、機械が壊れても責任は取れない。大音量で鳴らせば痛快至極だが怪しさも100点満点なので、警察や救急車を呼ばれないように楽しみたい。

このDiskの「バックロー度」★★★★★

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UDP-205

OPPO

UDP-205

¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)

発売:2017年7月上旬

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オーディオ専用機としても最高のコストパフォーマンス

BDP-95以来、BDP-105JP、BDP-105JPLimitedとOPPOのプレーヤーをオーディオ専用機として使用し続け、UDP-205で4代目となります。本来の画像を楽しむための機能やマルチチャンネル出力を封印することは、本機の持てる能力の2割程度しか使用しないことになりますが、その様なもったいない運用をした場合でもOPPOのユニバーサル機の音は、同価格帯は言うに及ばず、高級機クラスの音楽専用SACDプレーヤーを一蹴してしまうことがあり、思わず「史上最大の下剋上」というかつて某千葉県で飛び交っていたキャッチフレーズを使いたくなる魅力があります(笑)。

UDP-205は、前任のBDP-105JPLimited比で脚や底盤の構造で一歩後退したものの、回路面ではESS9038Proという現時点で最高のDACを使用することで能力大幅向上。音質面でも脚のセッテイングだけ工夫すれば、楽々と過去のOPPO機を上回る音質に到達します。我が家のセッテイングはTAOC TITE35Sを用いた4点リジット。高剛性無共振セッティングは、機械によっては高域が鋭くなり過ぎたり低域がスリム化したりというアンバランスな音を作る元になりますが、本機ではその弊害は感じません。

CD、SACD再生時の音質は、歴代OPPO機の中では105Limitedよりも95の延長線上にあり、精度を大幅にアップした感じ。OPPOはすべての機材でDACの回路の詳細を開示しているわけではないので間違えがあるかもしれませんが、95も205もアナログバランス出力時は各チャンネルのプラス、マイナス毎にDACがパラレル駆動になるはず(95は2個、205は4個?)。105系はシングル駆動であり、この違いが音の傾向に出ているのかもしれません。105系以降はヘッドフォン出力に2ch基盤側DACの半分を割り当てているので、105系はその割りを喰った形で、205ではチップの能力が4倍になったことで倍返しで進化した計算になります。

音は、質感の良さと高S/N比が印象的で、しかも「デジタルを突き詰めたらアナログになった」という感じのキメが細かくまとまりの良いサウンド。アコースティック系の音楽との相性は特に良く、分解能の高さをことさら主張するわけではないのに、よく聴くと見事に分解されており個々の音に余裕や安心感を感じます。音場は特に広大でも狭いわけでもなくソース次第。進化したのは高さ方向や奥行き方向の表現で、位相管理のしっかりしたスピーカーやフルレンジで違いがわかると思います。音像は輪郭線がなく、空間の中にフッと立ち上がる生音に近いもので、過渡特性の良さが伺えます。7種類選択できるデジタルフィルターは、音の立ち上がり、立ち下がりにスパイスを加える感じの変化になりますが、セッテイングが決まってからの隠し味という感じです。

音の癖や暴れが少ない一方で組み合わせるアンプやケーブル、電源にはかなり大きな影響を受け、特に出力ケーブルによる変化は、これまで私がメインで使ってきた10台ほどのデジタルプレーヤーの中で最大。ケーブル次第でダイナミックなオーディオ的な音にすることも、柔らかい音楽性重視の音にすることも可能です。また、ネットワークプレーヤーやUSB-DACで使った際の音もディスク再生のクオリティに肉薄しているので、音楽専用としても多彩な使い方が可能。マルチチャンネルやHDMI出力は私は使用しませんが、使えばさらに二度、三度美味しいのでしょう。値段を考えると、BDP95以来の「黒船再来」と言えるでしょう。

【SPEC】●出力端子:7.1chアナログ×1系統、2chアナログ×1系統、XLR端子×1系統、光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×2(うち1つは音声専用) ●入力端子:光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×1、LAN端子×1、USB3.0×2、USB B×1 ●電源: AC 100V / 230V, 50/60Hz ●消費電力: 65W (スタンバイ時: 0.5W 省エネモード) ●外形寸法: 430W×123H×311Dmm ●質量:10kg

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch

単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨大なニアフィールドリスニングのような。 長岡系自作派を自認していますので(笑)、基本はケチりながらハイパフォーマンス、生々しい過渡特性重視の音を目指します。ホームシアターはまだ初心者です。 …

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