柳緑花紅
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オーディオと音楽会通いを続けて四半世紀、我ながらよく続くものだと思います。大型犬と小型犬のような息子2人の邪魔をかわしながら狭い部屋で楽しんでいます。

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30年前の忘れ物

オーディオするにはつらい季節の到来ですが、最近いろいろやらかしている柳緑花紅です。皆様はいかがお過ごしですか?

最初に白状してしまうと、新しいスピーカを導入しました。JBL4312Eです。写真でもおわかりのとおり、まだとりあえず置いて繋いで音出ししてみた、という段階です。その顛末を書いてみようと思います。長文ですがご興味のある方おつきあいいただければ幸いです。


現在の私のメインスピーカはガルネリ・メメントで、メインソースである編成の小さいクラシックやオペラを鳴らす限り思わず微笑んでしまうような美音を奏でてくれています。いや、正確にいうと、多少やせ我慢している部分はありますが、それは満遍なく80点を取れる優等生とはちがって○○はからっきしダメだけど△△をやらせたらそれはそれは、という一芸に秀でたタイプの友人との仲が一生続くのと同じようなものかもしれません。

思い起こせば中学生頃から本格的に音楽を聞くようになったのは父の影響ですが、その当時(1985年頃)父が新調したスピーカはRogersのLS5というモデルでした。当時量販店でよく耳にする日本製のスピーカとは音のテクスチャは相当異なりますが、その後の私の耳を作ってくれたスピーカだと思います。ただ、クラシックの雰囲気をそれらしく伝えることには長けていますが、当時私が本格的に聴き出した50-60年代のモダンジャズにはやはり合わないんですよね、これが。でも、当時はとにかく音楽を聴くことが楽しくて楽しくて、「アジの刺身に赤ワイン」みたいな組み合わせで楽しく過ごせていたわけです。

そうこうしているうちに大学を卒業し、一人暮らしの時期はスペースの関係でミニコンポでしのいでいたりもしましたが、結婚後スペースができたのを幸いとクラシックを聴き始めました。正確にいうと小さい頃親が寝かしつけのためにかけていたジョージ・セルのモーツァルト40番や、プレートルのサン・サーンス動物の謝肉祭などの記憶はかすかにありますが、なぜ原点回帰したのかは自分でもよくわかりません。

だいぶ脱線したのオーディオの話に戻しますと、その後ハーベスのHL Compactを買い、Rogers LS3/5A、そして現在のガルネリ・メメントに至ります。いずれもスケール感は期待できませんが、時を同じくして傾倒していたバッハの無伴奏や平均律を聴くうえでは「これ以上、もう何にも要らない」というのが偽らざるところでした。今思えば、仕事に疲れてボロボロになった神経を修復するためにこういう音楽を身体が必要としていたのだと思います。

ただ、気づけな40代も後半に突入、ときどき思い出したように往年のビル・エバンスやマイルス、はたまたエリック・ドルフィーなどを聴くにはやはり何か違う。やはり刺身には日本酒が合うし、赤ワインが飲みたいときは肉を合わせるべきなのですね。そんな屁理屈をこねながら、15インチは色んな意味で無理があるが、12インチなら、、ということで以前からあちこちで物色はしていました。

5月の連休のあたりでしたか、秋葉原の量販店で初心者マークのついた(=ならし運転中)のJBL4367WXがご機嫌なリズムを刻んでいました。聞いたことのない音源でしたが、フォービートのオーソドックスなジャズでした。いやぁ、いいですね。勝手に体が動いちゃいます、と売り場にいらしたハーマンの関係者の方としばし談笑。でもスペースファクター的に無理だなぁと伝えると、だとしたらこれでしょうかね、と勧められたのが4312E。当時すでに後継の4312SEも発表されており、またその上位には4319や4429がありますが、同じ傾向でスケール(とグレード)ダウンするなら4312Eという意味であろうことは察しがつきました。というのも、私にとってJBLはジャズさえ鳴ってくれればよく、それでクラシックを聴くつもりはない。そういう意味でヨーロッパ市場を意識した、いや、戦略上意識せざるを得ないSEやそれらの上位モデルはいずれも整いのよい素晴らしいスピーカではあるのですが、良くも悪くも端正にすぎるのです。他所で聴いた経験からも、少々荒くれ者の4312Eが自分にはなんかしっくり来るなぁと前々から感じていました。

ハーマンの方も、ウーファーにハイパスフィルターを入れてないブルーバッフルでウォールナットの12インチ版を作ってくれと散々本国に掛け合っているのだけど理解してもらえないのですよ、と残念そうでした。もちろんそういうのがあれば理想ですが、4312EもSEの発表にあわせ生産完了とのこと。5月~6月に流通在庫がなくなったらおしまい。えーい、こうなったらいってしまえ!と相成ったわけです。え?どこに置くんだ?いざとなったら夏の間だけジャズを聴いて、秋の声とともに
戻せばいいではないか。NYフィルもメトロポリタンも夏はオフシーズン、そのときはジャズクラブ通いをするのがいい大人ってもんでしょう。

その後スタンドやら、Yラグやら(ポストが結構太くて6mmのWBTスペードが入らず、仕方なく8mmを入手)の調達に手間取り、今日ようやく処女航海となりました。記念すべき1枚目はビル・エバンスのThe Complete Live at the Village Vanguard 1961です。


うーん、もちろん最初から本領発揮と行くわけはないのですが、そこを差し引いても拍子抜けするぐらい厚みのあるいい音がでてしまいビックリです。新しいスピーカを導入したときはうわぁー、どうしよう、と頭を抱えるのが相場、今回も覚悟していたのですが、最初からここまで出てしまうとこの先あんまりやることないんじゃないかと逆に気をそがれます。もちろん、そんな甘いものではないですし、今日の音は4312Eには不相応なアンプを奢っていることも大きいでしょう。でも、その手の話は今日は一旦忘れ、細かいことは気にせずに念願のJBLを楽しむことにします。30年前の忘れ物をやっと手に入れたのですから、ね。

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