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オーディオに興味を持ってからいつの間にか30年。 波はありましたが、細々と続けています。 この趣味って奥が深くて本当に面白いですね。 <現有システム> CDプレイヤー:PRIMARE CD…

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Scanspeak新シリーズの革新

長い間待ち侘びていた、Scanspeakの新シリーズが遂に発表されました。

興奮しているのは自分だけな気もしないでもないのですが、まぁ気にせず紹介しますね。何せ、かなりの力作ですから。

さて、Scanspeakのハイエンド系ユニットには、現在2つのシリーズが存在します。

RevelatorシリーズとIllminatorシリーズです。


18W/4531G01 

Revelator リベレーター。 啓示する者。中々格好良いネーミング。


18WU/4741T00
Illuminator イルミネーター。照らし出す者。これも中々。

さて今回の新シリーズ。


18WE/4542T00
Ellipticor エリプチコー?エリプタイカー?(読めないし)。

だ、楕円なる者?

まぁ、兎に角、楕円なんです。楕円。
(以後、“楕円”という単語、沢山使います)

あまりに“楕円”が自慢過ぎて、Scanspeakの社員さんは、楕円そのものをシリーズ名にしてしまったようです。うーん、ちょっとセンスないなぁ。

楕円と言っても、振動板の形が楕円なわけじゃありません。そんなモノは大昔から存在していますし、TVの内蔵スピーカーにだって使用されています。或いはビクターやBEWITHの偏心コーンとも考えが異なります。

これ、楕円形ボイスコイルなんです。

「だから?」と冷めている方。

よぉーく画像を見てください。


これ、凄いんです。革新的です。

楕円形ボイスコイルを実用化するために、いかに多くのハードルを超えなければならないか。しかも、振動板の外周は楕円ではなく“円”なのです。

ボイスコイルボビンを楕円形に作ること。
その楕円ボイスコイルボビンに対して均等にコイルを巻きつけること。
そのボイスコイルボビンを極めて狭いギャップに非接触で入れなければならないこと。
ポールピースを楕円で作らなければいけないこと。
ボールピースに被せる銅キャップも楕円であること。
マグネットやプレートに楕円形の穴を開けること。
それぞれが極めて高い精度で作られている必要があること。
センターキャップを楕円で作ること。
楕円のボイスコイルが、円の振動板に接着されていること。
ダンパーが楕円から次第に円に変形していること。

これだけで、大変な困難と手間がかかることがわかるでしょう。流用できるパーツも少ないです。
そして、ただ作るだけではなくて、音質にも拘らなければならないのです。

これだけの手間をかけているのですから、あの、RevalatorやIllminatorを超えるものでなければならないわけです。

何のための楕円か?
これには指向性を拡げ、歪みを減らす効果があるそうです。



さて、これが18WE/4542T00の周波数特性です。一見、従来とあまり変わりないように見えるかもしれません。ただ、よく見てみるとRevelatorよりも共振は高域に寄っていますし、Illuminatorよりも共振は小さくなっています。

そして、Ellipticorシリーズの開発には、楕円形ボイスコイルを実用化する以外に、もう一つの大きな命題が与えられていたようです。

それが、「高感度化せよ」というものだったようです。

低域の周波数特性が安定している部分(400Hz周辺)についての感度は、Revelatorが90dB、Illminatorは87dB、Ellipticorは92dBです。

振動板重量が大きく異なるわけではありません。Mmsについては、Revelatorは17.5g、Illminatorは18.9g、Ellipticor]は18.3gです。

では何故それほどまでに感度が異なるのか?
これは言うまでもマグネットが強力だからでしょう。



Scanspeakにとって、6つの小型ネオジウムを使用する構造(AirCirc)は、これまでトゥイーターにしか採用していないものでした。これをウーハーにも採用したというところに並々ならぬ情熱を感じられます。

そして、このウーハーよりもさらに力が入っているように見えるのが、Ellipticorシリーズのトゥイーター、D3404/552000です。



ウーハーと同様の楕円型ボイスコイル構造。このトゥイーターに関しては振動板まで楕円になっています。



そして、4kHz以上の帯域の感度は、なんと97dB~98dB。ホーンを使用していないドーム型トゥイーターとしては、恐らく史上最強レベルの高感度です。

そして、このEllipticorシリーズのユニットには、もう一つ、これまでのScanspeakに見られなかった技術的な工夫が見られます。それは…


ネジが見えないことです。

Ellipticorシリーズはネジが与える音の乱れを一掃するように設計されています。そのためと思われますが、極めて珍しい、皿ネジタイプの取り付け用ネジ穴になっています。

かくして、決して高級には見えない、なんだか妙にのっぺりとした、落ち着かない、有機的なデザインのユニットが完成しました。



ちなみに、自作スピーカー界の神といっても良い存在、troels gravesenさんがこのシリーズのために設計した小型2WAYがこちらです。

恐らくこのシリーズ、かなり高価になるのでしょうけれど…。
どんな音がするんでしょうね?

非常に興味深いです。

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