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ネットワークオーディオ専用のシステムを構築しています。 独創的なDIYでハイCPな音を出していきたいと思っています。

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じゃない方のパグさんが賢くて可愛くて・・・LOVE

【まえがき】

あれは6月だったでしょうか?
パグ太郎さんがチェック音源をたんまり持ってCENYA実験室に来られたのは。
しかも、そしてもちろんジャンルは「クラシック」
クラシック耐性の低い当時のCENYAシステムは弱点をピンポイントで狙い撃ちされました。
致命的だったのは中低域の薄さ。
低音が無いのは分かっていたのですが、まさか人の声の引く良い部分も全然足りなかったという衝撃はあまりに大きく、それからまもなく私は「DODAI」を製作する決心をしたのでした。。。

そんな “因縁のパグ太郎さん” からオフ会のお誘いを受けました。

しかも、このダースベーダーの様なジャーマンフィジクスの『HRS-130』に変わってからのオファー!

リベンジじゃ!
そう
リベンジじゃ!!

闘志メラメラのCENYAは 「実にいやらしいチェック音源」をたくさん持って、
パグ太郎さん邸に伺いました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここからの本文はすごく長いので目次を付けます。
オーディオ的な視点の章もあれば
クラシックの鑑賞を主眼に置いた章がありますので
興味のある部分だけ読んで頂ければ幸いです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



《 目次 》
第1章 じゃない方のパグさん達の歓迎
第2章 ジャーマンフィジクス「HRS-130」の構造について
第3章 オープニング音源から感じたパグさんの喜びと悩み
第4章 CENYA音源によるメッタ切り・・・リベンジじゃ!
第5章 声楽・・・同じ楽曲で、歌う人を替えての聴き比べ
第6章 バイオリン・・・同じ楽曲で、演奏者を替えての聴き比べ
第7章 居酒屋酔いどれ話



《第1章》じゃない方のパグさん達の歓迎

闘志メラメラの私は閑静な住宅街の中に在るパグ太郎さん邸に到着しました。
・・・リベンジじゃ
オーディオは2階のリビングに設置してあるという事で、玄関からすぐ脇の階段を登るとその頂上にはパグ太郎さんじゃない方のパグさん2匹がパタパタ、ピョンピョンと待ち構えているじゃないですか!

「なんちゅう可愛さだ!今行くぞ!」

色黒の黒男くんに色白の白子ちゃんに揉みくちゃにされて、
私の顔面は見事に崩壊しユルみまくり。
闘志メラメラのはずが一瞬にして「超可愛いメロメロ」にされてしまいました。

パグ太郎さん、策士ですね・・・。



《第2章》ジャーマンフィジクス『HRS-130』の構造について

パグちゃん達とお別れしてダースベーダーを対面。


・・・めっちゃくちゃ存在感がある。
・・・ピアノフィニッシュの漆黒が美しい。
・・・ユニットはどこにあるの?フルレンジ?

無志向性スピーカーなので前とか後ろとかいう概念がなく、ユニットがどういう風になっているのかが先ずは気になって気になって仕方が無く、調査をさせて頂きました。

HRS-130は2WAYです。
再生周波数帯域は29Hz~24,000Hz(29Hzすごい)
カットオフ周波数が220Hz
能率が86.9dB/W/m
インピーダンスが 4Ω

メインユニットはどうなっているのでしょう?

写真を見てもよく分からないですよね?
円錐はユニット面なのです。
ユニットの裏側を使うという発想の転換はすばらしいです。


ウーファーユニットは25cmで底面、且つ下向きに取り付けられています。

全体を通して密閉式ですね。


スピーカーコードを取り付けるバインディングポストはメイン用とウーファー用の2セット用意されており、
栓抜きの様な形のジャンパーが付属しています。


高周波数(8kHz)の調整用ができます。
-2dB FLAT +2dB +4dB
※この時点ではどの様に音に効くのかがわからず、「FLAT」設定

重量は34.5kgで見た目の質感に負けず密度の濃い重さです。


《第3章》オープニング音源から感じたパグさんの喜びと悩み

パグ太郎さんがセレクトして下さったオープニング音源はこちらです。

※左上⇒右上⇒左下⇒右下の順で再生

1曲目は「GILI GARABDI」 ジプシーの金管バンド? 
映画007のあのオープニング曲です。
金管達の乾いた高音が「パーン」と弾けて躍動感があります。

2曲目の「エリッククラプトン」はまさにステージ、ライブ会場。
スピーカーの存在は全く消えてスピーカーの横方向および奥方向へ音場がシームレスに展開されます。
解像度高くリアル。
HRS-130を購入した目的はこの音場表現を求めての事なんだろうなあと、感じました。

3曲目の「MUSICA NUDA」。
これは かないまるさん も紹介されていたデュオ(ベースとボーカルのみ)で、前から気になっていた音源でした。
ベースが深く沈み込む・・・、25cmウーファーの威力か。
独特のボーカルもやけにリアルで息が見えて感じられます。驚くほど良い!
ただちょっとボーカルが硬いか?
(この音源はオフ会後に即ポチリ)

4曲目のピアノとベースとドラムのトリオジャズ。
ピアノはもちろんドラムのハイハットが気持ちいい!
ウッドベースは?
ん?量感が有り過ぎてこもった感じがする、録音かな?
なんて考えていたら、パグ太郎さんから
「正面ポジションよりもちょっとずらした方が良い音で聴けますよ。」との事。
さっそく、ちょいずれポジションに。
これはこれは! 低域が締まってベースのこもりが取れました。
トリオがその場で演奏をしているような感覚に襲われます。

全方位に音が出るスピーカーはクラシックをメインで聴かれるパグ太郎さんにとって理想の表現を可能にする方式なのでしょう。
出てくる音場も実に自然に広がり、音像もタイトにピントが合い、音と音の前後左右の距離感もちゃんと表現しますので、買って大正解でしょう!
パグ太郎さんも心なしか誇らしげです。(笑)
しかし、こんなメリットを得られる一方で全方位に音が出るスピーカーをリビングに設置する難しさを感じました。
セッティングに前後左右の空間を広く取らないと反射音の制御が難しいということです。
パグ太郎さんもセッティングの詰めはこれからだという事ですので、一筋縄ではいかないこのダースベーダーをこれから最適化させる苦(たの)しみがありますね!
(私の狭い部屋では絶対に持て余します。。。)



《第4章》CENYA音源によるメッタ切り・・・リベンジじゃ!

正直この時点で私の戦意は喪失していて、パグ太郎さんのシステムで私の好きな音源がどんな感じで鳴るのかをワクワクしながら再生させて頂きました。
いつものように女性ボーカルをメインに再生させていきます。


どれを聴いても私のディーバ達がホログラミックにぽっかり浮かんで喉の奥から何から見えるような生々しさです。
溜息が出ます。(いいなあ)
とは言え、私の好きなディーバ達、ちょっと固いかな? 
寒色の音色なんですよね。
もう少しマイルドになって声に温かみが感じられたら、私は即昇天してしまいます。
この事をパグ太郎さんに正直にお伝えしたところ、パグ太郎さんも同じ思いでいらっしゃったようで、楽器はいいけど声をもう少し何とかしたいよね。という事でした。
それでは!という事で装置の触れる部分をイジらせて頂きました。

①スピーカーの高周波数設定
②スピーカーコードの接続位置変更
③プレーヤーのIIRフィルターとFIRフィルターの設定変更

まずは①番の設定。

これは8kHz帯を 「 -2dB、 FLAT、 +2dB、 +4dB 」 アッテネーター変更が出来る機能のようです。
「FLAT」から 「-2dB」 に変更した所、ややマイルドになり私好みに近づきました。
ところで、この8kHzアッテネーターってなんだろう?
目的は?
私のCENYAシステムでは7kHz帯にピークがありまして、
これを「ノルウェーの妖精」と呼んで可愛がっています。
この妖精が清らかな空気感を演出しているように何となく思っているのですが、ジャーマンフィジクス社ではそれを科学的に実証していて、積極的に活用をしているのだろうか?
などと考えてしまいました。

②番目のバインディングポストの変更です。

当初はウーファー側にSP線を接続して、栓抜きジャンパーでメインユニットをつないでいました。
SP線をメインユニット側に変更した所、温かみが増したように感じました。
栓抜きジャンパーが硬い材質だから、ジャンパーを通すと色が硬く冷たくなるのですかね?
ジャンパーの材質を変更する事によって音色の調整が出来そうです。

③番目のSACDプレーヤー側のフィルター設定は3モードの変更が可能でしたが、硬さや温かみに関しての変化は感じられなかったので変更なし。


エージングが進めばもっと滑らかな感じになっていくのでしょうね。

それともう一つ。
以下には帰宅してから思った事を書きます。
ふと思った事・・・
ここで自作派の私としてはちょっと気になる部分が・・・。
分かりにくいのですが、ユニットへの結線は2本の銅テープになっています。
銅テープが支柱に張ってあるのです。 平たく硬い単線と同じ事になっているのかしら。
デザイン的には正解なのですが、音質的にはコレは硬くなる方向じゃなかろうか?
柔らかい銅線に交換できたらボーカルがもっと生々しくなりそうだなあ。
(あくまでボーカル重視の私の発想です、楽器は今の方が良いと思います。)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こからはパグ太郎さんの マニアッククラシック講義 の開催となります。
いろいろな講義の中で、最も印象に残った2つを紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



《第5章》オペラ・・・同じ楽曲で、歌う人を替えての聴き比べ

曲は 『コロラトゥーラの女王』 です。
3部構成の楽曲でそれぞれに感情の起伏が歌に乗ります。
比較はこの3人

一人目 エディタ・グルべローヴァ 
二人目 パトリシア・プティボン
三人目 キャスリーン・バトル

エディタ・グルべローヴァ 
一切の力み(りきみ)を感じさせずに下からものすごい高音までなんなく伸びきる声。
予備知識無く聴いたのですが、一聴してものすごいテクニックの持ち主だと分かりました。
やさしい声質のままでソプラノを歌い上げるので、とても気持ちいです。

パトリシア・プティボン
見た目通りの声質で、クール且つバイオリンのような感じ。
地声でソプラノを出しているの?
ギアが変わらずに歌っているので高音の伸びがすごく感じられます。
オーディオファイル的にはありかも。

キャスリーン・バトル
上記二人に比べるとごく普通に感じました。
高音部分はギアが変わるのが分かるので、高音をがんばっている感が伝わってきてしまう。

同じ曲でも全然違いますね~。


《第6章》バイオリン・・・同じ楽曲で、演奏者を替えての聴き比べ

曲は『 バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 』



演奏者6名!の聞き比べ
私がパグ太郎さんに言った、
「バイオリンの正解の音を聴かせて下さい」
という一言が、パグ太郎さんに火を付けてしまったのです。

一人目 ナタン・ミルシティン
おっさんなので興味なし、記憶にございません。

二人目 アンナ・ナントカ
美しい。 (なにが?)
録音が近いためにバイオリンの音がダイレクトに聴こえた。ような・・・
※視聴メモを無くしてしまい記憶があいまい

三人目 イザベラ・ファウスト
この録音はステージを俯瞰した感じで、コンサートホール中央で聴いた感じに一番近いのではないでしょうか?
緩急、強弱ともにテクニックがありながら落ち着いていて引き込まれました。

四人目 アリーナ・イブラギモヴァ
失念しました。
淡々と弾いている感じで、眠たくなったような。。。

五人目 ヒラリー・ハーン
テクニシャンで起伏にとんだ演奏。
バイオリンのジェットコースターのようで、一瞬も気が緩まない。
最初から最後までのヒラリーさんの集中力の高さに脱帽、いやブラボー!

六人目 ???
ジャケット写真のキリがいいように6人目を何とか探していただきました。
印象に残らず。
       
バイオリンもテンポから何から違って、これもとても面白かったです。
わざとキツく演奏する人もいれば、滑らかな人もいて正解は人の数だけあるということで。。。


《第7章》居酒屋酔いどれ話

私のオフ会の楽しみの一つ、懇親会です。
パグ太郎さんとは映画の話で大変盛り上がりました。
パグ太郎さんはブレードランナーやフィフスエレメントなどのSF映画がお好きだということで、
とても以外な感じがしました。(笑)
あの時にどうにも思い出せなかった私の好きな絵画はギュスターヴ・モローの「オルフェウス」でした。
私はちょっと暗めで妖しくも美しい物が好きなようです。
陰のある女性。
惹かれますね(笑)




《あとがき》

今回のパグ太郎さん邸の訪問は書き切れないほどたくさんの事を経験して長い時間を一緒に過させて頂きました。
独特なスピーカーの使いこなしを一緒になって考えたり、知らないクラシックの世界を面白く興味を引くような趣向を凝らしたやり方で紹介して頂いたりと本当に楽しかったです。
じゃない方のパグさん達にもまた遭いたいので、システムに何か進展があったときには呼んで下さいませ。
ありがとうございました!

こんなに超大作になってしまった。
全てを読んで下さったお方にはお礼を申し上げます、ありがとうございました!
そして
鼻毛が伸びますように!

違うか(笑)

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