眠り猫
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中学時代にクラシックにハマる ↓ 大学時代に偶然長岡鉄男氏の著作を読み、スピーカー自作にハマる ↓ 諸事情により一旦デスクトップオーディオに縮小 ↓ あまり音楽を聴かなくなり何年も経過 …

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F.セルブリンの名作聴き比べ、そして悩ましき秋の夜長

私の使用しているスピーカーはソナス・ファベールのエリプサ(Elipsa)ですが、これは当時のソナスのフラッグシップであるストラディバリ・オマージュ(Stradivari Homage)の縮小版、ということになっています。
この度、両者をじっくりと比較試聴する機会がありましたので簡単なインプレをば。
といっても、既にディスコンになった機種同士の比較で誰かの役には立つようなものではないかと思いますので、あくまで個人的なメモです。


①エリプサ メープル
※後のRed Violin仕上げではなくF.セルブリン時代のやつです



②ストラディバリ・オマージュ レッド(以下ストラド)




【外観】
①:マットな仕上げで明るい色、生活空間に溶け込ませるにしても専用室に置くにしても、いずれも違和感がない。
木工芸品としての美しさを堪能できる。

②:仕上げはまさに美術品だが、物理的なサイズ、存在感、汚れ・傷の目立ちやすさと相まって生活空間に置くにはかなりの覚悟がいるのでは(笑)


【設置のしやすさ】
①②いずれもその独特の形状により無指向性に近いため、リスニングポジションの許容範囲が広く、ポン置きでもそれなりに鳴らせる。
ただし②はパワフルなダブルウーファーのため、低域の処理には配慮が必要。


【音色】
②:当時のフラッグシップ機だけあって艶の乗った音色は凄い!
エージングが全くされていない状態で鳴らし始めていきなりその音色だったので衝撃的でした。
エリプサはエージング前と後とで音色が激変したので、ストラドの音色が最初から完成度が高かったのにはびっくり。
(それともここから更に激変するのだろうか。)
ただ、ある種の脚色された音とも言えるので、好みがはっきり分かれますね。いくつか演奏を聴いてみましたが、ソースも選ぶような気がします。
やや陰のある音でもあり、まさにクラシック向きと感じました。


①:フラッグシップと比べると①は不利なようですが、こちらはこちらで別の美しさがあります。
明るめの音色で、楽器の木の響を感じさせ、常に伸びやかに歌う。
聴いていて非常に楽しい。
自然に生活に溶け込むような音色。
②と比較すれば艶は控えめ(でも他社製品と比べればずっと多い)ですが、その代わりに比較的オールマイティさがある。
クラシックに限らずアコースティックなものと人の声であれば多分何でもイケる。
ソースの選り好みも無い。
②は正真正銘のハイエンド、①は②のエッセンスを取り入れつつ日常に溶け込むような親しみやすさを持つ。



【結論】
それぞれの良さがあってどちらも良い。


身も蓋もない結論ですが、さて困ったことになりました。
これ、オーディオ店やフェアで試聴しているのではないのです。
今、自室にエリプサとストラド(購入済み)が並んでいるんです。



2年前にエリプサ買ったお店の店長にストラドが気になってるという話はしていたのですが、
「最後の在庫1セット、買わない?」という悪魔のようなお誘いメールが先日届きまして。
F.セルブリンの作品を敬愛する身としては、彼の最高傑作の一つの、もしかしたら世界で最後かもしれない新品セットを特価で眼の前でぶら下げられたら、もはや踏み切るしかなかろう、と。
仮に自分に合わないスピーカーだと判明しても、F.セルブリンの作品を愛するファンが多い日本ならきっと良い貰い手が現れるだろう・・・と。

かくて昨晩イタリアから届いたストラドが目の前にあるわけです。
さすがに我が家の広さからしてエリプサとストラドの2セット置いておくわけにはいきません。
片方をどなたかにお譲りする必要がありますので、どちらを残すか選考したら上記のような結果となりました。
もしストラドを残すなら大きな部屋で鳴らす方が良いですので、将来的にリビング(居間)に移す交渉も家族とせねばなりません。


さて困った。


もう少々、時間をかけて再検討する必要がありそうです。

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elipsa

SONUS FABER

elipsa

¥2,625,000(税込)

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音を楽しむスピーカー

音を楽しむと書いて「音楽」ですが、それを体現したようなスピーカーです。
昔のSonus faber製品ほどの濃厚さは無いと思いますが、だからといって現代的なHi-Fi指向の無味無色でもなし。
やはり紛れもなくソナスの音であり、程よくバランスが取れた製品と思います。
抜けの良い、陽性の音です。
ソナス製品全般の特徴として弦楽器類の再生を得意としていますが、個人的には、初めて楽器本体の「木」の響きを感じることが出来たスピーカーです。

実物の幅広バッフルの見た目は、写真で見るよりもスリムな印象です。
両サイドの削り落としたようなカーブのデザインが効いています。

Elipsaの最も特徴的だと思うところは、形状もさることながら、リスニングポジションの自由度が非常に高いこと。
細かいことを言わなければ、スピーカーの真横~裏以外、部屋のどこからでもそれなりに聴けます。
普通のスピーカーだと違和感が強すぎて聴いていられないような場所からでも聴けてしまうので、最初はかなり戸惑いました。
例え片方のスピーカーの真ん前で床に座って聴いていても音に違和感がありません。
(そういう意味では、案外とモノラルスピーカーとしても使いやすいかもしれません。)

そしてどこで何を聴いていても常に楽しい!
Elipsaから出てくる明るく抜けの良い音は浸っているのが心地良くて仕方ないです。
合わせているアンプはニュートラルなタイプの音作りの製品なので、ヒストリカルな録音がそっけなく聴こえて楽しめなくなる懸念があったのですが、実際は問題ありませんでした。
これは嬉しい誤算でした。


最新のソナス製品を見るに、メーカーとして向かっていくものはHi-Fi方向のようです。
Elipsaは今年(2017)で生産終了ということですが、かつてのフラッグシップのSTRADIVARI Homageすら既にディスコンですから、おそらく今後はこういった製品を作ることはないのでしょう。
美しい見た目と響きを両立させた工芸品のような、個性的なスピーカーを他メーカーで見つけることはなかなか難しい、という現状を鑑みるに、一消費者としては誠に残念です。

【SPEC】●型式:3ウェイバスレフ フロア型システム ●ユニット:軽量アルミマグネシウム合金コーン260mmウーファー、150mm新開発ミッドレンジドライバー、デフューザーつき25mm口径リングラジエーター ●周波数特性:35Hz〜35kHz ●インピーダンス:4Ω ●出力音圧レベル:91dB(2.83V/1m) ●クロスオーバー:250Hz/2.3kHz ●外形寸法:550W×1250H×455Dmm ●質量:48kg

マイルーム

試行錯誤中
試行錯誤中
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~8畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch

プレーヤー:PC+Foobar2000 DAC:Nuprime DAC-10 パワーアンプ:Nuprime ST-10 スピーカー:Sonus faber Elipsa

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