2019年12月31日

LT3045を12個並列で使用したリニア電源装置 その2
先日、音屋とらたぬさんから、LT3045を12個並列で使用したリニア電源装置の完成品、
Ultimate Low Noise Power Supply DOZEN Duet-1
Ultimate Low Noise Power Supply DOZEN Duet-2
が届きました。下写真参照(写真はDOZEN Duet-1のもの)

前回と内容が、重複しますが、マニュアル記載の「概略」を引用しますと、
リニアテクノロジー社のLT3045は、単独で使用した場合に0.8μVRMSという極めて低い出力電圧ノイズを誇るリニアレギュレーターICで、500mAまで取り出すことが出来ます。このLT3045には並列に接続して出力電流を加算することが出来るという特長があります。また、n個を並列にした場合の出力電圧ノイズは1/√n倍となり、更なるローノイズ化を実現できます。
本機材ではLT3045を12個並列で使用した電源基板「DOZEN」を採用することにより、出力電流は単独使用時の12倍の6Aを取り出すことが可能で、また出力電圧ノイズは単独使用時の1/√12の0.23μVRMS(理論値)を達成しています。電源トランスには、漏洩磁束が少なく品質の面で優れているフェニックス社のRコア電源トランス(200VA)を採用しました。
整流回路には性能の高いシリコンカーバイドのショットキーバリアダイオード(Cree社:C3D10065E)を採用し、ブリッジ整流としました。C3D10065EはTc=25℃で32A、Tc=153℃でも10Aの電流を流すことが出来るダイオードで十分な余裕をもたせた構成となっています。
電源基板「DOZEN」の発熱を抑えることと、その性能を最大限に発揮させるために、LT3081を4個並列で使用したLow Noise & High Current Power Supply 基板で安定化させた電力を「DOZEN」に供給しています。
本機材には電源基板「DOZEN」を2枚搭載しており、12Vと5Vの2系統(Duet 1の場合、Duet 2は13.5Vと5Vの2系統)の出力を持ちます。それぞれの出力電圧で2個のレセプタクルコネクタを搭載しており、付属のDCケーブルは2.1mm/5.5mmのDCプラグのものが各2本ずつで、計4本となります。
(引用以上)
この完成品の試作機(12Vと5Vの2系統)をまだお借りしていますので、
DC13.5Vが2つ、DC12Vが4つ、DC5Vが6つ
あることになります。そこで以下に接続して試してみました。
[DC13.5V]
サイバーシャフト10MHzクロック UPOCXO-OP21A
※サイバーシャフトさんに確認したところ、DOZEN電源の場合は、13.5Vが最適であるとの事でした。
[DC12V]
Uptone Audio EtherREGEN(10Mクロックは上記)
SOtM tX-USBultra(10Mクロックは上記)
Sound Warrior SWD-CL10 OCX(スーパークロックとしてNmode X-PM7 mk2に接続、10Mクロックは上記)
オーディオPC CPU12V
※EtherREGENは12Vでも問題なく動いています。
[DC5V]
PC OS用の JCAT OCXO SATA-CF Adapter
PC USBの PPA AUDIO GRADE USB 3.0 PCIE CARD V6 (OCXO)
PC JCAT NET Card FEMTO
Sonore opticalModule(光メディアコンバーター)
SANWA SUPPLY LAN-EC212RF(光メディアコンバーター)
※opticalModule は上記のように指定の電源装置以外から電源を取ると保証の対象外になります。
今まで聞こえてこなかった表現や音色が聞こえてきて感動的です。そしてなによりも録音であることを忘れさせられるような音がします。マックスオーディオ小倉店の「音楽館Twilight」で、今月、乙宗亮輔カルテットの演奏を聴きましたが、私のオーディオルームでも、しっかりと本物のドラムの音・ベースの音が再現されます。
そして、大編成のクラシックでも豊かな音が響きます。ただし、大編成のクラシックの場合は、CD音源よりハイレゾ音源の方がかなり音が良く感じます(鳴らしきれてないだけかもしれませんが・・・)
と、かなりレベルアップはしましたが、マックスオーディオ小倉店(奥の部屋)の音を聴いて、私の部屋は調音しないとダメ(むしろ調音が先?)だと思い知らされました・・・
来年は調音にも力をいれていこと思います。