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2008年09月21日
第94話 構造から見た理想のオーディオ用コンセント
電源ケーブルをエソのPC9100に統一した結果、空気感や鮮度感が劣化してしまったが、その原因は、中村製作所に使われていたアメ電のコンセントにあった。この2口のコンセントには、アキュフェーズのパワーアンプを接続して使っているのだが、このアンプを生かすも殺すも、このアース環境にかかっているので、アメ電によるこの劣悪なアース環境は、無視できない状況だった。 このアースの問題は、今年の6月に中村製作所から、トランスの試聴器をお借りした段階で、既に気づいていたが、あの時レビューに書いた「対策」というものを、とうとうやる時が来たようだ。 それは、 ○コンセントの上下口でつながっているアースを切断する ○ダウントランスのケースからコンセントのアースを絶縁する 上記を実現するために、まず浮かんだ案がタップを使ってみる事だった。前回の日記では、このタップを自作するのに必要な資材を秋葉原に買い物に行ったまでを書いたが、その後、この自作タップは断念した。なぜなら、この自作タップは想像以上に音色が変化してしまい、もともとアース以外では音に不満が無かったので、タップを使う以前の音を維持したまま、アースを切断するには、途方も無い時間と手間が掛かると思ったためだ。 もっと部品点数を減らしてアースを切断する方法はないかと考えて、新たに選んだ案が、3P→2Pの変換アダプターだった。いろいろあった中で選んだのが、アシスタンスデザインの銀メッキ仕様のアダプターだった。 早速、電源ケーブルに接続してみた。また、アースは、ダウントランス用に作ったアースタップを分解し、連用枠からアース端子を外して、アダプターのアース線に接続してみた。 もの凄い勢いで、音があふれ出してきた!! やはりアースを切断すると、音が生き返るようだ。切断することで確かに空気感等が良く表現されたのだが、中低域が痩せてしまった。確認のため、パワーアンプに以前使っていた2Pタイプである、アキュフェースの付属電源コードに差し替え、3P2Pアダプターの有り無しで試聴してみた。やはりアダプターを使うと低音の量感が随分と削がれてしまっていた。また、高域の繊細さもアダプターを使うと消えてしまっていた。タップに使われている部品点数から比べると、圧倒的に少なく、しかも僅か40ミリ程の長さしかない電極で、これ程までに音が変わってしまうとは驚きだった。自作タップよりもまだましであったが、改めて電源環境による音の変化が、いかに大きいかを思い知らされた。余談だが、この3P2Pアダプターを使っても、音質的には全くメリットが感じられなかった。使うことで明らかに音質が劣化するので、これを買うぐらいなら素直に電気屋さんにオーディオ用のコンセントに交換してもらったほうが良いだろう。 タップ、アダプターと、どんどん部品点数を減らして対策を考えてみたが、どれも採用には至らなかった。やはり部品を使うと、その音が少なからず影響を受けるので、こんどは部品を使わないで、この対策を考えてみた。 その一つが、電源ケーブル側で、アースを切断することだ。まず思いついたのが、単純に3Pのアース極に電気用絶縁テープを巻きつけることだ。そのまま巻くとテープの厚みで、コンセントに接続する際に破れてしまうので、テープを伸ばしながら巻いてみた。アース極に絶縁テープを巻いてしまったので、アースの接地はアンバラのマイナス端子から取った。そのために、アース線をマイナス端子で型を取り、写真のように取り付けてみた。 早速試聴してみると、大成功だった。PC9100による高密度なサウンドと、アース接続による非常に抜けの良い音、それと立体的な音像等、私が理想とするサウンドが描けたと満足していた。しかし、一晩明かして、再び聴いてみると、どうもおかしい。音に閉塞感が感じられた。まさかと思い、ダウントランスのアース端子と電源ケーブルのグランド側でテスターで確認してみると、無常にも針が振れてしまった。どうもケーブルの自重で、薄く延ばしたテープが押しつぶされてしまったようだった。もともとこの方法には、無理があったので、今度は電源ケーブルのアース線を切断してみようと思った。早速PC9100のプラグを分解してみたが、ケーブルとプラグ部分が接着されていた。しかも全く余裕がなくケーブルが接続されていた。できないことも無かったが、試聴してやはり元に戻したいと思っても、元通りに戻せない可能性がありそうなので、これもやめた。 というと、残された途は一つしかない。それはコンセントのアース端子を撤去してしまうことだ。ダウントランスからアメ電のコンセント7210GDを外し分解しようとしたが、中央のネジがコンセントのケース内で空回りして出来なかった。分解できないのなら、他のコンセントを流用できないかと目に付いたのが、同じアメ電の7110GHDXLだ。メッキも同じロジウム仕様だったので、これは音色が変化しない事に期待ができそうだった。更にこの7110GHDXLのアース端子を見てみると、ネジ穴が2つ設けたてあった。 「この端子を切断すれば、2口用に独立したアースが取れるかもしれない」 これは思いがけない発見だった。早速分解し、アース端子を取り出してみた。ペンチで真中に切り込みをつけて、両端をペンチでつまんでユックリ折り曲げると、簡単に折れてしまった。夢にまで見た2口独立アース端子付コンセントが生まれた瞬間だった。物凄くうれしかった。この端子間を、更にヤスリで削って、2ミリ程間隔と取った。しかし、この7110GHDXLをそのままでは、ダウントランスである2000MKⅡには取り付けられなかった。7210GDの面構えはアールがついており、7110GHDXLのそれは長方形で、角が邪魔で取り付けられなかったので、ヤスリを使ってアールを付けてみた。また全長も比べると3ミリ長かったので、併せて削った。7110GHDXLの寸法合わせが済んで、次はアースの取り回しにかかった。これはデジタル用に使っている1000Plusと同じく、117V用のコンセントをアース端子として再利用した。 本当にこんなコンセントが欲しかった。 ○ベース部分と絶縁しているアース端子 ○独立した上下口専用のアース端子 結局、自分が加工しなければ現在の所、手に入らないようだ。 個人的には、現在、市場に流通しているオーディオ用と称しているコンセントは、上記の内容がクリアーできていないので、オーディオ用としては、欠陥品ではないかと思っている。これらはオーディオ用ではなく、メッキによって色付けされた単なる医療用コンセントに過ぎない。少なくとも、上下口のアースが、コンセント内でつなが事による弊害は、今回のケース以外でも確認しているので、メーカーには、法規的な問題があるのかもしれないが、メッキと言った表面的なことに力を注がないで、構造的に、真にオーディオ用に求められている物を作ってもらいたいと、今回の作業を通して感じた。 さて、この7110GHDXLに関する一連の作業が終了するまでに、約2時間掛かった。早速試聴してみると、音色の変化は最小限に抑えられていた。意外にも付属のコンセントであった7210GDの方が、低音のゴリットした深い沈みこみは良いようだ。対して7110GHDXLは、ややソフトな印象であった。しかし、それ以外では2口毎のアース接続によると思われる圧倒的な立体感と高域の抜けや、PC9100による濃密なサウンドが聴けたので、取りあえず一安心した。 今度はダウントランス周りのセッティングをやってみた。 それぞれの足元には、ABAの整振シートを敷いた。また、電源ケーブルが干渉しないよう、高さの違う木片で調整した。 また、電源ケーブルが壁やケースに接触する部分には、テクニカの「ハネナイト」を当ててみた。このハネナイトはとても効果的で、背景がとても静かになり、SN比が向上した印象を受けた。
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こんにちわ。 試聴記さんの日記に書いてある事は 私如きにはかなり ハイレベル過ぎるように 感じるのですが それでも読まないよりは いいだろう、 少しでも参考になる事があれば という気持ちで読んでいます。 自分の足元を見ると 確かにケーブル同士が干渉しているし ノイズ、防振に関しても まだまだ課題が多く残されているなぁと 思いました。
bycoi at2008-09-21 12:17
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