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2008年10月04日
第96話 TIAS
ガラス棟のみしか行けなかったが、その感想は、大型システムの印象が、前年度と比べて非常に良かった事だ。 TEROS5000&G1GIYAにMC1.2KW&SnellA7、それとJRDGの新作プリCRITERION&Isisの大型システムが突出して良かった。 TEROS5000&G1GIYAの試聴には、最前列に座ったにもかかわらず、最初音が鳴り出したとき、G1GIYAの後ろの壁から音がしていると感じたぐらい、スピーカーの存在が消えていた。最も驚いたのは、その低音のスピード感。こんな量感を伴いながら、鳴り始めから、音がパタッと消える様は凄い、ただただ凄いと、この、低音のサウンドだけで胸が高鳴ってしまった。重量が260kgある、TEROS5000は、ほとんど小型冷蔵庫の体裁だ。しかし、その中身は、トータル0.2Fのコンデンサー!!と16個のトランスに、72個のMOS-FETが入っていた。その結果、5000W(2Ω)の出力が可能で、流せる最大電流は242Aだという。コンセントをショートしたって、最大で60Aまでしか流せないのだから、本気で使おうとしたら、電気契約から変更する必要があるだろう。そのため、本機の電源ケーブルは3本使っていて、1本は制御用で、他の2本の電源ケーブルは、プラス側とマイナス側専用になっているという。そのため、このアダプターで電源をプラスとマイナス、そして、制御用とセパレートしていた。このように電源ケーブルをプラスとマイナスにセパレートしても、15Aの電源ケーブルを使っていては、やはり容量不足だと思うのだが・・・。 また、面白いと感じたのが、ゴールドムンドからもipodを使ったトランスポートが展示されていた。展示されていたのはプロトタイプで、今年には発売する予定とあった。 今年から新たに7Fのフロアも使われ、そこの一角にデノンとマッキントッシュのブースが割り当てられていた。マッキントッシュでは、新作パワーアンプであるMC1.2KWとSnellA7、それにSACDプレーヤーの新作MCD500がデモで使われていた。今日行ったブースで、最も満足したのが、このマッキンのブースだった。TEROS5000&G1GIYAのシステムは、若干、現実離れしすぎる美音が、逆に不自然に感じた場面があったが、このマッキンのシステムは、地に足の着いた現実感と、音響装置によって作り出された理想の仮想空想のバランスが素晴らしかった。マッキンのMC1.2KWは、通常では大型システムが陥るであろう、おおまかなサウンドというのが全く感じられず、メーターの針が150Wに振れた時でも、音が潰れず、繊細な音も極めてよく表現され、非常に自然なテクスチャーが感じられた。 また、このサウンドの影には、日本製のドライブ・メカを搭載しているという、MCD500の尽力があったのかもしれない(メカはデノンのDCD-SXか?)。デバイスにはESS社のES9008を使用しているという。また、ターンテーブルも聴けたが、これはとても良かった。米国ではマッキントッシュ・ブランドとして、カートリッジとトーンアームは、以前から発売されていたらしく、しかもオリジナルだという。しかし、そのサウンドは、失礼ながら驚くべきものだった。またターンテーブル前面についているメーターは回転数を表示しているのだが、なんと、プラッターの回転をモニターでき、ベルトが伸びワウ・フラッターがでると、その揺れが、メーターの針がフワフワ振れて分かるようになっていた。また、担当者の説明では、マッキントッシュのブルーメーターや、グリーンに光るマッキントッシュのロゴやプラーーター・デザインは、夜の空港のイルミネイションをイメージして造られているそうだ。なので、聴く時は、部屋を暗くした方が、よりこのメーカーの味わいを楽しむことが出来ると感じた。 デノンでは、まず目に付いたのが、中村製作所のトランスだった。担当者に伺うと、この7Fの会議室を使うのは初めてだったこともあり、試しに使ってみたという。予想以上に効果的だったそうで、引き続きデモでも使っているという。CDPにはNSIT-1000HT、アンプにはNSIT1000Plus MarkⅡを使っていた。ニューマシンであるデノンのPMA-SX&DCD-SXは、プリメインもここまで繊細な音が聴けるようになったのかといった驚きとともに、特にヴォーカルの音質は、私が上記した好感を持った大型システムが奏でるトーンと酷似しており、凄いレベルになったと驚いた。少なくとも調整不足と感じたアキュフェーズブースよりも、好感を持った。デノンが取り扱っているキンバーの銀線に、分子を最適化したというニューフェイスが現れ、下2桁が36シリーズとなって展示されていた。 大場商事では、去年とほぼ同じシステムでIsisが鳴っていたが、今年はすこぶる良かった。 考えられ原因は、恐らくジェフ・ローランドのクライテリオンのプリの影響かもしれない。とにかく、聴いていて非常に心地よく、昨年感じた大雑把といった印象は全く無かった。 とくにデモに使われていたザンダー指揮のマーラーNo5が、あまりにも良かったので、思わず帰りに買ってしまった。 次はノードストからケーブルのエイジングマシンといった物が出展されていた。通常のエイジングでは、僅かな帯域しか使わないが、このマシンでは圧縮された2つの周波数を用いて効果的にエイジングをするという。価格は126万円だが、ノードスト代理店で、僅か?な費用で、96~150時間程度、エイジングをしてくれるサービスを始めるそうだ。 リンのブースにはDSシリーズ用に開発されたという、半導体を使ったストレージが展示してあり、価格は315000円。半導体を使っているため、HDDのような熱を発しないので、ファンレスが可能となったと言う。またLAN端子はノイトリック製を使っていてかなり堅牢な接続が確保されているようだ。私もLANケーブルを使ったアキュフェーズのCDPを使っているが、LAN接続は非常に不安定な接続なので、この接続方法は、とても興味があた。併せてこのストレージ専用のLANケーブルも発売するので、今後の動向に期待してみたい。 リンではこのストレージを用いて、デモを行っていたが、鮮烈極まりないサウンドだった。 それもKLIMAXではなく、AKURATEかMAJIKのどちらかだったと思うが、とにかく、超絶リアルサウンドだった。しかし、周りを見渡すと、真剣に聞き入っている人はいなく、みんな他のブースのデモが書かれたパンフレットを覗き込んでいた。自分もそうだったのだが、あまりにもリアル過ぎるサウンドは、最初、驚くが、聴いていると、次にどういうサウンドがするのかが読めてしまい、だんだん退屈になってくる。なのであまりにも、過ぎるサウンドというのは、案外飽きるのが早いのかもしれないと感じた。 飽きると言えば、アキュフェーズとハーマンのブースが思い当たった。まずアキュはどうゆう訳か、腰高のサウンドでヴォーカルなんかは聴いていられなかった。なのでここも30分が限界だった。ハーマンも同じで、昨日到着したばかりという、待望のレビンソンのSACDプレーヤーがあった。価格は220万円前後になるらしいが、正式にはまだ決定していないという。この到着したばかりのプレーヤーのせいなのか分からないが、音が硬くてやはり聴いていられなかった。レビンソンからは、新作パワーアンプも鳴らしていたが、どれも評価する段階ではないようだった。ショウの最終日あたりが、聞き頃になっているかもしれない。
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試聴記さん TIASの詳細なる記事をありがとうございます。 着目していた点もほぼ網羅されており、私は今年はいけないのですが、行った気にさせてもらいました。 特に、TEROS5000&G1GIYAの試聴記は凄味と現実離れの双方を感じさせてもらいましたので、良かったです。(TEROS5000はどんなに良くても個人使用には現実的でないことが良くわかりました。) またLINNのDSシリーズも気になる存在ではありますが、今後は今回の記事の観点にも留意して試聴していきたいと思いました。 あとは、Isisの件ですが、これだけ贅沢なセッティングをしていて、出てくる音が?だったらスタッフの技量を疑いたくなりますが、今年は良かったとのことなので大場商事の方も一安心なのではないでしょうか。 最近、過去の日記を調べている中で、試聴記さんの日記をすこぶる参考にさせてもらっています。今後も、有益な日記をよろしくお願いします。
byヒジヤン at2008-10-05 09:31
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