日記
2008年10月05日
第97話 音源の多様性
昨日は、先月できたH&M1号店を見に行く途中(こちらもTIASに負けず、人の行列が凄かった)、まだ見ていなかったTIAS会場のD棟をちょっと覗いてきた。AXISSではちょうどKRELLのデモがはじまる時間だったので、これに参加してきた。このデモでは、“KRELL KID”といったiPod用のシステムと、
EVO505を使って比較するという、とても興味ぶかい試聴が行われた。
両システムの音量を合わせて、音楽を流しながらCDとiPodを交互に切り替えながら試聴した。アドバンテージは明らかにEVO505を使ったCDシステムにあり、高域の伸びや解像度に隔絶した違いが感じられた。好感をもったのは、デモを行ったAXISS側も、このことを認めていた点だった。このKRELL KIDにはデジタル・アウトが無く、ビデオ用とオーディオ用、それとRS-232端子があるだけだったと思う。従ってDACもこのKRELL KIDに内蔵されたものを使用しているので、この差はある意味、妥当であろう。KRELLでは、このモデル以外にも150W/chのアンプ内蔵のiPod用の機器も展示されていた。どうやらKRELLは、ゴールドムンドやワディアのように、iPodを高性能なDACに接続して、ハイエンドオーディオとして使うことには関心が無いのかなと感じた。それよりも、iPodに入っている音源を、手軽に聴ける環境を構築することに関心があるようで、実際、AXISSの方もそのような趣旨の説明をしていたことが印象的だった。
このデモに参加して思い出したのが、今年の初めに参加した、KLIMAX DSの試聴会だった。KLIMAX DSは、現在、主なメディアである光学ディスクに代わる次世代の音楽メディアとして認知されているが、この試聴会で受けた説明では、この高音質といった目的と同じ位、重要視されたのが、手軽に音楽体験が出来るといった利便性だという。その例としてRCAプラグを挙げて説明してくれた。RCAプラグはアンバランスとも呼ばれ、現在では音響機器を中心に広く普及しているが、これら音響機器が出始めた時代は、機器毎に接続プラグの形状が異なり、その接続には苦労したという。この状況を一変したのが、RCA社が開発した、アンバラとも呼ばれるプラグ形状で、これにより、たとえ数十年前の古い機器であろうが、違う国で製造された機器でも、このRCA型の端子であれば、自由に接続して音楽を楽しむことが出来るようになったという。KLIMAX DSも、このRCAプラグのコンセプトのように、家庭内のネットワークを通してPCやNASにリッピングされた音楽情報に「接続」することで、より音楽を身近なものにできると言う。また、欧州ではCDの売り上げが激減している中で、CDをわざわざ買いに行かず、ネットで音楽をダウンロードするといった新たな入手法で、より音楽を身近に接することが、このKLIMAX DSを通してできると言う。
KRELL KIDは、通勤などで外出時に使っていたiPodを、そのままセットするだけで、音楽が楽しめ、またKLIMAX DSはダウンロードで手に入れた音楽を、今までのようにCDを棚から探してセットしなくても、GUIを操作するだけで楽しめる。音質には違いがあるものの、どちらも音楽を身近に接続できるといった点では、RCAプラグのコンセプトを継承しているように思った。
また、今回アナログプレーヤーが聴けるブースが増えた印象を受けた。それに伴って各社からフォノイコライザーの新機種が幾つかアナウンスされていた。エソテリックに
ラックスマン、それにソウリューションからも間もなくデビューするそうだ。この中で実際聴けたアキュフェーズのC-27の感想を記せば、物凄く良かった。
現在AD-2800を使ってアナログを楽しんでいるが、音楽のダイナミックスやセパレーションが驚異的に違っていた。また、特に関心を持った点は、MC時の負荷が3Ωからサポートしていた事だった。今、インピーダンスが1.8Ωのカートリッジを使っているので、一度、借りてみて、自宅で試してみたいなと思った。このフォノイコを担当された方も仰っていたが、アナログがこんなに音が良いとは思っていなかったそうだ。
来年は次世代メディアとしてデビューしたSACDが10周年を迎える。翻ってみると、当時はiPodすらなく、また、ダウンロードして音楽を楽しむといった概念すらなかったので、SACDの開発陣は、現在、台頭してきているこれらの思わぬ刺客に戸惑っているのかもしれない。しかし、もっと驚いているのは、既にCDが駆逐したと思われていたアナログ・レコードに、こんなにも勢力が残っていた事ではないだろうか。しかも、このアナログ・レコードはデジタル群とは違い、カートリッジの調整をしたりレコードの手入れをするといった、デジタル技術が排除してきた「手間」といったものをも楽しむ側面があるので、これはSACDなどの光学ディスクが成熟した社会から見たら、iPodと同じ新たな音楽メディアの出現とみてもいいのかもしれない。
CDにSACDと言ったディスク系にiPodやダウンロードといったシリコン系、それにアナログ・レコードと、過去にこれ程、音源が多様化した時代があっただろうか?しかもそれぞれのメディアの違いをも楽しむことができる機会に巡り合うことが出来、今回のTIASに来場してとても幸運だったと感じた。
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こんにちは
アナログ大好き人間の私に とっては だんだん良い環境に
成ってきています でもレコードは新品 中古に かからわず
値段が上がり し過ぎ だと思います
byJAZZLAND at2008-10-07 14:47
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