元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

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ホームシアター「建築」記
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
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日記

4Kシアターへの道/ビクターの新型4Kプロジェクターを見てきました。

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2011年10月22日

新子安のJVCケンウッド本社で行われた、新型4Kプロジェクターの先行視聴会に行ってきました。出荷まで一ヶ月あまりということで、ほぼ最終のクオリティがチェックできたのではないかと思います。デモは三部構成で、最初は100インチのスクリーン(マリブ)二面を使って、X3とX30の比較、X7とX70Rの比較をそれぞれ行い、最後は150インチのシネスコスクリーン一面を使ってX90Rのデモという進行でした。私の視聴場所はちょうど二つのスクリーンの間、シネスコの真ん中やや後方で、非常によいポジションでした。

奥がX70RとX30、中央がX90R、手前が旧型のX7とX3。

X3とX30の比較はアンドレア・ボチェッリの輸入版BD「Vivere Live in Tuscany」から、サラ・ブライトマンとのデュエットの「Time to say goodbye」を再生。新しく搭載された「ステージモード」を使ったものでしたが、旧機種より若干明るいハイライト、若干締まったローライトと、正常進化を伺わせる他、なぜか映像の質感が新型の方が滑らかに思えました。次は「ガフールの伝説3D」で、ここでは明るさで有利な新型が、絶対的な明るさだけでなく、その余裕からくる階調の豊富さ、自然な立体感などで大きく差を付けていました。3D映像の明るさでは新旧で1.7倍の違いがあるそうですが、見た目にも明らか。

ここでX7とX70Rの比較に移行。まず最初に見たのは、2Dの「アバター」を内蔵の2D->3Dコンバージョン機能によって3D化したもの。業務用として発売されている単体コンバーターの機能をプロジェクター用に移植したものということでしたが、それなりに自然な3Dになっていたと思います。ただし、元々の絵より輪郭をくっきりさせているようで、画面のあちこちにピントが合ってしまっているような、ある意味テレビ的な絵になっているという印象を持ちました。これで本日の3D視聴はおしまい(!)後はひたすら4Kのデモに終始します。ちなみに眼鏡は充電式の新型になりました(相変わらず別売り)が、別体のエミッター(やはり別売り)が必要なのは変わっていません。ところで3Dのデモもスクリーン二面で同時に行っていましたが、二面がちゃんと同期していることに小さな驚きを覚えました。ソース機器がクロック供給元になるHDMIならでは!?

さて肝心の4Kですが、ビクターの4Kはネイティブ解像度の映像デバイスを作ってきたソニーとは異なり、デバイスはあくまでもHDで、これを倍速駆動させフレーム毎に「eシフトデバイス」で反画素ずらした映像を投影することで、時分割で4Kの映像を実現しています。なので、同じく倍速駆動が必要な3Dを投影する際には4Kにはなりません。また、2Dをそのままの解像度で見ることもできず、必ず4Kになるとのことです。ちなみにビクターの4KはQHD(3840x2160、それぞれHDの倍)で、デジタルシネマの4K規格もカバーしたソニーの4K(4096x2160)と異なるのも興味深いところ。また、ソニーはHDMI端子から4K映像の入力もできますが、ビクターはあくまでもHD入力を内蔵のアップコンバーターで4Kにして見るというのも大きな違いです。

デモはX70RとX7をサイドバイサイドで同じ映像を映して行いましたが、解像感に関してはX70Rが明らかに高く、X7がピントが甘く見えてしまうほど。これに関してはビクターの方から「決してセッティングで差を付けている訳ではない。これが実力。」というコメントが入るほどでした。ビクターのアップコンは周波数の高いところを中心に処理を行い、低いところは思い切って切る、とのことで、元々解像度が高いソースにより効くとのこと。確かにテスト映像の毛玉や筆、髪の毛などはいかにも高精細でしたが、アウトフォーカスの部分は不自然な感じはしません。それでも全体的に硬い絵になるという印象を受けましたが、これは4段階に調整することが出来、今日のデモでは一番効くモードを使っていたとのことで納得しました。視聴は続き、フィルム的高画質の「恋に落ちたシェイクスピア」デジタル撮影の「英国王のスピーチ」と見ましたが、やはりフォーカス感の良さは印象的で、これがこのプロジェクターの最大の特徴と言ってよいのではないでしょうか。この機種からRGBのレジが1/16画素の単位でしかも画面を11x11に分割してそれぞれで調整できるようになっています。三管時代を思い出しますが(調整すると十時の真ん中を中心にアナログっぽくズレます!)時間が経ってもずれないのがよいところ。調整は電気的に行っているということでした。デモ後に見せていただいた調整画面ではレジがビシッと合っており、グリッドが見えないことに感激しました。その後見た「ツーリスト」や「山猫」では色数の豊富さとダイナミックレンジの広さに好印象を持ちましたが、やはりフォーカス感、高精細感が印象的で、このモデルはシャープな絵が好きな方には堪えられない魅力があるのではないでしょうか。

最後のX90Rはソロで150インチシネスコスクリーン(スチュワートHD130)でデモを行いました。まずはレンズメモリー。これはシネスコやビスタなど画角に合わせて3つのポジションを設定し、映像によって呼び出すことが出来るというものです。デモでは「ダークナイト」のIMAX収録の部分(ビスタ)と通常のフィルム収録の部分(シネスコ)で切り替えて見せていました。これまでのアナモルフィックレンズに比べ、レンズ部分で生じていた画質の劣化がないこと、4Kによってシネスコでも縦1600ライン程度の解像度が確保でき、1080ラインを使い切るアナモルフィックレンズ方式に比べても解像度でも優位であることが特徴だそうです。切り替えには多少時間がかかり(ズーム、シフトを順番に変えているようでした)、「ダークナイト」をリアルタイムで切り替えながら観るのは難しそうですが、レンズ屋さんを廃業に追いやる可能性はありそうです。さらにX90Rにしかないのが、isf準拠のカラーキャリブレーション機能。これは発売後にPCソフトを供給するかたちで実現するそうですが、市販のカラーメーターを使用して色の調整が出来るとのことで、本体で出来る範囲を超えた調整機能が実現するそうです。ついにisf準拠になったのも嬉しいところ。筐体にも誇らしげにisfロゴがついていました。これは制作時に意図した色を出来るだけ正確に我が家で再現したいと考える私的には、4Kと同じくらい重要な要素です。

さて、今回のデモのスクリーンは全てスチュワートで、この点についても質問してみましたが、一人のエンジニアの方がスチュワートが良いと仰る一方で、もう一人の方はマットが好みで、新型の余裕のある明るさから是非マット系スクリーンで見て欲しいと仰っていました。

ソニーのVPL-VW1000ESを見ていないので何とも言えませんが、仕様や機能からは未来志向で現時点での4Kフル対応のソニーに対し、現実指向のビクターと方向が異なっているように思います。ビクターのデバイスはネイティブ4Kではありませんが、ネイティブ4Kの映像を入力することも出来ません。つまり、本当の4K映像を見ることはかなわないのです。これに関してはやはり価格の問題を一番に仰っていました。価格据え置きで今回製品化するにはネイティブ4Kは出来なかった、とのことです。一方で現存のBDなどHD映像を4K技術でより美しく映すということに関しては、ビクターの新型プロジェクターはそれなりの結果を出していると思います。エンジニアの方は、ソニーと比較してビクターの4KはQHDでHDの整数倍であることも画質に好影響をもたらしており、また直視型ディスプレイから撤退したこともプロジェクター専用の開発が出来たという意味ではプラス(苦笑)と仰っていました。主催のAVACのスタッフには、すでにVPL-VW1000ESの予約を入れてあり、最終的には発売までにどちらにするか決めると前置きした上で、DLA-X90Rの予約を入れて会場を後にした私でした。

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  1. こんばんは

    本日、名古屋で開かれたビクターの先行視聴会に行ってきました。
    (司会者が自社名をJVC&ケンウッドホールディングスとか言っていたような…)
    ビクターって名前のほうがわかりがいいですよね。

    名古屋では120インチのスクリーンで、X3とX30の比較、X7とX70Rした。

    自分の目では、X7、X70Rとの比較で、映像を見る前は4Kなので大幅な画質の向上を期待したのですが、実際は正直それほどでも…という印象でした。

    ビクターのアップコンは周波数の高いところを中心に処理を行い、低いところは思い切って切る、とのことで、元々解像度が高いソースにより効くとのこと

    個人的には、4Kよりもアップコンなどの映像処理が、自分の好みの絵であるかのほうが大きいと感じました。
    ソニー・東芝の映像処理が同様な絵を出すか楽しみです。

    byゆたんぽ at2011-10-22 21:58

  2. そうですか。私の眼で見たところでは、こちらではX7とX70Rは特に解像感のところで明確に差がありました。

    一方で、

    >4Kよりもアップコンなどの映像処理が、自分の好みの絵であるかのほうが大きい

    というのはある程度同意できます(「好み」だけが評価軸というのは私は賛成しません)。そういう意味でシャープが「ICC」という名称でCEATECで担いでいた、もとソニーの技術者のアップコン技術など、多様化してきた現状を歓迎したいと思います。今後アップコンは一大分野としてコンポーネントのレベルで(DAコンバーターのように)普及する可能性もあると思います。

    by元住ブレーメン at2011-10-22 22:22

  3. 元住ブレーメンさん、こんばんわ。

    レポート、お疲れ様です。
    大変興味深い内容でしたので、何回も読み返してしまいました。

    本日は所要でイベント参加はあきらめておりましたので貴重な情報を提供下さりありがとうございます。
    X70R、X90Rも良さそうですね。
    カーブドシネスコスクリーン+アナモフィックレンズ使いの私としては、ちと気になる点もありました。

    ----<気になる点引用部分>----------------------------------
    これまでのアナモルフィックレンズに比べ、
    レンズ部分で生じていた画質の劣化がないこと、
    4Kによってシネスコでも縦1600ライン程度の解像度が確保でき、
    1080ラインを使い切るアナモルフィックレンズ方式に比べても
    解像度でも優位であることが特徴だそうです
    ----<気になる点引用部分>----------------------------------

    上記の部分ですが、
    現行プロジェクターや一部のBDプレイヤーは、
    シネスコスクリーンを利用するユーザを想定して、
    Vストレッチ(映像を縦に引き伸ばす)機能を持っています。
    ※引き伸ばした後で、アナモフィックレンズ側で横に引き伸ばす。

    16:9スコープ収録映像ソフトの場合ですと、
    上下の黒部分があるため、縦1080ラインは使い切っておりません。
    このため、シネスコスクリーンで普通に再生すると超額縁映像になります。
    今回のレンズメモリー機能は、この超額縁映像を以下のサイズに、
    解像度変換してから、縦横1.33倍にズーム後シフトで調整していると思われます。
    横1920×1.48≒2840
    縦1080×1.48≒1600

    X70R、X90RについてもVストレッチモードがあるのであれば、
    横3820ライン、縦2160ラインを使い切るはずで、
    アナモフィックレンズを利用した映写のほうが解像度的には有利になるのではないでしょうか。
    アナモフィックレンズを通すため、光学的に横に引き伸ばすことになりますが、そこは趣味の世界ですね。

    うーん、でもどんな絵が出るんだろう。
    実際に比較してみたいですな。
    気になります。

    byガッツ at2011-10-22 22:57

  4. ガッツさん、元住ブレーメンさん、こんばんは

    アナモフィックレンズを利用した映写のほうが解像度的には有利になるのではないでしょうか。

    その通りだと思います。
    名古屋の司会者の話だと、アナモフィックレンズだけで、プロジェクターと同等の金額が必要なので普及しませんでした。
    そこで4Kのシネスコ映像の拡大って、話し方だったと思います。
    Vストレッチ機能は、あるかないか聞かなかったですが、12Vトリガーの端子はあるので、Vストレッチ機能あるのかな?
    僕も、ガッツさんもDVDOあるので問題ないですが…
    4K+アナモフィックは試してみたいですが、90インチビスタサイズでは、効果があるのかな?

    byゆたんぽ at2011-10-22 23:16

  5. ゆたんぽさん、元住ブレーメンさん、こんばんは。

    なるほど、了解です。
    4K+アナモフィックは90インチでも効果あると思いますよ。
    少なくとも画素が確認できないくらいになっているでしょうし。
    4KプロジェクターのVストレッチ機能については、
    BDプレイヤーやスケーラー側でストレッチした場合、プロジェクター側で4K2K解像度変換され、16:9フル表示。
    アナモフィックレンズで横伸ばしって感じで今までどおりの使い方が可能ですかね。
    質問してみないとわからないですね。

    ではでは。

    byガッツ at2011-10-22 23:41

  6. ガッツさん、この機種の場合、シネスコの2.35:1の映像は3840x1630にアップコンされ、レンズメモリーでその範囲をシネスコスクリーンに投影する(スクリーンの上下の範囲外にも黒を映している)ということになります。説明員の趣旨としては、現在のフルHDのプロジェクターでVストレッチした上でアナモルフィックレンズでHストレッチするより画素も多く、レンズの収差の心配もしなくてよいので有利、ということでした。また、単純な補間ではないアップコンを必ず本体内で行う訳で、縦にだけストレッチした映像がどう影響を及ぼすかも未知数です。4Kだと150インチでもグリッドは見えず、確かにここまで画素が多くなると、あえてストレッチする必要があるか、というところでしょう。

    by元住ブレーメン at2011-10-24 10:23

  7. 元住ブレーメンさん、こんばんわ。

    なるほど、そういことですね。
    シネスコスクリーンで十分高精細なな映像が楽しめる訳ですからね。
    アナモフィックレンズを日本で普通に購入する場合、それだけでプロジェクターが1台購入できてしまいますしね。
    やはり、シネスコカーブドスクリーン+アナモフィックレンズは異端児ですからね。


    カーブド+アナモ+4K2Kという組合せを実現できるなら、
    是非観てみたいです。
    まー、普通にシネスコ+4K2Kでも観てみたいのですがね。
    この辺は、某販売店さんや雑誌主催のイベントなどで実現してもらいたいですね。

    ちなみにカーブド+アナモを使う場合での話しになりますが、OPPOのBDP-9xのような再生機側でストレッチした映像をVW1000ESに入力した場合、単純に16:9FULLHD情報としてアップコンのみ作用するでしょうから問題ないでしょうね。

    byガッツ at2011-10-24 22:39

  8. ガッツさん、アップコンに関してはビクターもソニーも単純な線形補間ではなく、信号の周波数や階調を分析した上で適応型のアップコンをかけています。Vストレッチは単純に映像を縦方向に間延びさせ周波数を低下させてしまうので、適応型アップコンとの相性は注意しておいた方が良いと思います。

    もうひとつシネスコに関しては、アナモレンズと切り離して考えても良いのではないでしょうか。

    by元住ブレーメン at2011-10-25 12:54

  9. 元住ブレーメンさん、こんばんわ。

    なるほど、今回のやつはアナモ使いのユーザにとっては鬼門かも知れないのですね。

    4K2Kプロジェクター単体の機能を使った映像の方が、高精細ということであれば、わざわざアナモを使うことも無いですからね。
    好奇心から、アナモ使わない映像、使った映像を比べてみたいのですがね。
    どうも、アナモに縛られてしまっているようで(笑)


    ではでは。

    byガッツ at2011-10-25 22:36

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