日記
VPL-VW1000ES: ImageDirector3との格闘
2012年01月17日
VPL-VW1000ESのガンマカーブを詳細にコントロールできるPCソフト、ImageDirector3をようやくプロジェクターに接続して作動させることができました。なぜこんなに苦労しなければならないのか。このソフトの最新バージョンはクレジットによると2008年で、それ以来アップデートされていません。Windows7は正式サポートされておらず、64ビットOSではインストールさえ出来ません。現行のVaioがことごとくWindows7 64-bitなのにこれはどういうことか。外注まかせで作ったか、内製でもプログラマーが異動してしまって手が付けられないのでしょう。ソニーの社内の開発体制が眼に見えるようです。ImageDirector3は本来Ethernetでプロジェクターと接続できるはずなのですが、PCのブラウザからプロジェクターのWebページにアクセスできているにも関わらず、何をやっても(固定IPや直接続など)ImageDirector3から接続は出来ませんでした。結局、USBアダプターを使用してRS232C経路で接続。しかし今日現在、RS232Cポートを持つPCがどれだけあるというのでしょうか。

激昂するのはこれくらいにして、今後詳細な調整をImageDirector3を使って行っていこうと思いますが、ここでカラーメーターを使った測定について紹介しておこうと思います。私はカラーメーターはSpyder2を使用しており、前回の記事で紹介した通り、測定ソフトはHCFRを、測定ソースはAVSHD 709を使用しています。一万円程度で購入したカラーメーター以外は無料ソフトを利用しています。実際の測定は以下のパターンを測定しています。まずグレースケールを10%きざみで0-100%、ニアホワイトで90%-100%を1%きざみで、ニアブラックで0%-10%を1%きざみで。色再現性に関しては、RGBのプライマリーカラーを0-25-50-75-100%のサチュレーションで、つぎにYCMのセカンダリーカラーを同様に0-25-50-75-100%のサチュレーションで、最後にコントラストを0%、100%、ANSI1、ANSI2の順に測定します。
一回の測定がほぼ30分かかります。シアタールームに迷光があるとさらに時間がかかります。私はPCもろとも遮光ブランケットをかぶって測定に臨んでいます。ちなみにVW1000ESは電源ランプが前面からも見えるタイプで、これがローライトの測定に悪さをします。
レス一覧
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元住ブレーメンさん、どもです。
Spyder2だとフリーソフトが使えるのですよね~。
測定時の機器類のLEDなどが結構な邪魔をしてしまうのですね。
了解しました。
測定の間は対処が必要ですね。
ID3については、マニュアルに利用できる組合せとして紹介されているので、なんとかして欲しいですね。
正直なところ、対応OSの件についても64ビットにも対応して欲しいです。
ではでは。
byガッツ at2012-01-18 00:10
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元住ブレーメンさん、おはようございます。
はじめてレスさせて頂きます。よろしくお願いします。
私はvw1000の所有者ではありませんが、この機器のquality とpotentialに敬意を表してこのサイトを覗かせて頂いています。強烈な刺激を受けている昨今です。
30年前から目視調整で得られた画像に満足していたのですが、過日PJにキャリブレーションを行ったところ、やはり機器は経時的に狂って来るものだと数字・グラフで見せつけられました。目視的には自覚できる程では無いですが、再調整は欠かせないですね。
願わくば、私のように機器に強くない者でも、wizard式に画像調整を簡単にできるようなソフトが、PJでも広く出回ると有り難いですね。(JVCはX90に出したような)
元住ブレーメンさん、ガッツさんらの pile web コミュニティへのこのような投稿が、メーカーを後押しする力になっていけば良いですね。
そう願っています。
byミスタケイ at2012-01-18 08:13
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ガッツさん、今度ColourHCFRを使った測定のやり方をもう少し詳しく書いてみようと思っています。
ミスタケイさん、「慣れる」というのは人間の偉大な能力の一つで、気にならなければよい、楽しければよい、というのも決して間違いだとは思いません。私も、ホームシアターで映画を観るのにキャリブレーションは必須などと言う気もありませんが、せっかく買った機器の性能を最大限に発揮したい、あるいは映画製作者の表現や意図を正確に自宅で再現したいと思われる方にはぜひキャリブレーションを試してみて頂きたいと思います。ホームシアター大国アメリカではキャリブレーションなしでは機器を購入したお金がもったいないという風潮まであるくらいです。
今回はソニーとJVCで完全に方向性が完全に分かれました。購入までに双方のメーカーの担当者とそれぞれ話をする機会がありましたが、カラーマネージメントを真剣に捉えているJVCに対し、ソニーの担当者は「調整をするユーザーは少ないらしいので(本当?)」と機能を端折った理由を述べていました。
by元住ブレーメン at2012-01-18 15:11
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元住ブレーメンさん、どもです。
測定のやり方、是非よろしくお願いします。
最近は、AV各誌でも、キャリブレーションについて記載されているものを見かけますよね。
AVレビューでも鴻池さんが「isf」について触れていますし。
AVを知識として楽しむという点においても、知っていて損は無いです。
実践する、しないは人それぞれということで。
オートキャリブレーション機能を搭載する決断を下したJVCは、やっぱり凄いですよ。
SONYも、そういう良い機能は取り込んで欲しいですね。
「isf」認定されている機器というだけで基本はOKというお墨付きですからね。
ではでは。
byガッツ at2012-01-18 23:19
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元住ブレーメンさん
お返事有り難うございました。
>せっかく買った機器の性能を最大限に発揮したい、あるいは映画製作者の表現や意図を正確に自宅で再現したいと思われる方にはぜひキャリブレーションを試してみて頂きたいと思います<
仰せの通りで賛同いたします。今後学んでいきたいと思います。
1つ教えて頂きたいのですが、
測定上一番前提になる、カラーメーター、これの信頼度、すなわち工場出荷時の個体差、経時的狂いなどは心配ないのでしょうか。これ自体をcaliblation する仕組みの存否にいて、教えて頂ければと思います。
初歩的な質問ですみません。
byミスタケイ at2012-01-19 15:00
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ミスタケイさん、カラーメーターはそれ自体をキャリブレーションする機能は今のところありません。定規や体重計やガイガーカウンターを正確だと信じて買う感覚と同じだと思います。
by元住ブレーメン at2012-01-19 23:36
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元住ブレーメンさん
早速のお答えを有り難うございました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
byミスタケイ at2012-01-20 19:21
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