元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

マイルーム

ホームシアター「建築」記
ホームシアター「建築」記
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一…
所有製品
  • HDDレコーダー
    PANASONIC DMR-4W400
  • センタースピーカー
    B&W HTM2
  • 液晶テレビ/ディスプレイ
    PANASONIC TH-55GX850
  • 一眼レフ ハイクラス
    NIKON D850
  • BDプレーヤー
    PANASONIC DP-UB9000

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日記

ディスプレイキャリブレーション:その意義と実践 Appendix

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2012年01月31日

前回までの連載で、テレビやプロジェクターなどディスプレイデバイスをリファレンスセッティングにキャリブレーションする方法を解説しました。ここでは、せっかく調整したディスプレイを使ってソフトをリファレンス再生するためのポイントをいくつか取り上げたいと思います。リファレンス再生の重要性は、連載の一回目に書いた通り、なるべく忠実にクリエイターの表現意図を自宅のホームシアターで再現することで、作品に対する理解を高めるということが基本にあります。自分の好みに合わせて観たいように映像を調整するのとは対極の世界です。

まず、プレーヤーやAVアンプなど前段になる機器についてですが、ソフトのオリジナルの信号がそのままディスプレイに伝送されるよう、なるべく色づけのない、ストレートな再生をするようこころがけましょう。最近は色々と映像を補正する機能がプレーヤーや時にはアンプにも搭載されていますが、カラーコレクションやカラーエンハンスメントなど輝度や色合いを変えてしまうような設定はもちろん、カラースペース変換につながるような設定も避けた方がよいです。具体的には、アップコンバートの際に生じるNTSC -> HD709変換や、HDMI出力をRGBにした際に生じるYCbCr -> RGB変換はその過程で信号を変えてしまうリスクを伴うので、プレーヤーに設定がある場合、再生解像度は「オリジナル」を、カラースペースはブルーレイのオリジナルに一番近いYCbCr(またはYUV)4:2:2を選びましょう。ディープカラーについては、再生できるビット数は結局ディスプレイの実力によるので、これまた再生映像に明らかにメリットがある場合以外はオフにした方が良いと思います。これらの設定値はビデオの伝送に必要とされる帯域を低減し、音質の改善につながるケースがあるという、プラスの副作用があります。例外は、プレーヤーとディスプレイの間に何らかのプロセッサーをはさんで映像を加工する場合で、これも必要最小限にしたいですが、どうしても必要な場合もあると思います。ブルーレイに収録されている映像は8-bitですが、それを8-bitで伝送して8-bit精度で加工すると、過程に冗長性がないので、必ずトーンジャンプを生じます。これを避けるには、10-bit以上の精度で演算できるプロセッサーを使用し、10-bit以上の精度で伝送すると良いでしょう。ノイズリダクションやフレーム補間(ソニーのモーションフローやJVCのクリア・モーション・ドライブ)もリファレンス再生の原点からは不要です。私は特にネガな部分も含めて24コマの世界を崩さないことが映画の鑑賞には重要だと考えています。フレームレートに起因するカタカタ感や撮影ボケこそが、映画がテレビではなく映画らしく見える要因だと思うからです。一方で、24p収録されたコンテンツが60iで伝送・記録された場合(映画がテレビ放送された場合など)に、プレーヤーがそれを24p再生できる場合(パイオニアBDP-LX91など)は、そうするべきです。プルダウンを元に戻しオリジナルに近づくことはもちろん、これまたビデオ帯域の低減(24p=48i<60i)になります。つけ加えると、メーカーからの出荷状態と異なる改造機(ショップオリジナルや「〜バージョン」と謳ってパーツに手を加えたもの)はその出力の基準が変わってしまっている可能性があり、そういうプレーヤーの使用はお勧めしません。

もうひとつ、ColorHCFRを使用するにあたって測定を圧倒的に省力化する方法があります。これは正しく理解されないとキャリブレーションそのものの結果がおかしくなってしまう可能性があるので、リスクがあり、あくまでもBD再生に使うプレーヤーでテストソースBDを再生するのがベストであるとまず強調しておきます。ColorHCFRには自ら測定メニューに合わせたパターンをディスプレイに映す機能があります。例えば、PCのディスプレイをキャリブレーションする場合、ColorHCFRをインストールしたPCのディスプレイに測定パターンを映し、測定し、終わったら次のパターンに移ることを自動でやってくれます。一つのパターンの測定の度に終了をまって次のパターンにフォワードする手間が全部省けるのです。そしてこれを外部ディスプレイに映すこともできます。つまり、手持ちのPCがHDMI出力やディスプレイポートを持っている場合、これをキャリブレーションするディスプレイにつないで自動測定ができます。問題は、外部出力がきちんとしたカラースペースやガンマに準拠しているかどうかです。私のVaioにはHDMI出力があり、コンパネには映像をDVD/BDの色モードにする(この時点でふたつは別物で、かなり怪しい)設定があるので、追い込みの前半ではこれを活用しました。最終的な調整はもちろんプレーヤーで行いましたが、粗調整の省力化には有効です。

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