日記
恒例:今年のベストBD 2012
2012年12月25日
前の書き込みから随分間があいてしまいました。リビングやベッドルームなど、ちょっと新機軸のAVシステムアップも進行中なので、こちらは別途書きたいと思います。さて恒例の「今年のベストディスク」(昨年はこちら)、事前の予想ではCGを(文字通り)駆使し3Dで高い完成度を見せた「ヒューゴの不思議な発明」、5K+3Dの「アメイジング・スパイダーマン」、3Dを捨てIMAX撮影にこだわった「ダークナイト・ライジング」といったところが覇を競うと予想していました。しかしてその結果は。。。
(視聴システム:130インチスクリーン+9.3chサラウンド)
プロジェクター:Sony VPL-VW1000ES
スクリーン:OS ピュアマットIIEX 130インチ
BDプレーヤー:Oppo BDP-95
AVアンプ:Pioneer SC-LX90
スピーカー:Sonus Faber Amati Homage/Cremona Center
サラウンド:LINN KOMPONENT104
ウーファー:ECLIPSE TD725sw/JVC SX-DW7
ベスト・ヴィジュアルディスク賞
-手が切れそうな解像感-

「ドラゴン・タトゥーの女」
全編をREDでデジタル撮影したミステリー・スリラー。アカデミー編集賞受賞。自ら書いた実業家の悪行を告発する記事が裁判で否定された失意のジャーナリストが、国で有数の企業を保有する家族から40年前の娘の失踪事件の調査の依頼を受けます。本国スウェーデンでヒットした映画のハリウッドリメイクで、監督はデビット・フィンチャー。主役に007でおなじみのダニエル・クレイグを起用し、印象的なヒロインは新鋭ルーニー・マーラ。ロビン・ライトやクリストファー・プラマー、ステラン・スカーズガードなどベテランが脇を固める布陣で映画としての完成度も高く、PG13前提で(ここ大事)オススメできます。映像はもうキレッキレに高い解像感が気持ちよい。同じ監督が同じRED社のカメラで制作した「ソーシャルネットワーク」は非常にデジタル「臭い」絵で、暗部は粘る一方、明部は簡単に飛んでいましたが、学習効果が出ているのか、抑えめのトーンと欲張らない色レンジと引き換えとしても圧倒的な解像感を実現しています。
他の候補ディスクは確かに高いレベルの映像を見せてくれはするのですが、「ヒューゴ」は肝心の3D版での2D版と比べて明らかに乏しいトーン階調が気になり、「アメイジング・スパイダーマン」は解像感や色再現、グレイン感などからの感性に訴える総合的な「高画質感」で今ひとつ、「バットマン」はIMAXでハッとさせるシーンも多々あるものの、暗いシーンで絞りを開けた撮影が多いせいかピンぼけで興ざめすることがママあり、総合的なトップに推すことが出来ませんでした。
今年は3D映画の質が安定し、おとぎ話の王道「ナルニア国物語第3章」やクラシックを崩しまくった「ガリバー旅行記」、良い塩梅の冒険活劇「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」など、安心して観られるものが多かったことも特筆しておきたいと思います。その他、「300」の独特の映像表現をさらに進化させた「インモータルズ」や3Dで再発になった「ファインディング・ニモ」や「アイ・ロボット」も観る価値のあるディスクとして挙げておきます。
ベスト・サウンドディスク賞
-空から降ってくる重低音-

「ダークナイト・ライジング」
音質に関しては、ビッグ・バジェットの映画が有利という「公式」は今年もゆらぎませんでした。撮影面で文句をつけた「ダークナイト・ライジング」ですが、音質的には珠玉と言って良いと思います。ダークナイト三部作で前二作のDolby TrueHDからDTS-HDに鞍替えした効果はサラウンドチャンネルの量感にありありと現れており、これだけの壮大かつリアルな重低音がリアから聞こえてくるディスクはまずありません。高さや質感も良く出ており、音量の大小を問わず全編を通して高度な音響構築を楽しめる秀作です。
他の佳作としては、充実した音響を実現したTrueHD 7.1の二作「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」と”スピルバーグの青春”「スーパー8」、定番となったDTS-HD陣営からは細かい環境音から臨場感を良く出す「シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム」と「ザ・タウン」を挙げておきます。
ベスト・アニメーションディスク賞
-ふわふわの毛並み-

「長ぐつをはいたネコ」
3D版が評価の中心ですが、「ヒューゴ」で感じたネガはアニメーションということもあり全くなく、高い解像感と併せて安心して見ていられます。長靴をはいた猫、ジャックと豆の木、ハンプティ・ダンプティと色々なストーリーがごちゃ混ぜになった作品ですが、ちゃんとまとまっており、$554Mを挙げた米興行収入やアカデミー賞へのノミネートなど、シュレックシリーズからのソロデビュー第一作は成功裏に終わったといってよいでしょう。次はドンキーのソロデビューに期待?
この他の優秀作としては表情を取り込む顔面カメラによる「パフォーマンスキャプチャ」というモーションキャプチャ技術をさらに押し進めたアニメーション技術をフル活用してクラシックな漫画をスクリーンに蘇らせた「タンタンの冒険」や古典的なアニメの3D化に敢えてチャレンジした「美女と野獣」、人気作の続編を3Dでパワーアップした「カンフーパンダ2」を挙げておきます。
3Dが一定の基準に達し、4K再生機器が出始めた今年。来年は4Kのソースの確立に期待したいと思います。
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元住ブレーメンさん
こんにちは、いつも大変参考にさせていただいています。去年のベストのラプンツェルは未だによく観ています。今年は3D熱が落ち着き(良い意味では)安定した品質のものが増えた気がします。アバターの3Dも出たし、タイタニックも3D化したので、残る大物はスターウォーズやハリーポッターの3D化くらいでしょうか。。。
音声のほうはDTSMA6.1chや7.1chのタイトルが今年は増えたような気がします。こちらはフロントハイトとか更なる立体化はどうなるのでしょうか。。。
来年は2k4kのコンテンツが出てくるのが楽しみです(といってもまだ再生環境もないのですが。。。)
byモニオ at2012-12-26 11:02
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元住ブレーメンさん
今年はハードに掛けてしまい・・・ ソフト面はエアチェックに頼ってしまった一年でした。 ディスクファイルには未視聴のBD-Rが山とあります(笑) 新作は中々見る機会がありませんネ。
でも・・・ ベストBDは 画質も音質も気になる存在ですね。 早めに入手しないと・・・ 3Dは未だ見れないんだけど(笑)
byアコスの住人 at2012-12-26 19:46
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元住ブレーメンさん、どもです。
私も最近、全然カキコできてませんでした。
めちゃ、忙しくて(T_T)
やっぱり、「ドラゴンタトゥーの女」は高画質ソフトですよね~。
仕事納めまであとわずか。
私も早く、映画を再生しまくりたいです。(笑)
そういえば、VW1000ESの調子はどうですか。
うちのは、ランプ輝度が確実に落ちてきていますね。
なので校正作業は必須ですね。
最近、Kakaku.comの縁側サイトでキャリブレーション関連の話題が盛り上がってきてますね。
帰ったらすぐ寝る生活パターンになってしまったため、コメント残せておりませんが、X75Rの情報などが掲載されております。
ではでは。
byガッツ at2012-12-26 23:34
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モニオさん、ラプンツェルは未だにトップクラスの完成度を誇っていると思います。スターウォーズは3D版は出ると思いますが(新作も楽しみ!)ハリポタ3Dは最終二作で打ち止めの気がします。
アコスさん、うちはステーションサインが導入されたのを機に昨年WOWOWは解約したのですが、その分アマゾンで買う数が増えて未見ディスクの量は減っていません。。。
ガッツさん、毎度です。キャリブレーションは冬休みの宿題です(苦笑)。センサーも買い直そうと思ってます。
by元住ブレーメン at2012-12-27 18:24
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