元住ブレーメン
元住ブレーメン
高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

マイルーム

ホームシアター「建築」記
ホームシアター「建築」記
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一…
所有製品
  • Blu-ray Discレコーダー
  • HDDレコーダー
    PANASONIC DMR-4W400
  • センタースピーカー
    B&W HTM2
  • 液晶テレビ/ディスプレイ
    PANASONIC TH-55GX850
  • 一眼レフ ハイクラス
    NIKON D850

レビュー/コメント

カレンダー

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

お気に入り製品

日記

恒例:今年のベストBD 2013

このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年12月27日

2013年も残りわずか。さて今年も今年発売されたオーディオビジュアルの優秀なブルーレイ・ディスクをご紹介するのですが、例年のようにカテゴリー分けをせず優秀盤を十枚選んでお送りします。3Dかつ7.1chサラウンドの作品が増え、ホームシアターシステムの本領を発揮する秀作が多くなって来たのが嬉しいところです。

(視聴システム:130インチスクリーン+9.3chサラウンド)
プロジェクター:Sony VPL-VW1000ES
スクリーン:OS ピュアマットIIEX 130インチ
BDプレーヤー:Oppo BDP-95
AVアンプ:Pioneer SC-LX90
スピーカー:Sonus Faber Amati Homage/Cremona Center
サラウンド:LINN KOMPONENT104 x6
ウーファー:ECLIPSE TD725sw/JVC SX-DW7 x2

プロメテウス 3D
画質/音質ともに非常にレベルの高い作品。オーディオはDTS-HDMA7.1です。リドリー・スコット監督が自ら「エイリアン」の原点を描くということで、非常に緻密に構成された力作。撮影は全編RED Epicによる5Kのデジタル3Dで、完全に3D前提の映画です。デジタルはいまだにフィルムに比較すると、暗部は階調が出るが明部は飛びやすいという特性を持っていますが、この映画の基本的にローキーな絵作りはデジタルの弱点を感じさせず、モノクロームな色調と相まって、非常にシャープな映像を見せてくれます。じっくり見るにはグロいシーンも多いですが。音声は量感たっぷりかつ分離も良く、聴き応え十分。自慢のホームシアターシステムの実力を存分に発揮してくれる一作です。リドリー・スコット監督の作品らしく謎がたくさん残るのも特徴。小ネタではメレディス・ヴィッカース(シャーリズ・セロンのキャラクター)はロボットだった?なんてのもあります。続編もあるようで、楽しみです。

スカイフォール
23作目の007ムービー。ダニエル・クレイグがボンド役になってからは3作目ですが、007シリーズとしては史上最高の興行成績を収め、次作もその次もダニエル・クレイグの出演は決まっているようです。この映画は製作費推定約200億円というビッグバジェットムービーですが、画質や音質にもその恩恵がたっぷりと現れています。撮影はArri AlexaとRED Epicの併用で、マスターは4K。この映画の画質は機材やプロセスというよりも、撮影監督の腕にかかっている部分が大きいと感じます。暗い、絞りを目一杯開けるシーンが多いのですが、常にピントはシャープで合い方も絶妙なのです。かのアビーロードスタジオでミックスされた音もゴージャス。どのシーンも見応え聴き応えがあり、まさに映画の王道を行く一本です。ちなみに敵のシルヴァ(ハビエル・バルデムのキャラクター)の島は長崎県の端島でロケが行われたそうです。

ライフ・オブ・パイ 3D
映画ならではの驚愕の映像を見せてくれるのがこの映画。インドで動物園を経営していた一家が、日本の貨物船でカナダへ移住する途中で大嵐にあい、船は沈没、主人公は一人(と動物)で漂流する羽目になります。賞がひとつの映画に集中しなかった今年のアカデミーで、監督賞、撮影賞、視覚効果賞など最多の4部門を制覇。ちょっと美しすぎるくらいに美しい大海原の自然と次々に起こるイベントが、見る側に休む暇を与えません。メイキングが面白いのもこのディスクのポイントのひとつ。音声はDTS-HDMA7.1で、アカデミー作曲賞を穫った音楽も美しい。ただ私が鳥肌が立ったのは、生還後終盤で友人に「本当に起きたこと」を話すシーンです。最初は余計なカットだと思っていましたが、途中でふと気づきました。必見の佳作。

レ・ミゼラブル
2009年のアカデミー賞授賞式のオープニングで、ホストのヒュー・ジャックマンと飛び入りのアン・ハサウェイが見事な歌声を披露したことを覚えている人も多いことでしょう。先にジャン・バルジャン役を得ていたヒュー・ジャックマンは実際にアン・ハサウェイをファンティーヌ役に推薦したそうですが、この映画はまさにこの二人を主要なキャストに据え、ミュージカル映画としては初めて歌声をライブで収録した映画として歴史に残る一作です。その手法は、セットにピアノを持ち込み、キーを外さないように生伴奏を俳優に聴かせながら、実際の歌のテンポは俳優に任せるというもので、従来の録音された音楽に合わせて口パクする手法より俳優には好評かつ迫真に迫る演技を引き出しました。蛇足ですが、この映画はエイミー・アダムス、ジェシカ・ビール、マリオン・コティヤール。ケイト・ウィンスレット、レベッカ・ホールなど錚々たる面々を尻目にファンティーヌ役を得たアン・ハサウェイにアカデミー助演女優賞をもたらしましたが、彼女のスクリーン上での出演時間は15分ちょっとに過ぎません(ちなみにもっと短い例では「恋に落ちたシェークスピア」で助演女優賞をとったジュディ・デンチの8分というのがあります)。

アメイジング・スパイダーマン 4K
ここに並んだ錚々たる映画の中でももっとも予算のかかったスタジオにとっての「キャッシュカウ」。230億円という予算はレ・ミゼラブルの4倍近くにのぼります。撮影は5KのRED Epicで3D撮影し4Kマスター。お金がかかっている感は十分にあり、キャストも豪華でよいのですが、納得が行かないのが3Dディスクの音声が「ドルビーデジタル」であること。ケースを見た時は信じられませんでした。日本語吹き替えでさえDTS-HDMAなのに。私は昨年の2D/3D版と今年の4Kマスター版と買いましたが、4Kマスター版と2D版の差はそれなりにあります。ビットレートが高めで、暗部のノイズ感や空気感は4K版が上回り、一年ぶりに気分すっきり。プロジェクターに4Kマスターモードがあったらどれだけ違うかは年明けのお楽しみですね。次世代画質のスタンダードがここに。これも続編の計画があります。

クラウド アトラス
「マトリクス」のウォシャウスキー兄弟(その後ひとりが性転換手術をして現在は兄妹に)が監督を務め、トム・ハンクス、ハル・ベリー他錚々たるキャストで制作した意欲作。人間の輪廻転生をテーマに主要キャスト全員が6つの時代を生きる壮大なストーリーがキモの作品ですが、良質な「アナログ画質」を見せてくれるところも大きな魅力。撮影はArricamを使った35mmのフィルム撮影で、アンジェニューやツァイスのプライムレンズを使用しています。ナチュラルなグレイン感は映画芸術の一部ですが、非常に「居心地のよい」高画質を見せてくれます。主要キャストの特殊メイクにだまされずにそれぞれの時代で誰が誰だかを見抜くのもチャレンジです。この映画は元々「Vフォー・ヴェンデッタ」を撮影中にナタリー・ポートマンが原作をラナ・ウォシャウスキーに渡したのが始まりで、ポートマンはソンミ-451を演じる筈だったのが、妊娠して辞退したとのこと。でもポートマンではあのシーンは無理だし演出も大きく変わったかも。製作費推定約100億円というのはインディペンデント映画史上最高クラス。

ザ・グレイ
リーアム・ニーソン主演のサバイバル映画。リドリー・スコット、トニー・スコット兄弟が製作陣に参加。主人公がアラスカから帰任するために乗った飛行機が墜落し、雪原に取り残された生存者はオオカミと戦いながら生き抜こうとします。この映画もフィルム撮影で、アナログ画質なのですが、特筆すべきは音。ブルーレイのフォーマットはDTS-HDMA5.1と標準的ですが、サウンドデザインが秀逸で、広大なダイナミックレンジや巧みなサラウンドミックスにより、聴き応え抜群のディスクに仕上がっています。音が怖いこと怖いこと。ちなみに映画の製作費は推定約25億円と、この中ではダントツで最安。映画は製作費じゃない、クリエイティビティだ!

ダイ・ハード ラスト・デイ
アクション・スター、ブルース・ウィリス主演の大人気シリーズの最新作。ちなみにシリーズ5作全てに関わっているのは俳優、クルー全体でも彼一人だそうです。今ではマクレーン警部は彼しかないというイメージですが、一作目のキャスティングの際にはシュワルツェネッガー、スタローン、メル・ギブソン、ハリソン・フォード、バート・レイノルズ、リチャード・ギアがみーんな役のオファーをパスしてウィリスになったそうです。前作では娘がいましたが、今回は息子が登場します。ストーリーはともかく、豊富なアクションシーンがとにかく見所のこの映画。相変わらずの暴れっぷりで、壊しまくります。そしてそれを支えているのがサウンド。DTS-HDMA7.1の「ドンパチ」は迫力十分。シリーズ初のIMAX配給作品ということで、画質も水準は高いのですが、やはりこの映画は大音量サラウンドで再生してこそ。

華麗なるギャツビー 3D
ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督による人気原作の再映画化。語り口も「ムーラン・ルージュ」に似ていて、期待に違わず豪華絢爛な箱庭的映像を見せてくれます。1974年のロバート・レッドフォード主演の作品と比べると、映像制作の技術の進歩に驚かされます(74年版はライティングで皆汗だく…)が、ギャツビー役はディカプリオよりレッドフォードの方が好みかも。一方でデイジー役のキャリー・マリガンははまり役と思いました。映像は「時代物」の先入観を吹き飛ばす鮮やかさ。撮影はもはや定番のRED Epic 5Kの3D撮影で2Kマスター。彩度の高い映像がストーリーに良くマッチしています。臨場感を高めるための3Dということで、人間の眼と同じような焦点距離のレンズを多用したとのこと。ドラマ映画で3Dが使われるのは珍しい(初めて?)ですが、緻密な計算の上で良く効果を発揮しています。豊富なメイキングも魅力のオススメの一枚。

オズ はじまりの戦い 3D
スパイダーマン4を撮れなかったサム・ライミが久々に監督としてメガホンをとった意欲作。ストーリーは童話「オズの魔法使い」シリーズを下敷きにしてはいるものの、ジェームス・フランコ演じる巡業手品師のオズがある日気球で飛行中に竜巻に巻き込まれ、たどり着いた魔法の国で伝説の魔法使いオズと間違われてしまうというオリジナル色の強いもの。ドロシーも出て来ません。敵の強力な魔女を倒す条件として、王の座と財宝を約束され断れなかった彼は、ライオンから救ったことで一生彼に仕えると誓った猿と、魔女を倒す旅に出ます。冒頭のアカデミーレシオのモノクロの部分は、非常に珍しい「モノクロで3D」でおそらく史上最長だそうです。魔法の国のシーンに移ってからは画面もシネスコ・フルカラーに移行し、画質は「華麗なるギャツビー」の上を行く高彩度で魔法の国を描きます。DTS-HDMA7.1のサラウンドも高い水準で、最新技術によるおとぎ話の世界を堪能できます。

2013年は映画が豊作だった年と言って良いと思います。来年のBDリリースが楽しみです。

次回の日記→

←前回の日記

レスを書く

レスを書くにはログインする必要があります
ログインする