日記
ホームシアターで大画面4K編集
2014年07月01日
3月にソニーから4KカムコーダーのFDR-AX100が、4月にパナソニックから4K動画撮影可能なミラーレス一眼のDMC-GH4が発売され、家庭での4K動画撮影が一気に身近になりました。私も両機種とも発売日に入手しどっぷりと4K撮影にはまっています。
これまでのFHDと比べると、現在発売されているカメラの規格はH.264ベースのLongGOP圧縮、8-bitで4:2:0のカラースペースと解像度以外に大きな違いはありませんが、ピクセル数が4倍に増えたことで解像度はもちろんですが、色の純度も上がったように見えます。とにかくその高画質は圧倒的で、まさに感動します。
FDR-AX100のレビューで紹介したとおり、4K編集は大して難しくありません。私はMacのノートブックで問題なく編集していましたが、せっかく4Kプロジェクターとスクリーンがあるので、ホームシアターで大画面4K編集をしようと思い立ちました。また、最近カメラ2台で同時撮影するマルチカム撮影をしていることもあり、パワフルな編集用マシンが欲しくなったといういきさつもあります。
新しい編集用マシンはMac Pro(12コア)にしました。HDMI端子からVPL-VW1000ES(60pアップグレード済)に3840x2160@30pで出力、ディスプレイはデルの4Kの24インチIPS液晶モデルを二台で、4Kのトリプルディスプレイ仕様です。OSXはHiDPI表示が選択できるので、24インチで4K解像度でもアイコンが豆粒になったりせず、美しいUIが実現できます。ただ、HDMI出力ではAV出力の扱い(編集ソフトFCPXのメニューにもAV出力として表示されています)なのかHiDPIは選べません。我が家のアンプはHDMI1.3のパイオニアSC-LX90なので、Mac Proとプロジェクターはダイレクト接続し、音声はMacの光デジタル出力(ミニプラグ)を角型Toslinkに変換してアンプに入力しています。ちなみにAIMのフラットケーブルは1080pでは3D含めて問題なく使えてましたが、4K@30pは映像が出ませんでした。その前に使っていたモンスターのケーブルを試したらこちらは問題なく映像が出ました。やはりケーブルはシンプルな方が良いですね。

大画面での編集は、まず編集マシンが大幅パワーアップし、4Kネイティブ解像度でのマルチカムリアルタイム編集までもが可能になったことも併せて、非常に快適です。ピントやボケも大画面だと非常に把握しやすく、広いUIのおかげで週末半日で100GBたまる素材からシーンを見つけ出すのも格段に簡単になりました。カメラをもう1-2台増やしてもいいかも、とさらに夢を膨らませています。
一方で、4K放送はようやく試験放送は始まりましたが、本放送が受信できると確約されたチューナーを搭載した製品はまだ発売されておらず、シャープの試験放送チューナーは本放送が始まったらゴミになってしまう可能性もあり、リスクの高い買い物である状態は変わっていません。ただ、テレビに関しては赤字を出している企業がいつまでテレビ事業を続けるかも不透明なので、スペックが充実していて、HDMI2.0、HDCP2.2が標準になり互換性の心配の少ない今年のモデルを買っておくというのも選択肢かと思います。
過去ログは検索しやすいこちらをどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/bremenfx1/