元住ブレーメン
元住ブレーメン
高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

マイルーム

ホームシアター「建築」記
ホームシアター「建築」記
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一…
所有製品
  • Blu-ray Discレコーダー
  • HDDレコーダー
    PANASONIC DMR-4W400
  • センタースピーカー
    B&W HTM2
  • 液晶テレビ/ディスプレイ
    PANASONIC TH-55GX850
  • 一眼レフ ハイクラス
    NIKON D850

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日記

4K試験放送の展望

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2014年12月06日

今年の6月にはじまった4K試験放送「Channel 4K」おくればせながら我が家にもようやく導入しました。いつも新規格には真っ先に手を出す私で、4Kカメラはすでに4台所有していますが、4K試験放送が開始から導入に半年もかかったのには大小さまざまな理由があります。

まず、受信機器の選択肢がほとんどなかったこと。4K試験放送は124/128度CSで中継されており、110度BS/CS用とは別のパラボラアンテナが必要で、さらに4K放送に対応したチューナーが必要です。先に登場したのはシャープの製品でしたが、これは同社の液晶テレビに接続することしか考えられていないような仕様で、HDCP2.2対応のHDMI端子が一系統のみ。4Kプロジェクターを設置したシアタールームで使用したかった私には向かないものでした。使える製品が出てきたのは10月。ソニーがプロジェクターとアンプそれぞれに接続できる、HDMI端子を二系統搭載した機種「FMP-X7」を発売したのです。しかも音声用の一系統はHDMI2.0でなくてもよく、現用のAVアンプを使用することができます。

発売と同時に購入し、その週末にベランダに設置しようとしたのですが、ここで色々な障害にぶつかりました。まずアンテナを設置する二階のベランダからシアタールームの地下までの配線。私はてっきりCD管が通っていると思ったのですが、屋根裏で確認すると、アンテナの配線は釘止めされて直接壁の中を通っていました。つまりアンテナ線の増設はほぼ不可能。124/128度CSは混合も分配もできず、アンテナとチューナーは一対一でなければなりません。不幸中の幸いというか、我が家は地デジとBSは別の線で引いていたので、地デジの同軸ケーブルにBSを混合し、あまったBSケーブルを4KCS放送に転用することで解決しました。

さてアンテナの設置に取り掛かるとさらに障害が。設置に際してはベランダのある二階の寝室においてある32インチの液晶テレビにチューナーをつなぎ、レベルを確認しながら調整しようと考えていたのですが、いざつないでみるとHDCP2.2対応のHDMI端子のあるテレビにつなげというメッセージが出て、そこから何もできません。現在我が家でHDCP2.2対応のHDMI端子があるのは地下のシアタールームの天井に吊ってあるソニーの4KプロジェクターVPL-VW1100ES(1000ESからのアップグレード品)のみ。角度調整するたびに二階から地下まで3階分を登り降りするのは無理。思案の挙句、妻にiPhoneを借り三脚にくくりつけて、自分のiPhoneと二台でFacetimeで地下のスクリーンをベランダに生中継することで乗り切りました。ちなみにFacetimeは時差も少なく、Wi-fi使用時の画質も良く、なかなか使えます。

アンテナの調整ができるようになったのは良いのですが、ここでまたもや困難が。電波は入っては来るのですが、さっぱりレベルが上がりません。どうやら、アンテナのキットに入っている取り付け金具では高さが足りず、南側の隣家が電波の妨げになっているようです。この取り付け位置の問題を解決するのにさらに数週間かかり、ベランダの桟に1.8mのポールを取り付ける形で結局解決しました。ちなみに家の躯体の壁面のタイルに穴を開けてアンテナ金具を取り付ける方法は妻の猛反対にあい、断念しました。

アンテナの調整が終わってお知らせチャンネルが映るようになったら、スカパーに電話して4K試験放送の視聴登録を行います。この際、このチューナーで受信できる他のスカパープレミアムチャンネルなどを視聴しないのであれば、課金は一切されません。4K試験放送の登録方法は電話のみ。そして、受付は10:00-17:00の間。インターネット時代のいまナゼ、との思いを強くしますが、視聴者の特性について独自の予想をしての対応なのかもしれません。申し込みをすると、30分ほどで4K放送が見られるようになります。放送は日によって異なりますが、番組を放映しているのは現在のところ平日は12:00-19:00の間で、週末は10:00-22:00。再放送の頻度も高く、絶対的なコンテンツの数はまだそれほど多くはありません。だんだんと充実していくということなので、楽しみにしたいと思います。

このチューナーは外付けハードディスクをつなぐことで4K番組の録画が可能です。HEVCコーデック(H.265)で圧縮されて放送されてくる放送をダイレクトに録画、トランスコードなどはできず、チャプターも打てず、編集もできません。途中まで再生するとその場所は覚えています。早送りなどの操作性は殻がついていたBD-RE1.0よりも劣る印象で、段階ごとに20秒、1分、4分の単位で豪快に飛ばしてくれます。ちなみに試験放送の信号の内容は、映像がHEVCコーデックで4K@60p/24p。帯域は35Mbps程度、色域はBT.2020で4:2:0。音声は残念ながら現行のHD放送と同じAACで、最大5.1chの500Kbps。帯域は大きくはなりましたが、コーデックやチャンネル数の変更はなし。ハイレゾ化ももちろんなし。

一週間分色々番組を見てみましたが、番組制作のノウハウがたまっていないのか、玉石混交の印象が強いです。一番よかったのは「世界遺産」もともと高画質を志向していた番組で、内容と4K画質がマッチしやすいこともあり、自然にグレードアップした印象。今の所ダイジェスト版的な総集編しか放送していませんが、50分飽きずに見られます。同様に「日本の風景/知床八景」も素晴らしい。スポーツは種目によってマチマチで、フィギュアスケートは好印象。キラキラ光る繊細な選手の衣装が非常にリアルでサラウンドサウンドも伴って臨場感も素晴らしい。サッカーやラグビーは4Kの解像度を意識した画角なのか、引きの絵が多いですが、これが全体の動きを俯瞰で見ることを可能にし、新しい視点で楽しめる感じ。いまいちだったのは野球で、引きの絵だとボールが小さすぎて見失います(失笑)。往年のカウンタックとベルリネッタボクサーを懐かしむ「The legend car」はめずらしい4Kのヘリコプターショットが見られます。「新TV見仏記」はいとうせいこうのピンクのシャツの色や塗り壁の黄色に色域の広さを感じます。

総じて、HD放送の4倍画質が良い!という気はしませんが、一方で画質の平均値はぐっと上がったように思います。特に地デジは4:3のレガシーを引きずって1440x1080という解像度だったので、結構ギャップが大きい。まだ試験放送ということもあり万人にオススメできるものでもありませんが、4Kに興味があり無理なく導入できる環境にいる方は時代を先取りした気分になってみるのも良いかもしれません。

過去ログは検索しやすいこちらをどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/bremenfx1/

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  1. ブレーメンさん こんにちヮ!

     ある意味、有意義な情報ありがとうございました。

    世の中4Kだ8Kだと猫も杓子も騒いでいる割には放送はそっちのけで(笑)実際を解っていない人達ばかりです。

    流石ですね~~ !(^^)! 導入への綴りは失礼ですが面白おかしく読ませて頂きました。 プレミアムは「専用」とか言われて融通が利かず面倒な放送媒体ですが、色々とサービス展開して顧客を掴んでいる様ですからね。  そっちに任せての導入もアリだったのではないでしょうか?  まぁー ご自身で色々なさる苦労ありきのお気持ちも私は分かりますが (^_^)/~  楽しんですよね!

    SONYの対応チューナーは出る出ると聞いていたのですが出ていたのですね?  ホームページでもTVのスペースは大きいのですがFMP-X7の扱いは小さいですね(笑) これが無ければ事実上4kだと騒いだところで意味が無いのにね。

    しかし簡単な仕様ですね。 HDMIが2系統なのは嬉しいトコロですが1系統は音声オンリーなんですね。 他にも出力は無いし・・ 4万弱の価格設定ならBRAVIAに付属させても良いくらい(笑) 

    ウチはプレミアムも契約してるし配線も出来てるので導入は簡単そうですが・・ 対応の出力機器がありません(泣)  4kのパッケージメディアが出てきたら導入も考えちゃうけど 実現はするのかな~~

    こう言う試験的な大きな事柄が始まるのはウキウキしますね。 BS9でハイビジョン(アナログ)が始まった時、TVは150万だったと記憶してます。 キレイでしたが射程圏外! 4万円のチューナーである事を知ると「オイオイ!」ですね。 

    アコス・・・。


    ** 因みに4kの記録は2k(BSのハイビジョン)の何倍程度の容量を使うのですか?

    byアコスの住人 at2014-12-07 13:09

  2. アコスさん、毎度です。

    アンテナはなかなか苦労しました。まぁポンと業者にお願いすれば良いのでしょうけれど、DIYが好きな性分なんですよね。プロがかけられない手間暇をかけるというか。

    画質のポテンシャルは感じるので、さらなるコンテンツの充実に期待したいですね。来春にはこのチューナーでひかりTVやアクトビラの4Kが見られるようになるということなので、そうなると映画も4KでのVOD視聴が可能になります。SACDとハイレゾのように、パッケージがなくなることで多様化も期待できるかもしれません。

    現在の4K放送は35Mbpsで、HDのBSデジタルが23Mbps程度なので、3-4割り増しという感じです。思ったよりは大きくありません。今手に入るカメラだと、H.264なので4K@60pは150Mbpsという帯域になってしまいますが、新しいコーデックH.265のおかげで効率的になっています。

    by元住ブレーメン at2014-12-12 15:01

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