元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

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ホームシアター「建築」記
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一…
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日記

DLA-Z1がやってきた(キャリブレーション編)

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2017年01月22日

さて天吊り設置は何事もなく終了し、無事映像も出たのですが、マイナーな問題もいくつか。まずPS4proですが、DLA-Z1のことを「4K@4:2:0まで、HDRは2Kまで」の表示デバイスとして認識しています。で、実際に2Kに落としてもHDRが使えるようにはなりません(苦笑)。まぁPS4のアップデートでそのうち何とかなるでしょう。4KプレーヤーのFMP-X7も切り替えやUIの表示でHDMIのタイミングをミスるのか、ブルーバックにたびたび落ちます。他の機械に切り替えて戻ってくると復帰します。こちらはもはやメーカーのアップデートが期待できない製品なので、我慢して使うしかないかもしれません。ソニーのプロジェクターがなくなって、残ったソニー製品がいじわるしている感じ(笑)です。パナやOppoのプレーヤー/レコーダーは問題なし。

私がここファイルウェブでディスプレイキャリブレーションを提唱し始めた8年前、日本ではまだホームシアターでのキャリブレーションは一般的ではなく、対応製品も少なく、やろうとすると知識と経験と苦労(苦笑)が伴う、忍耐のいる長時間作業でした西川善司でさえTHXの重要性を分かっていなかった黎明期。その後、米国isfの影響などもあり、ホームシアターにおけるディスプレイキャリブレーションの重要性が認知されるようになり、JVCはその中でも積極的に、カラーメーターを使用した本格的なキャリブレーション機能をプロジェクター製品に搭載するようになります。このDLA-Z1も例外でなく、JVCのホームページからダウンロードできるソフトウェアを使用し、市販のカラーメーターをPCにつなぐことで高精度かつワンタッチのキャリブレーションを行うことができます。使えるカラーメーターはSpyder5またはi1Pro2ですが、前者が入射光計測(センサーをプロジェクターに向ける)後者が反射光計測(センサーをスクリーンに向ける)という違いがあり、ガッツさんのようなエキスパート以外の方は安価かつ安定した結果の出やすい前者を選ぶことをおすすめします。私も2万円以下で買えるSpyder5を購入しました。この辺はガッツさんが後々いろいろレポートしてくれるものと楽しみにしています(他力本願)。

JVCとソニーのプロジェクターは長年好敵手の関係を続けていますが、私が以前に使っていたDLA-HD750からJVCは上級機種で(当時は映像機器では珍しかった)THX認証を取得するようになり、画質に関してマスモニライクに使える、高忠実性・高信頼性を高めていくようになります。このDLA-Z1も例外ではなく、プロジェクターとしては初めて「THX 4K Display」認定を取得しています。ちなみにこれまでのJVCの"eShift 4K"機は本当の4K機としては(当たり前ですが)認められていませんでした。ちなみに私がHD750の代替を検討した際の候補がネイティブ4KのソニーVPL-VW1000ESと、eShiftのDLA-X70Rでした。振り返るとeShiftは画質においては百害あって一利なしのデバイスだったと痛感しますが、これについては別に記事にしようと思います。

早速キャリブレーションをしてみましょう。まずはSpyder5本体のソフトをインストールしますが、これはドライバーをインストールする意味合いだけで、キャリブレーションはJVCのホームページからダウンロードするソフトウェアを使用します。PCとプロジェクターはネットワークで通信できている必要があります。三脚などにカラーメーター本体を載せ、スクリーン中央付近に位置するようにプロジェクターとスクリーンの間に設置します。キャリブレーションソフト上では、カラーメーターが適切な位置にあるかを表示してくれます。

Z1にはプリセットの画質である「PICTURE MODE」が5つと、ユーザーが好みの設定を覚えさせておけるUser1-6の11のモードがあります。私はBDは「THX」で、テレビはガンマ2.2の「ナチュラル」で、UHD-BDは「HDR」で使い始めています。また、HDRで色温度を6500Kに変更したモードや、HDRにHLGを使うモードをユーザーモードに設定し、4KTVなどを観る際に使い分けています。ゲーム用の低遅延モードもセットで設定できます。さて、HDRでないモードは予想通り非常に素直な特性で、色温度が多少高め(特に50%グレイ)なこと以外はほぼ問題なし。ところがHDRやHLGでキャリブレーションを行うと、ターゲットガンマに対して大きく外れた表示になってしまい、どう判断してよいのか分かりません。色温度も低すぎで、これは本質的に画質が正しくないのか、単に表示の問題なのか、ソフトのアップデートなどで改善されるのか分かりませんが、何らかの対策が講じられることを期待したいと思います。
THX
HDR10
HLG
一方でZ1の画質には非常に大きな可能性を感じています。解像度は明らかにVPL-VW1000/1100ESを上回り、フォーカスを調整する際の「フォーカス」の文字のシャープさは特筆もの。「REVENANT」や「Sicario」など解像度の高いUHD-BDの映像はBDに大きな大きな差をつけ、ゾクゾクするほど高画質。これは直進性の高いレーザー光が光源ということも一因なのかもしれません。またそれに伴い、色の純度も高く、VW1100と比較してもベールを一枚はがしたようなクリアな映像を見せてくれます。そして3000ルーメンの光源は余裕綽々で、我が家の130インチのスクリーンではランプ(中)の設定でもまだ眩しいほど。おかげでHDR映像はドラマチックに眩しく輝き、効果抜群ですが、明るくても暗くても色抜けしないのもこのプロジェクターの美点です。デジカメの写真で伝えきれるものでは全くないのですが、以下にキャリブレーション後にこのプロジェクターで映したBD(THX)とUHD-BD(HDR10)の画面写真を掲載します。「Wild」のHDR映像はとても良くできていますが、絵作りとしては明部の階調を出しつつ暗部を伸ばすもので、Z1はそれを魅力的に映します。写真ではUHD-BDが暗めに写っていますが、実際には階調に優れ立体感のある映像を見せてくれます。ここに挙げた三本のUHD-BDは現時点での画質のリファレンスとして是非見て頂きたいものです。
REVENANT BD
REVENANT UHD-BD
Wild BD
Wild UHD-BD
Sicario BD
Sicario UHD_BD

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  1. 元住ブレーメンさん、どもです。
    キャリブレーション編、レビューありがとうございます。
    じっくり拝見させていただきました。
    UHDタイトルの再生、楽しんでおられるようでなりよりです。

    Z1の場合、i1Pro2でのスクリーン向け測定も考慮されているので、届いたら試してみます。

    ■Spyderを利用した測定結果
    私も、元住ブレーメンさんと同様にHDR測定後の白色点のxy座標並びにKB値が気になりました。(KB値とxy座標の関連はそれほどずれていないようですが)
    5607KBだと、x=0.3300、y=0.3454あたりですね。
    6500KBだと、x=0.3127、y=0.3290あたり。
    こうなるとHCFRなどの他の測定ソフトで同じテストソースをプロジェクター向きに測定して結果を比べてみたいですね。

    念のための確認になりますが、スクリーン補正を切った状態でキャリブレーションを実施しておりますでしょうか。
    確か、プロジェクター向きの測定の場合、キャリブレーション実行後に、スクリーン補正を入れる運用だったような。

    ■キャリブレーションソフトのバグ?
    ガンマ測定結果のグラフ上、緑の線はリファレンスのガンマラインということであるのならば、基準値から外れていることになりますが、JVCが単純にHDRとHLG測定時のリファレンスグラフ(緑の線)の差し替えを忘れている可能性もあります。
    リファレンスのガンマカーブ表示との比較とかのグラフだとCalMANで見慣れているのですが。
    JVCに聞かないとリファレンスとの乖離具合が正確に読み取れないです。
    厳密な確認をするには測定時のガンマキャリブレーションポイント毎(JVC指定の最大30pt)のログ情報にてdelta値の確認が必要かも。

    複数回、測定しても同じ結果である場合、JVCに問い合わせした方が良いかもしれません。
    THXモードの測定結果は問題ないようですし、とりあえずHDR10モード(ST.2084指定)の測定結果についてJVCの意見が聞きたいところです。
    少なくともグラフのリファレンスラインについては説明がほしいですよね。
    ソフトのバグなら早急になおしてほしいですし。

    ではでは。

    byガッツ at2017-01-22 16:36

  2. ガッツさん、毎度です。

    そうなんです。このカーブ表示をどう捉えてよいのか悩んでおります。実際に表示されている映像はまともなので、ソフトのバグか、HDRは未完成で簡易的に表示しているのではという気がしております。ちょっと気になるのはマニュアルには以下のように記載されています。
    ---
    Gamma
    キャリブレーション結果が白色で表示されます。
    キャリブレーションを行う前の状態は青色の線で表示されま
    す。
    緑色の線はGamma 2.2 を表します。
    ---
    HDR計測している場合も2.2のガンマカーブを表示してしまっているのかもしれません。本来はST.2084(あるいはBT.2100)のPQカーブをターゲットとして表示するべきと思います。HLGも同様です。

    一方で、THXの時は2.4のガンマじゃなかったの?と新たな疑問もわきます。

    by元住ブレーメン at2017-01-23 09:01

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