元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

マイルーム

ホームシアター「建築」記
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一…
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日記

「eShift型」4Kプロジェクターの解となるか!?

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2017年01月27日

面白い製品がアナウンスされました。ホームシアター向けの「リアル」4Kの「DLP」プロジェクターが台湾のBenQから登場します。

フラッグシップモデルとして導入されるW11000は、テキサスインスツルメント社製の2716 x 1528 (4.15 million)ピクセルのDLP素子を、JVC同様の時分割で駆動するのですが、フルHD(1920x1080)の解像度のD-ILA素子を使用していて、実力は400万画素しかないJVCのこれまでのe-shift製品と決定的に異なるのが、ネイティブ4Kと同等の800万ピクセルを実現しているということです。しかもあのDLP素子。ただしTHX認証はJVCのeShift機と同じTHX HD Displayカテゴリーです。ちなみにBenQ W11000の価格は、米国で$8000程度ということで、内外価格差がなければJVCのX7xxRシリーズ同等の価格になるのではと思われます。

なかなか刺激的なモデルですが、パソコン用の液晶ディスプレイや会議室用プロジェクターのイメージが強いBenQ社ということで、いきなりこのモデルがホームシアター市場で人気を博すとは思えません。カラースペースについてはBT.709しか言及しておらず、BT.2020についてスペックにも何も書かれていないこと、HDRも言及されていないことも気になります。ただ、HDMI入力端子はHDMI2.0/HDCP2.2仕様で、UHD-BDの入力はできます。ちょっとちぐはぐな印象は否めません。DLPはシングルパネル+カラーホイールという、一世代前に非常にポピュラーだった形式。私はカラーブレーキングが見えやすい体質なので、ちょっと心配ですが、最新の技術でどうなっているのか興味深いところです。

光源は高圧水銀ランプと思われ、明るさは2200ルーメンと十分。パネルコントラストやネイティブコントラストは明らかになっておらず、50000:1のダイナミックコントラストだけが公表されています。まぁ必要にして十分といったところでしょうか。ANSIコントラストについて、数字は出さないながらアピールしているので、画面内コントラストにもそれなりに自信があるのでしょう。ちなみに明るさと階調、コントラストは別々に考える必要があります。「JVCのD-ILAプロジェクターはコントラストが高いので暗部が潰れない」という意見を見たことがありますが、これは間違いです。潰れる/潰れないは階調の再現性により、8-bitのBDなら256階調、10-bitのUHD-BDなら1024階調がきちんと再現できれば階調は潰れません。画質を脇に置いておいて技術的には、リニアなガンマカーブを実現していれば1024:1のコントラストがあれば全ての階調は再現できることになります。実際に映画館やポストプロダクションで使用されているDLPプロジェクターのネイティブコントラストは2000:1程度のものがほとんどです。一方で、コントラストがいくら高くても階調が少なければ、例えば黒と白の二階調しかなかったら、白黒漫画のような映像になってしまいます。JVCのプロジェクターはTHX認定を取るようになったことから、正確なガンマカーブを実現するようになったことが階調性の良さにつながったと言えます。実際100,000:1とか150,000:1などというコントラストは宣伝用でしかなく、これらのコントラストを実現するには明るさを300ルーメン程度に絞る必要があり、全く実用的ではありません。一方でJVCプロジェクターでもTHXモードなどで1500ルーメン程度の明るさにすると、コントラストは30000:1程度です。このBenQのプロジェクターはBDに関してはTHX認証ということで素直なガンマカーブひいては良好な階調が期待できますが、HDRはどうするのかが未知数。

この機種には続きがあります。X12000という、LED光源を使用しDCI-P3相当の色域を実現した上級機が予定されているのです。こちらはW11000の1.5倍くらいの価格ではないかと予想されています。こちらのモデルもHDRやBT.2020についての言及がないのが気になりますが、なかなか興味深いことに変わりはありません。W11000は日本ではHT8050と呼ばれるものと思われ、2月末の発売が予定されています。

今後HDRやBT.2020にちゃんと対応した後継機種が出てくると、100万円以下のクラスで「第四の選択」となって市場を賑わす可能性があり、要注目です。フル4Kパネル+水銀ランプのソニー、ハーフ4Kパネル+水銀ランプのJVC、ハーフ4Kパネル+レーザーのエプソン、フル4Kパネル+水銀ランプまたはLEDのBenQと選択のバリエーションが増えて、購入する方にとっては嬉しいことになります。

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  1. DLPは動作速度も速いですし、時分割はお手の物ですからね。
    e-shiftよりはリアル4Kに近づきやすいのでは?と思います。

    DLPの本格的なシアター向けプロジェクタが
    なくなってしまいとても残念ですが、後続が出てくるといいですね。

    byHermitage at2017-01-27 20:21

  2. 私も「DLPの絵」が好きなので、密かに楽しみにしています。できれば3DLPでカラーホイールなしのモデルが出てくると触手が動きます。

    OppoのBDプレーヤーが登場した当初は私を含めてその製品に懐疑的な人が多かったと思いますが、今では押しも押されぬリファレンスに成長したので、BenQにも頑張って欲しいですね。

    by元住ブレーメン at2017-01-28 00:31

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