元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

マイルーム

ホームシアター「建築」記
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一…
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    ACCUPHASE PX-600

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日記

JVC新型プロジェクターの先行視聴会に行ってきました

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2017年10月07日

今日、横浜のJVCケンウッド本社で行われた、今年のプロジェクターの新製品DLA-X990Rと590Rの先行視聴会に参加してきました。冒頭で、20周年を迎えたJVCのプロジェクターの歴史を振り返っての紹介があり、HD1がターニングポイントであったという説明がありました。私は現在使用しているDLA-Z1の他、過去には初めてTHXを取ったDLA-HD750を使用していたことがあり、その素直な素晴らしい特性には大いに感心しました。

今年はこれまで通常メインモデルであった7番台がなく、5番と9番という構成になり、さらに超限定の20LTDが加わる形ですが、実質的には990Rは770Rの後継と考えて良いでしょう。今回のモデルチェンジの最大のポイント(とは言っても大きくはない)はJVC独特のeShiftデバイスが5世代目になったこと(2Kデバイスを時分割で二倍の解像度で使うことは変わっておらず、本来2Kの四倍のはずの4K解像度は持っていません。その意味で、JVCが3840×2160の解像度を持っていると記載し続けているのは如何なものかと思っています)、入力端子からD-ILA素子まで12-bit通しで伝送するピュアダイレクトモードを搭載したこと、でしょうか。990RはTHX3Dディスプレイの認定も取得しています。リアル4KではないのでZ1のようなTHX4Kはもちろん取れていません。eShiftでのHDR対応の完成形と仰っていたので、型番も含め来年以降どうするのか気になります。リアル4K化なのか!?


値段は20万円高く、コントラストが30%高い(要確認)シャァ専用モデルのDLA-20LTD

さてデモの前半は、X590Rとソニーの2年前の旧モデルのVW515を使い、二枚のスクリーンに同時にシュートアウトするというものでした。後から考えると、この比較が今日のすべてで、コントラスト高く、色温度は高く彩度も高い(今日の設定は高過ぎな印象でした)が、線が太くかつピーキーでカリカリなビデオっぽい絵のJVCと、線が細い柔らかい軟調で色温度の低いシネマっぽい絵のソニーという対比でしたが、実際に購入を検討される方はもちろん両方とも今年のモデルで比べて頂ければと思います。X590Rと比較される今年のソニーの機種はリアル4Kとしては実売が50万円を切る激安のVW245が発売されるのでこの二機種が年末商戦の台風の目になるのかもしれません。

X590Rが明らかにVW515を上回っていたのはグラデーションの表現で、VW515ではバンディングノイズが目立つシーンでX590Rはスムーズでした。これを見せるために10.2Gbpsしか入れられないVW515を選んだのかもしれません。一方で、eShift5のチューニングの結果なのか、X590Rの画調は固く、VW515だと撮影カメラのレンズのボケが美しいシーンで、ボケが固く描写され、背景がガチャガチャにうるさく感じられるところも散見されました。写真をやる人には、ボケの汚いズームレンズのような感じといったら分かるでしょうか。本来ボケているはずの部分をシャープに補正してしまっている気がしました。

ちなみに「ピュアダイレクトモード」はX750R以降「低遅延モード」として搭載されていたものだそうで、これを使わないと12-bitで入力された信号を10-bitに圧縮変換してしまうということで、せっかくのD-ILAパネルの12-bit駆動精度を無駄にしてしまうことになります。ところでパネルが12-bitになったのもX750Rからだそうです。今年のモデルからYUV入力時のビット情報も表示されるようになり、さらにHDR信号の最大輝度、平均輝度も(ソフトやプレーヤーによりますが)nits単位で表示できるようになりました。この機能はZ1にもファームアップで追加する予定だそうです。便利ではありますが、HDRではBT.709時代のようなリファレンス的な設定が実現できないのは残念です。

気になるのは、「12-bitで入力した映像の質」を強調する場面が多かったのですが、デモ後に聞いたところ、今回使っていたパナソニックのプレーヤーを使った際には、UHD-BDの10-bitの4:2:0の映像をストレートにプロジェクターに入力するよりもプレーヤーで12-bitにアップコンしてから入力した方が画質が良いそうで、ソニーと異なりJVCはプロジェクターでのアップコンにはあまり自信がないようです。これは私自身のソニーVW1100ESとJVC Z1の比較の印象でも同感でした。つまりJVCのプロジェクターの能力を引き出すにはアップコン能力の高いプレーヤーが必要ということです。

デモの後半は、X990RとX750Rの同時シュートアウトでした。この二機種で一番差を感じたのは、出画までの時間で、ディスクを再生すると最新のX990Rがすぐに絵が出るのに対し、X750Rはネゴシエーションに時間がかかるのかなかなか絵が出ず、さらにHDRに自動で変わってくれないところで、デモでも度々とっちらかっていました。画質に関しては、UHD-BDの「Allied」の爆撃されるパーティの暗い場面はボトムの輝度差を感じましたが、正直明るい画面では対して大きな違いを感じませんでした。

X590R、X990R、X750Rの画質は一貫して「コントラスト高く、色温度は高く彩度も高いが、線が太くかつピーキーでカリカリなビデオっぽい絵」という主にeShiftデバイスに起因すると思われる同様の性格を持っており、シネマっぽいVW515との対比がやはり印象的でした。今回は目の毒なのかZ1のデモはありませんでしたが、ソニーとJVCの中級機種はモデルイヤーに関わらず性格がはっきり分かれているので、どちらが自分が好きなのかを判断すれば良いのだと思います。私は、UHD-BDはまだ要らない、かつリビング視聴という人にはX590Rはコスパの高い選択になると思いましたが、UHD-BDを積極的に増やしたい人にはリアル4Kのプロジェクターに大きなアドバンテージがあると思いました。X750R以降のユーザーはX990Rに変更する理由はあまりないと思ったのが正直なところです。

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レス一覧

  1. 元住ブレーメンさん、どもです。

    私は午前の部に参加しておりました。
    X590はかなり売れるような気がします。
    貪欲にHDRコンテンツを楽しみたい方はX990といった感じでしょうか。
    是非、皆さんにはお店に足を運んで実際に見てもらいたいですね。
    OLEDで視聴するHDRコンテンツも良いですが、大画面で見るのはやはり格別ですね。

    今回の機種は、ランプさえ定期的に交換し、しっかりキャリブレーションすれば十分楽しめると思いました。

    また、Z1の今後のアップデートも楽しみですね。

    BTW
    UHD BDタイトルを北米から取り寄せることが増えてきました。
    今回購入したタイトルの中にもDolby Visionタイトルが複数枚含まれております。
    今後のHDR10+を含めた動的メタデータ対応機種の動向も気になりますね。

    国内でもDolbyシアターが導入されると良いのですが、まだなのかな・・・
    プロジェクター向けの動的メタデータコンテンツのスタンダードが早く決まるといいですね。

    ではでは。

    byガッツ at2017-10-08 17:13

  2. ガッツさん、毎度です。

    X590はリビングでカジュアルに使い、当面はBDで、という人には良いモデルだと思いました。画質の方向性も分かりやすいですし。X990Rと同じキャリブレーションが出来るという事なので、プロジェクターをこれから始めるマニア志向の人にも良い素材だと思います。

    ただ今回のデモでは色々な要素はありましたが、私はずっとソニーの絵の方が好みだなと思いながら見ていました。X990RにはTHXモードがあるはずなので、それで見せてくれたら印象も変わったかもしれません。

    HDRは結局リファレンスが確定出来ない状況になっていて、ちょっと残念ですが、今回の最大輝度、平均輝度のメタデータ情報でプロジェクターが設定を最適化するような機能も実現可能と思うので、今後に期待したいと思います。

    by元住ブレーメン at2017-10-08 23:54

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