元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

マイルーム

ホームシアター「建築」記
ホームシアター「建築」記
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一…
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  • パワーアンプ
    ACCUPHASE PX-600

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日記

3台目のDLA-Z1と70枚のUHD-BD、そしてJVCの新製品

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2018年09月15日

今更ですがJVCのDLA-Z1は同社初のリアル4Kプロジェクターで、民生用モデルではトップクラスのレンズの他、レーザー光源による広色域や3000ルーメンの高輝度など、現在もリファレンスモデルとしての地位を確立しており、私も画質には満足して使っていますが、一方で我が家の場合は不具合も(通常より多く)経験しています。最初の個体は2016年末ギリギリに納入されたものでしたが、昨年半ばのV1.2のファームウェア・アップデートでトラブルを起こし(映像全面に緑のノイズが乗る)、交換になりました。二つめの個体は、ユニフォミティがイマイチで、テストディスクでグレーを映すと色ムラがかなり大きかったのですが、次第に画面下部にピンクの色被りが大きくなり、さらに使用中にいきなり落ちて三つの前面インジケーター全てがオレンジに点灯する症状が頻度を増し、こちらも交換になりました。ちなみに三台のシリアルナンバーには一見して分かる様な一貫性がなく、膨大なロットやバージョンの枝分かれがあるのだろうかと妄想してしまいます。今年に入ってからのバージョンアップでHDRソースの最大輝度、平均輝度が表示できるようになり、ソース毎の調整の参考になりますが、709時代はリファレンスがかっちりとしていたのにHDR時代に入ってリファレンスがなくなってしまった印象で、本末転倒な印象を抱いています。

一方のUHD-BDライフは、IMAX収録をはじめ一部の例外を除いてBDで所有しているものは買わない主義ながら、所有枚数は70枚を超えました。UHD-BDが気になっていながらまだ導入していない方は、そろそろ本格的に検討しても良いと思います。特に良好な画質の作品はBD版の画質がピンボケに見えてしまうくらいの体験をさせてくれます。かつてSDのDVDからHDのBDに移行した際には解像度(ピクセル数)の差は七倍ありました。HD(2K)から4Kへは四倍ですが、かつてより大画面が一般的になっていることもあり、差はむしろ大きく感じます。製作過程が進化していることも寄与しているのでしょう。

UHD-BDの所有枚数拡大にともなって、話題のHDR対応スクリーン、OSのレイロドールがサイズのラインアップを増やしたこともあり、導入を検討しているのですが、取扱店が極端に少なく、非常に買いづらい。こういう流通経路をメーカーがコントロールしようとする試みは大抵うまくいかないのですが。今年は4K/8K放送が12月に開始されることもあり、リビングのテレビやその周辺の機器の大規模な改変を予定しているので、成り行きによってはスクリーンは後回しになってしまうかも。

さて今日は、新子安のJVCケンウッド社屋で開かれたJVCの新型プロジェクターの内覧会に行ってきました。今年のラインナップの特徴は、2016年に発売された孤高のフラッグシップ、DLA-Z1に使われたネイティブ4K(正確にはDCI)のD-ILA素子を使用したモデルで3つのラインナップを出してきたこと。ソニーに遅れは取りましたが、ついにプロジェクターのフルラインナップがネイティブ4K解像度になりました。特に一番安いDLA-V5は75万円で20Kg弱と、導入しやすいモデルです。本格派の人向けには光源はコンベンショナルなメタハラながら色域はDCI-P3をクリアし、Z1と同じレンズで2200lmのV9Rが200万円。ネイティブコントラストも100,000:1と、4KのD-ILAデバイスも性能向上を果たしています。

今日のデモは、旧モデルでeShift 4K世代最後のDLA-X990Rと、新世代では最安価のDLA-V5の比較から始まりました。ソースはJVCオリジナルの画質比較ソフト(REDの8Kカメラで撮影された各国の風景映像)で始まりましたが、この時点でV5が完全優位。絶対的な解像度も動画解像度もX990Rを圧倒しています。コントラストは立体感を向上させるはずですが、デバイスの解像度の差は如何ともしがたい印象。さらに、X990Rではわずかにマッハバンドが見られるシーンでV5はスムーズでした。次の「ブレードランナー2049」では、新機能の「オートトーンマッピング」が主題でしたが、これはHDRソースのメタデータを活用し、画面によって自動調整を行うというもの。HDRは10000nitsという非現実的な絶対輝度を基準にした挙句、現実的にはどのソースもまちまちの輝度で製作される事態になってしまった中、709時代のように一つのリファレンス設定で鑑賞することが難しくなってしまった訳ですが、メタデータを使って映像を最適化しようとするのは意味のあるアプローチとは思います。実際、非常に輝度の暗い映画である「ブレードランナー2049」のハリソン・フォードのバーのシーンで、オートトーンマッピングを使ったV5は、X990Rが暗部を潰しまくっている中、ジーンズの質感などをちゃんと再現しています。ダイナミックな最適化も大きいですが、HDR時代はX990Rのような暗さ方向で稼ぐ絶対コントラスト値はあまり意味がないのではと感じました。

V5の次は「世界初」というV7の試写で、比較は相変わらずX990Rです。ただ、このV7のユニットは急造ということで完成度が低いのか、設定が詰めきれていないのか、フォーカスがずれていたのか、その映像はちょっと眠い印象でした。V5と同様JVCオリジナルのソフトから、IMAX収録のノーラン印の各種UHD-BD、レヴェナントなどを見ましたが、V5の時の圧勝感はなく疑問符。面白かったのは、スカイフォールのBDをパナソニックのプレーヤーで4Kにアップコンしたものを比較したのですが、両方とも「シネマ」設定にも関わらず、X990Rはピーキーな上にめちゃくちゃ線が太くビデオ的で、V7はソニー的とも言える繊細なシネマ調で、色温度からしてあまりに違いすぎて判断が難しい。V7はちゃんと完成してからもう一度見たいと思います。

V9Rは単独での試写でしたが、印象に残ったのは他の機種と比べた明るさと光学系の違いで、割と想定内だったと思いますが、これは良い意味です。Z1と比べると、色域、明るさには差があること、BT.2020のカバー値も言及がないことなど、Z1ユーザーがV9Rに買い換える理由はそれほど多くない気がしました。例外は冷却ファンで、Z1はHDR映像を映すハイパワーモードの時はかなり大きなファンノイズが出ますが、今日のV9Rは始終比較的静かでした。JVCの西窪さんに直接確認しましたが、e-Shift 8Kはオフにできるそうで、これは安心材料ですね。「オートマッピング」がZ1に来るかどうかについては「課題とさせてください」とのことだったので、ポジティブに捉えて吉報を待ちたいと思います。350万円で一昨年売り出した製品を簡単に時代遅れにはして欲しくないものです。

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レス一覧

  1. 元住さん

     庶民には嬉しいJVCの新製品です !(^^)!

    直ぐにとはいかないでしょうが(泣) 希望が持てました。

     UHDも着々と増殖中で 現状の様な売り方が続く以上 UHD盤が所々に隠された ソフトラックになって来ています。 数年後には BDとUHDは別けての収納かな? (笑)

    (現状の様な売り方: atmosや3DでUHDが微妙に絡んでくる(笑))


     今でも3DやUHDの視聴は「暗さ」が気になります。  サウンドスクリーンでも高ゲインで見た時のインパクトや 評判のレイロドールは気になりますよね。  ただお値段も凄いので考えて仕舞います。  付け換えも大変だし (笑)

    byアコスの住人 at2018-09-16 12:03

  2. アコスさん、毎度です。

    JVCもようやくフルラインナップがネイティブ4Kになりました。ただ、4Kソースという観点からはHDR対応も進んだ今年のモデルも良いのですが(Z1がプロトタイプに見えちゃいます)、今後はHDMI2.1搭載モデルがいつ出て来るのかがポイントになって来ると思います。あとは、ソニーは745で20Kg台でレーザー光源モデルを実現しましたが、JVCはレーザーの小型軽量化はこれからという印象で、それが次のモデルのテーマになるのではないでしょうか。20Kg台で2000lmクラスのレーザー光源のネイティブ4Kモデルが100,000ネイティブコントラストで200万円で出てきたら決定版になりそうです。あとはソニーの今年のモデルの国内発表も楽しみです。

    我が家ではUHD-BDとBDは分けて収納して(ないけど)ます。SACDとCDをかつては区別せずに収納していたのですが、ある時点で分けるようになり、UHD-BDもそれにならっています。

    我が家のZ1は3000lmと明るいので、暗いUHD-BDも明るく観られるのですが、「リファレンス」的に観たい私としてはソースの違いを一貫した形で吸収してくれる仕組みがあると良いと思っており、オートトーンマッピングはなかなか良いアイディアだと思います。我が家はプロジェクターの取り付けベースはソニー穴とJVC穴が開いているので、どっちでもボルトオンです。プロジェクターが40Kgだと自分では無理ですが。。。

    by元住ブレーメン at2018-09-16 17:29

  3. 元住ブレーメンさん、どもです。

    私も行って来ました。

    ■最新モデル VS 990
    光源がランプということもあり、Z1に比べるとファンノイズは静かでしたね。
    流石に今回の最新機でも、コントラストは990には敵わないですが、オートトーンマッピング機能による見通しの良さは、階調表現を楽しむHDRでは大きな意義がありますね。
    990ユーザは、オートトーンマッピング機能に相当する設定をガンマ設定から行えば十分イケるかと。
    ただ、ランプのlmがV9よりも低いので高輝度部分の爽快感はV9に分がありますね。

    まー、調整自体は手動でもなんとかなる訳ですが、コツがいるわけでオートで初期値を出してくれるこの機能は嬉しい機能ですね。
    フラグシップ機であるZ1にも今後欲しい機能です。

    ではでは。

    byガッツ at2018-09-16 21:36

  4. ガッツさん、毎度です。

    私は何十万分:1みたいなコントラストは元々あまり意味がないと思っています。そういうコントラストは実用的でない暗い「測定モード」でしか出ないのと、映画館のプロジェクターにもそんなスペックのものはないし、クリエーターも元々そんな機材を使って作品を作っていないので。

    UHD-BDがソースという条件ならば、今回見た通り一番安いV5でさえ990Rを完全に打ち負かしたと私は思います。BDもV7と990Rで見た「スカイフォール」は違いすぎて何ですが、e-Shiftは元々色々弊害がある技術で、今回でそれが明らかになったのではないでしょうか。V9Rのe-Shift 8Kについても、西窪さんは「よく出来たUHD-BDならオフの方が良いです」と正直に仰ってました。

    Z1対抗という意味ではソニーの今年のVW995も気になりますね。

    by元住ブレーメン at2018-09-17 19:26

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