日記
ピアノ版ウエルフロートの効果
2016年09月08日
2週間前の日曜日にオーディオインシュレーター ウエルフロートの開発者であるLanciastさんが拙宅に来らる打ち合わせの中で、近々、京都でウエルフロートのピアノ版とも言うべき新製品のデモをスタンウェイピアノでするとのことを聞きつけ、なれば拙宅に来られる時に拙宅のK.KAWAIとBosendorfer(共にセミコンサート)でデモをすることと相成りました。
これら2台のピアノは共に約30年選手であるがゆえに非常に音量豊かなピアノです。ただ残念なことにK.KAWAIのピアノはオーバーホール時にそれまでのレンマーハンマーから河合純正のハンマーに換装されたためにベーゼンドルファーに比し音痩せがあり、ffではどうしてもタッチが強くなっていたみたいです。
さて当日ピアノ版ウエルフロートを見るに足の車輪を入れる部分がシングル用で、これではベーゼンドルファーの足のダブル車輪が入りません。仕方がないのでデモはK.KAWAI のみで行うことにしました。
純正キャスターの代わりにこのピアノ版ウエルフロートで足を固定しての奏者(奥)の感想では
1) 音量が非常に豊かになった。特に左手の音量の増加は相当なもの
2) 一つ一つの音の立ち上がり、立ち下りが早くなり明瞭な音になった
3) 和音部では音の重なりが非常に綺麗になった
4) 音の余韻が明瞭で綺麗になった
5) 鍵盤のタッチが良くなり、pp ,ff が楽に出せるようになった
と良いことずくめみたいです。
15分ほど談笑後再度ピアノに向かうと、左手に加えて右手の音の出方が素晴らしくなり楽器全体が歌っていました。
これでは即購入決定となるのは仕方がないことですね。
こうなるとやはり試したくなるのはベーゼンドルファーでの効果です。Lanciastさんに何とかならないかと相談したところ、今度K,KAWAI用のウエルフロートを納入時にベーゼンドルファー用の試作品を持ってきましょうと言うことになり先週の日曜日に納入、デモとなりました。
ベーゼンドルファーでの音の出方は、純正のキャスターでも音量が非常に豊かでピアノから音楽が湧き上がってきます。K,KAWAIの経験からこれ以上の音量が出れば逆にマイナス面が強調されるのではと危惧していました。
しかし、そのような心配は全く無用で奏者(奥)の言によれば
1) 音が沸き立つように響き、
2) それぞれの音が綺麗に独立している感じがする
3) 頭で考えている音がすぐに手に伝わり、音楽表現が非常に楽にできるとのことです
また、引いている時の感触がこのベーゼンドルファーを購入した時のようになったとのことでした。
この日は小生の高校時代の同期生で、現在ピアノ調教師を生業にしている友人にも同席してもらったのですがC3クラスのグランドピアノがセミコンクラスのグランドピアノに豹変したみたいな変化だねとのことでした。
この翌日に京都でのスタンウェイでのデモの感想は、あまりの変化に奏者の戸惑いもありましたが、ウエルフロートを取り外してからの音の重さに、禁断の実を味わってしまったとのことで即注文だったそうです。
Lanciastさん宅のピアノがヤマハで奏者(奥さま)もほぼ同じような感想を持たれているとのことでYAMAHA,KAWAI,Steinway,bosendorferの世界の4大ピアノで同じような効果が得られたことは、このピアノ版ウエルフロートがいかに素晴らしく、効果のある逸品であることの証かなと思わせました。
拙宅ではこのオーディオ用ウエルフロートを電源系、プレーヤー(アナログ、CDなどの回転系)、SPに使用していますが、その効果はピアノ版ウエルフロートも同じような効果を示し、このウエルフロートは機器、楽器の持っている本来の音楽を奏でるように思えました。
レス一覧
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Rayさん
今晩は!
このピアノ版ウェルフロートのお噂は聞き及んでおりました。
やはり、楽器の音色は、素晴らしい事になりましたね。
ピアノこそ、原理上も、この製品の本領が発揮出来る素晴らしい組み合わせだと確信しておりました。
またいつか、関西遠征の機会がありましたら、是非、大好きなピアノの音色をお聴かせいただける様、奥様におねだりさせていただければ嬉しいです!!!
ちなみに可愛いアンジーちゃんと、奥様とのデュエットは...ムリかな...
あの肉球でペシペシとキーを叩く姿を思うだけで、ものすごく萌える(爆!
音楽が、生き生きと輝きを増す瞬間に立ち会えて、幸せ一杯で興奮冷めやらぬ気持が良く伝わる日記です。
幸せのお裾分け、ごちそうさま!!!
音楽って、心底嬉しいし、幸せになれるし、ホント、楽しいですね。
では、では
byバズケロ at2016-09-08 21:56
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バズケロさん お久しぶりです。
早々の返信を有難うございます。
ご指摘のようにウエルフロートはその原理からいって箱なりの最たるもののピアノにはうってつけですね。Lansiastさんが六ヶ月前から何とかならないものかと試行錯誤されてきたものがやっと日の目を見た感じです。基本的にはオーディオ用ウエルフロートと同じですがお聞きすると特殊な工夫がなされているみたいです。
ここらは特許の関係でヒ・ミ・ツ みたいです。
それにしても頭に浮かんだ情景が何の苦労も要らずに手に伝わり、浮かんだ曲の感じがそのまま音楽に現れるようになる、これは素晴らしいことと思います。
このウエルフロートがメーカー製造の過程で脚の根元に植え付ければピアノ奏者にとっては多大な恩恵を受けることと思います。
何しろffで力まなくても良いところが素晴らしいのではと思います。
まさにピアノで音を楽しむことができるものかな。
アンジーは相変わらず元気で可愛いです。加えてもう1匹白のスタンプーが増えました。こやつも可愛いですよ!
byRay at2016-09-08 22:21
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Rayさん、はじめまして。
ピアノ版ウェルフロートは私も風の噂で聞いておりましたが、やはり素晴らしいのですね。
ウェルフロートはオーディオだけでなく、楽器の音まで革新を起こしているのですね。
将来、ウェルフロートを付けたピアノがコンサートホールにて
演奏される事が楽しみです。
byニッキー at2016-09-08 22:33
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ニッキーさん こんばんは
早々のレス有難うございました。
Lanciastさんの努力がやっと実った形となりました。
ウエルフロートの原理からいって箱なりの最たるピアノはまさにウエルフロートにぴったりですが、ご存知のようにそのままではフローティングしているものは盛大に動きます。それでは演奏者が一発で酔ってしまします。このところが一番難しかったようです。
完成品はフローティング効果はそのままでピタリとも全く動きません。ここが素晴らしいところと思っています。
byRay at2016-09-08 22:40
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Rayさんおはようございます。
ピアノ用のウェルフロート、相当な効果のようですね。その内にこれを使ったピアノの、録音アルバムが出てきそうですね。再生音にしたらどの様に変化するか、すごく興味があります。
コンサートホールは、ピアノの移動が基本なので、簡単にセットが出来るのでしたら、使用が可能でしょうけど、そうでなければ難しそうな気がします。
ヴァンゲルダーさんが亡くなって、ヴァンゲルダー録音の唯一の欠点である、ピアノの音を良くするという、あの当時これがあればもっと良い音で録れていたでしょうに、誠に残念ではあります。
by山田野案山子 at2016-09-09 06:05
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Rayさん、おはようございます。
気になった日記を見たものですから、旅先から失礼します。
私もヤマハとスタインウェイの両方で聞いてみて、これはピアノ業界の革命になるかもしれないと思いました。
Rayさん宅にお邪魔した時に、立派なグランドピアノが置かれていましたので、これはピアノウェルフロート効果がありそうだと実感しましたよ。
いつかまたお邪魔させていただいた際には、その素晴らしい音をお聞かせいただければと思います。
byHarubaru at2016-09-09 07:07
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山田野案山子さん おはようございます。
ピアノ版ウエルフロートは、拙宅のSPにウエルフロートを導入した時以上の効果でした。ご存知のように拙宅の2402は箱鳴りのしないSPなので箱鳴りを利用しているピアノとは音の出方が全く違うので効果が大きかったのではないでしょうか。
ただオーディオ用のウエルフロートは機器が上板と共に盛大に動いても問題ないのですがピアノではそう言うわけにはいかず、いかに動かないようにして効果を発揮させるかが難しかったようです。
ピアノの移動に関しての問題は机上では想定内みたいですが、これはメーカー製造段階からウエルフロートを導入していなければならず、どこぞのメーカーが採用しさえすれば演奏者は楽に感情表現ができるので聞く者に取っても福音が大のではないかと推測します。
このインシュが多くの方に採用されれば、100年以上変わらなかったピアノと言う楽器を大きく変える事になるのではないかと思います。それほどのインシュと思っています。
byRay at2016-09-09 09:40
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Harubaruさん 今日は
ピアノはここ100年は全く変化なしできましたが、このウエルフロートをあてがう事により100年来の変化を体験できますね。
これがメーカー製造時から脚の根元に挿入されればそれこそピアノの革命が来るのではないでしょうか。
それほどまでに素晴らしい体験でした。
来阪の時には是非ご連絡のほどを!!
byRay at2016-09-09 14:15
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Rayさん、
こんばんは。
遅レスでスミマセン。
しばらくITとは無縁の世界にいたものですから、確認が遅れてしまいました。
揺れないピアノ用のウェルフロート、いいですね。
拙宅でもHarubaruさんの立ち合いでスタインウェイのType Bでの確認を行いましたが、奏者のカミさんがその音を即気に入ったので、購入決定となりました。
演奏上の違和感も全く感じられなかったようですし、音はクリヤー感が向上した感じですごくよかったです。
今は納入を楽しみに待っています。
byK&K at2016-09-19 19:42
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K&Kさん こんばんは
ご無沙汰しております。K&K邸でも購入と相成りましたか。
一度トライしてしまうと必然の理ですね。
このピアノ版ウェルフロートですが、聞いているものにとっては音の変化に驚くのみですが、演奏しているものにとっては非常に弾きやすくなるみたいですね。音の強弱がたやすく表現でき、ひいては音楽の情景表現がし易くなるみたいですね。
このウェルフロートを得て、100年変わらなかった楽器にとって革命的な出来事を引き起こしたのではないかと思っています。
あとはメーカーがこの装置を採用して脚の付け根に備えれば、移動が当たり前のこの楽器にとって大きな福音になるのではと思っています。
byRay at2016-09-19 21:18
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遅レスです(笑)
先日はじめてLanciastさん宅に行きました。
彼は何度も拙者宅にいらしてますが私がLanciastさん宅に足が向かなかったのは私がクラシックを一切聴かない事とSPがタンノイであることでした。
聴かせて頂くとタンノイの偏見が消えました。
もっともレッドだったからかも知れませんが。
所で奥さまにピアノを演奏して頂きピアノ用ウエルフロートの効果を目の当たりにしました。素晴らしいです。
材質も効いているのかな?
bytoyocrim at2016-11-22 10:57
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