日記
マタイ受難曲を聴いてきた
2014年10月13日
10/10(金)いずみホールにマタイ受難曲を聴きに行きました。
マタイ受難曲と言っても有名なJ.S.Bachのではなく、その次男C.P.E.Bachのマタイ受難曲(1769年版)で、関西初演と言うことでした。

演奏は延原武春指揮のテレマン室内合唱団・テレマン室内オーケストラです。
大阪市とハンブルク市の友好都市提携25周年イベントの一部で冒頭には式典もあったようです。さらに2014年がC.P.E.Bach生誕300年に当たり、その記念のイベントでもあったらしい。
私は仕事が終わらず、19:00開演に対して着いたのは19:50。すでにマタイ受難曲が始まっていました。初めて聴く曲なので最初のどのくらいを聴き逃したのかわかりません。1部終了後の休憩まで20分ほど最後部から聴いていましたから1部の前半分くらいが聴けなかったのかなぁ。
事前にネット上でC.P.E.Bachのマタイ受難曲を調べたところ、Bachのマタイと同じ部分があるとか、1時間程度の曲とかあったので、途中休憩が入るほどの長さではないと思っていたのですが、休憩後の2部も1時間くらいあったからトータルでは2時間を超える大曲でした。どうやら版によるらしく、1769年版のハンブルクの初演では1時間半くらいあって当時の慣例(1時間以内)を破ってしまいしばらくお蔵入りしていたとプログラムにはありました。
曲には確かに父Bachのマタイ受難曲と同じ合唱も出てきますが、アリアはオリジナルのようでした。1部の最後のアリアや2部終盤のアリアが一般的なA-B-A形式ではなくA-B-A-B-A形式で非常に長いのには驚きました。
C.P.E.Bachの音楽はあまり持っていませんが、Kochによるお気に入りのシンフォニア集を思い出させるような部分もあり興味深い音楽です。ラストの方でティンパニが登場し、しかも重要な役割を演じている部分があり、最初は受難曲でティンパニ?と思ったものの終わってみれば一番気に入った箇所でもありました。
バロックと古典派の中間的な時期に活躍したC.P.E.Bachの音楽は、とても興味深く今後も聴いてみたいと思わせる演奏でした。それにしても聴き逃した序盤が気になります。CDを売っていれば迷わず買ったのですが、まだ録音はしていないようだし、NAXOSから出ているCDは版が違うようで内容も異なるでしょう。まぁテレマン協会が出すまでは、それを聴いておくしかないですね。
レス一覧
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FCAさん、初めまして。
とてもレアな演奏を聴かれたのですね。C.P.E.Bachのディスクは数えるほどしかありませんが、大Bachとはやはり違う魅力を感じます。
人生一度は生でマタイを聴いてみたいです。ミサ曲ロ短調を聴いたときは本当に感激しました。あのこの上なく印象的な第一音が未だに耳に残っています。
by2Hくん at2014-10-13 22:03
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はじめまして。
ロ短調ミサは生で聴いたことはありませんが大Bachのマタイ・ヨハネの両受難曲は1回ずつ聴きました。
ヨハネは素晴らしかったですが、マタイはRichter盤(1958年)の印象が強烈だっただけにそれと比較してしまって楽しめなくなってしまいました。
最近はRichter以外の色々なマタイを家で聴いて、生演奏の機会に備えるようにしております(笑)。
byFCA at2014-10-13 22:43
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FCAさん こんにちは
テレマン協会の東京定期公演は毎回いつも楽しみにしています。このCPEバッハのマタイは東京でやらないのかなぁ。聴いてみたいです。
byベルウッド at2014-10-14 11:10
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東京でもまだやっていないのですかねぇ。
機会があれば是非聴いてみてください。
興味深い曲だと思います。
byFCA at2014-10-14 23:52
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