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日記

高雄國際Hi-End音響大展2019 その8 GOLDMUNDの有する芸術性、或いは、その精神性について

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2019年05月11日

『一番気に入ってるのは・・・』

『何です?』

『・・・値段だ』


“コマンドーより”


さて、どこかで見たような書き出しですが、気取ったポエムを書ける文才はないのでいつも通りバシッとインプレッションを綴ります。

おそらく、高雄のショーにおける最も高額かつハイレベルな製品、それがGOLDMUNDのスピーカーシステム『SAMADHI(サマディ)』でしょう。




サマディとはサンスクリット語で『精神集中が深まりきった状態』を意味するとされており、そこから転じて『すべての精神的および知的活動のクライマックス』と位置づけられているそうです。

GOLDMUND、オーディオ好きならとりわけ耳にすることも多いスイスのハイエンドブランドであり、その歴史はおよそ40年前に遡ります。日本では『中身がスカスカなアンプ』『パイオニアの安物メカを流用したプレーヤー』などと揶揄され、一部ではボッタクリではないかとの評でも有名です、いや「でした。」

最近はとんと新製品の話が聞こえず、日本のオーディオショーではあまり姿を見ることもなく、話題に上ることもなくなってきたような感じがしますが、一体何故なんでしょうねえ?


おっと、そんなことは私にとってなんら意味を成すことではありません。しかし、過去に4機種のパワーアンプを乗り継いできた私にとって、同ブランドは今でも後ろ髪を引かれる思いのある存在であり、今回フルシステムを試聴することでより一層その思いは強くなったと感じました。




ところで、『サマディ』が高雄にあるという前情報は一切知りませんでした。会場内で入場手続きを済ませ、




エレベーターで4階に上がり、左に曲がって特典CDを受け取って、




すぐの最初に入った部屋に置いてあったのがこのシステムです。






一見して度肝を抜かれました。「最初からクライマックス!」です。


その音ですが、端的にいうと『サラッとした音』です。センターに陣取ってしばし聴き込みましたが、ローの伸びと余裕が凄いです。普通のハイエンドスピーカーの2段~3段くらい低いローが、いとも簡単に、余裕と、透明感と、一体感を伴って出てきます。

あたりがサラッとして品がある感じ、私がMUNDに抱いている端的なイメージですが、正真正銘のMUNDのフルシステムを目の当たりにして「ああ、こういうことなんだな」と体で理解しました。




サマディを構成する箱はアルミ合金製で、1つのSPあたり180kgの質量です。比較対象を挙げるとすれば、MAGICOのM6が177kg、YGのXVJrはメイン・タワーで135kgで、ウーファー・タワーが110kgになります。

低域側のユニットは12インチなので、構成上それほど大型ではなく、実際これより大音量を発し、かつ低音量が多いSPもそれなりにあります。そして、より繊細に詳細に音を描き出すYGや、いささかヤンチャな振る舞いをするMAGICOとも方向性が異なり、GOLDMUNDはシステムとしての統一性・整合性、ひいては音の世界観を重視しているとも言えるでしょう。



さて、ここまでは普通のハイエンドSPのインプレッションですが、私が特徴的だと思ったのは別のところにあります。このSPは、いや現在のGOLDMUNDのSPラインナップほぼ全てが「アクティブ」かつ「ワイヤレス対応」なのです。

https://goldmund.com/samadhi-speakers/

この事実、恥ずかしながら本機を試聴するまで知りませんでした。いやあ、過去アンプを乗り継いできたオーナーなどと言いながら、同ブランドの何を知ったかぶりしてたんだろうか、と思ってしまいました。実際に高雄では電源ケーブルのみ繋がれており、デジタルケーブルの配線が見当たらなかったため、ワイヤレス接続で鳴らされていたと考えられます。

「アクティブ」はともかく「ワイヤレス対応」これが何を意味するのか、少し考えるところがありました。記憶を探り思い返すのは、以前香港でDEVIALETの『PHANTOM』に触れた折、諸々を書いたことがありますが、もしかするとGOLDMUNDも同じようなことではないか?と。




要するに、外部アンプも不要でケーブル配線も不要でセッティングの手間を軽減し、『全てを一体化したシステムこそがスピーカーシステムの理想形』という思想があるのではないか?

更に言うなれば、

『ポンッとお金を出して』
『ポンッと置いて』
『ポンッと良い音が出る』

これで完結させんがためのSPじゃないかなあ、なんてことを思ったのでした。


係員の方に訪ねたところ、このSPは日本円でおよそ3000万円程度とのことです。これを購入するお金持ち、いや富裕層というか富豪というべきか、そういった方々は目を皿にして音の違いを確かめたり、録音の粗探しをしたり、セッティングに血道を上げたり、音楽性がああだこうだという姿が、不思議と想像できません。

いや、実際はそんな方もいるかも知れませんが、そんなことはオーディオマニアにでも任せておけばいい、そんな余裕とゆとりがある人が好みそうなコンストラクションだなあ、というのが私がこのシステムに感じた率直な印象であり、或いは、台湾で見た幻のような夢の一幕だったのでしょう。

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