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東京都在住のオーディオマニアです。リビングオーディオです。狭いスペースを与えられてやっています。MPS-5,Marklevinson No32Lなどを愛用中。クラシックはほとんど聞かず、ポップス、ラッ…

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日記

dartzeel CTH8550の私的レビュー

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2010年01月16日

CTH 8550の私的レビュー

オーディオの装置がある程度そろってくると感じる。
ただ音楽を聞くためだけに
なんて大袈裟な機械を買ってしまったのだろうと。
そういう時に、
音のいいインテグレーテッドアンプが欲しくなる。
スペースだけでなく、
ラックやケーブルも少なくできるので、
その分、そこで高級なモノを揃えることができるし。
実は高級プリメインアンプというジャンルがある。
米国ジェフローランドの
コンセントラというやつが皮切りであった。
もう随分前である。
透明で密度感がある
しなやかな音でドライブ力も抜群なアンプ。
それから後に各国からいろいろスゴイ奴が出てきた。
興味があり少しでも試聴できたものは、
日本のナカミチのインテグレーテッドエンジン
(孔雀みたいでデカイ、あっさりした音)、
イタリアの
オーディオアナログのマエストロ デュエチェント
(随分背の高いアンプ、ドライブ力かなりあり)、
カナダのオラクルのS3000
(カタチは猫背だが、これもハイパワーでワイルド)、
ドイツのブルメスターの032
(まるでパルテノン神殿、音も堂々)、
スイスのゴールドムンドのテロス390
(音はチョイ昔のムンドそのもの)、
米国ジェフローランドのコンティニュウム500
(外見はコンセントラ、音はあっさり)、
米国ボルダー865
(サラサラの表面仕上げ、クルクルボリュウム、明るい音)、
日本のソニーのTa-DR1a
(すっきりしすぎな音)、
デンマークのヴィタスオーディオのSS010
(デザインも音もいいが、ややパワー不足)
など。
やはり、このクラスのプリメインアンプになると、
どれもナカナカいいのである。
とはいえ、その実力は
経験値を上げる意味で聞いといて
良かったというレベルで、
心底欲しいとまではいかなかった。
しかし、最近試聴したスイスdartzeelのCTH8550は
この中ではズバ抜けて素晴らしいと思ったので、
あえてインプレを残しておく。
是非、どなたか買ってください。

外観など:
例のごとく黄色いパネルに赤い筐体。
(実は全部黒のモデルもあるらしい。)
フロントパネルにはロゴが
彫り込まれたボリュウムツマミ、
小さなボタンとディスプレイが並んでいるだけである。
色は非凡だが、形は平凡である。
ディスプレイの表示は小さくてやや見にくい。
ボタンも押しずらい。
リモコンがついているのだが、例のごとく反応が悪い。
しかも近寄らないと効かない。

音質:
都内某所で試聴。
B&Wの802と、
ソニーの最高級SACDプレーヤーSCD-DR1を使用した。
全く、この音は素晴らしい。
(私のツボにハマっただけかもしれないが。)
まず音の鮮度の高さと透明度の高さに耳がゆく。
もぎたての果実のようにフレッシュである。
(これはかつて持っていた
FMアコースティツクスのFM155という
コンパクトなプリアンプに
強く感じた感覚であるのを思い出した。)
一音一音に色濃さがあるのだが、
それをコクとして出すのではなく、
切れ味鋭く、
しかもインパクトたっぷりに打ち出してくる。
実にカラフルな音でもある。
じっくりジワジワという感じ、
ゆとり感などはやはり薄いのだが、
ベースにある音の安定感はしっかりしたものがあり、
なにを聞いても安心していられる。
高域、低域ともプリメインアンプの中では
最高に伸びていて、
高域は繊細に高解像度で、
低域は厚く微妙にふくらんで、
というようなオーソドックスな
ピラミッドバランスを保持している。
音場の透明感にも驚かされる。
聞きこむとSN比がそれほど高いわけではないのに、
一点の曇りもないサウンドステージが開けている。
プリメインアンプは音場の広さが
セパレートに比べて狭くなりがちだが、
ここでは、あまりそれは感じない。
また、音像がセンターにしっかりと立ち、
不同かつ明瞭である。
そして、
音楽性がとても豊かなことは特筆すべきである。
今、
演奏中の音楽の感傷的内容を理解しているかのようだ。
多彩な曲の感情的ニュアンスを
変幻自在に描き分ける。
音を聞く人よりも
最高の音楽を聞く人にささげたいアンプだ。
dartzeelのセパレートアンプは
淡々と素直に
しかし限りなく透明に音楽を奏でるが、
その透明感はそのままに
躍動的な音楽の楽しさを付加したのが
このプリメインアンプだと思う。
同じスイスで言うなら、
ゴールドムンドの切れ味と
FMアコースティックの
躍動感を一台に凝縮したようなアンプである。
確かに、絶対的な透明度や、
音の解像度、音楽表現の緻密さにおいて、
dartzeelのセパレートに一歩ゆずることは間違いないが、
値段や大きさなどを考えるとかなりいいものである。
(8550という型番は上位セパレートの50%の価格で
その魅力の85%を満喫できるという意味らしい。)
dartzeelのセパレートは、
もともと群を抜いて優れたアンプなので、
比べる相手が悪すぎるとも言える。
実際、
他のメーカーの高級セパレートや
プリメインアンプと比べれば、
特に音場の透明感や音の鮮度のおいて、
CTH8550のアドバンテージははっきりしていると思う。
また、このアンプは持っている音楽性の質が非常に高い。
その点はdartzeelの上位のセパレートアンプにも勝るし、
無論、他メーカーの様々なアンプにも勝っていると思う。

まとめ:
とまあ、個人的に音は絶賛なのだが、
ネガティブなことも言うと、
ややクラシック向きではないかもしれない。
音楽のリズミカルなノリの良さや
音のフレッシュさが前面に出る感じで、
格調の高さや堂々とした風格などは
それほど持ち合わせないからだ。
しかし、総合的に、
これほどの能力を持つプリメインアンプは
かつてなかったと思う。
スペースなどの関係でどうしても
このようなアンプに換えなければならなくなったら、
間違いなく最有力候補だろう。
dartzeelといえば
今年はかなり高価なモノラルパワーを出すとか。
そっちはとても買えそうもないが、
こちらは狙ってもいいかもしれない。

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  1. やはり高いかも、ですね、値段が。
    とはいえ、まともに聞くとハマるアンプだとは思います。
    他ではこんなアンプはやらないですから。
    どなたか買ってやってください。

    by上奉書屋 at2010-01-16 18:20

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