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今は自分の時間が持てるようになったので、精一杯できることをしてみたいと思っています。

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小劇場のような空間を目指してます
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
十分な響きがあってもダブつかない。そんな空間を目指してます。 所有機器は僅かしかリストにありませんでした(涙) 仕方がないので自力で書き込んでみます。 現在はレコードの録音年…
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日記

和室のユニコーン邸 2 「大人の音」

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2013年11月27日

賢明な皆さんにおかれましてはお気づきと思いますが、本日のタイトルは「おとなのおと♥」なんて色っぽい事ではなく、中国の言葉で「たいじん」の出す音というお話です。

和室のユニコーンさんの書かれたブログや実際にお宅にお邪魔して、当日や前後のご予定(オーディオ的なものだけでも)を伺ったりして何が一番驚愕に感じるかと言うと・・・
「人間の大きさ」なのだと思い知らされます。

それは誰だって小学校に入る時には「友達100人作るんだ♫」と意気込んで行くものですが、長じるに従い人間関係の難しさを痛感し、忙しくて時間がない等と自分の脳に言い訳を言い聞かせ、どうしたって自分の住む世界を狭くしています。

皆さんも「オフ会」なんて立派でなくても、半日オーディオ友達を家に呼んだら結構疲れちゃったりしますよね、気の楽な人もいればちょっと緊張する人が来たりもします。
それでなくたってオーディオってのは振り幅の大きな趣味だから話しが合う合わないだって問題になるでしょう。
そうした社会の事情をものともせずに沢山の人と分け隔てなく御付き合いが出来るというだけで、音なんか聴かなくたってその人の出す音は明確に分かるものです。これを「大人の音」と呼ぶに些かの躊躇もありません。

和室のユニコーンさんのライフスタイルを詳らかに知るものではありませんが、有閑の自分に比べたら100倍以上もお忙しいはずなのに、演奏会に行き、蓼科に行き、人に合い、一人モゾモゾ?とオーディオの調整等もしているのでしょう。
どうしたら、一人で何人分も動けるのでしょう。
恐らく(笑)1日24時間というのは誰でも一緒ですから「考え方」の違いなんでしょうね。



GRFのある部屋へ移動しました。
まずはCDを使ってシューベルトの「グレート」が掛かります。
私はTー4が鳴っていると思い・・・
「これは60年代の録音かな?ベーム博士かしら?中々渋い音がするねえ。ちっこいスピーカーなのに」と思って聴いていました。

実は手違い?があり、奥のGRFが鳴っていたのだそうです。
普段だとまずはTー4スタートでGRFが鳴っていると思ったでしょう?的流れがあるのだそうですが
今回は偶然にGRFスタートであったにもかかわらずTー4と勘違いするほど音離れの良いGRFの音でした。

では改めて・・・とTー4を聴きましたが展開するステージの位置関係がGRFとほぼ一緒で
「なるほどこれは見誤るなあ」と感心しきりです。今回は時間が限られているので駆け足でソフトを変えて頂きます。


続いて、LPを用いてGRFが鳴ります。

これは我が家の「中期」ですが、聴かせて頂いたのは「後期」でした。

スピーカーの接続を交換されている時間を使って自分の記憶を全開にし、前の前に聴いたCD+GRFの音を思い出します。
ゴールドTannoyらしい、バイオリンに乗った燻し銀の艶を脳内で再現していました。

それを踏まえてLP+真空管アンプ(安曇野製パワー)を聴くのですが、こちらは「鮮度」が際立っています。
このように書くと何やら一般的なLPvsCD論と逆の様に聞こえるかも知れませんがこれには理由があります。
前回の日記の繰り返しになりますが、CDやSACDがよりローレベルでの可聴範囲の拡大を獲得したのに対して、楽音そのものの切れ込みやエモーショナルな感情の盛り込みではLPに一日の長があると言えるかもしれません。

同じGRFを使いながら、場の提示や音像の出現において見事にソースの違いを描き分けていた様に思いました。
そして、不遜ながらCDラインで聴いたデジタルアンプには別の良さがある事をLPを聴くことによって改めて思い返していたのもまた本心です。

アルバン・ベルグの鮮烈さに影響を受けて、普段はひと様のお宅で音楽を聞いて自分の家がどうこうと言うのはあまり経験が無いのですが、帰宅後新録用のRIAA-EQを少し調整しました。お陰さまでトランスの使い方で新たな発見がありました、こうして新たな風が吹き込まれるのは誠にありがたい事です。



さて、
今回の訪問で一番印象に残ったのは
和室のユニコーンさんも、同席された0さんも勿論私も、これだけ沢山の再生ラインを聴いたのに「自分の好みの音」だとか「こっちの方が好き」とかを、多分一言も言わなかったことです。
(CDの製版には厳しい意見が飛んだけれど、それは好みではなく優劣の判断だった)
良いものは何だって良いんです、ただ良いものにするかどうかは使い手次第だから装置固有の問題ではないんです。

バッハから数えても西洋の古典音楽は300年
エジソンが「メリーさんの羊」を吹き込んでからオーディオは130年の歴史があります。
その間にはあまたの楽曲がありオーディオ装置が生み出されました。

和室のユニコーンさんは「これが一番好き」とはいいませんし、増してや「これ以外はダメ」なんて決して思っていないでしょう。
実際に3つの部屋で10に余るスピーカーを、それぞれの個性や特徴を楽しんでおられる訳ですから。

ソフトでもハードでも作り手が命をかけて作った作品は全て価値があるのです。
せっかくの価値を「好み」だとか「理解できない」で交わるチャンスを失っては損失でしかありません。
現実に「俺の好きな音」同士がぶつかり合って物騒な事態になる例は沢山あります。
自分の好みだけが絶対無二で他者を認める事の出来ない了見が衝突の原因でしょう。


多様な(美は本質的に多様だから)価値を認めて受け入れる度量の大きさ、包容力こそが多くの方との御付き合いを可能にしている根源でしょう、出されている音に確実に表れています。
これを称して「たいじんの音」がタイトルの意味です。


ざっと見渡したところ、「グレート」は我が家に2枚しかありませんでした。
しかも巨匠の名演は第3版プレスであのデモーニッシュな迫力が今イチです。

ご満足は頂けないかもしれませんが、我が家の音をお聴き頂く機会を楽しみにしております。






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  1. Logeさん ありがとうございます。体型では、中国の山水画に出てくる大人(たいじん)に近づいていますが、その他の言動では自信がありません。

    オーディオ歴が長く、いろいろな良い音を聴かせていただきましたが、その時代、時代で、良い音がするのが楽しいですね。

    美人にもいろいろなタイプもあります。オーディオでも、一神教は衝突を招くだけですから。私の場合は、音楽を聴く手段がオーディオであって、決して目的ではないのです。LogeさんやOさんは、そのあたりの機微を解っていただけるから、お話ししていて楽しいのです。

    12月中に何とか出かけたいと思っています。その折りは、よろしくお願いします。

    byGRF at2013-11-27 17:03

  2. 含蓄のある日記、感銘を受けました。
    自分の狭い経験で選り好みする時間があれば、虚心坦懐に自分以外の価値観を受けいる準備をするべき。視野を狭くして大事なことが今そこを通り過ぎてもわからないことのないようにと考えています。聴く時の気持ち次第で何をどのくらい得るのかが著しく違います。全てに言えることです。
    今後もよろしくお願いいたします。

    byakahanamizuki at2013-11-27 23:05

  3. Logeさん おはようございます。

    「大人の音」…私も同じような実感があります。
    オーディオの歴史をなめ尽くすような実体験と細やかな工夫を重ねながらそういうものを表に出さず、人間味にあふれた音楽を引き出す。そういうサウンドです。

    較べると私はほんとうに「小人(しょうじん)の音」だという気がしてしまいます。些事にこだわり、うわずっていて、きつい音。どうしてもひとつの機器に収斂させようとしてしまいます。

    ただ、和室のユニコーンさんのところでまだ聴かせていただいていないディナウディオのコンセクウェンス、あのスピーカーをどのように鳴らされるのか?やはり「大人」の音なのか?そこは興味津々です(笑)。

    byベルウッド at2013-11-28 09:17

  4. ベルウッドさん。

    お褒めのお言葉をいただき、こそばゆくて、背中をかきむしりました。老人性乾燥なのです(笑)。

    Consequenceがじつは一番、大人の音だと思います。

    http://tannoy.exblog.jp/14896049/

    http://tannoy.exblog.jp/14947872/

    http://tannoy.exblog.jp/14996224/

    この神様が舞い降りた10年11月の事は、あまりにも恐れ多く、特に翌年の3.11以降は、封印してまいりました。

    UNICORNでも、あそこまで出て来たので、今一度、神様のご降臨を願って、今年のクリスマスの挑戦にしたいと願っています。

    byGRF at2013-11-28 19:32

  5. 和室のユニコーンさん

    拙い文章で失礼しましたが、感じた事はなんとか書けたかと思います。
    一神教に走るか、間違える事無く取捨選択を断行出来るか。
    一見同じ事の様でも真逆の精神構造です。会社にも上司にも抑制される事の無い「個人の趣味」は、その区別がついているかどうかが結果に大きな違いを生むだろうと思う次第です。

    まだConsequenceもいましたね。
    そうですね、神が降りた後はそれに触れたくない。という自己矛盾に苛まれますね。
    「炎のランナー」のエリック・リデルが24年パリ五輪に勝った夜のような気分で。
    だからこそなおのこと触れてみたいものです。

    こちらにもお待ちしています。

    byLoge at2013-11-29 01:33

  6. akahanamizukiさん

    いつもお世話様です。
    立派なのはユニコーンさんの日々の生活であってこの文章ではありませんでよろしくお願いします。

    先ほどカレーを作りながら考えていたのですが・・・
    このカレーが旨いか、不味いと思うか?その判断の精度を上げて本当に旨いものをウマい。と言える様になる事こそ必須でしょう。

    レトルトしか食べた経験が無い者が「カレーは趣味じゃない」と言って回避するのも困りますが、
    もとより比較すべきではない「カレーよりハンバーグの方が好きだ」とか「いい年こいて小学生か!」と疑うような嘆かわしい話しが多すぎるのです。
    一流のものならばカレーもハンバーグもそれぞれの良さ、味わいがあるのにです。

    何の道でも、徹底的に遣り尽くした人は「好き嫌い」だけで片付けないものです。
    その格闘の中で残ったものを、周りの人が初めて「お前らしい」と評するのでしょう。
    私も精進したいと思います。

    byLoge at2013-11-29 02:04

  7. ベルウッドさん

    オーディオの音色や鳴りっぷりが素晴らしいお宅はたくさんございますが、
    Tuttiのffで歪み無い音量で再生されている方のお宅に寄せて頂いたのは、おかしく聞こえるかも知れませんが希有な体験です。

    音楽自体とエアヴォリュームを含む再生系全体の設計図が頭に入っていないと難しいのかも知れません。単純に音量を下げるだけでは意味が無い事は無論ですし、大き過ぎるとffで歪む(原因がアンプかラッパか部屋か中耳かは別にして)のも道理です。

    貴兄のお宅についてはまだ返信できませんので、お伺いする機会を楽しみにしています。こちらへも是非どうぞ。

    byLoge at2013-11-29 02:22

  8. Logeさん、お早うございます。

    なるほど、正に「音は人なり」ですね。
    「大人の音」、とても良いですね。
    私も目指したいものです。

    by矢切亭主人 at2013-11-29 06:14

  9. Loge さん
    過分なるお言葉で、恐縮しております。

    最大の音量は、やはり部屋のボリュームとSPの能率とアンプの効率で決まります。ダイナミックレンジの拡大には、大きい方向と小さい方向の二通りあります。
    ステレオの音場を活かした、小さい方の再生にこだわると、6畳間+アルファの部屋にもオーケストラは訪れてくれます。

    先日の川崎でのコンセルトヘボウは、ppppの極致でした。ベルリンのプロコイエフもそうです。そして、100名を越す名人集団の織りなす、大音量も全く歪みを感じません。稀有な体験でした。

    馬齢を重ねていても、なかなか、気がつかない事もあります。必死に良い音を追い求める、その祈りに、時々神様が答えて下さるのでしょう。

    byGRF at2013-11-29 10:20

  10. Logeさん
    おはようございます。

    読みごたえがありますね。
    全ては受ける心持ち次第かなと(笑)
    器が大きければ楽しみ方もまた多し。
    粋ですね〜

    また、良いお話を紹介してくださいね!

    では、では

    byバズケロ at2013-11-29 10:22

  11. 矢切亭主人さん

    そうですね、音は人が出ますね。
    どんな機械を使っても、その人なりの音になりますね。

    そうなると機械の持つ世界感が浮き上がってきますね。
    よっっしゃ、UNICORNいっちゃいますかあ!?

    byLoge at2013-11-30 01:04

  12. ストラさん

    そうですね、
    良い音はどんな形でも良い音ですね。
    その良い音を出すのが、結局のところ人間力なので道のりは遠いと・・・

    とまれ、一番やりたくない、一番嫌な事から片付ける癖をつけたいですね。
    これがなかなか強敵です。

    byLoge at2013-11-30 01:09

  13. 和室のユニコーンさん

    時ならぬゴールデンウィークの感動が伝わって来るようです。
    プロコフィエフのVn協はキョン盤で確認しておきますが、LPのppでどれだけ汲み取れるかです。まさにSACDなどの面目躍如の曲想ですね
    まあ、おかげで想像力が鍛えられて一石二鳥ですが・・・笑

    byLoge at2013-11-30 01:15

  14. バスケロさん

    そうか、なんとなしにバスケロさんといえば・・・大音量グルーブの奥の院といったイメージでしたが、同じバスケロさんはHL−7も揃えてお聞きなんですよね。
    「既に」の方には釈迦に説法で失礼しました。

    またよろしくお願いします。

    byLoge at2013-11-30 01:19

  15. Loge様、初めまして。
    ウラキンと申します。

    Loge様の日記に大層感銘を受けました。
    この春にコミュに入られたのですね。
    「大人の音」のタイトルに惹かれましたです。

    日記を拝読させていたたくと、技術的な部分と情緒的な部分のバランスが非常に心地善く感じました。小生もいつかこんなレベルの文章を書きたいと思います。

    >多様な価値を認めて受け入れる度量の大きさ、包容力
    趣味も仕事もこれを身につけることが、自らの住む世界を広げるとっかかりですね。
    小生の課題です。

    今後ともよろしくお願い致します。

    小生も「大人の音」を聴きにいったことがございます。
    ご参考まで。
    http://community.phileweb.com/mypage/entry/1061/20110731/24985/

    byウラキンスカイウォーカー at2013-11-30 09:03

  16. ウラキンさん、レスありがとうございます。

    文章をお褒め頂きましたが、そんなことはなくてユニコーンさんの日々の生活に感化されただけです。

    貴重な体験ができて良かったですね。人の繫がりで自分の事も見直せるのはありがたい事です。
    また、よろしくお願いします。

    byLoge at2013-12-02 14:15

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