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日記

SONYの超弩級ポータブルプレイヤー、DMP-Z1へ苦言

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2018年12月29日

前回の日記では、SONYの超弩級ポータブルプレイヤー、DMP-Z1の商品コンセプトとデザインに対する文句を書き連ねた。

今回は、製品版を銀座で何度か試聴したので、その感想を書こうと思う。



結論から言えば、DMP-Z1の音は素晴らしい。

良くできた真空管アンプのような厚みと、現代の半導体製品のスピード感や切れ味が見事に両立している。
そして、ハイエンド製品として当然だが、耳障りなピーキーさが良く抑えられている。

昔のSONY製品を思い出させるような、多少演出があっても気持ち良く聴かせる音作りで、誰が聴いても良い音だと感じるだろう。

しかし・・・

これだけ聴いていると素晴らしいが、他のハイエンド製品と比較してしまうと、少々問題があるようにも思う。

まず、気持ち良さを優先したからか、分解能は控えめである。
空間は狭く、音像がとても近い。

ChordのポータブルDAC、mojoによく似た音調だ。

細部をそぎ落とし、メリハリを強調し、表面を丹念に撫でつけてある、アニメ絵的な音質である。

また、設計者がウォークマンの設計者だから仕方がないが、据え置き製品として当然持つべき機能が省かれているところにも疑問を感じる。

RCAのアナログ出力が無いこともそうだが、イヤフォンジャックも6.5mmが無いのである。フルサイズのヘッドフォンを使う際は、変換プラグを使用せねばならない。

デジタル入力はUSB-Cのみで、光学や同軸入力は省かれている。

プレイヤーの液晶画面は3インチと小さく、ウォークマンであるWM1の4インチよりも小さい。スマホやPCからのリモートコントロールはできないので、楽曲はいちいち小さい液晶画面から選ぶ必要がある。

S-Masterを捨ててまで得たはずの高出力も、正直、力不足である。
音質の良いローゲインモードでは、ER-4Sで音量を取ることができず、ハイゲインモードにして何とかというレベル。

昨今のモンスターヘッドフォンを駆動するには、シングルエンド出力では力不足のため、バランス出力しか使えないことになる。

このDMP-Z1だが、何度か使用して感じることは、「バカでかく重いウォークマン」だということである。

そう考えると、アニメ絵っぽい音質や、据え置きとして当然持つべき機能や性能が無いことも理解できる。

「100万円の音の良いウォークマン、ただし、重くてかさばるので、携帯性はほぼありませんよ」という製品なのだ。

SONYは一体、この製品をどう使ってほしいのだろう。

デザイナーは、「例えば、据え置きクラスの音質をベッドサイドに持っていく」と言っていたが、この製品、上から覗き込まないと操作不能である。

本当にベッドサイドで気軽に使おうと思ったら、音量を含めてスマホからコントロールできるようにするなど、もう少し工夫が必要ではないか。

「この製品はこう使ってほしい、そのためにこんな工夫がしてある」というデザイナーの熱い想い、熱い魂を感じない。

ウォークマンを限りなく高音質にしたら、結果的に、バカでかく重くなりました。

ただそれだけの製品だと感じる。

例えばだが、

「一日のほとんどを机で過ごす人のために作りました。」であれば、「PCやスマホとの連携を重視し、全ての操作はPCやスマホから可能です。USBポートもフロントに付いており、バッテリーも20時間持ちます。」とか、

「世界中を旅する人のために作りました。」であれば、「可能な限り軽く、丈夫に作られています。電源が無い場合のために、スマホ用のバッテリーパックからも駆動可能です。」とか、

「ベッドサイドで使うために作りました。」であれば、「暗闇でも製品が見えるよう、輪郭がうっすら発光するようになっています。すべての操作はスマホからできます。」とか・・・。

なんでもいいが、「こう使ってほしい」という熱い想い、そしてそれを実現するための、考え抜かれた機能性やデザイン性が無いものだろうか。

ウォークマンなのに携帯性がほとんど無く、据え置きとしても使いづらいという中途半端なコンセプト、

そして、デジタル機器なのに金ぴかのアナログボリュームを見せつけるチグハグなデザインセンス・・・

正直、このDMP-Z1は「魂の抜けた」製品だと感じる。音質がなかなか良いだけに、とても残念な気持ちだ。

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レス一覧

  1. こんばんは。

    スマホらと同じく、こちらも主力、隆盛は韓国、中国でしょうか。

    by平蔵 at2018-12-29 17:40

  2. オーディオ休火山さん、こんにちは。

    ソニーのオーディオ事業は来年以降も限りなくハイエンド志向に突き進むと思われます。今は普及価格帯もやっていますが、こんなのはGAFAや中韓に敵うわけがありませんし、もはや勝負はついています。魂の抜けた製品とおっしゃる意味がわかるような気がします。試行錯誤を繰り返して、スイスやフランスの単品コンポメーカーのような商品を出すようになるのではないでしょうか。単なる予想ですが。

    byモニオ at2018-12-30 10:38

  3. 平蔵さん、レスありがとうございます。

    そうですね、おっしゃるとおりかもしれません。悲しいことですね。

    bykakki at2018-12-30 22:10

  4. モニオさん、レスありがとうございます。

    ソニーのオーディオは、廉価品とハイエンドの二極化戦略のようですね。個人的には、その戦略自体は間違っていないと思います。

    しかし、DMP-Z1は、残念ですが、ハイエンドになり切れていないというのが個人的な印象です。HeadFiのスレッドも全く盛り上がっていませんし、「欲しくてたまらなくなる」ような魅力や熱気が薄いように思っています。

    bykakki at2018-12-30 22:41

  5. kakkiさん こんにちは

    ソニーに欠けているのは商品のコンセプトなのでしょうね。

    この製品もよく見ると部分部分では素晴らしい技術がてんこ盛りという気がしてきます。

    例えば、第一にそのバッテリー。デジタル系、アナログ系に独立させてデジは3.7V、アナログは±7.2Vの3パックを内蔵。しかもバッテリーモードと並行充電モードを瞬時に切り替えられるようになっています。高音質再生はバッテリーモード、暖機や聞き流し時は充電しながらで、それが切り替え可能というのは理想です。PCオーディオではこの機能を備えるバッテリーが無くて探すのに苦労しています。

    電源供給では、瞬時に大電力を供給するためのキャパシタも備えています。バッテリーからの直接給電は、ここが課題で、私も来年の課題のひとつとして心に描いている改造ポイントなんです。大容量のキャパシタ(コンデンサ)は、一般に入手可能なのは電解コンしかないので音質的にも、スペースの点でもネックなのですが、ここでも何やら新技術を投入しています。さらには電圧変換レギュレーターでも先端素子を投じているようです。

    そのほかデジタル入力やDDプロセッシングなどにも独自の技術を投入し、どうやらそれはICチップではなくFPGAにソニー独自のアルゴリズムをプログラムしているようです。おそらくDA変換もそうなのでしょう。

    内容を公表していないのでよくわかりませんが、すごいと思うのは独自のOS、すなわちオーディオ専用のOSでシステムを動かしていること。PCオーディオの音質上の最大のハードルは汎用OSなので、ここは使いようによってはとんでもない技術だと思えます。

    byベルウッド at2018-12-31 09:38

  6. (続きです)

    現状のソニーは、放送局向けなどのプロ機の事業やPC事業に技術を集中させていて、肝心の一般消費者向けのAV部門には採算優先で有能かつ有意の人材が投入されていないのだと思います。

    HDDプレーヤーのHAP-Z1ESは、音質面でも機能面でも優れたハイエンド機器だと思っていますが、さらにグレードアップされた後継機への期待があるのですがなかなかそれが現れません。このDMP-Z1を見ると、そういう期待が高まってきます。

    私自身はヘッドホンで聴くことがないので興味が薄かったのですが、改めてソニーのオーディオに対する本気度を垣間見た思いがしました。けっして「魂の抜けた」製品とは思えません。ただちょっと商品として、センスがないというか、トンチンカンなんだと感じます。

    そもそもヘッドホン愛好家は、アンプに100万円近いコストを払う気があるのでしょうか。そこのところの正直なご感想を。お聞きしたいです

    byベルウッド at2018-12-31 09:42

  7. ベルウッドさん、レスありがとうございます。

    おっしゃるように、この製品は、トンチンカンなのでしょう。本当にハイエンドを目指すなら、プレイヤーは分離して、ユーザーに任せてしまえば良かったのだと思います。現状では、据え置きのヘッドフォンアンプの上に小さなウォークマンが貼り付けられているような状態で、中途半端な状態です。

    技術については、私は素人ですので偉そうな事は言えませんが、DACチップは旭化成のAK4497EQ、オペアンプはTI社のTPA6120ですね。車で言えば、3000万円のスーパーカーにトヨタの汎用エンジンが積まれているようなもので、いくら周辺技術がすごいと言われても、正直、ワクワク感が無いように思います、個人の感想ですが。

    ヘッドフォン愛好家の金銭感覚ですが、ここ数年で大きく変わったのでは無いでしょうか。ゴールドムンド、ナグラ、コード、レリーフと言ったブランドから100万円を大きく超える製品が登場し、また、ヘッドフォンメーカーであるゼンハイザーからは、ヘッドフォンとセットで720万円という超弩級の製品も出ました。

    また、私の友人には、ほぼヘッドフォンのみを使用するマニアもいますが、100万越えのヘッドフォンアンプに、数十万円のヘッドフォン複数を組み合わせて楽しんでいます。

    ヘッドフォンを使用したオーディオは、今もっとも勢いのある領域であり、100万円と聞いても新鮮な驚きは無くなっているように思います。

    bykakki at2018-12-31 12:04

  8. なるほどDACチップはAK4497EQで、ヘッドホンアンプ(オペアンプ?)はTIの借り物でしたか。

    そういうチップメーカーのフラッグシップであっても、ヘッドホンアンプやヘッドホンに数百万円を投ずるヘッドホンマニアにとっては、トヨタの汎用エンジンということなんですね(大汗)。100万円のヘッドホンアンプに新鮮味を感じないというのはそういうことだったのですか。ちょっとびっくりしました。

    私には、そういうヘッドホン愛好家の心理はわかりませんが、音響用半導体の内製も手がけていた昔日のソニーの面影はあまり無いですね。やはり、HA-Z1ESの後継や上位機種は期待できないのかなぁ。

    byベルウッド at2018-12-31 16:37

  9. ベルウッドさん、おっしゃるように、正直、この製品には昔日のSONYの面影はありませんね。他社から借りてきた高級部品を組み合わせて製品を作るやり方は、どちらかといえば中華メーカーの得意とするところです。また、せっかくの、AK4497も、新型が発表されて、早速、型落ちになってしまいました。汎用品を使うことの難しさですね。

    HAP-Z1ESの後継機ですが、おそらく出ないでしょうね。今や、PC +単体DACで同じ事が簡単に実現できますから。。。

    最近のようにストリーミングがメジャーになったり、新フォーマットが出てくる状況を考えると、据え置き向けのプレイヤーは追従できず、徐々に廃れていくでしょうね。

    bykakki at2018-12-31 17:52

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