日記
クライバーのブラームス交響曲第4番
2009年10月04日
エソテリックからドイツ・グラモフォン原盤のSACDが2点発売された。
1点は、カラヤン指揮ベルリン・フィルの新ヴィーン学派もの、
もう1点は、クライバー指揮ヴィーン・フィルのブラームス交響曲第4番
である。
どちらも、発売以来、名盤の名をほしいままにしてきたものであり、
CDではともに現役のままだと思うが、
エソテリックが今回SACD化を行った。
このうち、あるオーディオショップで後者のクライバー盤が鳴らされていて、
感覚的に良い音に感じたので、思わず買ってしまった。
家に帰って、SACD化の実力を試すため、
"DG Originals"化されたドイツ製CDと
エソテリックSACD(ちなみに日本製)のCD面で
音量等の条件を全く同じにして聞き比べてみた。
SACD盤CD面の特徴を一言で言うと
「デジタルの特性を生かしたアナログっぽい音」だろうか。
Originalsでは、特にヴァイオリンの高音などで尖ったくっきりした感じの
いかにもデジタル初期といった音で鳴っているところがある。
他方、SACD盤CD面では、全般に音場が広がり、落ち着いた感じの音になっている。
弱音のニュアンスが増していて、音の余韻などもより綺麗に消えていく。
弦のピチカートや木管楽器のソロなどには
そうした特長がよく現れているように思う。
さらに、音に厚みがあり、奥行きがあるので、
第3楽章のような激しい曲調の部分などでも、
聴き応えのある音に仕上がっている。
クライバー盤の方はもともとデジタル録音されていた音源なので、
SACD化では、音はあまり変わらないのではないかと事前には思っていたが、
その予測を良い意味で大きく裏切られた一枚であった。
このシリーズの更なる展開に期待したい。
レス一覧
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このエソテリックのシリーズですが、私も大変気に入っておりまして、過去のものから発売されものはすべて購入しております。
今回のシリーズもいいみたいですね。
早く封を切って聞きたいです。
byMac_cel at2009-10-05 12:27
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Mac_celさん、こんばんは。
SACD化に伴う高音質化は、
デジタル録音であっても、
マスタリングの腕と機材が重要だと
今さらながら感じました。
カラヤン盤の方はまだ入手していませんが、
クライバー盤と同様の陣容なので、
期待しています。
それでは。
byfalcon10 at2009-10-06 00:54
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