日記
レーザーセッターでセッティング変更
2009年01月03日
新年最初に取り組んだことは、まずはレーザーセッターによるセッティングの見直しでした。
これまで、私はレーザーセッターを使って、下図のように、スピーカーをリスニングポイントに正対するように振っていたのですが、私の好みからすると、どうも音像がピンポイントになりすぎで、もっとルーズなゆったりとした音場感が欲しいなあという感じでした。
そこで、振り角をもっと緩くして、平行セッティングからやや内振りくらいにすると、自分好みの広がりと奥行きのバランスになりました。ところが、そうすると左右の振り角が厳密に合いません。
ユーザーの方はご承知だと思いますが、レーザーセッターは左右のスピーカーバッフル面から結んだ線の交点で合わせるようになっているので、このくらいの振り角だと交点が部屋の外になってしまいます。
「どうしたものだろう」と考えた末、下図のようなやり方なら上手くいくのではないかと思いました。
①:基準になる振り角、位置のスピーカーから(上図ではスピーカーA)の中心から垂直にレーザーを照射し、適当な位置にポイントAを決める。そのポイントAからレーザーセッターを使って、スピーカーAの振り角を微調整する。
②:ポイントAから、もう一つのスピーカー(スピーカーB)の中心に向かってレーザーを照射し、その距離を測る。
③:リスニングポイントを挟んで、ポイントAとほぼ真向かいになるように、任意のポイントBを取り、スピーカーAにレーザーを照射しながら、②で測った距離と同じ距離になるようにポイントBをずらしていく。
④:最後にポイントBからレーザーセッターを使って、スピーカーBの振り角と距離を微調整する。
こんな感じです。ポイントを二点取って、正確な台形を描くようにする というのが意図です。理論的に合っているかどうか、今ひとつ自信がないのですが、これで合わせた結果、見た目にも、聴いた感じでも「いいんじゃない?」という感じになりましたので、まぁこれでオッケーということにします(笑)。
ファーストシステムに続いて、セカンドシステムのスピーカーもこのやり方で合わせてみました。平行セッティングなので、台形を長方形にすればいいじゃないかという感じでやりました。
最後にカイザーサウンドのインシュレーターをスピーカー下に挟んで終わりです。このインシュレーターは開発者の方から、「Aの位置を正確に合わせろ」と言われているので、拙宅では予め養生テープで位置あわせをしてから、機器の下に敷き、終わったら剥がすようにしています。こうすると位置がずれないので楽です。
今回、この作業を手伝ってくれた、江川工房の仲間の一関さん。生録を趣味とされ、若いながらも録音・録画機材を多数所有して、精力的に生録に行かれています。実は、上図のセッティング方法も、彼のアイディアなのでした。色々有難うございました。

この後、昨日の村井さんに引き続き、二人でインフラノイズのDAC-1とSOULNOTEのdc1.0を聴き比べをやったのですが、長くなりましたので、感想はまとめて又明日書きます。引き伸ばしてしまってスミマセンm(_ _)m。
レス一覧
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たくみ@深川さん 楽しい記事をありがとうございます。
音は感性!などと言いますが、そのような職人技でセッティングしていると、特定の方にしかまねの出来ない固有技術となってしまいます。
しかしながら、このような手順を決めての取り組みは誰にでも応用が出来る良い方法だと思います。
もちろん、ポイントA,Bは何処にするのか!試行錯誤されたのだと思いますが、結果が楽しみです。
明日の日記を心待ちにしています。
byヒジヤン at2009-01-03 22:01
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ヒジヤンさん今晩は レス有難うございます。
そうですね。この場合、ポイントAの決め方がキーになってくると思いますが、そのあたりが人それぞれの「感性」なのかなと。つまり自分にとって心地よいスピーカーの振り角が大体この辺、というのを決めて、そこから垂直にレーザーを照射した延長線上の点ということですから。
私のリスニングルームの場合、フローリングで、板目がわりとまっすぐ走っているので、その点でもこの作業は楽でした。
byたくみ@深川 at2009-01-03 22:17
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はじめまして、さもえどと申します。m(__)m
この度は、お気に入り登録ありがとうございました。
遅ればせながら、ワタシの方も登録させて頂きましたので、よろしくお願い致します。m(__)m
台形セッティング(勝手に命名スミマセン^^;)、良い感じのようですね。
リスニングポイントよりも後ろで三角形の頂点を結ぶやり方と、リスニングポイントで頂点を結ぶやり方・・・拙宅ではどっちが良いのか、未だお悩み中です。^^;
byさもえど at2009-01-04 00:06
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さもえどさん レス&お気に入り登録有難うございました。
これからもよろしくお願いいたします。
どのくらいの振り角がいいのかは、スピーカー、部屋、
何よりもその人の聴き方に結局はよってしまいますよね。
ダイナ7Fのオリジナルノーチラスや、逸品館のBB5なんて
凄い音がしてましたが、これらのスピーカーのセッティングは、
リスニングポイントどころか、リスニングポイントの前で
頂点を結ぶようなセッティング(殆ど45度振り)
になっていましたし。
かと思えば、海外のオーディオファイルの写真を見ると、
殆ど平行セッティングで置いてるような人が多かったりと、
本当に人それぞれなんだなと思います。かの評論家のフウさんも
ノーチラスの設計者から「なんでお前はこんなにスピーカーを
内振りにしているんだ?」と言われたらしいです(笑)。
byたくみ@深川 at2009-01-04 07:01
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たくみ@深川さん、こんにちは。
いやあ!
本文を読む前に、最後の画像を見て、一瞬、一関さんが、たくみ@深川さんなの?って思ってしまいました。・・・・・お名前が違い増すもんねえ(^^;
村井さん、一関さん、Ge3値・・・・勝手に、非常に近しい感覚になっております。(^^;
DAC-1は以前ほんの一時使ってまして、素直さを物足りなさに勘違いしてしまった経緯があります。
dc1.0は、開発者の鈴木さんのイベントで聞かせていただき、その熱さ、ストレートに飛んでくるエネルギー感に好感を持っていました。
結局、σ(^^;は、価格と外部クロックの入力有無からSV-192Sを選びました。(^^;
同じ環境で聞き比べが出来ると面白そうですね(^^;
byMt.T2 at2009-01-04 12:19
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いや~~ なかなか本格的なセッティング手段なのですね。 やり方が 「数学の授業」みたいで 頭 イタイイタイですネ。 (-。-)y-゜゜゜
はじめまして ヽ(^o^)丿 たくみ@深川様 アコスの住人と言います。 お見知りおきの程を・・・ m(__)m
私も昨年 mainスピーカーの配置見直しにチャレンジしましたよ~~ ウチのスピーカーは Nautilus801ですから 代表的なセッティング方法である「クロス置き(自身の手前でクロスするほどに内振りとする置き方)」を用いていたのですね。 部屋が完成してから 1年以上この状態だったのですが 何を思ったのか? 見直しをしたくなり 丸一日をかけて 今の状態に持って来ました。 「**セッター」な~~んて持っていませんから 基本的には「見た目!」 詰めにはメジャー片手に 背後と脇の壁からの距離を見ながらの微調整です。
Nautilus801をAV兼務とする事で フロント部はスッキリと置く事が出来て・・・ 2ch系もAV系も 良い傾向へと変わったと・・・ 私は信じています。
これからもヨロシクです。 アコスでした。
byアコスの住人 at2009-01-04 21:21
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Mt.T2 さん レス有難うございます。
一関さんをご存知という事は、エンゼルポケットでの
Ge3のデモにも何度か行かれているわけですね。
私は、あまりGe3やカイザーのイベントに行く機会が無くて、
もっぱら江川工房でのお付き合いをさせていただいてるのですが、
一関さんには色々手伝ってもらって、助かっています。
また、Ge3のイベントがあれば、T2さんとお目にかかる機会もあるかもしれませんね。
byたくみ@深川 at2009-01-04 22:06
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アコスの住人さん レス有難うございます。
私も何年も「見た目セッティング」でいいじゃん、
という感じで使ってきました。実は、レーザーセッターを
使ってセッティングしたのも、折角買ったのに使わないで
しまっておくのはもったいないと言う気持ちが
あったからだったりもします(笑)。
こういうアクセサリーは、実は心理的なプラセボ効果も
大きいかもしれませんね。
「一生懸命理論的にセッティングを詰めたんだから
音もぜ~ったい良いはず」なんてね。
まぁそういう自己満足も含めての私のオーディオなんでしょうね。
byたくみ@深川 at2009-01-04 22:16
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