たくみ@深川
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下町は深川在住の音楽ファンです。旧録音のクラシックから、最近のワールドミュージックまで、時代、ジャンルを問わず何でも聴いてます。

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板張りの専用オーディオルーム
板張りの専用オーディオルーム
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~4ch
16畳ほどの板張りの専用オーディオルームです。 建てた当初は響きすぎでどうしょうもなかったのですが、 5年ほど経ってかなり落ち着いてきました。
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日記

山口孝さんと聴く SACDのクラシック名盤

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2009年03月14日

今日は、ダイナミックオーディオ・サウンドハウスのイベント「JBLとマークレビンソンで聴く、クラシックのSACD」に行ってまいりました。

このイベントは、音楽評論家の山口孝さんが選りすぐったクラシックのSACDを、JBLとレビンソンの最新機種で再生するという企画です。荒天とはいえ、山口さんの熱心なファンの方もいるのでしょう。会場には20人ほどのお客さんが来られていました。

まずはいつもの通り、今日のオペレーターを務めるサウンドハウス店長・厚木さんの挨拶で始まりました。何でも、山口さんからデュメイとピリスのヴァイオリンソナタを「驚愕すべき音量」で聴かされた事が、厚木さんのクラシック開眼のきっかけだったとか。

今日の装置の紹介です。左からSACDプレーヤーのNo.512、もうディスコンですが名プリの座をほしいままにしたNo.32L、新型パワーのNo.53、そしてJBLのK2 S9900です。これだけでもう1500万コースですね(^^;。

今日のナビゲーターをされた、音楽評論家の山口 孝さんです。JBLとレビンソンに対する思い入れを、在りし日の瀬川冬樹氏の思い出に触れながら、とても熱く語って下さいました。

本日のセットリストです。全曲、オケのパートがあるのが目を引きます。誰にも親しみやすく、SACDというフォーマットが持つハーモニーの美しさを体現できる選曲にされたと言うことでした。

まずはバロック~古典派のディスクから以下の4枚のSACDを聴きました。

自由かつ奔放でありながらイタリア・ヴァイオリンの伝統を受けつぐカルミニョーラのヴィルトゥオジティ、「空気を浄化するような」清澄さと誠実さに溢れたハーンのヴァイオリン、馥郁たる香りを放つルルーのオーボエ、いきいきとした躍動感が特徴のマッケラスのモーツァルト。山口さんが太鼓判を押すだけあって、演奏は素晴らしいものばかりでした。

ただ、私がちょっと気にかかったのは、これらのディスク、どれも最新の録音なのですが、エコーが過剰ではないかと言うことでした。例えば、マッケラスのモーツァルトでは、エコーが強すぎるために、ティンパニのパッセージなど繋がって聴こえてしまうところがあったり、低弦のフレーズも不明瞭なところがある気がしました。

普通に聴いていると、余り気にならないところなのかもしれませんが、JBLとレビンソンという超ド級のトランスデューサーゆえか、却ってそういう録音の気になる部分が明確になった感じです。SACDが優れたフォーマットであることは疑いが無いので、作り手も余り響きを演出するようなエコーを付けたりする必要は無いのではと感じました。

そういう意味では、次に聴いた以下の2枚のSACDは今日の白眉でした。

これらのベートーヴェンのディスクは、録音自体は新しいものではありません。クライバーが35年前、ワルターに至っては50年前の録音です。が、その録音は最新のものに比較して劣らないどころか、余計なエコーが無い分だけ、素直さ、演奏のわかり易さでは上かな という印象さえ受けました。

演奏は言わずもがなで、クライバーが放射するエナジーと、それに呼応するウィーン・フィルのエナジーの融合が生み出す凄まじい推進力の「運命」と、伸びやかさと呼吸感に満ちたワルターの「田園」。その素晴らしさを今回のシステムはとても良く表現してくれたと思います。

特に、「運命」でのムジークフェラインのホールの響き、「田園」での大地の豊かさを感じさせるようなティンパニの深々とした鳴り方は、私もこの2枚の録音を今まで聴いてきた中で初めて体験したもので、こういう所にSACDのアドバンテージはあるのかなと思いました。

最後に武満徹の「スペクトラル・カンティクル」のSACDを聴きました。

山口さんが、「風景に額縁を当てて、それを画としたような音楽」と表現された武満の音楽ですが、一つ一つの音がポッと浮き上がってくるようなその存在感と、その間の静寂感。まさにSACDのためにあるような音楽だという感じでしたね。

素晴らしい音と、楽しい山口さんのトークによる、あっという間の1時間半だったわけですが、5月にはこの企画のJAZZ版があるようです。今からとても楽しみですね。

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レス一覧

  1. kf6gtk さん おはようございます。

    山口さん曰く、「グレッグ・ティンバース(66000と9900の設計者)は
    スピーカー作りの奥義をつかんだ」そうです。
    開封して一週間と言うS9900ですが、とても気持ちのいい鳴りっぷりでした。

    そんな天才の作ったSPに毎日触れることの出来るkf6gtk さんは
    本当に羨ましい方だと思います。

    byたくみ@深川 at2009-03-15 10:17

  2. たくみ@深川さん

    おはようございます。すてきな会であったようですね。
    CDラベルも加えて、音の様子がよく分かるご紹介をありがとうございます。
    私はご紹介の中ではハーンのSACDしか持っていませんので、他のアルバムも聴いてみたいと思います。
    S9900はとても興味があります。今まで使っていたSPはL220、S3100Mk2、4338でしたので、JBLのホーンの音は好きです。今度機会があったら聴いてみようと思っています。

    by夜更けのミミズク at2009-03-15 10:55

  3. たくみ@深川さんこんにちは
    いつも早業ですね。私の方はのんびりブログに書いていました。私が座った場所からではアルバムジャケットが全く見えなかったので、ジャケットの写真はとても参考になりました。5月も行きたいのですが、もしかしたら仕事の都合でキャンセルになるかも分かりませんので、もしたくみさんが行かれるようでしたら、その時はたくみさんの記事を参考にさせていただきます。

    by山田野案山子 at2009-03-15 11:48

  4. たくみ@深川さんこんにちは
    あいかわらず充実した音楽&オーディオ生活、何よりです。
    (その行動力を大いに見習いたいところですが、なかなか思うように動けません)

    土曜は、カイザーサウンド東京試聴室で例の試作機(さらに進化してた)を聴き、そのあと秋葉原へ。初めてうかがう湯島技研で、MFBトゥイーター(昨年秋発売されたばかり)を中心に組んだ3ウェイを試聴しました。

    10年前、真空管オーディオフェアで発表されたあのMFBシステムの完成が、すぐそこまで来ている(!)という感じでした。(10年前のことは『これだ!オーディオ術』63頁参照)

    MFBで完全制御されたスピーカーって、ほかのどのスピーカーとも別種の鳴り方で、①押し付けがましさゼロ ②ウェットかつしなやかなのに、ハイスピード ③その静けさたるや恐るべし!!なのですよ。しかし、最大のメリットは、これまでよいと思わなかった音楽の聞え方が変わって、「おおお。こういう曲、こういう演奏だったのか」と納得させられてしまうところかな。たくみ@深川さんもぜひ1度訪ねてみてくださいな。

    by村井裕弥 at2009-03-15 13:31

  5. 夜更けのミミズクさん 今晩は

    ハーンの演奏はすばらしいですね。あの無伴奏での衝撃的なデビューから、
    年々着実に成長していると思いました。

    この日聴いた中では、ベートーヴェンの2枚を除けば、
    武満の録音が比較的聴きやすかったように思えました。
    現代物が苦手でなければオススメです。

    S9900は私もとても気に入ったスピーカーです。
    是非一度聴かれてみて下さい。

    byたくみ@深川 at2009-03-15 20:45

  6. 山田野案山子さん 今晩は

    案山子さんは最前列に座られていたのでしたね。
    私は丁度CDジャケットが置かれていたメトロゴンの前に座っていたので、
    ジャケを逐一確認できたのはラッキーでした。

    5月の会は、楽しみにしています。あと、山口さんが出したいと言われていた
    「SACDで聴くジャズ101枚」でしたっけ?あの本も楽しみです。
    もっとも、最近SACDは退潮気味のようなので、本が出た時点で
    廃盤多数 なんてことにならなければ良いんですが・・・

    byたくみ@深川 at2009-03-15 20:48

  7. 村井さん 今晩は

    私の場合、いろいろな所にお邪魔することに関しては充実しているのですが、
    肝心の自分のオーディオの音がてんでおろそかになってしまっているので、
    ちょっと反省をしている所です。もっと頑張らねば・・・

    MFBスピーカー、いよいよ完成の域に来ましたか。
    そう言えば10年前、ファラディのイベントで元コイズミ(現エンポケ)の
    視聴スペースでも聴いた記憶がよみがえってきた様な・・・
    ともあれ、ご紹介有難うございます。時間を見つけて是非行ってみます。

    byたくみ@深川 at2009-03-15 20:52

  8. 試聴会ご苦労様でした。
    いつもながらの行動力に脱帽です。

    このシステムは私も聞いたシステムですので、音の感じは良くわかっています。
    当日のイベントでかかったCDはほとんど持っていまして、大変興味深いです。クライバーの7番はDVD-Aも持っていますが、ダイナミックな感じはDVD-A盤に軍配が上がります。

    もう終わったDVD-Aに続いてSACDも元気がないのは大変残念です。発売された時点ですぐに買わないとすぐに入手困難になってしまいますので、つい買う枚数が多くなってしまいます。

    byMac_cel at2009-03-16 12:01

  9. さすがMac_cel さん やはりほとんどのディスクを所有しておられますね。

    特に旧録の2枚を聴いた感想では、やはりSACDというフォーマットは素晴らしく、
    こういう過去の名演奏こそSACDで残して欲しいという気持ちが強いのですが、
    なかなかうまくいかないようです。

    とりあえず、今回紹介された中で、気になったディスクは
    早めに確保しようと考えています。

    byたくみ@深川 at2009-03-16 13:08

  10. 文中に、エコーが過剰とありましたが・・・
    クラシックの場合、教会音楽から発展してきた経緯があるので
    本来というか欧州では結構エコーがかかったのは普通です。

    byくれ at2015-01-21 09:06

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