たくみ@深川
たくみ@深川
下町は深川在住の音楽ファンです。旧録音のクラシックから、最近のワールドミュージックまで、時代、ジャンルを問わず何でも聴いてます。

マイルーム

板張りの専用オーディオルーム
板張りの専用オーディオルーム
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~4ch
16畳ほどの板張りの専用オーディオルームです。 建てた当初は響きすぎでどうしょうもなかったのですが、 5年ほど経ってかなり落ち着いてきました。
所有製品
  • ネットオーディオプレーヤー
  • その他オーディオレコーダー
    SONY PCM-D50
  • プロジェクションテレビ/ディスプレイ
  • AVプリアンプ
    ACCUPHASE CX-260
  • カートリッジ
    AUDIO-TECHNICA AT-F3II

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日記

山田野案山子さん宅 訪問記 前半

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2011年09月19日

土曜日は、Phile-webコミュニティのオーディオ仲間で、LINNのLP12、KLIMAX DS遣いの大先輩である山田野案山子さんのリスニングルームにマイミクシィのishiiさん、こぶちゃんさんと一緒にお邪魔しました。

案山子さんには、先日我が家にお越しいただき、DS-HUB-NAS管のLANケーブルの最短化対策やLP12のインサイドフォースのチェックなど、色々お世話になったばかりです。今回は案山子さんの音とそれを生み出すノウハウを少しでも勉強させて頂こうと、気を引き締めて臨みました。

案山子さんのお宅は駅から10分ほど歩いたマンションの9Fにあり、11畳ほどのリビングの長辺にスピーカーがセットされています。リスニングポジションの背後は和室の空間が続いており、全部あわせると17畳ほどのスペースになるでしょうか。スピーカーとリスポジとの間は1.5mほどで、ニアフィールドと言って良い距離です。

主な機器のラインナップは次の通りです。

ADプレーヤー LINN SONDEK LP12 SE (EKOS SE+KEEL+RADIKAL)
カートリッジ MY SONIC Ultra Eminent BC
フォノイコライザー LINN UPHORIK
SACD&DVDオーディオ/ビデオプレーヤー LINN UNIDISK1.1
ネットワークディオプレーヤー LINN KLIMAX DS
プリアンプ LINN KLIMAX KONTROL SE
パワーアンプ LINN KLIMAX CHAKRA 500 TWIN
スピーカー Exclusive 2251
スーパートゥイーター MURATA ES103 A





各機器はスピーカー間とサイドにあるラックに整然と収められ、地震対策のため、PPバンドやビニロープでしっかりとラックに括り付けられています。また天井とラックの間につっかい棒が施されています。スピーカースタンドとアンダーボードはイルンゴオーディオに特注したアピトン合板の積層のもの。また、主な機器の下にもイルンゴ製グランデッザボードが敷かれています。

スピーカースタンドとスピーカーの間にはソノリテと言われる皮のインシュレーターが挟まれ、スピーカースタンドとアンダーボード、床の間には防振マットが挟まれており、柔と剛を上手く組み合わせたセッティングがされています。

案山子さんのメインソースがDSとアナログと言う事で、まずは各々が持ち寄ったアナログを聴かせて頂きました。最初の一枚は私が持参したチック・コリアとゲイリー・バートンの「イン・コンサート」から「セニョール・マウス」を。チックのピアノの跳躍するようなタッチの立ち上がり、ゲイリーのマレットのアタックのインパクトとその余韻、透明感のあるECMの録音ともあいまって、会場の緊迫した空気が見えるような再生です。

次に、こぶちゃんさんからの一枚、ビル・エヴァンスの「サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード」、珍しいABC盤です。B面の「不思議な国のアリス」がかかりました。25cmウーファー一発とは思えないほど、スコット・ラファロのベースにズシッとした重量感があり、しかも良く弾みます。エヴァンスのピアノの鳴りも深みがあり、ポール・モチアンのブラッシュのザワザワした手触りも非常にリアルです。

ishiiさんが持ってこられたのは女性ヴォーカル二枚、ジョー・スタッフォードの「ジョー+ジャズ」、ダイナ・ショアの「ファビュラス・ヒッツ」です。ヴォーカルの温度感がとても良く出ていて、バックの伴奏の描き分けも見事、特にベン・ウェブスターの抑え目ながらボディのしっかりしたサックスが存在感がありました。

案山子さんからの最初の一枚は、ビリー・ホリディの「ボディ・アンド・ソウル」。晩年のビリーの嗄れた声が醸し出す背筋がゾクッとなるような凄み。そしてここでもベン・ウェブスターのぶ厚く、胸の奥から噴き出してくるようなサックスの音が、この曲の重みをさらに増しているように感じました。

再び私のレコードで、リー・モーガンの「ソニック・ブーム」から「スニーキー・ピート」。ビリー・ヒギンズの叩き出すリズムに乗って、速射砲のようなスピード感と勢いのあるリーとファットヘッド・ニューマンのブロウが聴けました。

こぶちゃんさんからの二枚目は、マルチプレーヤーであるラルフ・タウナーの「ダイアリー」。弦がパーンと弾かれる音の反応の速さと、ギターのボディの鳴りの豊かさが印象的でした。

案山子さんから「再生の難しい一枚だけど・・・」と出してきてくれたのが、カウント・ベイシーの「ベイシー・イン・ヨーロッパ」。これが1970年代の録音なのにモノラル、しかもレンジが狭い海賊盤のような音源。その中でドラムスのブッチ・マイルスが叩き出す強烈なビートの存在感を出すには容易なことではありません。案山子さんのシステムではそれがしっかりと出せていることが驚きでした。

ここまで聴いてきた、案山子さんのアナログの特徴として、音の立ち上がりが速いこと、スクラッチノイズが極端に少ないこと、重心が低く安定感のある音がすること、そして何よりリズム感を良く捉えているので幅広い音源に対応していることが挙げられます。

ここで、小休止として案山子さんからLP-12の解説をして頂きました。



1.AKITOからEKOS-SEに変えた効果は大変大きかった。AKITOでは針圧をその都度測り直さなければならず、トレース力も段違いに上がったので、スクラッチノイズが少ないのはEKOS-SEが寄与しているのではないか。

2.LP-12のアームボードをKEELに変えたことで、剛性が高まり、音に安定感がでてきた。

3.LINGOでは良い音を出すためには最低一週間回しっぱなしにしなければならない。RADIKALだとそのレベルの音がLP両面を聴いただけですぐ出てきてしまう。

4.底板を付けるのが嫌いなので、トランポリンは採用していない。

5.調整用の冶具を作って、調整は独学で行ってきた。



等々です。

さて、いよいよ案山子さんの次のメインソースであるKLIMAX DSの再生に続きます。

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  1. たくみさんこんにちは
    17日は遠路はるばるお越し頂きまして、有り難うございました。
    私のシステムの音が変わったのは、元サウンドハウスの店長だったAさんから、カウント・ベイシーやデューク・エリントン、バディー・リッチと言ったビッグバンドの演奏を聞かされてからです。
    正直今までジャズを楽しいと思って聞いたことはありませんでした。

    それが、実に聞いていて楽しいのですね。そして衝撃的だったのが、一関のベイシーに行ったときでした。ベイシーに行った切っ掛けは、SPスタンドを作るか、フロア型のもっと大型に買い換えるか考えていたとき、イルンゴの楠本さんの存在を知りました。

    そしてSPの特注スタンドを作ろうと思えば、当然今の2251と心中するつもりでないと作れないので、どういうスタンドが良いのか、それを見極めるためにベイシーに行くことにしました。目的はスタンドの高さを決めるためです。

    結果としては大成功で、今のスタンドの高さに決めましたが、そんなことはさておき、一番衝撃的だったのは、自分の今まで出していた音がいかに稚拙だったことか、それを思い知らされたことでした。もうどうやっても追いつかない、遙か彼方のエベレストでした。

    しかし、どうも元々諦めの悪い性格が災いして、何とか無謀にも追いつこうと努力し始めたのです。その結果が今のLP12の音です。菅原さんの口癖、軽くて早い低音と、厚くて重い中高音の再生、兎に角狙ったのはそれだけです。それが出来れば自然にスコーカーとウーファーが繋がります。

    LP12の調整は誰も教えてはくれませんし、本に書いてあるわけでもありません。それで仕方無しの独学なのですが、今でも未だ試行錯誤しています。自宅でもお話ししたように、LINNのUKに行っても教えてくれそうもない事はいくらでもあります。我が家のLP12、まだまだ音を良くする余地は残っています。こんな面白い趣味は中々無いと思います。

    by山田野案山子 at2011-09-19 08:01

  2. 山田野案山子さん 先日はお世話になりました。

    案山子さんはジャズがルーツの方だとずっと思っていたのですが、A店長との出会いがそのきっかけだったとは知りませんでした。

    私もベイシーに行った時は大きな衝撃を受けました。それまでは、音がフワッと回り込んでくるような音場型のSPを使っていたのですが、自分のオーディオ観が180度変わってしまうような感じでした。

    ベイシーはSPをステージの上に置いているので、ウーファーがかなり持ちあげられている感じになりますね。それがあの低音の秘密だと見破られた案山子さんの読みはさすがだと思います。

    念入りに調整されたLP12の音はものすごく背景が静かで、演奏音が静寂のなかからスッと浮き上がってくるように聴こえました。まだまだ拙宅のLP12ではそういう表現が出来ません。これからの自分の課題ですね。

    LP12の調整を独学でマスターされてしまったというのには本当に敬服するばかりです。私も自分の持っている機械なので、自分らしい音が出せるように調整をマスターしたいところなのですが、なかなか一歩を踏み出すのが難しいですね。とりあえず調整用の冶具を確保したので、少しずつですが試みてみようと思います。

    byたくみ@深川 at2011-09-19 18:20

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