たくみ@深川
たくみ@深川
下町は深川在住の音楽ファンです。旧録音のクラシックから、最近のワールドミュージックまで、時代、ジャンルを問わず何でも聴いてます。

マイルーム

板張りの専用オーディオルーム
板張りの専用オーディオルーム
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~4ch
16畳ほどの板張りの専用オーディオルームです。 建てた当初は響きすぎでどうしょうもなかったのですが、 5年ほど経ってかなり落ち着いてきました。
所有製品
  • ネットオーディオプレーヤー
  • その他オーディオレコーダー
    SONY PCM-D50
  • プロジェクションテレビ/ディスプレイ
  • AVプリアンプ
    ACCUPHASE CX-260
  • カートリッジ
    AUDIO-TECHNICA AT-F3II

カレンダー

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

お気に入り製品

日記

サウンドトレイル訪問記

このエントリーをはてなブックマークに追加
2011年09月26日

先週の23日、九州のサウンドトレイル社を訪問いたしました。

同社代表のしきさんには、私がかつてDIATONEの2S-3003を使っていた時、それに会うスタンドがなかったので特注して作っていただいた事があります。それがご縁で、しきさんのブログやPhile-webでの書き込みも時々覗くようになり、JBLのユニットを使われてマルチアンプシステムを組んでおられること、精力的にシステムをブラッシュアップして音質向上を図られていることを知るようになりました。私がJBLのスピーカーを使い出してから、しきさんのシステムに対する興味も日増しに増すようになり、今回訪問させていただこうと思った次第です。

水の街として知られる柳川が近いこともあるのでしょう、田園風景の中に水路が流れる風情のある市街を走っていくと、程なくサウンドトレイル社に到着しました。一見普通の民家かなと思うような外観に控えめな看板、イルカ♂さんのナビがなければ見落としてしまうようなひっそりとしたたたずまいでした。応対に出られたしきさんも腰の低い物静かな感じの方で、ブログでのイメージとかなりギャップがあったので、私も思わずかしこまってしまいました(笑)。

挨拶もそこそこに、社屋の玄関を入ったところにある視聴室に案内され、まずはアルテックの銀箱に入ったシステムから視聴開始です。まずはしきさんからフォープレイのアルバムから「Bari run」を聴かせて頂き、次に私の持参したハリー・ベラフォンテのカーネギーホールライブから「Day O」と「Jamaica Farewell」を聴かせて頂きました。

一聴して感じたのは、張りのある音だ、でもちょっと音が強いかな、という印象でした。特にベラフォンテのアルバムでは観衆の拍手とヴォーカルのサ行がやや耳を突く感じに聴こえました。同じアルバムを横に並んだD130のシステムで聴かせていただいたのですが、レンジが広がり、低域に余裕を感じましたが、同様の印象を受けました。



しきさんからは、「まだこのシステムも熟成途中なんです。」ということで、いよいよ本命、奥の視聴室にあるオリンパスシステムを聴かせて頂くことになりました。広さは8畳ほどでしょうか、正面に格子の手彫りグリルが美しいJBLオリンパスが鎮座し、その上に蜂の巣ホーンをはじめ、大小様々なスコーカー、トゥイーターが並んでいます。機器は向かって左側のラックに整然と納められています。



まずは先程と同じベラフォンテのアルバムから視聴です。おお、これは大きな変化です。拍手の音もヴォーカルのサ行もとても当たりが柔らかい。バックのパーカッションやストリングスも音がちゃんと立っていて、しかもしなやかさが感じられます。ベラフォンテの声の温かみやボリューム感も十分に出ています。まさにこういう音が聴きたかったんだという、とても素晴らしい再生でした。

しきさんにシステムの詳細をとお願いすると、グリルネットを外して見せてくれました。このオリンパスはウーファーが1つのタイプ(「S6」というモデルだそうです。)で、ウーファーをLE15Aに換えておられるということです。このユニットも5セットほど交換されて、納得のいく1本にめぐり合えたとのこと。それにミッドレンジがJBLの375を蜂の巣ホーンに納めたものと、米ESS社のハイルドライバー。ツィーターがLE85を小型の「蜂の巣」に付けたものとDECCA、ビクターの、トゥイーターです。



これほど多くのツィーターが並んでいるのだから、それぞれ音を相当絞って調整されているのだろうと思うとさにあらず、「各ユニットの音を出来るだけ出す方向で調整しています。」としきさん。それで高域が強調された音に決してなっていないのが不思議です。

マゼールのテラーク盤「幻想交響曲」を聴かせて頂きました。お腹にズシンと来るようなグランカッサの低音、輝かしく、張りのある金管、滑らかな弦、スケール感を感じさせるオーケストラ・サウンドが展開されました。

ここでアナログの音も、ということでデイヴ・ブルーベック・カルテットのオーレックス・ジャズ・フェスティバルのライブ盤がかかりました。ブルーベックの叩きつけるようなブロック・コードのゴツゴツとした手触り、マイケル・ペディスンの流麗なテナー、アナログならではの味わいの濃い音が楽しめました。

ここで、しきさんに前段の機器を紹介して頂きました。CDプレーヤーがスチューダのA730(マスタークロックをD-Clockに換装)、アナログプレーヤーがテクニクスSP10MKⅡ、カートリッジがSPU-GE、プリアンプがアキュフェーズのC-290、チャンデバが同じくアキュフェーズのF-25、パワーアンプは低域がクラッセ、中域がオリジナルの真空管アンプ、高域が三栄無線の真空管アンプ改とのことです。各帯域に違うアンプを使っているのですが、オーケストラなど大編成のものを聴いても全体の音にバラバラな感じが無く、統一感があるのが第二の不思議でした。この辺りがしきさんのまとめの手腕なのでしょうね。





カルミニョーラの「イタリア協奏曲集」では、彼のキリッとした、クリアで、それでありながら艶があるヴァイオリンの音を堪能できましたし、寺島さんのコンピレーション・アルバム「For Jazz Audio Fans Only」のベースの太さと弾み感、シンバルの厚みのある音も魅力的でした。

持ち込みディスクからも1枚、ケルテスの「新世界より」を聴かせて頂きました。61年と言う古い録音ですが、しきさんのシステムは、ティンパニの皮がパンと張った感じの打撃音、ウィーンフィルの弦の厚み、ホルンのまろやかさ、演奏全体の躍動感と緊迫感といったものをとても良く表現していたと思います。

最後に聴かせて頂いたツィンマーマンとジュリーニのショパン・ピアノ協奏曲は、若干22歳のツィンマーマンのフレッシュで瑞々しい美音、ジュリーニ=ロサンゼルスフィルの深く重厚な響きのハーモニーが印象に残りました。

しきさんの使われているSPやCDプレーヤーは、どれもヴィンテージと言われるものばかりですが、それらの組み合わせから出てくる音は、現代SPもかくやと思わせる繊細さと雄大さを併せ持った音楽を聴かせてくれるものでした。改めてしきさんの手腕に敬服するとともに、JBLファンとしては往年のJBLユニットが持つ魅力を知ることが出来た喜びに満たされた気持ちです。しきさん、有難うございました。

次回の日記→

←前回の日記

レス一覧

  1. たくみさん今日は
    サウンドトレイル社に行かれたのですか。九州に行かれたとのことだったので、もしかしたらと思っていたのですが。
    国内で、オリンパスを使っておられる方の中では、菅野さんが素晴らしい音を出されていると思うのですが、個人の持ち物なので聞くわけにはいかないのが残念なところです。
    公開されているオリンパスの中では、しきさんのオリンパスはさすがとうならせるものを、持っておられると思います。

    オーディオは、どんな道具を持っているかではなく、どんな音を出すかが全てです。どんな機器でもポン置きで良い音が出るのは、余程運に恵まれた方だけなので、ほとんどはご本人の努力次第(あらゆる意味で)ですね。たくみさんもご自分の目標を明確にして、それに向かって努力して下さい。自分に自信を持つことも大事です。

    by山田野案山子 at2011-09-27 09:59

  2. たくみさん お疲れさまでした。

    色々な不思議に出会えたと思います。

    不思議その1については
    「エネルギー不変の法則」が当てはまります。送り出し側からのエネルギーを100%とすると出口側では必ず「伝送ロス」の為に100%以下になります。低音・中音・高音のバランスを壊さない様に伝送しても、高域だけのエネルギーは定まった量しか有りません。ユニットを追加してもエネルギー量は増えません。ただ如何にバランス良く出すかです。

    不思議その2については
    「機器で音質が決まる訳ではないと云う事実」。出てくる音(音質)の半分以上は「ケーブル」で決まります。メーカーや方法が異なるアンプでもケーブルを統一しますと「まとまり」の有るサウンドになります。

    当日お聞かせした612Aシステムでは本来はツィーターをパラレルにしていたのですが、お客様にお譲りした為、ノーマルな状態でした。それでも612Aオリジナルのサウンドを聴いた事が有る方なら「ビックリ」されていたと思います。

    RCA箱システムはパワーアンプが弱く能力不足が原因です。昨日午前中にパワーアンプを全て自家製の管球アンプに入れ替えしました。もうしばらく時間がかかりますが、オリンパス並みに直ぐに変わって行きます。

    5セットのシステムをパラレルにグレードアップしていますので、なかなか大変なのです。思う様な機器やパーツが集まらなかったりと・・・。ビンテージ品はこの辺が大変です。でも先が少し見えていますので来年には更に「激変」レベルで変化していると思います。

    山田野案山子 さんはじめまして。
    「オーディオは、どんな道具を持っているかではなく、どんな音を出すかが全てです。」

    まさにその通りです。機器自慢をした処で出て来たサウンドが悪ければ・・・です。それらは「使い手の努力」でしか解決しません。ノウハウや技術と「聴く耳」(感性)を肥やさないと素材のままで終わってしまいます。失敗を沢山しないとグレードアップは有りません。当方もまだまだ努力が足りません。

    モニターシステムはいつでも開放していますので、ご希望ならいつでもお聞かせ出来ます。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    byしき at2011-09-27 10:47

  3. 山田野案山子さん コメント有り難うございます。

    今回はしきさんの所を含めて6軒のお宅にお邪魔させていただきました。

    しきさんはオリンパスを自らの音を実現するための素材として使われているのですが、その素材の生かし方が実に上手いと思いました。昔のJBLのユニットが持っている「ポテンシャル」を存分に引き出した音だと得心いたしました。

    私もJBLユーザーとして、DD66000を使いながら、自分の目指す音の実現に向けて頑張っていきたいと思います。これからもご指導よろしく御願いいたします。

    byたくみ@深川 at2011-09-27 17:35

  4. しきさん 先日は大変お世話になりました。

    しきさんが日頃言われている「伝送ロスの最小化」というものが、どういう音を生み出すのかを体験できた素晴らしい機会でした。あの音の重要なファクターはケーブルにあるのですね。それぞれ違うサウンドのはずのアンプがまとまりのある音を奏でているのは見事としか言いようが無いと思いました。

    あえて素材にビンテージを使って、そのポテンシャルを十分に発揮させ、現代オーディオも驚くような世界を出そうとするしきさんのチャレンジ精神には心から敬服いたします。また九州に行った折には、更なる進化を聴かせていただけるのが楽しみです。今後ともよろしく御願いいたします。

    byたくみ@深川 at2011-09-27 17:39

レスを書く

レスを書くにはログインする必要があります
ログインする