日記
カーブド視聴記(4Kシアター)CalManとi1DisplayProを使った計測について
2012年05月12日
皆さん、キャリブレーションをする時は、どのような方法で実施していますか。
スクリーン方向、プロジェクター方向で計測する方法などがありますが、
正直なところ、どの計測方法がどういう面で良いなど、まだ情報が足りないです。
計測器にも色々なものがありますので、それぞれの計測器の特徴にあった適切な測定方法を見つけたいものです。
今回、CalManと手持ちの計測器「i1 Displpay Pro Retail版」(※)を使って、実験をしてみました。
以下の画像において、プロジェクター側の設定値は全て同じです。
※以降、「i1」で記載
■計測器の測定モード
↑「CalMan v4.61」のMeter Settings画面より
「i1」では、上画像のような計測の種類が選択可能です。
同系統の「Spectracal C6」では選択肢が違うのか気になっています。
■計測準備
方式1.環境光「Ambient Light」を用いた測定
↑プロジェクター向けでの計測
「i1」をプロジェクター正面に向けて設置します。
このとき環境光を測定する際に利用する環境光拡散アームはしたままにします。
この計測器の場合、ここがポイントです。
計測器の設置場所を確認するため、計測用ソースソフトのメータポジション映像を用いてセンサー中央だしをします。
次に、CalManの画面にて、計測器の測定モードより、「Ambient Light -diffuser」を選択します。
環境光拡散アームを外した状態(センサーレンズが見えている)で測定を開始するとCalManはエラーダイアログを表示します。
ここもポイントです。
方式2.スクリーン面での計測
計測器付属のマニュアルなどに記載のある一般的な計測方法です。
こちらは環境光拡散アームは外した状態で計測を行います。
CalManの画面にて、計測器の測定モードより、「Front Projector(UHP)」を選択します。
計測器の設置ポジションですが、スクリーン付近で最大輝度を確保できるポジション取りをします。
ここがポイントです。
■計測
2つの測定方式を用いて測定してみました。
共に近似した結果が出ていますね。
これならばどちらの方式でも良いのかもしれません。
方式1.環境光「Ambient Light」を用いた測定
↑プロジェクター向けでの計測結果1
↑プロジェクター向けでの計測結果2
方式2.スクリーン面での計測
↑スクリーン向けでの計測結果1
↑スクリーン向けでの計測結果2
■計測結果を考察
今回の測定を通して判ったことは、スクリーン面で測定する場合は、
スクリーンから遠ざかれば、その分適正輝度が確保できないため、正しい測定が期待出来ないということです。
以下の画像はスクリーンから遠ざけて輝度が低い状態で測定したものです。
↑スクリーン向けでの計測結果3
↑スクリーン向けでの計測結果4
RGB Balanceをみて頂ければ判りますように、この測定結果だとRレベルが他に比べ低いため色温度は基準の6500KBから大きく外れた結果になります。
このように、測定ポジション取りをミスるとこのような結果の違いが出るといのがポイントでしょうか。
キャリブレーションについて、正しい知識、技法を探究していきたいですね。
ではでは。
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takhagです。
ガッツさん、早速のレポートありがとうございます。
やはり意外に差が小さいようですね。
私は、SpectraCal C1 のプロジェクタ向け用のプロファイルが追加されるまでは、スクリーン向けでやってみたいと思います。
スクリーンにできるだけ近く、プロジェクタからの光の反射を考えて少し下から上向きに設置することにします。
懸案だったR/G/Bそれぞれのガンマ調整にも同時にチャレンジしましたので、後程レポートをアップします。
また、ぜひ情報交換させてください!
bytakhag at2012-05-13 19:29
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takhagさん、こんばんわ。
レポート楽しみにしております。
今後とも情報交換、よろしくお願いいたします。
お気に入り登録させていただきました。
ではでは。
byガッツ at2012-05-13 21:37
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