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日記

DLA-Z1 HDR10 キャリブレーションについて

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2017年04月29日

ご無沙汰しております、ガッツです。
DLA-Z1のHDR10のキャリブレーションが良い感じになりましたので情報を展開します。

■PJでのHDR10って・・・
HDR対応液晶テレビですと1000nit以上で出力することは最近のモデルであれば可能です。
しかし、PJの場合、スクリーンとの兼ね合いもありますが、通常1000nit以上での出力は難しいです。
では、PJではHDR10対応ソフトは楽しめないのかというとそんなことはありません。
絶対輝度こそオリジナルと同じというわけにはいきませんが、相対的な輝度であれば実現は可能です。


■現状のスクリーン映写時のnit数の整理
Z1の場合、3000ルーメンの出力です。
例えばゲイン1.3のスクリーンで、LDパワー高、画質モードHDR、カラープロファイルHDRを選択した場合ですと500nitほどの映写が可能です。
また、カラープロファイルBT.2020の場合ですと270〜290nitほどになります。
単純にハイゲインのスクリーンを導入すれば1000nit映写も可能でしょうが、HDR10専用のスクリーンになってしまいます。
また、暗室での視聴を考えた場合、これほどの輝度は眼に相当の負担を強います。

■PJでのHDR10キャリブレーションのアプローチ
Z1はガンマ調整を駆使することでPQカーブを変形させることが可能です。
ただ、調整を行うにあたり、視聴ソフトのマスタリング環境の最大輝度(4000nit、1000nitなど)を把握する必要があります。
この辺は今後、AV各紙で掲載していただくと助かりますね。
現状、MaxCLLなどの情報は掲載している紙面も存在します。
まとめサイトが欲しいところ。
また、ソフトによってはメタデータをALL 0で定義してあるものもあり、把握できないものもあります。(るろうに剣心、Life of Piなど)

今回は、これらのソフトに含まれるメタデータのマスタリングディスプレイの最大輝度情報をもとにHDR10のPQカーブを正確にトレースするためのアプローチをご紹介いたします。

例えば、1000nit環境で作成されたソフトであれば、PJのキャリブレーションもそれに合わせ1000nitで調整するのが理想です。
ですが、PJは1000nitは無理ですよね。

そこで、今回のアプローチの話になります。
実際の測定輝度を目標値に近似する値に変換した値を用いて本来のPQカーブに近づければ相対的な輝度で映像を楽しむことが可能になります。
具体的な方法ですが、CalMANを用いて実現させます。

Four Color Matrixを用いて輝度を変更した場合の三刺激値の確認
これは、輝度を4倍にした場合の確認、色も問題ないはず。
等色関数を使っているのでCalMANの設定も忘れずに。(デフォルトでチェックオンのはず)

Workflow Advanced Options

1.実際の輝度を100%(235)ホワイトで測定しておきます。
1.Target OptionsのWhite Levelに目標輝度を記入します。
2.Screen OffsetのY値に以下の式から求めた乗数を記入します。
目標輝度 / 実際の測定輝度 = 乗数
3.再度、測定します。目標輝度付近の数値になっていればOK。
 目標輝度付近になるまで乗数を変更します。
4.Luminanceカーブ、EOTFカーブと近似するようにZ1ガンマ設定などを駆使し調整を行います。

■キャリブレーション結果
1000nitターゲットのグレースケール結果

1000nitターゲットのサチュレーション結果

1000nitターゲットのカラーチェック結果

4000nitターゲットのグレースケール結果

4000nitターゲットのサチュレーション結果

4000nitターゲットのカラーチェック結果

deltaEの平均が0.7、もちろんOKっす。
DLA-Z1、CalMAN、X-rite i1Pro2、Murideo SIX-Gの組合せがあれば幸せになれますよ。

■実際にキャリブレーション後の環境で視聴した感想
相対的な輝度ではありますが、PQカーブを正確にトレースできているため、HDR10ソフトを間違いのない階調情報で楽しむことが可能です。
clippingポイントがターゲット輝度になっているため、映像制作側が意図した階調情報を見ているはずです。
途中でclippingさせないアプローチのため色が飽和した映像にならないのがミソです。

これでUHD BDタイトルを思う存分、楽しむことができます。
なお、444 24p、422 60p共にキャリブレーションを完了しておりターゲット輝度を指定した視聴が可能です。
また、通常BD、TV環境向けのキャリブレーションも既に完了しておりますのであとはソフト資産を楽しむだけです。


Life of Piより(ターゲット1000nit設定で視聴)
DIは4Kではありませんが、とにかく出てくる映像がこれでもかという位に素晴らしい。
しかもお話が面白いのでオススメのタイトルです。

Billy Lynn'sより(ターゲット4000nit設定で視聴)
422 60pで視聴するタイトルです。
フレームレートが高い作品だとドキュメンタリー映画向きですね。
映像スタッフの話が特典で収録されています。
この作品は、技術への挑戦的な意味合いもあったのですね。

なお、どうしても暗い作品については、カラープロファイルをHDRに変更するか、思い切ってHDR対応液晶テレビで視聴するのが良いかもしれません。

今回掲載した作品はどれもsRGBでjpg保存した画像なので、P3色域をお見せできないですが、実際の映像は抜群の色彩美です。

■DLA-Z1オススメです
DLA-Z1のP3色域100%カバーは伊達じゃない!!
また、レーザ出力ということもあり、キャリブレーション結果が安定しております。
ドリフトを気にしないで良いのは大きいですよ。
JVC様のオートキャリブレーションソフトは凄いですね。
他社のプロジェクタを過去、使っていましたがここまで痒いところに手が届くのは流石です。
正確な分校輝度計と併せて使えば色、輝度の正確さはピカイチです。

ではでは。

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