日記
2009年01月09日
ヨハン・シュトラウス3世の「美しく青きドナウ」について
たくみ@深川さんの『江川工房で「100年前の音」を聴く』で、ヨハン・シュトラウス3世のことを取り上げておられましたので、便乗させていただくことにしました。
たくみ@深川さん、すみませんが軒先を貸していただきます。
さて、ヨハン・シュトラウス3世(1866~1939)は、ヨハン・シュトラウスⅡ世(1825~ 1899)の実弟エドゥアルト・シュトラウス(1835~ 1916)の息子です。
父からシュトラウス家の伝統を守る役割を引き継ぎ指揮者、作曲家として活躍し、SPレコードにもその演奏が残されています。
ここまでになってくるとウィンナ・ワルツも歌舞伎のような「シュトラウス家の伝統芸」のような感じがいたします。
『江川工房で「100年前の音」を聴く』では、大変貴重なラッパ録音のSPレコードの演奏が披露されたと伺っております。
この写真は、ロシアの名歌手シャリアピン(左から2人目)のラッパ録音の模様です。

ラッパから、直接音を取り込むわけです
また、ラッパ録音は、人間の声には向いていましたが、管弦楽やピアノには不向きといわれていました。
1924年にウェスタン・エレクトリック社が電気録音技術を確立し、レコードの音質が飛躍的に向上して、米ビクター、英グラモフォンなどの各社が電気録音に対応した蓄音機を発売するようになりました。
これに伴い、ラッパ録音は消えていったわけですが、エンリコ・カルーソーやネリー・メルバら電気録音以前に亡くなったり、引退した歌手はラッパ録音だけがその全盛期を知る貴重な資料です。
メルバやカルーソーらのラッパ録音盤は現在では相当高価なものになっています。
本日は、ヨハン・シュトラウス3世指揮、シュトラウス管弦楽団の演奏「美しく青きドナウ(電気録音盤)」を蓄音機でお聴きいただきます。
「美しく青きドナウ」(ヨハン・シュトラウス3世)→こちらから
また、「シュトラウス家のお家芸」と聴き比べるため、N.アーノンクール指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏「美しく青きドナウ」を電気蓄音機システム「HMV130Ⅱ(Nekotorola2009) 」でお聴きいただきます。
「美しく青きドナウ」(N.アーノンクール)→こちらから
同じ曲なのに結構違いがあって面白いですね。
レス一覧
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NEKOMARUさん 動画UP大変有難うございます。
改めて、電気録音の再生も聴いて思うのは、
アコースティック録音の時の演奏もそうだったのですが、
本家本元の演奏は、意外なほどイン・テンポで、速めのさらっとした
演奏なんですよね。最近のアーノンクールの演奏の方が、
よっぽどテンポを大きく動かしているようです。
「昔の演奏家は、主観的な解釈で、テンポを大きく動かしていた。」という見方が、
必ずしも全てに当てはまるわけではないのが、これを聴くと良くわかります。
byたくみ@深川 at2009-01-10 01:08
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たくみ@深川さん
レスありがとうございます。
今回YouTubeにアップして感じたのは、「シュトラウス家の音楽は楽しくワルツを踊るための実用音楽だったんだなぁ」ということです。御説のとおり「イン・テンポで、速めのさらっとした演奏」は踊る人が心地よく踊るためには不可欠だったのだと思います。
現代の指揮者は「芸術」として演奏を聴かせますから、ダンスホールでは使いものにならないし、踊る方が演奏に合わせなきゃいけない。
カラヤンなどはこの曲を十数分に渡って演奏していますが、ダンスパーティ向きじゃないですね。
昔の演奏家は客層に合わせて演奏していたのかも知れませんね。
濃いファンに対してはドロドロの濃厚な演奏をするし、BGMならサラッと弾いてしまう。
蓄音機しかない時代ですから、演奏家がオーディオの役割を果たしていた部分もあるのかなと思いました。
byNEKOMARU at2009-01-10 15:03
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