ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
スピーカー:    PSD T4 Limited Special-ネットワークレス・マルチアンプ駆動 調音パネル:    Escart Ventoスクエア パワーアンプ:   金田式DCアンプ…
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日記

金田アンプ試聴会

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2012年10月16日



恒例の金田アンプ試聴会。

毎年、必ず進化している金田アンプ。昨年は、MCカートリッジシェル直付けFETの電流伝送プリアンプで度肝を抜かれましたが、今年は、フォノEQ、DACからチャンデバ、パワーアンプまで全段電流伝送化となりました。さらにもうひとつのサプライズは最新のパワーデバイスであるSiC(炭化珪素)のスイッチングFETをパワー段に使用したパワーアンプでした。

会場は、40分前に到着したにもかかわらずほぼ満席で、後方の右寄りに着席。金田氏の再生音量は比較的大きめなので後方がよいのですが、やはり中央に坐りたいもの。ここ数年、そういう僥倖に恵まれることは皆無となりました。


第1部 オール半導体・電流伝送 SiCパワーIVC オンケン3way

先ずはLPでの音出し。カラヤン/ベルリン・フィルの「フィンランディア」。金田氏がこの曲の最高の名演というだけあってLPとは思えないようなDレンジと超高分解能による迫力満点の演奏。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」は弦オーケストラがしっとりとしかも重厚に鳴ります。近年、金田氏は「ヴァイオリンの音が基準」と強調していますが、その通りで電流伝送時代を迎えて弦の響きが格段に進化しました。その後は「春の祭典」の冒頭。これも木管群の音色表現が見事。


このあとは、ラテン、ビッグバンド、女性ボーカル、ジャズ・ピアノトリオなどが、CDとLPとのあいだを自在に行き交いながらの試聴でした。


第2部 SiCとバイポーラトランジスタ(2SD218)との比較試聴

最初の「実験」はSiCと従来型のパワートランジスタとの比較です。スピーカーは木下オーディオのKM-1Vという小型モニター。どちらがどっちかの前もってのアナウンスなしで、私の席からはアンプの接続も見えないのでいきなりのブラインドテスト。ソースはいつものLP「アルプス交響曲」。正解を聴くまでちょっとどきどきしましたが、やはり圧倒的勝利の後者がSiCでした。Dレンジが広くピアニシモに透明感があって大音量でも濁らない。馬力で聴かせる感覚のバイポーラとは別世界のようなリアルな音場でした。

このあとはしばらく、MJ編集室の桂川さんにより美輪明宏や山下達郎の最新ベストアルバムによりボーカルに聴き入りました。金田氏の「この小さなスピーカーでも朗々と鳴りますねぇ」との言葉通りのスケールの大きな再生音。冒頭はスピーカーを切り換えたとは気づかなかったほど。我に返ってみると、ボトムエンドや大音量時に余裕がないのがわかりますが、これだけの大ホールでの大音量はいたしかたない。それでも奥行き感などの立体感ではオンケンを上回るリアリティがありました。


実は、KM-1Vはかつてのあこがれ。導入を検討したのですが、当時はマルチドライブを目ざしていたのでネットワークなしの特注が可能かと問い合わせたところ木下氏から「ネットワークも含めての完成品」とすげなく断られてあきらめたいきさつがあります。今回、こうやって聴いてみるとセカンドシステムとして、あらためて導入してみたいという気が再びムラムラと湧き上がってきました。


第3部 半導体と真空管式のプリの比較 JBL3way

次の実験は、半導体と真空管の比較。プリアンプを切り換えての試聴。スピーカーはJBLに切り換えです。シュポアの「大九重奏曲」では、真空管にすると中低音が充実し弦に潤いがあって雰囲気感満点ですが、半導体に較べて輪郭がボケ気味で強音がうるさく感じます。ジャンルなど好みの世界のような気がしました。いずれにしても、JBLでクラシックがこれだけの優雅さで鳴るのはちょっと他では聴けません。


第4部 角田郁雄氏によるハイレゾ再生

最後の実験は、昨年も登場した角田氏によるハイレゾ音源再生です。PCからDDCを通しての再生。音源はe-Onkyoからの配信音源のようです。最初は村治香織の「アランフェス協奏曲」。ビクターの旧録音で、96/24での再生ですが、ちょっとピーキーで耳に痛い。リンダ・ロンシュタットのボーカルなどの後で、「LSOライブ」のゲルギエフ/マーラー第3番の冒頭を試聴。この辺りは、いずれもスピーカーシステムのせいか定位や空間表現が甘い感じがしました。



ところが、DACを変更しての試聴にびっくり。これが、私にとっては、この日のもうひとつのサプライズとなりました。

このDACは、金田アンプの基板・パーツやキットを販売している「DCAmp.Biz」のキット完成品。DACチップに最新の32bitESS9018(内部の8ch分のDACを左右4個ずつ並列駆動)を使用したもの。

これで例の「りゅーとぴあ」のオルガンのハイレゾ版を聴いて驚嘆しました。fレンジが素晴らしいうえに空間表現が見事でパイプの位置が鮮明。パワーアンプは、40GK6A真空管式。トランスレスで整流部は、SiCのSBDの換装されています。ただし大電流部だけで、高電圧部は製品が間に合わなかったそうです。あの足踏みを模したペダル音がJBLでも鮮明に再生されていました。

オルガンに続けて、フィッシャー/ブダペスト祝祭管「火の鳥」や「鬼太鼓座」のハイレゾ版を聴きましたが、いずれも高精細、広Dレンジながら、同時にスムーズでナチュラル、空気感満点です。このDACは欲しくなりました。


ここで、また、休憩を入れて最終部となりましたが、試聴に飽きたらしい背後の二人連れの辺り構わぬ雑談がうるさくなってきたので早めに席を立って帰路につきました。

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  1. ベルウッドさんこんにちは。

    〉あの足踏みを模したペダル音がJBLでも鮮明に再生されていました。
    とはTr.1の変な低音のことでしょうか? あれはペダル音だったのですか! ベルウッドさんの記事のおかげで少しすっきりしました(^。^)

    金田式と言えば、古くからMJ誌に乗っているものですね。聞いた事がありませんが、非常に鮮烈な音がするとか……。父はあまり感心していないようなのですが(単なる思い込みと思いますが)、一度聞いてみたいものです。なかなか四国ではオーディオイベントはないですから難しいですが……。

    by2Hくん at2012-10-16 14:37

  2. こんばんわ

    お、私の好きなバーチカルツインが

    金田式アンプはよく聞きますが、実際の音は聴いたことがありません
    こんなイベントがあるのですね
    参加者が熟練者ばかりで私は参加できなさそうですが。。。

    byソウルの汗 at2012-10-16 23:48

  3. ベルウッドさん、こんばんは。

    ブルウッドさんもいらしていたのですね。試聴曲をメモするのを忘れてしまったので、詳細に書いていただいてありがとうございます。
    私は11時半前に着いたのですが、既に20名くらいの方が真ん中に座っていました。昨年は入れ替えをしたと聞いていたので、早めに行ったにもかかわらずです。もっと早く行かないと真ん中には座れないのですね。

    電流伝送でヴァイオリンの音が聴けたので充実した一日を過ごせました。

    byDuke Starfield at2012-10-16 23:56

  4. 2Hくん

    1トラックの1'34"過ぎからのトランペットのファンファーレとともに響く音ですよね。超低域32フィートのストップ(音栓)だと思います。この音域は、ペダル(足鍵盤)で演奏します。『バッターリャ』とは「戦闘」の意味ですから、あれは行軍の足音を模したものなのでしょうね。私の小さなスピーカーでは音になりません。

    四国は、熱心なオーディオファンが多いですね。モンスター・システム(笑)での交流オフ会が盛んでうらやましいです。

    byベルウッド at2012-10-17 08:44

  5. ソウルの汗さん

    確かに熱心なファンが多いですが、ようは聴くだけの体験試聴会なので熟練度は問いません(笑)。

    この手のマニア中心の試聴会は高齢化が進んでいますが、この日は若手や女性、なかには小さなお子さん連れのお父さんもいました。行儀良く静かに聴いているのに感心しました。

    それにつけても背後の二人連れは、再生中でもかまわず大きな声でしゃべっていてヒンシュクものでした。ジコチュウの年寄りは困ったものです。

    byベルウッド at2012-10-17 08:49

  6. Duke Starfieldさん どうもです。ご一緒だったんですね。

    この会は、あまり曲目紹介をしてくれないのでメモるのは大変です。私はクラシックはわかるのですが、他のジャンルはやっぱりだめです。メモにも「?」の連発(笑)。ラテンギターのアンサンブルはジプシーキングスでしょうか。久しぶりに聴きたくなりました。

    金田アンプはヴァイオリンの高域がきつくなりがちなんですが、昨年の電流伝送化以来、金田氏もヴァイオリンを強く意識するようになりましたね。

    byベルウッド at2012-10-17 09:01

  7. ベルウッドさん再びこんにちは。

    記事には関係ないのですが……
    古いMJ誌に、徳島の南の方に数メートル四方の巨大なホーンシステム数発をコンクリートで作った人が紹介されていました。まさにモンスターシステム。まだご存命かしら……。
    また、ハー○オフにgoldmundの28MEやらtannoy sterlingやらinfinityやらハーベスやら多数おいてあったりするので、まだまだ徳島にはオーディオ好きが潜んでいそうです。もっと交流の幅を広げたいものです。

    by2Hくん at2012-10-17 12:19

  8. 103系好きさん

    りゅーとぴあホールに行ったこともないくせに生意気を申し上げてすみません。あくまでも妄想の世界です(笑)。

    この録音のことについては以前にも書いたことがあります。他のオルガン録音と聴き較べたうえでの感想です。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20120504/30636/

    今回の再生はとても素晴らしくて、まるで公民館のホールからりゅーとぴあホールにワープしたような気分。しかも、パイプの位置がここ、あそこと目に見えるようでした。

    byベルウッド at2012-10-18 08:59

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