ベルウッド
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クラシック音楽ファン:よい演奏会があると知れば遠征もいといません。オーディオシステムは、音楽そのものを楽しむのが本来というモットーのもとにコストパファーマンス重視で小ぶりな装置を目指します。正統オーデ…

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日記

「和室のユニコーン」さん邸訪問記

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2013年08月22日



酷暑続きの夏休みでしたが、オーディオ漬けといってもいいような濃厚な夏休みとなりました。その第一弾が、「和室のユニコーン」さん(Gさん)宅訪問。もともとはKYLYNさんの訪問に私もご相伴に預かったという次第。

UNICORNは、すでに三度ほど聴かせていただいています。ところが、私には「負のオーラ」がとりついていてトラブル続き。最初は、チタン振動板にクラックが入っていたことが後ほど判明。二回目は、真空管プリの不調。三回目は、emmLaboのCDPのエージング不足やらケーブルやらで、真価を発揮したのは最後の最後。まるで私に「悪霊」がとりついたかのようにUNICORNとは相性が悪いのです。

それが、今回は絶好調!

やはりKYLYNさんのハレ男ぶりが、私の「負のオーラ」を打ち負かしたようです。

emmも仕上がってきたということで、定番“ミミタコ”のショスタコをSACDで試聴。GさんはアンチSACDなので今まではSACDでかけることはなかったのです。もともとemmはPCMをDSDにアップしてからアナログ変換するので同じことなのですが、つまりは、今はよほどemmの仕上がりに自信があるのでしょう。一聴していつもの14bitのCD34のチューンアップバージョンよりemmのほうが「好き」だという思いがしました。emmの定価を考えれば当たり前のようですが、実は今まではそうではなかったのです。


CD34の発売時の定価とemmの定価とを考えれば、これだけ「質」的な差が小さく、好きか嫌いかの差でしかないというのは大事件です。しかもここまで来るには1年近い時間を要しています。むしろハイエンド機器というものは、よほどのこだわりをもって、よほどの使いこなしができない限りは大変な浪費に過ぎないとさえ言えます。いわゆる‘オーディオマニア’にはそこがわかっているのか、いないのか…ということなのです。

UNICORNのほうも、マスがたっぷりとしていて実に朗々と、しかも、質感と実在感がしっかりした音の精細度や密度の濃い再生で鳴っています。傍らではKYLYNさんが目を丸くして、ウーファーはどこにあるのか?とか、どういう構造をしているのか?といった質問を連発しています。1年ほどまえに同じ質問をしていた私は、横で部屋にみなぎるサウンドにすっかり満悦至極で笑うばかりです。

その外観からはおよそ信じられないような低音なのですが、それが前回よりもさらにスピード感があってクリア。低音の頭が遅れないのがUNICORNのミラクルなのですが、今回はさらに楽器の胴鳴りや筐体の共鳴やうなりのような付帯音の表現がより緻密になった感覚があります。別の言い方をすれば、低域の立ち上がりとその減衰という時間軸がとても正確になったということ。シングルユニットのUNICORNからどうしてこんな音が出るのか、その底知れぬ潜在能力には驚嘆するばかりですが、こういうふうにチューニングしていくGさんの耳と職人技にも感心するばかりです。

私の好きな長谷川きよしのライブでは、初めのほうのトラックと後のトラックとのわずかな音場やボイスやギターの質感の違いが鮮明。おそらくマイクとの距離や、コンソールでのマイクミキシングの繊細な違いが出ているのでしょう。こんな感覚は初めてです。



そういう繊細な質感の描出は、どんなジャンルでも同じ。マゼールの「ダフニスとクロエ」では、あのウィーン・フィルが、見事にマゼール色に染められているのがわかります。私は、正直に言うと、LP時代にマゼール/ウィーン・フィルのバルトーク「オケコン」を聴いてマゼールが嫌いになったのですが、そのことを突然思い出してしまいました。なぜ嫌いになったかということにものすごく納得したと同時に、マゼールの力量とその魅力にようやく素直な気持ちになれるような気がしました。

もひとつ感心したのが、ブレンデルの「皇帝」。レバイン/シカゴ響とのベートーヴェン全曲連続演奏のライブ収録ですが、ブレンデル絶頂期の、ピアノフィニッシュのような透明な艶と面取りのしっかりとした打音、強靱な造形が見事。これまた全盛期のシカゴ響の筋肉質の弦楽アンサンブルの響きと絶頂期にあったオーボエやクラリネット、ファゴットの木管群によるブレンデルとの絶妙のやりとりが素晴らしい。校訂版の楽譜を使用した嚆矢の演奏なのでフィリップスらしからぬドライな感覚がありますが、それがまたとても稀少な録音だと思います。それもこれもがとても説得力をもって迫ってくるサウンドです。



私にとってこの日の最大のセンセーションは、カラヤンの「変容」。これほどの演奏、これほどの録音だとは思いもよりませんでした。この曲も含めて私はカラヤン/ベルリン・フィルによる「ストリングス」もの、チャイコフスキーとドボルザークの「弦セレ」とか、シェーンベルクの「浄夜」とかを持っています。そのすべてが、再販廉価盤やデジタルリマスター(OBIP=オリジナル・イメージ・ビット・プロ セッシング)盤なのですが、カラヤンの演奏スタイルも含めてやや古くさく感じてました。--それがこれほどとは…!ちょっと鳥肌もののサウンド。これには再生システムのみならずソフトそのものにも秘密がある。いろいろとノウハウがあるようです。

この辺りから、ワインのピッチが上がりだし…(笑)。

この後には、メインルームでオーディオ禁断の世界に足を踏み入れるのですが、そのお話しはKYLYNさんの日記をご覧下さい。

私は、「ボーン・アルティメイタム」同様に記憶を消されてしまい、衝撃の真相を明らかにできません(爆)。

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  1. SigDを購入する前に、まず出物を探したのが「ユニコーン」。
    しかし出会うことなく断念しました。

    今でももう一台買うとすれば「ユニコーン」です。

    フルレンジ一発のDDDユニットの音は得も言われぬものがあるのでしょう。
    当然Gさんの卓越した腕があっての音。
    いつかお邪魔したい・・・と夢想しております。

    byakahanamizuki at2013-08-22 11:48

  2. ベルウッドさん 過分なお褒めのお言葉いたみいります。しかし、いつもながらベルウッドさんは、どこまで聞こえているのだろうと恐れおののく感想記です。音楽の素養、聞き込みの深さ、そしてその記憶力と表現力には、いつも感嘆致します。

    今回は「負のオーラ」にも打ち勝ち、ようやくベルウッドさんにも、ユニコーンの真価を聞いていただけるようになりました(笑)。オーディオは、釣り師と同じように、気の短い人が修練を重ねる場だと思います。何かを換えるのではなく、じっくりと育てることが必要だと、今更の様に感じました。

    長谷川きよしの実在感は、凄いですね。ユニコーンは、使えば使うほど良くなっていきます。狭い部屋で、堂々と鳴る極めて日本的なSPだと思います。聴けば是が非でも欲しくなりますから、近づくと危険ですね(笑)。でも、なかなか実際にお聴きになるチャンスは無いでしょうが、岡山と名古屋にあります。また、とてもきれいなMK2は、御茶ノ水にもありますね。危険ですよ(笑)。

    最近は、日に日に増大してきた老人力のパワーに、翌日には半分以下、三日経つとその出来事さえ忘却の彼方へと永遠の旅に消え去っていきます。こうして時間が経ってその日のご感想を再確認できるのは、第三者的な視点に立てて、新鮮な感じがしますね。

    byGRF at2013-08-22 18:06

  3. ベルウッドさん、こんばんは。

    ハレ男?のKYLYN(キリン)です(笑)
    その節は大変お世話になりました。

    和室のユニコーンさんもおっしゃる通り、いつもながら、その解釈の深さと表現力には脱帽です・・・。
    お聴かせいただいたクラシックソフトについて、自分が下手な感想を書かなくて良かった~と、つくづく思いました(笑)

    この音を聴けば欲しくなる(もちろん和室のユニコーンさんの卓越した使いこなしがあってのことですが)・・・ユニコーンはとても危険なSPですね(笑)

    byKYLYN(キリン) at2013-08-22 22:47

  4. akahanamizukiさん

    UNICORNは、製造コストがかかり採算がとれないということで製造元が事実上生産を打ち切っていたのです。そのうえ、独特の形状から輸送上のデッドスペースを多く取るために日本までの輸送コストが高い。そういうこともあって稀少品です。ところが一年ほど前に日本向けに改良を加えた「UNICORN MARK II」が限定ロットで生産輸入されました。先日、お茶の水のオーディオユニオンに展示されているのを目撃しました。

    byベルウッド at2013-08-23 08:42

  5. ストラさん

    ぜひご一緒しましょう。UNICORNは、大きい部屋よりもごくふつうのサイズの部屋で音のエネルギーを一杯に充満させて鳴らすと本領を発揮するようです。Gさんの和室はほぼ8畳ぐらいの大きさです。ジャズであってもサックスなどのホーン系も張り出すように鳴るし、ボーカルも生々しい腹式呼吸のパワーが伝わります。ストラ邸のサウンドととても共通するところがあると思っています。

    byベルウッド at2013-08-23 08:49

  6. 和室のユニコーンさん

    先日はありがとうございました。もっといろいろと書きたいこともあるのですが、どうも記憶がかなり欠損してまして…(笑)

    確かに危険な存在です(笑)。ただいま家人と空き部屋をめぐってTPP交渉中です(爆)。

    byベルウッド at2013-08-23 08:57

  7. KYLYNさん

    こちらこそありがとうございました。

    いやあ、楽しかったですねぇ。

    UNICORNについては、Tさんという別のUNICORN遣いの方を訪問した時の私の初体験のわななきをつづった日記をご覧下さい。KYLYNさんと同じような疑問を経てようやくその構造を理解できるようになったんです。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20111107/26497/

    byベルウッド at2013-08-23 09:07

  8. ベルウッドさん

    >ただいま家人と空き部屋をめぐってTPP交渉中です(爆)

    交渉をしたら、論理的に必ず看破され、不公平貿易になります。この際、南沙諸島上陸のような、法を無視した実質支配を目指すほかありません。私の和室のように!
    ご検討をお祈りいたします(爆)。
     

    byGRF at2013-08-24 09:58

  9. ベルウッドさん 失礼いたします。
    KYLYNさんベルウッドさんが絶賛するユニコーンは名前の通りすごい存在なのですね。それを使いこなしておられる 和室のユニコーン さんがすごいお方なのです。ルームチューンなしってすごいですね。
    すごい耳と抜群の表現力と記憶力のベルウッドさんがストラ邸のサウンドととても共通するところがあるサウンド興味深いです。

    byミュル at2013-08-28 02:42

  10. ミュルさん おはようございます。

    UNICORNはすごい存在だと思います。Gさんの「和室」がルームチューンなしであることも事実です。けれども無指向性のUNICORNを鳴らすのは簡単なようでいて難しいようです。始めは大きなメインルームで鳴らしてみて思うような音が出なかったそうですし、セッティングにも神経質でミリ単位での試行錯誤を重ねられたようです。ボードやインシュによる振動対策、アンプの出力インピーダンスのマッチング、ケーブル類の選別などチューニング上のテクニックもありますし、また静電ブラシで除電など繊細なメンテも欠かしません。特定の機器の威風だけではないのでしょうね。まさに「草を見ずして…」です。

    byベルウッド at2013-08-28 08:32

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